カテゴリー別アーカイブ: 04 建築

姫路

 昨日は昼前から雨の予報。安藤建築でも見ようと姫路へ向かうことにしました。

 山陽道の姫路西ICまで1時間半ほど。

 高速道路を降りると、のどかな里山風景が広がります。雨のドライブもなかなか良いものです。

 0分ほど南へ走ると、桜山貯水池があります。

 その湖畔に、児童館の「こどもの館(やかた)」と体験型宿泊施設の「星の子館(やかた)」があるのです。

 児童館は幼児が対象らしく、すぐ近くの「姫路科学館」へ目的地が変更となりました。こちらの設計は東畑建築事務所です。
 
 恐竜の模型あり、体験イベントありで、子供たちは喜んでいました。

 キッズプラザ大阪のコンパクト版のようで、大人500円は安いと感じます。

 プラネタリウムは大人400円ですが、日本で4番目に大きいものだそうです。

 満点の星空は、プラネタリウムだということを忘れさせるほどの迫力でした。

 5階展望台からは向いにある「星の子館(やかた)」が見えます。

 昼はレストランがオープンしていると聞き、昼食はこちらで取ることに。


 クリームコロッケ定食980円、お子様ランチ680円。

 安藤建築特有の丸柱がスロープを支えます。

 子供は「この壁なんかイヤ」と言うので「石みたいに硬いんやで。触ってみたら」と応えました。

 手でドンドン叩いてみて「ほんまや」と若干驚いている様子。確かに家の壁とは違います。

 再び「姫路科学館」に戻り、ひとしきり遊んだあと、3時頃大阪に向かったのです。

 姫路城もすぐ近くですが、現在は大改修の最中。別名は白鷺城です。

 コサギでしょうか、道路脇の畑に降りてきました。

 白鷺は、ダイサギ等、仲間の総称です。城の名になるくらいなので、昔から多くが生息していたのでしょう。

 彼岸花のそばにたたずむ、コサギの姿を見るだけで、出掛けてきて良かったなと思えるのです。

近現代建築

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 ある住宅雑誌に、近現代建築を紹介するコーナーがあります。

 各号ごとに、地元建築家が紹介するものですが、そのオファーを貰いました。「地元」ということなので、勿論大阪です。

 第一段階として、まずは5作品程ピックアップしなければなりません。「有名建築はもちろん、知られざる名建築、個人的に好きな建築、影響を受けた建築などが入っていると」と聞いているのです。

 今日は雨でしたが、現場帰りに梅田を歩いてきました。

 JR大阪駅の改修工事も随分進みました。

 駅全体に屋根が掛けられます。

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 歩道橋に上がって南を見ると、右からヒルトン大阪、大阪マルビルがあり、一番前が阪神百貨店。

