カテゴリー別アーカイブ: 05 芸術・エンターテイメント

全力で、真剣に、人を好きになる。志村けん‐1813‐

昨日、新型コロナのワクチンの1回目を接種しました。

無料だという事。どのワクチンを接種するかの選択権はない事。

この2つは、接種を終えて自分事として理解できました。

接種券が届くと、すぐに近所の内科に連絡しました。

「キャンセルがでたら、15分前でも電話下さい。すぐに駆けつけますので」と妻に伝えて貰ったら、早々に繰り上げの電話があったのです。 

私の場合は、副反応らしきものは全くありませんでした。

コロナ下への社会の入口で、最もセンセーショナルだったのは、この人の死だったと思います。

志村けんさん。

享年70歳。生涯、コメディアン。

春先に放送があったのですが、一昨日ようやく観ることができました。

私は小学校の高学年で「ひょうきん族」へ移った派ですが、それまでは、もちろん「8時だヨ!全員集合」を楽しみにしていました。

「志村~!うしろ~!」に始まり、印象に残る場面が沢山あります。

髭ダンスもそのひとつ。

今観ると、これ程無国籍なショーはありません。まさに唯一無二。

志村さんは「これ名作みたいなのを常につくりたいんですよね」と語っていましたが、心に残った話が2つありました。

らしく見せるコツは何か。

僕の場合は、その人物を徹底的に好きになることだ。

好きになればこのおばあさん、例えばこういうことはしないとか。

ひとみばあさんは、実在の飲み屋のおばあさんだそうです。

もうひとつは、芸人としての後半生を一緒に過ごしたダチョウ倶楽部の3人が語った話です。

テレビでも共演する機会が多かった彼らは、舞台でのオープニングトークを任されていました。

彼らの良く知られた持ちネタで「どうぞどうぞ」があります。

ちょっと嫌なことを押し付け合うという設定で、3人がもめだします。すると、リーダーの肥後さんがまず手を上げ「いいよ俺が行くよ!」と。

負けじと寺門ジモンさんが「俺が行くよ!」と。

最後に上島さんが「じゃあ俺がやるよ!!」というと、2人が「どうぞどうぞ」と早々に譲るあのネタです。

舞台裏でオープニングトークを聞いていた志村さんは、「今日、どうぞどうぞのギャグやった?」と尋ねたそうです。

肥後さんが「最近ウケないからやらないんですよ」と答えると、「自分が飽きちゃだめなんだよ」と。

「世の中が飽きる前に自分が飽きちゃってるんだよ。真剣にやったら絶対ウケるから。あれ面白いから」と怒られたそうです。

それから3人は真剣に取り組むのですが、するとやっぱりウケるのだと語っていました。

 「人を好きになる」

 「全力で、真剣に」

友人にも知人にもコメディアンはいないので、やはり特別な才能が必要なのだと思います。それでも大切なことは、この2つだと、髭ダンスで、変なおじさんで、バカ殿は言うのです。

何と奥の深い話しかと、おもわずため息がでてしまいました。

人の命は等しく尊いものですが、亡くなった時、どれだけ惜しまれるかは、同じではありません。

それは志村さんの生き様が示す通りです。

良い人が先に亡くなるという話はあながち嘘ではないのかもしれません。

志村さんが「俺がマスクしてたら、場が盛り上がらない」と思ってとしたら。「マスクをしていたら、ホステスさんを笑わしきれない」と思ったとしたら。

ただの想像ですし、「良い人」の行動と言えないかもしれませんが、全く無い話ではない気もするのです。

ワクチンが効くのか効かないのかも私には分かりません。

コロナ下の社会で自分ができることがあるならしよう。それだけです。

もしかすると副作用で死んでしまうかもしれませんが、どうせ人は1度しか死にません。

自分のことばかり言っている人にはなりたくないなと思うのです。

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】
■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』に「回遊できる家」掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

