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お客様からのクレームはファンレター‐1450‐

 今日の関東は大雪のようです。

 普段降らない有り難さと、天の気まぐれを、思い知らされる一日になったかもしれません。

 今週中頃には、関西にも寒波がくるよう。雪はどうなのでしょうか。

 昨日は穏やかな晴天でした。

 寒くなるとスポッチャに行きたくなるらしく、昨年のこの時期にも、娘と2人で来ていました。

 卓球を習い出し、テニスも各段に上達していました。バックでもそこそこ返してくるのです。

 卓球は、流石にかなり腕を上げていました。

 自信がもてるものがあると、物の見方が随分変わるだろうと思います。

 お気に入りのビリヤード。

 たまに入った時の気分が忘れられないそう。

 「インスタ映え」が流行語になりましたが、美しい写真を撮りたいという気持ちは常々もっています。

 ビリヤードの球をきれいに並べてみました。

 まずは素材の美しさが一番ですが、秩序も大切な要因だと思っています。

 堺の中央環状店は途中退場が可能な店です。

 昼は近くにある、カレーうどんの「得正(とくまさ)」へ。

 ここのうどんを、娘も楽しみにしています。

 初めは甘め、その後についてくる辛さ、スパイシーさが癖になる味です。

 娘は、濃い、辛いが大の苦手。よって今回も肉うどん。

 それでも、かなり満足していました。

 大阪駅前第4ビルにもあるので、「得正」がチェーン店なのは知っていましたが、「福島上等カレー」も、同じ会社でした。

 外壁に、色々とメッセージが張られています。

 味一筋 夢一途 

 うまいの一言聞くために

 作り続けて三十年

 大阪一なら 日本一 

 生涯守るは この一品

 皆、自分の仕事に精魂込めて生きているのです。

 カレー店のトップシェアはCoCo壱番屋が圧倒的で、2位以下を大きく引き離しています。

 現在はハウス食品の子会社となったはずですが、創業者の宗次(むねつぐ)さんが一代で築いたものです。

 宗次さんと親しい方から聞いた話ですが、彼は壮絶な人生を歩んでこられたそうです。

 親の顔を知らず、兵庫県の孤児院で幼少期を過ごしました。

 その後親族に引き取られましたが、壮絶な貧困で、雑草を食べて空腹を紛らわせたこともあるそうです。

 インタビュー記事が載っているサイトがありました。

 経営者にとって、お客様は最高の先生です。お客様からのクレームはファンレターです。私は現役の経営者の時、毎日欠かさず3時間半の時間を費やして、お客様からのアンケートハガキを読んでいました。その内容が厳しければ厳しいほど、本当に役立ちました。

 そう簡単に、出てくる言葉ではありません。

 しかし、よく理解できます。

 私の仕事は、多くても年に10名程のクライアントと建築を創っていくことです。

 建築とは本当にお金が掛かるもので、やり直しはききません。よって、失敗など許されません。

 若い頃は、このプレッシャーに押し潰されそうになりました。

 しかし、「失敗しない」を目標にしていても、失敗が無くなることはありません。

 これまでの仕事人生で一度「この現場には、100%、施主の立場に立ってくれている人が居ない」と言われたことがあります。

 そこに至る過程で、言いたいこともありましたが、クライアントがそう思ったならそれが全て。それのみが真実です。

 以来、少々のことがあったとしても100%を超えられるよう「180%、クライアントの幸せのためだけに働くしかない」と思うようになりました。

 そして、どんなことがあっても退かないと決めました。

 お客様からのクレームはファンレター。

 余程暇な人なら別ですが、気にもならないのに、耳痛いアドバイスをしてくれる人は居ません。

 やはり間違いなくファンレターなのです。