穏やかでいると決めること‐1349‐

 年始のことですが、「スポッチャ」という施設で、ビリヤードをしました。

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 かなり久し振りでしたが、そこは「ハスラー2」のプールバー世代。

 娘と行っていたので、ああだこうだとアドバイスしてみました。

 キューが長いので、先の半分だけを使っていますが、時々ですがポケットにボールを落とすのです。

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 それが楽しかったらしく、ビー玉を穴に入れるゲームを作ると言いだしました。

 お菓子の空箱を使うアイデアを持っていたので、底板を少しカットし、裏返すというアドバイスをしました。

 これがなかなかの出来で、おもわず「上手いねえ」と言ってしまいました。

 また、日曜日の子守がいない際は、時々会社へ連れていきます。

 すると娘が「この絵、凄いねえ」と感心しているのです。

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 昨春完成した「SEIUNDO」に納めた本棚の、高さを検討したいというリクエストがありました。

 その図面が、机の上に置いてあったのです。

 断面図に少し線を描くだけで、それらが立体的に見えます。これはスタッフの田辺が描いたもの。

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 それをみて、ものを立体的に描くことに目覚めたようです。

 最近スケッチが上手くなったなと思っていたのですが、更に腕を上げた感じがあります。

 嬉しいことだったので、田辺さんにそのことを伝えました。

 すると「小さい時に、36色入りの色鉛筆を買ってもらい、描くのが好きになりました」と。

 ちょっと自慢の色鉛筆を使い。それが彼女の絵を上達させたようです。

 そしてほめられてさらに上達。成長のスパイラルはいつの時代も同じです。

 娘の誕生日には、いい色鉛筆を買おうと決めました。

 やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ。

 -山本五十六-連合艦隊指令長官

 子供も社員も、褒めて育てるのが一番という時代です。

 動かすためにほめるのは小賢しい気がしますし、心がこもっていなければ意味もないだろうとも思います。

 しかし、思わず褒められるような、平穏な状態であることが大切なのだろうかと考えています。

 朝から晩までトップギアに入れっぱなしの日は、カリカリしたまま家に帰ることもあります。

 そんな日は、ギスギスした雰囲気になりやすいもので、到底「ほめるベース」で見ることなどできません。

 娘が起きている時は、玄関まで飛んできて私のカバンを運んでくれます。

 これより幸せなことは他にありませんし、そんなことが多少なりとも私の心を穏やかにしてくれるのです。

 ほめるというのは、相手の行動もそうですが、自分の心の持ちようが大きく影響しているのかもしれません。

 心が穏やかである。それは、そういう状況をつくれたときに成立すると考えていました。

 しかし本当は「穏やかでいると決めること」に他ならないのかもと、最近思っているのです。

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