◆メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

敵に勝つではなく、仲間になる‐1790‐ 

 あれからあっという間に一週間が経ちました。

 オーガスタの最終組で、死力を尽くした戦いを終えた二人には、どんな感情が去来するのでしょうか。

 放送では4ヵ国の国籍を持つとあったとザンダー・シャウフェレは27歳。終盤の追い上げは凄かった。

 私が目覚めたのが6時頃で、すぐにテレビのスイッチを入れると11番ホールでした。

 ドライバーもフェアウェイを捉えますが、この時点で2位とは5打差。

 このホールをパーで回り、6打差と突き放します。

 しかし12番のショートホールでボギー。ここからはハラハラドキドキでした。

 シャウフェレは4連続バーディと、激しいチャージで2打差まで迫ります。

 勝負を掛けてきた16番。僅かに風にのまれ、グリーン手前の池に落としてしまったのです。この瞬間、彼との勝負は終わりました。

 しかし2位のザラトリスはすでにホールアウトしており2打差。

 最終ホールのセカンドショットは右のバンカーへ。

 寄せきれずで微妙な距離のパーパット。

 僅かに外してしまいます。

 しかし折り返しのボギーパットを沈め、マスターズチャンピオンとなったのです。

 僅か1打差ですが、4日間278打は世界最小のスコアです。

 次々とチームのメンバーと抱き合い、喜びを分かちあう姿を見て、中島常幸プロをはじめ、放送席も皆男泣きに泣いていました。

 前王者、ダスティン・ジョンソンからグリーンジャケットが。

 夕日を浴びた松山選手は、最高に格好良かったのです。

 優勝が決まった瞬間、ニュース速報が流れました。

 感激に浸っている中で、やや無粋な感もありましたが、それくらいの出来事ということです。

 わずか2時間半、私のにわかマスターズ観戦記でした。

 松山選手へのインタビューの際、更に涙が込み上げてきた中島プロは、以前「ゴルフは芸術になりえるんですよ」と強く語っていました。

 芸術の定義を「誰かを感動させることが出来るもの」とするなら、ゴルフは間違いなく芸術です。

 また、最高の技を「芸術品」と例える通り、これはあらゆるジャンルに言えることかもしれません。

 コース自体も芸術品でした。

 世界最高のライバル。世界最高の舞台。世界最高の技。これらが揃うのが、マスターズの舞台なのでしょう。

 ただ、トップレベルの相手がいなければ、自らがトップであることを証明することは出来ません。

 アテネ、北京五輪の水泳で金メダルを取った北島康介選手。北京五輪の試合後、彼は「勝負脳を鍛えたおかげ」と語っています。

 彼に脳のしくみを教え、アドバイスをした脳科学者、林成之氏の著書が「勝負脳の鍛え方」ですが、ライバルについての行を要約してみます。

 根源的な脳の3つの本能に「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」がある。

 アドバイスで難しかったのは、ブレンダン・ハンセン選手について。ハンセンは当時の世界記録保持者で、最大のライバル。人間は結果を求めると、持てる能力を十分に発揮出来ない。スポーツで言えば、「敵に勝とう」と思った瞬間、能力にブレーキがかかる。

 根源的な本能に逆らうと、脳のパフォーマンスは落ちる。「敵に勝つ」は、「仲間になりたい」という本能に真っ向から逆らう考え方。地球の歴史の中で絶滅した生物の共通点は、周囲にいる仲間とうまくやっていけなかったことである。

 「ハンセンをライバルだと思うな。自分を高めるためのツールだと思へ。そして、最後の10mをKゾーン(北島ゾーン)と名づけ、水と仲間になり、ぶっちぎりの、感動的な泳ぎを見せる舞台だと思いなさい」ハンセンとも水とも「仲間になれ」とアドバイスした。結果は北島は金メダル、ハンセンは4位だった。

 結果を求めるあまり能力を発揮できない愚を避けるには、目標達成の「仕方」にこだわるのがいい。勝負でなく、達成の仕方に勝負を懸ける。そして、損得抜きの全力投球をする。そんな時、人間は信じられない集中力を発揮する。損得勘定とは、結果を求める気持ちにほかならないからである

