一番時間を持っている人‐1084‐

 29日(火)は、朝から滋賀の家の完了検査へ。

 少々てこずりましたが、無事合格しました。

 その足で、セブンドリーマーズ銀座ギャラリーへ。芝公園ラボと2日続けての撮影でした。

 いずれも、現場日記にUPしたいと思います。水曜はあき時間があり、朝から小金井へ。

 小金井には「江戸東京たてもの園」があります。

 目当ては前川國男の自邸です。

 左右対称のシンプルな平面構成。

 中央の吹抜けが圧倒的な開放感を付加します。

 名作と言われる住宅には「大き過ぎない」という共通点があります。「落水荘」しかり「ファンズワース邸」しかり。

 スケール感という言葉で表現されますが、これが建築家にとっての生命線です。

 園には、古民家も移築されています。

 縁側に扇風機。

 軒先には風鈴。

 まさに日本の夏です。

 小金井へ行った際、宮崎駿のスタジオジブリも見てきました。古民家から、世界的なアニメーションスタジオまで、東京には何でもあります。

 自分のすべき事をきめること。

 反対に言えば、それ以外を捨てる勇気こそが最も重要なのだと思います。

 宮崎駿は以前「私はマルチを信じない」と言っていました。その言葉通り、建築は建築家に任せたほうが、良かったのでは。これは正直な感想です。

 アニメーターが日々画を描くように、設計者は日々空間、その寸法と向き合っています。

 プロとは一番沢山時間を掛けられる人。これが私の持論です。

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