愛おしの東京

 昨日は「四丁目の家」の現場監理へ行っていました。

 現場も終盤になり、監理に来るのも残すところあと僅か。

 朝一番の新幹線にのるには、4時半起きです。

 それを差し引いても、東京で仕事が出来るのは本当に嬉しいことです。

 10時頃に現場につくと、は内装の下地がほぼ終わり、部屋らしくなってきました。

 詳しくは現場日記にまたUPします。
 

 午前中は、先に現場監督と打合せ。
 
 会う機会が少ないので、時間はあっと言う間です。

 昼休みにして、私は子供部屋の収納上で15分昼寝をしました。
 
 ちょっと寝ると、頭がスッキリするので積極的に昼寝をします。

 しかし、ここで寝たのは私が始めてか、大工の誰かはすでに経験済みか……

 現場はとても綺麗に掃除されていました。

 この現場の大工は33歳くらいの人なのですが、とても仕事は丁寧です。
 
 残念ながらタイミングが合わず、まだ会った事はありません。

 設計事務所から転職してきた36歳の監督と、若い棟梁。このコンビで、とても良い関係が保たれているように感じます。

 工程が遅れ気味なのだけは、ちょっと不満が残りますが。

 何はともあれ、仕事の基本は整理・整頓です。

 美ししく保っていると、見えにくい問題点も単純に見えやすいのです。

 クライアントとの打合せが、昼から夕方の5時頃まで。

 帰りの新幹線まで少し時間があるので、まずは地下鉄渋谷駅へ向かいました。

 しかし、安藤忠雄の設計の渋谷駅は、正直期待以下でした。

 楕円の吹抜けが重なっていく空間も、工事用具が並んでおり、写真としてもあまりで。ちょっと残念でした。

 もう一度地下鉄にのり、表参道へ移動。

 何の気なしに、脇の道へそれて行くと、これも安藤忠雄設計のグンゼ直営店がありました。

 暗くて分かり難のですが、長い水平窓には男性用下着が並んでいます。

 かなり長さの窓で、6m位はあったでしょうか。この建物は確か鉄骨造だっと思います。

 こちらはチャレンジが見て取れる建物でした。

 この計画で、初めて東京に来たのが2008年の3月。

 こちらに来るたび、合間を縫って、色々な建物を見て回りました。

 昨晩もポツポツと降っていたのですが、この時はかなりの雨でした。

 傘を差しながら、見て回ったのですが、その時の写真でも、最も美しかったのは、ディオールだったのです。

 設計はSANAA。昨年プリッカー賞を受賞した妹島和代と西沢立衛のユニットです。

 建物全体が宝石箱のように光り、本当に美しいのです。光りの量、質が繊細に計画されているのです。
 
 帰りの新幹線では、ぼろ雑巾のように寝ています。

 この機会を無くしたくなければ、関東で仕事をすること。ああ、愛おしの東京という感じです。

 しかし今週木曜日から、東京よりせわしない街へ建築と街を見に行ってきます。これらはまた次回に。