 後方左に見えるのが、大阪駅前第4ビル、一番高いのが梅田DTタワーです。

 西を見れば、村野藤吾の梅田換気塔。

 梅田は中学、高校、予備校と7年間通ったので、やはり思い入れがあります。

 市内を中心にしたとしても、中之島、難波、天王寺、新世界等など、思いつく建築はかなりあります。

 折角の機会なので、自分は何が好きなのか、興味を持っているのかを、整理してみたいと思っています。

 問題なく進めば、1月下旬の発売。経過はまた追々。

溶接工業所

 先週行った溶接所に再び行ってきました。

 新しいカメラが届いたので、今度は写真ありです。

 溶接はスチールが最も一般的ですが、ここはステンレス、アルミの溶接を得意にしています。

 疎開道路を北上し、千日前通りを東へ。新平野川までは500m程です。

 川の西岸にあります。

 ちなみに、疎開道路は戦時中、空襲を受けた際に火災が広がり過ぎないよう、住宅を壊して拡張した道路。

 新平野川は大阪城あたりにあった軍事工場へ、機材を運ぶ運河でした。

 このあたりは関係の工場が多く、よって無差別に爆撃を受けたようです。

 粕山溶接工業

  http://www.yousetsu.com/index.html

 物作りをしている工場には、油のにおいが似合います。

 ステンレスより、更にアルミ溶接を嫌がる人が多いそうです。

 アルミの場合、溶接する時に母材が逃げていくらしいのです(丸まっていく)。

 溶棒をどのタイミングでいれるかの経験は必要。だけど、基本は同じと言っていました。

 何でもそうですが、姿勢が前向きな人とそうでない人とでは、話している顔が違います。

 元々の専門は、ダムの水門関係。これらは、どうしても冬の減水期に仕事が集中します。

 それで、他の仕事を求めてwebサイトを開設。今までとは違うジャンルにもチャレンジしているのです。

 溶接時の光は絶対見てはいけません。見てしまうと夜まで光が残り、寝つきが悪くなるのです。

奥様は

 「光庭の家」は2006年12月の完成です。3年半が過ぎました。

 伺うのも2年振りくらいでしょうか。以前から、自分でも撮影してみたいと思っていたのです。

 当日は天気予報も覆す快晴。ついていました。

 竣工時、雑誌の取材と、撮影は今回で3回目。メインカットは決めていました。

 ダイニング、キッチン、リビング、光庭が映るこのアングルです。 

 撮影にあたって、いくらか片づけをして貰ったと思うのですが、これがほぼ普段の様子。

 実は奥さんの仕事がインテリアコーディネーター

 インテリアや整理・収納の講師までしているのです。

 完璧なはずです。 

 竣工時から、お子さんが1人増えました。 

 朝から3時頃まで居たので、眠かったと思いますが、お姉ちゃんと仲良く遊んでくれました。

 さらに、トイプードルも加わりました。

 いつもと違うところでカットしたので、あまり可愛く切れていないとは、ご夫妻の弁。

 お昼までご馳走になりました。

 これがもう抜群に美味しかったのです。仕事でなければ、ビールが飲みたくなるくらい。

 帰りに「延命酢」というお土産まで貰いました。もう全く反対です。感謝の言葉しかありません。

 今回、伺うことに決めたのは、コンテストに応募しようと思ったからです。

 テーマはエコロジー。現代建築とは切っても切れないテーマです。

 こちらの家に、特別な設備がある訳ではありません。密集した住宅地で、日が当たりにくいという環境にあったのですが、リノベーションを選択しました。

 前面道路が狭いなどの条件も加味してそうなったのですが、家に手を加えながら、楽しく暮らし続けるのは、最も環境に良い事だと思うのです。

 その結果はいかに。良い報告ができば嬉しいのですが。

上棟式と地鎮祭

 先週の土曜日は上棟式、日曜日は地鎮祭がありました。

 ともにお祝い事なので、嬉しい限りです。

地鎮祭は神社へ伺っての、ご祈祷をお願いしていました。ここは私の元仕事場。

境内の中の家」があるのです。昨年2月の「1年点検」以来です。

 ちなみに、土曜日に上棟式を迎えた「伊東内科クリニック」のクライアントは、この1年点検に立ち会っています。

 企画提出の前だったのですが、1年経った現場を是非見たいと言われたのです。

 この時期は年で一番、葉の多い時期。家が見えない程の緑に包まれていました。

 緑化関係の申請で、一本一本木の種類を調べたことを思い出します。

 外壁の下の方には、薄くコケがついており、良い感じになっていました。

 少し早めに着いたので、奥さんともお話しできました。

一番上のお兄ちゃんは来年中学生。一番下の娘さんは来年小学生。3人のお子さんの成長を見て、時の流れを感じるのです。

 境内は木が多いので、計画当初から落ち葉対策が課題でした。

 「大雨の時は、落ち葉が軒樋につまると、溢れた場合は玄関先に落ちるので、何か良い方法はないですか」と、ご主人から課題を貰いました。

 これは早急に対策を考えますが、方法はイメージしています。まずは施工会社と相談です。その他はご夫妻とも問題ないとのことで、10分程談笑していました。皆さんが元気そうでなによりでした。

 仕事は口コミが一番と言いますが、それが簡単な事でないのは十分に承知しています。

 それでも、実際に紹介頂いたクライアントと仕事をしたり、クライアント同士が会う機会があったりすると、長く仕事を続けてきたのだなとも思えます。

 先週の6月23日でアトリエmを設立して15年目に入りました。あっと言う間でしたが、これもチャンスを与え続けて貰ったからこそです。

 改めて、全てのクライアントに、心から感謝申し上げます。

窓から

 6月も2週目に入り、梅雨入りの声も聞こえてきました。

 初夏の僅かな期間は、一年で最も窓が開けたくなる時です。

 四季のおかげで、多様な景色、豊かな食文化が日本には有りますが、居心地が良いのは人だけではありません。「虫」にとっても同じ。

 蚊を好きな人などいませんが、概ね女性は虫が嫌いなものです。反対に子供は、前庭のダンゴ虫で延々と遊んでいたりします。建築に係わるものとして、これは大きな課題です。

 ヨーロッパの住宅には、網戸はほぼありません。各国調べた訳ではありませんが、それだけ虫が少ないのです。

 ちなみに、日本語の「まど」は、「ま(目)と(門)」や「ま(間)と(門)」が語源とされ、のぞき穴のようなものを指しました。英語の「window」は、風(wind)を入れる目(穴)から成っています。