 超一流選手が競う姿には、この話しを納得させるものがあります。

 「敵に勝つ」ではなく「仲間になる」。自分の目標を一緒に達成してくれる仲間と考えなくてはならないのです。

 新聞記事でも「シャウフェレ選手のあの時点での追い上げは、松山選手へのよい刺激になったと思う」というコメントもありました。

 まさに感動的なゴルフを見せる舞台の仲間としてしまったのです。

 「勝負脳の鍛え方」は10年前に読みました。知識としては知っていますが、結果としては松山選手に遠く及びません。

 いつも思います。どこで何を学んだとしても、真理はそれ程変わらない。実行し続けられるかに尽きるのだと。

 29歳の松山選手に偉業を見せて貰いました。

 勝ち負けでなく、達成の仕方に勝負を懸けたいと思うのです。

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

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忠誠のひまわり‐1768‐

 1月8日から順に発令された二度目の緊急事態宣言ですが、やはり延長となるようです。

 東京にしろ、大阪にしろ、ある程度成果はでているものの、解除に至るまでではないということでしょう。

 不要な外出は勿論しませんが、不急でないかはなかなか難しいところです。

 中之島の国立国際美術館で開催されているロンドン・ナショナルギャラリー展は昨日までの開催で、ギリギリまで様子を見ていました。

 が、結局行ってしまいました。

 一時間ごとのチケット販売で、前日も売り切れの時間帯は全くなく、そこまで混んでいなだろうと判断したのです。
 

 何より、「ロンドン・ナショナルギャラリーの所蔵作品展は海外初」、「フェルメールが奏でた光の最終章、奇跡の初来日」、「ゴッホ、モネ、レンブラント全61点 日本初公開」の誘惑に負けてしまいました。

 中之島にある国立国際美術館は、アルゼンチン生まれの建築家、シーザー・ペリの作品です。

 一昨年に亡くなりましたが、追悼記事を書きました。

 竹からイメージしたというそのフォルムは、極めてアーティスティック。 

 南米の血がそうさせるのか単純明快で楽しい建築です。

 ただ、思いのほか来場者は多く、一瞬たじろいでしまいました。

 対策は万全を期しているつもりですが、正直、子供を連れてこなくて良かったと思ったのです。
 

 撮影はここまで。

 ゴッホ、フェルメールと共に広告にピックアップされていたのが、ルノワール、モネ、レンブラント、ターナーなど。

 ルノワールの安定感は流石でしたが、ゴヤやフランス・ハルスも素晴らしく、謳い文句に恥じない展覧会でした。

 今回は来日していない、更なるフェルメールやレンブラントの傑作も所有しているよう。

 トラファルガー広場に面して建つ美の殿堂を実際に訪れてみたい衝動に駆られたのです。

 訪れる前は、オランダを代表する光の画家、レンブラントとフェルメールにフォーカスして何か書こうかなと思っていました。

 しかしゴッホの「ひまわり」は会場での人気も段違い。アナウンスやネームバリューもあるとは思いますが、多くの人を立ち止まらせるものがあります。

 暗くて、文句ばかり言っている人が好きな人は居ません。明るく、話が楽しい人の所に人が集まるのは当然なのです。

 分かり易いゴッホの人気は、ピカソと共に常に圧倒的です。展覧会のwebサイトにも、ゴッホとひまわりのストーリーが特別枠で取り上げていました。

 ゴッホが花瓶に活けられたひまわりを描いたのは生涯で7枚。そのうち署名が入っているのは2枚だけです。

 1888年、理想の環境を求め、ゴッホは南仏のアルルにやってきました。良く知られる黄色い家を借り、画家達が集まる理想のアトリエを夢みて、多くの手紙を出します。

 その提案に応えたのはポール・ゴーギャンひとりで、2人の共同生活が始まりました。

 ゴーギャンを待つ3ヵ月、彼の寝室を飾る絵を描くのですが、自らがふさわしいと納得し、署名したのが2枚だけで、その1枚が今回来日した「ひまわり」だったのです。

 ところがゴーギャンとの共同生活は2ヵ月で破たん。その後「耳切り事件」が起ります。その2年後、37年の生涯を自ら絶ってしまうのです。

 明るい配色と力強い筆遣いとは裏腹に、ひまわりの花弁は多くが抜け落ちています。

 作品の明解さと、作家が不遇の人生が二重構造となり、ミステリアスとも言える魅力を放っているのではないか。僭越ではありますが、それが私のゴッホ評です。

 100年以上前のゴッホとゴーギャンの関係は、全て想像の世界でしかありません。しかし研究者の間では、ひまわりは「忠誠」を示すものだと考えられているそうです。

 太陽をまっすぐに見つめるひまわりから連想されたものだと思いますが、明るい黄色の後ろに流れる物語としては、これ程切ないものはないのです。

■■■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載

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■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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蜃気楼とレンブラント考‐1763‐

