カテゴリー別アーカイブ: 08 友人・知人

鹿児島よりきたる

 先週末、大学時代の友人が鹿児島から、遊びに来ました。突然の訪問は嬉しいもので、それが遠方ならなおさらです。

 彼は、他大学のスキー部にいた2つ下の後輩です。これも他大学の1つ下の後輩が「とびきり面白い後輩が入って来た」と言って紹介してくれました。関西の大学スキー部は部員が昔は少なく、他大学と合同で練習をしていたようです。その名残か大学間の交流が非常に盛んでした。

 5月の立山での新入生歓迎合宿、夏のマラソン大会、11月の北海道、大雪山での初滑り合宿等、よく顔を合わせていました。そんな時には彼が何かやっては、私達2人を大笑いさせてくれました。兎に角サービス精神が旺盛なのです。箸が転げても可笑しい歳、という訳でもないのですが、笑っていた記憶しかありません。

 大学を卒業すると彼は鍼灸師を目指し勉強を始めました。いくつかの鍼灸院で勉強していくうちに、京都で1軒の鍼灸院を任されるうになりました。京都に行った時は食事をしたりしていたのですが、今度は鹿児島に行くと言います。聞くと、尊敬する師が鹿児島に居るので、3年間師のもとで勉強したいと。そして現在は、鹿児島県は大隈半島の真ん中あたりの農村で、納屋を改造し鍼灸院を開いているのです。

 私の仕事場に来て一時間ほど話をしましたが、相変もわらず元気そうでした。レンタルバイクで疾風のように現れ、疾風のように去って行きました。しかも彼女との2人乗りで。

 したいことをする。純粋でシンプルな彼の生き方が好きです。彼はあと一年半の鹿児島での生活を、意義あるものにするだろうと思います。もう一年半しか無いとも言えるので、鹿児島まで尋ねて行きたいとも考えています。職業柄か、彼の暮らす鹿児島の農村が、どんな所なのか非常に興味があるのです

「欧風カレー工房 チロル」 のその後

 一昨日に、5/16の日記に書いた、”チロル”店主の近山氏から電話がありました。写真撮影をしたいので、落ち着いたら連絡下さいと、頼んでおいたからです。

 「やっと落ち着いて来たンで、撮影いいよ」

 「じゃあ、近いうちに寄せてもらうワ」

 「お客さんからの評判も、いいヨ。入り易くなったとか、かわいいとか、言ってくれる」

 こんな言葉を聞くとが出来た時は、建築家冥利に尽きます。

 「昼食との夕食の間の中間の時間帯に活気が出て来たンで、昨年の同じ時期より、 大分 お客さんも増えたと思う」

 「じゃあ、まずは目標達成やね。良かった、よかった!何より、なにより!」

 店舗の設計は、“結果が全て”で“長く愛される”ことが最重要と考えているので、本当の答えはずっと先に出ます。しかし、まずはクライアントの真剣な思いに、何とか応えることができたかな、と一安心です。

 多くの人が利用する空間を設計するのは、スリルがあります。支持されるのか、支持されないのか、答えはハッキリ出ます。自分が思い悩んで考えた空間に、様々な人が入ってくれる訳ですから、そのダイナミズムこそが建築設計の最大の魅力だと言えるかもしれません。

 いずれは、美術館のひとつでも設計してみて、より多くの人々に判断を仰いでみたい・・・・・・。

「欧風カレー工房 チロル」 ヒストリー

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 大阪の地下鉄谷町線の四天王寺前夕陽丘から、「四天王寺さん」へ向かう参道を南へ少し下ると、”欧風カレー工房 チロル”があります。

 店主は、大学生時代から現在に至るまで、競技スキーで競ってきた、同級生です。現在は夫婦でお店に立っていますが、彼も経営者のご多分に漏れず、ちょっと変わり者です。

 有名大学をでてから25才までは、大手の企業に勤めていました。ある日、会社を辞めて飲食業の世界に入りました。経営者に信頼さた彼は、あるお店を任されるようになり、横浜まで行っていた事もありました。

 29才の時、結婚を期に大阪に帰ってくると、朝は、知人の八百屋さんの手伝い、昼はトラックの運転手という生活が続きましたが、昼のトラックの運転手のみ辞めて、今度は夫婦でカレーの車上販売を始めたのです。”チロル”車の上店の誕生です。今から5年前のことです。

  車上販売で、お昼時にオフィス街などを回ると、結構な評判を得て、雑誌やテレビ等でも取り上げられました。しかし車での販売は、規制も多く、3年前にこの地に”チロル”地上店をOPENすることになりました。

 初めての店作りの時には、私も友人として、少しは相談に乗りましたが、ガラス屋さんのお父さんのツテを頼って、ほとんど手作りで、お店を作り上げました。それから3年間、2人は懸命に頑張って、お店の基盤も出来て、正面部分をリニューアルしようという事になり、私に設計の依頼が来た訳です。

 友人ですから、許してくれると思いますが、予算的にも規模的にも、設計が入るには厳しいものでしたが、店主には私が仕事を始めて一番大変だった時期に、いろいろとお世話になっていたこともあり、お手伝いさせて貰おうと決めました。

 彼らの仕事は非常に丁寧です。食材の安全性については”そこまで!”というくらいに、こだわっています。また、主役のカレーのバリエーションはもちろんですが、洋風のお惣菜から、デザートまで、多彩な品揃えです。デザートも、「かぼちゃのチーズケーキ」や「アールグレイのババロア」など種類も豊富。しかも全て手作りで、かなり安い!そして美味しい!

