このところの寒さで、桜の開花はやや遅れ気味。
それでも昨日の日曜日が、人出はピークでしょうか。
近所の神社でも、9分咲きという感じ。
休日の夜、7歳、4歳の兄妹が、今一番見たいDVDは「こびとづかん」です。
まずは本が欲しいと言っていたのですが、どこからかDVDもあるらしいと聞いてきたのです。
もちろんですが「こびとは居る」という設定で全てが進みます。
そのキャラクターが気持ち悪いというか、何と言うか……子供たちはほぼ、居るんじゃないかと思っています。
本ならまだしも、DVDで「こびと」は難しいんじゃないかと思っていると、意外に何とかなっています。気持ち悪いの好きな人は観てみて下さい。
「こびとづかん」を借りにレンタルショップへ行った際、ふと目に入ったのが「陽のあたる教室」。
長らく名作と言われる映画を観ていないなと思い、借りてみました。
バンドマンだったグレン・ホランドは30歳の時、生きる為にしかたなく音楽教師になります。1965年のことです。
学校、教育が嫌いだった彼が、何とか生徒に音楽を好きになってもらおうと、懸命に教え始めます。
作曲がしたいが為、時間がとれるだろうと始めた教師にのめりこみ、音楽の素晴らしさを伝える事に打ち込んでいく30年間が描かれているのです。
生れてきた自分の子供は耳が聞こえず、それらの事から起こる家族内の葛藤。
州の方針で、退任をせまらた後に用意された、ドラマティックな場面。
そして初老教師と教え子との淡い恋ごころ。所々に挿入されている音楽もよく、飽きる場面がありません。
音楽教師ホランドを演じるのはリチャード・ドレイファス。30歳から60歳までを1人で演じているるようなのですが、もしかすると別人、と思う程でした。こんな人を名優というんだなと納得できます。
他の出演作品は好きなものが沢山あります。「張り込み」「のるかそるか」。「スタンド・バイ・ミー」は言うに及ばず、いずれも間違いない作品です。
ただ、観ている途中、名作と言われるドラマはもう観たくないなとも思っていました。
映画というのは、観手の心を動かすことが目的と言えます。それを最も効果的にしようと思えば、際限なく色々な演出が出来る訳です。
楽しい、悲しい、辛いなどの場面をこれでもかと見せられると、何と言えば良いか、心を誘導されているようにも感じます。正直に言えば、そんな違和感を覚えた場面が何度かあったのです。
それさえも気づかない映画が良い映画なのか、そんな事を考える私がひねくれているのか。結論はありませんが。
いずれにしても、最後はそんな事も帳消しにしてくれるくらいの名作であることは間違いありません。泣きたい人は是非。