 年始から、あっという間に2週間がたちました。

 2度目の緊急事態宣言もあり、落ち着かないところもありますが、するべきことを粛々と進めるだけです。

 寒い日が続きましたが、昨日今日と幾分寒さが緩みました。

 建築設計の仕事は、大きく分けると3つの段階があります。

①企画提案から基本設計

②実施設計と見積り調整

③現場監理

 この他に「建築確認申請業務」等もありますが、概ね各プロジェクトは、3つの段階に分散しています。

 ①②はアトリエにて、③は現場へ。

 現場も増えてきたので、2008年から「現場日記」として独立したブログとしたのです。

 車で行く場合も多いのですが、景色的には電車よりも変化があります。

 天満橋から中之島を見返す景色は、水都大阪らしいもの。

 一本西の天神橋筋も目に楽しい通りです。

 関テレ本社とハトのシルエットがなかなかのものでしょうと自画自賛。

 もう少し北へ行けばJR天満駅あたりのガードをくぐります。

 安くて美味しい店が沢山あったなと、若干懐かしい気さえしてくるのです。

 晴れの日ばかりではないので、普段から日記用にパシャパシャ撮るのが習慣になっています。

 その甲斐あってか、年始の東京行きでは蜃気楼を撮影できました。

 広辞苑で蜃気楼を引くとこうあります。

 地表近くの気温が場所によって異なる時、空気の密度の違いによって光線が屈折するため、地上の物体が空中にう案で見えたり、あるいは地面に反射するように見えたり、遠方の物体が近くに見えたりする現象。砂漠・海上、その他空気が局部的に、また層をなして、温度差をもつ時などに現れやすい。富山湾で春に見られるのが有名。

 これまでに蜃気楼の写真は、2回UPしていました。

 1回目は2014年9月15日の琵琶湖

 2回目は2019年1月10日の相模湾です。

 どちらも、実際の景色は素晴らしかったのですが、写真でみるといまひとつで……

 今回は、はっきり写っていました。

 千葉側の工場地帯の景色だと思いますが、東京湾はよく蜃気楼が見れるのでしょうか。

 タンカーも完全に浮いており、私的には納得の写真です。

 光と空気の織りなすショーは儚く、美しいものでした。

 『自画像』 1658年

 その日あったこと、あるいは感じたこと考えたことを形に残さなければ、何もなかったことと同じになる。

-レンブラント- 画家

 もしこの日記を書いていなければ、写真を撮る張り合い、メモを取る頻度、もっと言えば全てのことに対する興味まで、全く違ったものになっていたかもしれません。

 そう考えると、オランダ史上最高の画家、レンブラントにも少し胸を張って「それだけはやってます」と言えそうです。

 ただ、日々劇的なことが起こる訳ではないので、日常の風景をどう切り取るかで、何かしらの「論」を書くことは出来ると思っています。

 大切なのはカメラ位置とアングルです。

 小さな説を書くのは小説家。

 建築を創るのが建築家。

 小さな論を勝手に唱えるので、小論家とも言えます。

 何かを誰かに伝えたい、分かち合いたいという気持ちは、おそらく本能ですが、だからと言って、勝手にその能力が向上することはありません。

 レンブラントが極めて美しい光を描けるのは、そのことを誰より分かっていたからだと、その言葉が物語ってます。

 光の画家の作品が中之島の国立国際美術館に来ています。何とか時間を作って訪れたいと思っているのです。

■■■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載

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口から出てしまってるやん‐1747‐

 近鉄は日本最長の路線をもつ私鉄です。

 伊勢志摩あたりの景色も素晴らしいですが、奈良線が生駒山を登っていくあたりも見逃せません。

 大阪側の最後の駅が石切。

 大阪平野が一望でき、なかなかに見応えがあるのです。

 グランフロントもクリスマス商戦に向けて準備完了といったところでしょうか。

 しかし今日は夏日という報道もあり、盛り上がるにはもう少し冷え込みが必要かもしれません。

 北館一番奥にある、サンワカンパニーのショールームへ行ってきました。

 グランフロントに出店する前は、北浜にショールームがありました。

 洗面とタイルには特徴がありましたが、現在とは比べものにならないくらい小さなものでした。

 現在この大きさになったのは、多くの支持を集めた結果です。

 今月の初め、かやしま写真スタジオOhanaが、土地の収用で移転計画をしていると書きました。

 計画は着々と進んでおり、カメラマンの石井さんと水廻り機器を見にやってきたのです。

 水栓だけでこの数。

 洗面ボールも硬軟織り交ぜて、選択肢が豊富です。

 水栓を実際にあてがえ、イメージをつくりやすいですし、「来て楽しい」がとても大事なのです。

 この日案内してくれたスタッフの女性も、非常にホスピタリティが高く、気持ちよく見て回ることができました。

 洗面の寸法を聞くと、すっとiPadで出してくれました。

 物が良いことは最重要ですが、人によって印象は大きく変わるものです。

 中央の吹き抜けにお目見えしたのは、バルーンのクリスマスツリーでしょうか。

 下に降りて撮ってみようということになりました。

 石井さんは普段からニコニコしている人ですが、カメラを構えると顔つきが……ということもないのですが、やはりプロです。

見下げたときの写真の特徴、見上げたときのアングルの良さなどを、言葉で明確に説明してくれます。

 あおって撮っていたので、私も真似してみました。

 本当はもっとあおっていたと思いますが、やはり印象は変わるものです。

 竣工写真だったり、雑誌取材だったりと、プロのカメラマンと接する機会が多く、どんなアングルで撮っているかはいつも見ています。

 これをアングル泥棒と言うのです。

 そのまま他メーカーで、トイレも見てきました。

 最近発売になった海外物が展示されており、値段もなかなかですが、確かに美しいのです。

 石井さんが一度試しに座ってみました。

 すると「んっ、ちょっと大きいかな」と。

 改めて国産物に座ると「大きさも、足の置く位置もこっちの方が好きかな」と。

 完全に個人の感想ですが、思ったことをすぐに行動できるところが、石井さんのストロングポイントだと思います。

 映画『東京物語』などの監督で知られる小津安二郎。

 昭和30年代、晩年の小津が仕事場とした「無芸荘」が蓼科高原に残っています。

 どうでもよいことは流行に従い、重大なことは道徳に従い、芸術のことは自分に従う。

 よく引用される言葉ですが、簡単ではありません。

 芸術の定義は色々ありますが、「人を感動させることができる可能性があるもの」という説を私はとっています。

 人を感動させたい、だけれども従うのは自分。

 これを掘り下げていくと、人と自分がかなり近い存在でなければなないのです。

 この日のショールーム回りは奥さんも同行してくれました。

 石井さんが「僕はすぐに顔に出てしまうタイプだから」と言うと、すぐに奥さんがこう返しました。

 「顔じゃなくて、もう口から出てしまってるやん!」と。

 嫌だなあと思ったら、お客さんの前でもすでに口から出てしまっていると。

 3人で大笑いしていたのです。

 お互いもう50歳。

 それが良いのかどうか分かりませんが、自分に嘘がないのは芸術家の証しだと思うのです。

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知恵の悲しみと、知らない歓び‐1711‐

 6月下旬あたり、「今年は空梅雨かな」と思っていました。

 しかし、7月に入ると雨、雨、雨。今日は久しぶりに晴れ空を見ました。

「R grey」のアイビーも嬉しそうです。

 人はどんな状況でも生きて行きますが、日常に少しの潤いがあると救われます。

 音楽はその最たるものでしょうか。

