自由と正義の国の平等

 昨日から7月。今年の後半戦がスタートしました。

 7月4日はアメリカの独立記念日。1776年の事です。合衆国憲法の前文には正義(Justice)と自由(Liberty)が謳われています。そのアメリカで、法的な人種差別がなくなったのは公民権法が成立した1964年。僅かと言って良いのか45年前のことです。

 法案の成立に大きく貢献したのが、マーティン・ルーサー・キング・Jr牧師です。その生い立ちをテレビで観ました。

 人種によっては集会さえも規制されていた当時、集まって話を出来るのは教会だけでした。彼は皆に平等を伝える為、牧師になります。そして、ガンジーが提唱した「非暴力、非服従」の精神に共感し、民衆にもそれを貫くよう訴えかけ続けます。

 その集大成となったのが、教科書にも出てくる、「I Have a Dream 」という演説で、法案成立の一年前、1963年ワシントでのものでした。

 公民権法が成立した後、キング牧師はベトナム反戦運動にも力を注ぎます。しかし1968年、凶弾に倒れ39年の生涯を終えるのです。

 亡くなる少し前のスピーチが紹介されていました。

We shall overcome(私達は打ち勝つ)
私達は打ち勝つ
たとえ遠回りをしていたとしても
行き着く先に「正義」があるかぎり
私達は打ち勝つ
なぜなら「偽り」が
永遠に生き続けることはないから
私達は打ち勝つ
私はそれを
心の深いところで信じている

 アメリカの独立から、世界の時流は民主主義に大きく傾き、1789年にはのフランス革命が起こります。自由、平等、博愛の精神です。ここでは平等が謳われています。

 18世紀末から200年もの間、アメリカでは、自由と平等は違うものでした。その事に実感として、初めて気付かされました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA