スピードは説得力‐1131‐

初日の出の一日前は、最終日の出でよいのでしょうか。

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大阪を発った大晦日の朝、丁度日が昇り始めました。

昼頃、上信越道の上田・菅平インターを降りました。国道を走っていると、カーナビに「真田家屋敷跡」と表示が。

30歳の時、仕事を休んでいた1年間、色々な本を読みました。一番記憶に残っているのが、池波正太郎の「真田太平記」全12巻です。

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真の天下統一を目指す家康は、豊臣方へ難癖をつけ、大坂の陣にもちこみます。

一方的な展開となる中、豊臣方で一人気を吐いたのが真田幸村(信繁)。六文銭のノボリと、赤備え(朱に塗った鎧)で知られた真田家。勇猛で、戦国随一の戦上手としても知られます。

少ない手勢で、家康をもう一歩の所まで追い詰めますが、最期は天王寺にある安居神社で討ち取られるのです。

作中には忍びの者が登場します。猿飛佐助、霧隠才蔵など、真田十勇士は、太平の世が続いた江戸時代に、講談として脚色されたものと言われます。しかし、その実力に偽りはなかったようです。



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のどかな里山風景を走ると、館跡がありました。

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石積は当時のままのよう。

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小さな社がありました。家紋の六文銭が見てとれるでしょうか。六文銭は三途の川の通行料。それを家紋にしたのは、死をも恐れないという表れです。

真田家は、武田家が滅亡するまで家臣でした。その後、信長、秀吉と主君を替えて行きます。

1月3日は甲府に寄りました。折角なので、武田神社を参ろうと車を近づけると大渋滞。

それと比べると、なんとひっそりとしたものか。六文銭を知らずとも、風林火山を知らない人はいない訳です。

 疾(はや)きこと風のごとく

 徐(しずか)なること林のごとく

 侵掠(しんりゃく)すること火のごとく

 動かざること山のごとく

今年の、事務所のテーマは「スピードは説得力 (Speed can persuade) 」です。

考えていると思っている時間が、言い訳を探している時間にはなっていないか、というメッセージです。

勇気を持った全力の決断に、時間など要らないと思のです。

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