 「雨音はショパンの調べ」は、この時期になると一度は耳にする曲のひとつだと思います。

 小林麻美が歌った1984年夏のヒット曲。

 原曲は、イタリアの男性歌手ガゼボによる『I Like Chopin』だそうです。

 ガゼボはイタリアのディスコシーンでは知られた存在だったらしく、そのヒット曲に松任谷由実さんが詞を載せました。

 この方の才能にはいつも驚かされるだけですが。

 よく聞いてみると、エレクトリックドラムの音に、ディスコミュージックの香りが残っています。

 ショパンの曲も何となくしか知らないので、どの曲を指すのだろうと思っていました。

 娘がピアノを習っていたころの譜面に、ショパンがありました。

 練習曲「革命」。

 譜面を見るだけで、静寂を切り裂く出だしの音が聞こえてきそうです。

 legatissimo(レガティッシモ)と表記がありましたが、極めて滑らかに!という意味だそうです。

 「革命」を指さないことは私でも分かりました。

 私が持っている曲の中なら「ノクターン(夜想曲)」か、「別れの曲」なのかなと想像していましたが、「雨だれ」という曲があると知りました。

 早速購入してみたのです。

 ポロン、ポロンと鳴る出だしを聞いていると、やはりこの曲をイメージしているようです。

 中盤から、やや激しい雨音へと変化していきますが、先日の豪雨と比べるとやはり「雨だれ」でした。

 80年代の歌謡曲から入り、ポップス、洋楽、ロック、ソウル、ブルース、AORと気に入った曲は何でも聞きました。

 しかし、クラッシクにはほぼ接点なしでした。

 クライアントに、ピアニストとバレエダンサーの姉妹がおられましたが、ともにパリ、モスクワへの留学経験があるアーティストです。

 音楽談義などおこがましいですが、何でも聞いてみたいのが私の性分。

 しかし、讃美歌とクラッシックの違いも分からずに、ちょっと恥ずかしい思いをしたのです。

 娘はバイオリンの授業があるらしく、知人から譲り受けたものが我が家にやってきました。

 築48年の畳の家に、電子ピアノにバイオリン。

 おかしな感じもありますが、どんなことでもトライしてみて欲しいと思います。

 これを期に、クラッシックのプレイリストも作ってみました。

 オムニバス版をもってきただけですが、「クラッシックもなかなかいいな」とひとり悦に入っているのです。

 こんな小話は何度か聞いたことがあるかもしれません。

 ペシミスト(悲観主義者)のセールスマンがある国に靴を売りに行きます。

 まったく売れず、仲間のオプティミスト(楽観主義者)に電話をかけました。

 「全然駄目だ。この国の人たちは靴を履かない。見込みがない」と言います。オプティミストの仲間はこう答えました。

 「見込みは十分だ。この国の人達はまだ靴を履いていない」

 知恵の哀しみと、知らない歓び。

 つまらないプライドと、大きな偏見をすてれば、この世は歓びと楽しみだらけです。

 勢いにまかせて、今度はジャズについても書いてみたいと思っているのです。

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
巻頭インタビューが掲載されました

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■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
■7月21日BS朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター』「住之江の元長屋」再放送
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載

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風街‐1701‐

 昨日、大阪も梅雨入りしました。

 豊かな水があるからこそ可能となるのが水田です。

 雑草を抜く手間を激減させたこの農法は、まさにノーベル賞もの。

 一体誰が考えついたのだろうと思うのです。

 ただ、しばし青空とはお別れ。

 神社の境内に、夏祭の文字が見えました。

 中止なのかなと思ったら、出店はないものの開催するよう。

 環境、状況とうまく付き合いながら、暮らしていくのはどんな時でも同じです。

 屋内にいる時間が長かったので久し振りに、iTunesの整理をしました。

 作詞家、松本隆さんのヒット曲でプレイリストを作ってみました。

 日本語ロックのパイオニアとなった「はっぴいえんど」のドラマーだった松本隆さんは、解散を期に作詞家として生きることを決意します。

 ヒット曲は『硝子の少年/KinKi Kids』、『ルビーの指環/寺尾聰』、『スニーカーぶる~す/近藤真彦』、『 木綿のハンカチーフ/太田裕美』などなど。もう圧巻です。

 詩人、ボードレールやランボーに憧れた元文学少年は、自らを「職業作詞家」と呼びます。

 作曲をしぶる松任谷由美さんが、「呉田軽穂」のペンネームを使う事を条件に了承した、コンビ一作目が『赤いスイトピー』です。

『赤いスイトピー/松田聖子』 1982年

何故 あなたが時計をチラッと見るたび
泣きそうな気分になるの

 「本質はチマチマとした繊細な部分に隠れているんです。チラッと時計を見られたら嫌だなというのは、男も女もそうでしょう。たばこの匂いのするシャツは嫌だけど、好きであれば許せてしまう。そんな日常の些細なことをすくい取るのが好きなんです」

 新聞のインタビューでこう答えていました。

『ルビーの指環/寺尾聰』  1981年

くもり硝子の向うは 風の街

 「風は流れていくもの。失われた土地への郷愁といった意味合いもあるんです」

 洗練された都会の音楽を目指す松本さんにとって、「風街」は重要なモチーフでした。

 『ルビーの指環』がベストテンで、12週だったか連続1位になりました。

 小学5年生だと思いますが、そのアルバムをカセットテープで買いました。

 テープ自体はどこに行ったか分かりませんが、その中に『渚のカンパリ・ソーダ』という曲がありました。

 久し振りに聞きたくなり、255円で購入しました。

『渚のカンパリ・ソーダ/寺尾聰』  1981年

カンパリのグラス空けてしまおう
君に酔ってしまう前に

 格好いい!

