四十にして耳従う‐1041‐

 この日記で、長男が「スノーボードもやってみたい」と書きました。

 「子供のお古があるので、差し上げますよ」と言ってくれた方がおり、「タイミングが合えば一緒に行きますか」とも。

 早速、奥伊吹スキー場で待ち合わせです。

 朝一番から練習を開始すると、足が痛いと言い出しました。

 長男は効き足が左で、スノーボードでは向きが逆になるのです。

 スキーにはない選択で、伝え忘れていたなと思っていると「ボードはどっちでもいけるんですよ」と。

 その場で、右足が前になるグーフィーにビンディングを付け替えてくれました。知らないことばかり。

 仕切りなおして、再度練習開始です。

 40過ぎからボードを始め、キャリア10年以上。初心者を教えるのも手慣れたものです。

 まずは横滑りからスタートし、半日以上付き合って貰いました。

 スケボーが得意な長男も「意外と難しいわ」と。私も全く同じ感想です。

 朝から一緒に教えて貰ったのですが、思った以上に苦戦しました。

 同じ雪上スポーツ。小さい頃からスキーをしてきたので、1日あれば普通に滑れるイメージでした。しかし、現実は……

 グローブはボトボト。ウェアの間から雪が入ってくる。ヘルメットがなければ脳震盪を起こしていただろうと思うほど、転びました。

 それでも、帰る頃には何とかターンが出来るくらいにはなったでしょうか。全くの初心者から始めるという経験は、最高に楽しいものです。 

 論語に「六十にして耳従う」という言葉があります。

 六十歳になって、初めて人の意見を素直に聞くことが出来るという意味ですが、出来ないことは四十を過ぎても素直に聞けるものです。

 今日は3月3日で桃の節句。耳の日でもあります。

 教え上手100人、聞き上手1人。とは言いえて妙。聞ける人でありたいと思うのです。

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