 力説するほど、野暮ったくなるので、このあたりで止めておきますが、カボチャのチーズケーキを作っているカレー屋さんって、ちょっと無いのでは?

 現在休みは日曜日だけで、平日は11:00am~8:00pmまで営業しているので、是非一度、お立ち寄りあれ。そして、私が保証する、人柄に触れてみて下さい。

住所:大阪市天王寺区四天王寺1-12-4南ビル1F
TEL:06-6773-0149

現在は高山に移転し、営業されています。

安らかに

 昨年末、12月30日に中学、高校の第1回目の同窓会を開催しました。

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 2年前、ミニ同窓会を開いたところ、30数人が集まり、次は全体でという事になったのです。

 世話役の代表を安請け合いしてしまい「目標、100人!」と意気込んでいたのですが、6人の世話役で頑張った結果は、50人でした。

 それでも、何人もの仲間や先生から、「楽しかった、またいつか開催して!」という声を掛けてもらい喜んでいました。

 ところが一昨日母校から、参加頂いた先生が急逝されたという、連絡が入り愕然としました。少し痩せたかなとは感じていましたが、年末にはお元気で、乾杯の発声や、スピーチまでお願いしていたので、まさかという気持ちでした。
 お通夜に行くまで、いらぬ負担を掛けたのでは、という気持ちもありました。帰り際、先生の奥様にお悔やみを申し上げたところ「年末は楽しかった、楽しかった、と言っておりました。思い出に持って行ったと思います」と。

 こみ上げるものがありました。決して誉められた生徒では無かったので、迷惑を掛けた記憶ばかりです。卒業後16年間、母校へ行ったこともありません。もし昨年末に同窓会が無かったら、もうその先生とは会えなかったということになります。「時間ってそんなに余ってないんヤ・・・・・」。

 人の死は悲しいものですが、自分の生と向き合う数少ない機会でもあります。私の場合、その結果は大体いつも同じで、日々を丁寧に、という所に行き着きます。

 そして今日は、先生のゆっくりとした語り口の授業を思い出しながら、「反省することはあっても、悔いの無い人生を!」を今年の目標に追加です。

同窓会

 今年の年末に、中学・高校の同期生の同窓会を開催することになりました。
 いきさつは、2年前の年末に、知り合い伝にmini同窓会を開催したところ卒業生の1/3くらいに連絡が取れ、35人が集まりました。次回は全員に声をかけ、本格的な同窓会を開催しようということになり、何故か私が幹事の代表をすることになったのです。

 全員に声をかけるといっても・・・と思っていると、母校のOB会が、サポートしてくれることがわかり、2/3くらいの住所が分りました。

 その御礼を兼ねて、OB会の総会に出席したのですが、私より40歳上の先輩方から、15歳下の後輩まで、400人くらいの出席があったでしょうか。大変な盛況で、会の途中で生徒歌(母校には校歌がありません)を声を張り上げて歌う自分の親より上の先輩方を見て、少し母校への考え方が変わりました。

 今まで、あまり考えたことが無かったのですが、中学・高校の6年間、確かにそこで過ごして、自分の根っこのようなものは、その時に作られて、今の自分があるんだな、という当たり前のことを再認識しました。

 かなり上の先輩方とお話するのも、なかなか楽しいですよ。

晴れ-快晴

大学時代からの14年来の友人が結婚しました。

彼は非常に優しい人で、よく2人でスキーや湖へ釣りに行ったものでした。花嫁は本等に美しく、披露パーティーは海辺のレストランで執り行われ、静粛な教会での挙式と共に素晴らしい披露パーティーでした。そこで、友人としてスピーチをしたのですが、出来は良かったようなもう一つだったような。まあ、素直に思ったことは、伝えることは出来たかなと思っています。

 最近、私も涙もろくなったのか、新郎の最後のあいさつでは、ひとり号泣していました。

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 今年は結婚式や、私の設計した建築作品の撮影日など、主要な日は全て晴れています。それも底抜けの快晴ばかり。

 やっぱり普段の行いがいいからかな、と考えていると、1年程前の自分の結婚式だけは、小雨が降っていたような・・・・

結婚式で出来ること

 友人の結婚式に参列してきました。

 挙式は屋外で行われたのですが、雲が全く無い完全な快晴。参列者全員が、お祝いに風船をとばしました。爽やかな秋空に吸い込まれてゆく風船はなんとも美しいものです。

 彼は浪人時代に予備校で出会った友人ですが、とにかく良く笑います。いつも笑っています。式もみんな笑っている、素晴らしい式でした。

 結婚式に参列するときに、心がけていることが1つあります。出来るだけ大きい音で、出来るだけ最後まで拍手をすること、です。

 私も昨年結婚し、式を挙げたのですが、それがなにより嬉しかったからです。