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こんな私で良かったら、好きになって頂けませんか?‐1442‐

 私のジョギングコースには、お寺が結構沢山あります。

 平野郷にある全興寺(せんこうじ)は聖徳太子によって建立されました。

 境内のナンテンが見事に色づいています。

 赤と緑が美しく、まさにクリスマスカラー。

 幸せや平和を願う気持ちに、宗教は関係ありません。

 昨日は、我が家でもささやかなクリスマス・パーティを開催しました。

 その際に、娘が「サンタはお父さんなんでしょう」と。

 小4で9歳。そろそろ……

 いやいや、そこは「信じるものは救われる」です。

 「信じる人のところには来てくれるんじゃないかな。お父さんは信じているけど」

 今朝、枕もとにあるプレゼントを見つけ、喜々とした声を上げていました。この話題はまた来年に持ち越しです。

 夕食後、先月録画していた安室奈美恵の番組を皆で観ました。

 子供達は「HERO」が好きで、買い与えていたのです。

 番組はキャリアのスタートから引退に至るまで、順を追ってインタビューでたどっていくという構成でした。

 15歳でデビューし、小室哲哉プロデュースで一気に時代の寵児に。20歳で結婚、そして休業。

 その後、小室哲哉による楽曲提供、プロデュースは終了します。

 売り上げも低迷し、彼女は自分を見つめ直すことになりました。

 そして、得意ではないMCが全くない、2時間、歌って踊り続けるコンサートのスタイルにたどり着いたのです。

 「こんな私で良かったら、好きになって頂けませんか?」

 10代、20代、30代、40代で、ミリオンセラーを記録した、唯一無二の女性アーティスト。その彼女の言葉です。

 ずしりと響きました。

 人はここまで謙虚になれるのです。

 彼女が話す姿を、初めてまじまじと見ましたが、極めて繊細な感性を持っているのだと分かります。

 引退撤回大いに結構、という記事を一度書きました。

 「一生続けていく仕事じゃないなと思っていた」の言葉と、「もっと楽しい未来が待っていると思っている」の言葉を、僭越ながら応援したいと思います。

 今年の年末は、久し振りに紅白を観てみようかと思ったのです。

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