 小学5年生の私は、いたく感激したものです。

 最後も、松本さんの言葉を引きます。

 「都会における人間関係の難しさや孤独感、どうやって生きたらいいんだろうといったことを一貫して歌っています」

 生きるって難しい、君だけじゃない。根底に流れる優しさや切なさに時々触れたくなるのか、最近昭和のポップスを聞く頻度が増えました。

 このグラス空けてしまおう 君に酔ってしまう前に

 残念ながら、そんなセリフは一度も使わぬまま、間もなく50歳になります。

 数十年もの時間を一瞬で越える名曲をたった255円で、しかも家で買える時代が来るなんて、もうおとぎ話の世界です。

 ただ、iTunesの使い方だけは、いまだによく分かっていませんが。

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
巻頭インタビューが掲載されました

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【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2月3日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
■7月21日BS朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター』「住之江の元長屋」再放送
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

地域と地方、どうして人は比べたがる‐1677‐

 2月末に蓼科へ行った際、帰りに諏訪湖へ寄りました。

 湖を見下ろす立石公園からは、遠く御嶽山から北アルプスまでを見渡すことができます。

 手前にある小さな人工島は、夏の花火大会のために作ったもの。

 横でガイドしているのを盗み聞きしていたのですが、凄い人出だそうです。

 湖畔まで下りて、下諏訪の街も歩いてみました。

 下諏訪宿は中山道の宿場町で、あちこちから温泉が湧き出しています。

 こちらは本陣ですが、休館の札が。

 ひなびた感じが良いと言えばよいのですが飲食店を見つけることはできずでした。

 観光客もまばらでは、仕方ないのかもしれません。

 下諏訪駅まで歩いてみると、御柱(おんばしら)を見つけました。

 7年毎の寅と申の年、巨大なモミの木を諏訪大社の社殿四隅に建立する御柱祭。

 この御柱は、長野オリンピックの会場に建てられたものです。

 大木を山から伐り出す際、木の上に人がまたがり、急斜面を滑り降りていくシーンを見たことがあると思います。

 その舞台となるのが、下諏訪にある「木落し坂」。

 2017年の11月、「家族で47都道府県制覇」の旅で、46番目に訪れた埼玉への道中に通りました。

 ほぼ毎回死者がでていると聞くと、祭って何なのだろうと考えさせられます。

 駅前に「日本電産サンキョー」のビルがありました。

 聞き覚えがあるなと思っていたら、スケート部はオリンピック選手を何人も輩出していました。

 前身となる三協精機製作所時代には金メダリストの清水宏保も所属していたとのこと。

 駅前も閑散としており、街中での食事を諦めたのです。

 妻が見つけてきた卵料理の人気店「なとりさんちのたまごや工房」まで移動しました。

 娘は親子丼。

 長男は「トロふわ」が売りのオムライスを頼みました。

 値段も良心的で、こんなに人が居るんだと驚くくらい繁盛していました。

 お客さんは正直なものです。

 レストランへ行く途中、「EPSON」のロゴが見えました。

 諏訪湖の豊かな水源があることから、一帯は明治時代から製糸業で栄えました。

 その後、セイコーなど時計を中心とする精密機械工業、現在ではセイコーエプソンを中心とするハイテク産業が盛んです。

 セイコーエプソンはセイコーのグループ会社ではありますが、独立した上場企業です。

 アトリエには3つのプリンターがありますが、ひとつはエプソン製。プリンターは極めてリーズナブル。インク代が高いのは皆が一様に持つ不満だと思います。

 しかし利益を出す理由がなければ、内陸の諏訪を本社とし、これだけの隆盛を極めることは出来ないでしょう。

 東京から見れば大阪も含め、全ての都市は地方都市と言えます。

 しかし地域と言う言葉にはそういった区別はありません。

 ある建築史家が「地方という言葉は慎重に使わなければならない。私は地域という表現をするようにしている」と言っていました。

 私もずっとそうしてきました。

 人は残念ながら比べたがる生き物です。もっと突き詰めて言えば、その上で自分が優位な点を探したがります。

 その真理を槇原敬之は「世界にひとつだけの花」という歌のメインテーマに据え、自らの価値観を表現しました。

 自らの価値観というよりは、人の良心と言った方が良いかもしれません。