 住宅の第一回目の打合せの時のこと。

 「バルコニーに面する窓は、全部開けれるようにして、一体の空間にしたいんです」

 「それ気持ち良さそうですね!」という感じで計画は進んで行きました。

 大きな開口は気持ち良い。しかし、蚊を防ぐとなると大変です。

 「雑誌に載っているような住宅で、大開口に網戸って付いてるんですか?」

 「付いていない……ところも結構あると思います」

 以前は、網戸と言えば引違いが主流でした。

 現在は、開戸タイプ、折戸タイプ、ロール状に収納出来るタイプ。様々な種類があります。プリーツ網戸と呼ばれるものは、最大2mまで対応出来るものもありました。

 今回はこれらの組み合わせで、チャンレンジです。

 夢を実現するためにチャレンジ。新しいことを達成するには、、この構図以外にありません。

雑誌取材 「サロンのある家」

 昨日は「サロンのある家」へ行っていました。竣工写真の撮影から、丁度1年ぶりです。

 雑誌の取材があったのですが、編集長、ライター、写真家の3人は東京からの来阪です。

 竣工が2006年で、4年の時間が経ちまた。その間に、ご家族も増え、植物も育ち、いっそう「らしい」家になっていました。
 
 とは言え、竣工から、これだけ時間が空いて撮影をしたのは始めてで、片付けが大変だったと思います。

 更に、小さなお子さんを見ながら、料理をしていただいたり。

 朝からの撮影が終わったのは夕方4時。

 最後に撮影があった屋上で、ビールまで頂きました。もう感謝以外ありません。

 クライアントのご夫妻からは、色々なことを学びました。

 ホスピタリティー、駆け引きしない、問題が起こった時には段階を踏んで論理的に等など。設計当時を思い出します。

 撮影ですが、今はデジカメなので、その場で見せて貰いました。とても良い感じです。

 発売は7月21日の予定。楽しみです。近付いたら、またここで紹介します。

なかへち

 今朝は5時に大阪を出発し、紀伊半島の中ほど、中辺地まで来ました。

 熊野古道を少し歩くと「なかへち美術館」が。先頃、プリッカー賞を受賞した、妹島和世・西沢立衛の共同設計です。

 同賞を主宰する米ハイアット財団は授賞の理由を「デリケートさと力強さ、正確さとしなやかさを兼ね備え、巧妙ながら賢過ぎない」とコメントしました。

 賢すぎないというところが、響きます。

 こぶりで里山に美しい美術館でした。

上野と本郷

 日曜日は、東京で打合せがありました。

 行きの新幹線からは、富士山のが完全な姿が。

 2世帯住宅の設計は、最終段階に入りました。昼からの打合せを終え、その日の夜はホテル泊。

 今日は朝から所轄の官庁廻り。それが終わると、街を見て廻ります。

 最後が上野付近だったので、今回は西郷隆盛像からスタートです。

 小さい頃、パンダを見に来て以来だと思います。

 西郷さんは以外に小さいんだな、という印象でした。

 夕方にさしかかっていたので、前川國男の東京文化会館はフォルムのみ。

 それでも前川らしいと分かります。

 月曜日だったので、安藤忠雄が保存、再生した国際子供図書館は休館日でした。

 その他、コルビュジエの西洋美術館も休館。

 一番楽しみにしていた、谷口吉生の国立博物館の法隆寺宝物館にも入れず。

 入れないとなると余計に見たくるもので、塀によじ登って1枚だけ。

 しかし残念です。

 本郷は東京大学のある街。中に入って来ました。

 一番感激したのが、安田講堂。内田祥三の設計でした。

 学生運動によってよって占拠され、機動隊が強制排除している場面は、何度も映像で見ました。

 すぐそばには、槇文彦の法学系教育棟、安藤忠雄の福武ホールがありました。

 2人の作品が並んでいるのは、東大構内だからこそでしょう。

 2つの建物を行き過ぎると、赤門がありました。

 東大と言えば赤門です。門の前で高1くらいの女の子が、自分を入れて一人で写真を撮っていました。

 高校生の頃、先生が「自分の行きたい大学を実際に見に行って来なさい」と言っていました。

 明確な目標がなかった私は「なぜわざわざ」と思っていましたが、今なら理解できます。

 本当にそこに行きたいなら、その姿を明確にイメージできるほうが、圧倒的に良いからです。彼女は数年先、ここに来るのでしょうか。

 人事ではありません。受験勉強では大した結果が残せなかった私ですかから、今は明確な夢を持って、日々精進です。

斜面

 3月中旬、最後の外観撮影が終わった「池を望む家」。

 昨日は、家族で遊びに行ってきました。昼食をご馳走になったのです

 こちらの家は裏庭があります。

 すぐ前は池。

 5歳の長男は、デッキから飛び降りて遊びだしました。

 その度に、芝生がズルッとめくれるのです。

 こちらは「やめなさい!」となりますが、ご主人は笑って遊ばせてくれました。

 下の池から上がってきたのか、小さなトカゲも見つけていました。

 傾斜はもとの形状のままです。ここは手をつけないでおこうと思っていました。
 
 斜面は視界を下にも広げ、自然に人を並ばせます。

 面と向かうより、並んで何かを見ているほうが、話し易いと思うのです。

 例えば鴨川の土手に並ぶカップルのように。