お札のすすめ

 今日はバレンタインデー。

 近年妻は「チョコレートを買い忘れた」という事もあるくらいで……よってさほど気にしていません。しかし、この日は娘の誕生日でもあります。

 先週末はお遊戯会もあり、立派にセンターの役目を果たしました。随分大きくなったなと思います。

 この日、実家では誕生日会も開いて貰いました。

 私は行けなかったのですが、父母からはお小遣いもあったようです。

 帰ってから妻が「貯金しておこうね」と言うと、そそくさと自分の財布になおしたのです。

「これは100円玉が100個分のお金だから貯金しておこうね」と言っても納得しません。よって未だに彼女の財布の中なのです。

 天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず

 1万円札は日本最高額紙幣。誰もが知る福沢諭吉の言葉です。博愛主義的な響きですが、続きがありました。

 されども今広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるものあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥との相違あるに似たるは何ぞや。

 元々人に貴賤はないが、学ぶと学ばざるによって、それは生まれる、という意味です。始めのくだりとは、全く趣きが異なります。

 昭和21年発行の1円札は二宮尊徳が描かれていました。

 マキを背負った像を、最近天王寺で見かけました。

 彼も諭吉同様、江戸末期の思想家です。

 早くに親を亡くし農耕に勉学に励みました。

 その結果、藩の重職につくまでの人物になります。以下は彼の言葉です。

 道徳を忘れた経済は罪悪であり、経済を忘れた道徳は寝言である

 共に、耳心地よい話だけの人ではなかったようです。

 仕事、お金、愛情。全てにおいて、他力本願はなさそうです。こんな日に何ですが、お札に学ぶ話を。

 今週末は香川にいます。近くの人が居れば遊びに来て下さい。

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