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おもしろおかしく‐1407‐

 私のジョギングコースに、細長い公園があります。

 大阪市平野区には、以前チンチン電車が走っていました。

 西成区の今池と平野を結ぶ南海平野線です。

 1980年に開通した地下鉄谷町線が、ほぼ真下を走ることになり、廃線となりました。

 公園は終点の平野停留所跡です。

 平野は中世から綿の貿易で栄えた、環濠都市でした。

 神社仏閣も多く残りますが、今朝は地蔵盆の準備がなされていました。

 地蔵盆は街角にあるお地蔵さんにお供えをするもの。

 主に関西の風習のようですが、子供の安全を祈念します。

 平野も決して上品な街ではありませんが、辻地蔵があり、線香の香りの立つ風景は、やはりよいものです。

 暑い暑いといっているうちに8月24日。

 学生たちの夏休みも間もなく終わりです。

 現在、オープンデスクに3名の学生が参加しています。

 朝のミーティングでは、1日のスケジュール確認、そしてフィロソフィー勉強会にも参加してもらいます。

 勉強会といっても、皆のモチベーションを上げる時間なので、できるだけ分かりやすく、元気のでる話をするようにしているつもりです。

 社是が「おもしろおかしく」の堀場製作所。2015年になくなった創業者・堀場雅夫さんはこういいました。

「成功の道は、おもしろい仕事をするか、おもしろく仕事をするか」

 まさに至言です。

 「おもしろい」は心で感じることなので、多分に本人の意思に影響をうけます。しかしこう続きます。

 「人間は好きな仕事なら2、3日寝なくとも平気だが、イヤな仕事なら1、2時間でダメになる。どちらが効率が上がるかは自明の理。そういう状態に労働者を置くのが経営者の役割」

 「おもしろおかしく」社員が働いていないなら、それは経営者の責任だということなのです。

 30歳の時なら「そんな殺生な」といったと思いますが、やはりその通りなのだと思います。

 まずは、どんなことでもリーダーが楽しもう、面白がろうとすることだ大切なのだと思います。親が楽しそうに掃除をしていたら、子供は掃除機を奪い合うかもしれません。

 仕事も同じです。

 最後は、ビートたけしも敬愛した、指パッチンで知られたあのひとの言葉で締めたいと思います。

 ドーランの 下に涙の 喜劇人 
 - ポール 牧 - コメディアン