長所と短所は併せて活かす‐1220‐

 昨日は、宝塚の現場へ行っていました。

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 ススキが穂を出し、秋の気配も深まります。

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 この現場も、年内竣工の予定で、嫌が上でも年末を意識せざる得ません。

 現場監理へ行く際は、スタッフの誰かが同行します。

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 電車、車に関わらず、帰り道では、その日の打合せを元に、良かった点、反省点を話し合うことになります。

 この復習は勿論大事で、全ての経験を次に活かさなければ、チームとしての成長は望めません。

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 この秋の旅行では、菊竹の建築を中心に回りました。

 小倉にある、北九州メディアドーム

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 吉野ヶ里歴史公園センターと、圧倒的存在感をもつ作品でした。

 菊竹は、完成した作品を担当スタッフと見に行った際、決まって「また駄目でしたね」と言うといいます。

 目指すものが高く、天才肌の菊竹なら、さもありなんと想像出来ます。多くの建築家を輩出し、これだけの実績を残すには、その位、厳しい姿勢が必要なのだと思います。

 厳しい=高い質の仕事

 こういう構図を、私も常に描いてきましたし、事実厳しいほうだと思います。

 しかし、これだけでは事務所が発展することはないのではと、最近思うようになりました。

 高度成長時代、誰もが夢を持ち易かった時代から、低成長時代に入り、夢を持続けることは簡単ではありません。

 入れ替わり立ち代り、スタッフが入社し、高校野球で言えば、松坂大輔のような怪物だけが、そのハードワークに耐え、生き残る。

 このような構図は、前時代のものとなってしまったのかもしれません。

 現在、一番響いたのは、長所も短所も併せて活かしてしまえという考えです。

 例えば、いつも不平不満を言っている社員がいるなら、品質管理部で、そのマイナスポイントを探す目を発揮してもらう。

 私達のように小さな組織なら、それだけの仕事はないのですが、個人の中でも同じことが言えます。

 気が短い≒情熱がある
 
 私の事ですが、強引なようで、短所とて、何か理由があって存在すると考えるようにしました。

  「念ずれば花開く」

 これは自然派と言われた詩人、坂村真民の「タンポポの本」にある詩です。

 良い念であれ、悪い念であれ、その花は必ず開く。それなら、何が何でも、良い念に変えるしかありません。

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