 多くの人が賛同した通り、人は相反する両面を持っているのです。

 彼にはそれを掘りだせる感性を大切にしたまま、何とか悪しき習慣を断ち切って貰いたいとも思うのです。
 
 美しい景色、祭、人気レストランと見直すべきものは近くに沢山ある気がします。

 宮崎駿は「人は半径3mの世界に生きる」と言いました。何を置いても、近くにあるものが一番大切なのは間違いありません。

■■■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

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【News】

■2月3日 『Houzzの特集記事』「阿倍野の長屋」が取り上げられました
■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
■7月21日BS朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター』「住之江の元長屋」再放送
■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました
■4月1日発売『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

お客様は神様です‐1675‐

 会話の出だしは、どうしても新型肺炎の話になってしまいます。

 建築資材も、中国からの部品供給が止まったりで、現場のほうにも影響がでてきました。

 しかし設計のほうは粛々と進めるだけです。

 今日も朝から、梅田界隈のショールームを4社回ってきました。

 グランフロントから阪急オフィスタワーまで、梅田を南北に縦断です。

 ショールームも時間短縮されていますが、11時から「蛍の光」が流れる17時まで、みっちりと打合せしてきました。

 設計の仕事は仕入れも無ければ、外部発注も殆どないので、自社だけで完結できる仕事です。

 その分、誰に頼ることもできませんが、変わらず働けることを、本当に有り難く思わなければなりません。

 今週初め、子供達が頼んだジグソーパズルが届いていました。

 木の地図を糸鋸(ジグソー)で切ったのがその名の由来だそうです。

 一度できた絵を切り刻んで、再び元の絵に戻すのですから膨大な無駄。

 しかしこのジグソーパズル、すでにこの春2つ目です。

 学校もクラブも休みになった、このタイミングでしか楽しめないものかもしれません。

 正直、スマホを触っているより、テレビゲームをしているよりは嬉しいものです。

 ただ、このくらいのジグソーパズルを、兄妹の2人がかりで3、4日で仕上げてしまうので、この春はかなりの枚数になるかもしれません。

 我が家はマーベル一辺倒ですが、時間を持て余しているお子さんにいかがでしょうか。

 大阪場所のアピールを兼ねてか、グランフロントの緑の熊はまわしをつけていました。

 昨日タクシーに乗った際、無観客の相撲中継が流れていました。

 ざわめきの全くない放送は、やはり異様なものでした。

 「お客様は神様です」
 
 昭和の国民的歌手、三波春夫さんの最も知られた言葉です。

 3年程前の新聞コラムに、これ程解釈を間違って広まった言葉も珍しいと紹介されていました。

 言葉の真意は、お客様=神様ではないそうです。

 芸の始原とは、神を前にしてのパフォーマンスだったともいわれるので、観客を神様に見立てて雑念を払っていた。芸人としての誇りを示した言葉だったそうです。

 三波さんはすでに亡くなっておられ、真偽を確かめる方法はありませんが、それでも納得できる気がします。

 先の大阪場所のように、神様に見立てる観客も居ない中でモチベーションを高めるのは本当に大変だと思いますが、最も難易度の高い修行かもしれません。

 近年のインバウンド特需でもそうですが、それ以前でも、有名観光地の飲食店や物販店で、酷い応対の店はかなりありました。

 お客さんが訪れてくれるから、それらの仕事は潤っているにも関わらず、観光客を下に見ている人達をみると、嫌な気分になるのです。

 この世に無駄なことなど無いと言います。

 いわゆる「客商売」に従事する人々に、自分の仕事とは何なのか、お客様とは何なのか、よく考える機会を与えられているのかもしれません。

 勿論、それは私も同じです。

■■■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

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■4月1日発売『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

松井秀喜の心の種‐1674‐

 学校が休校になり、子供達が時間を持てあましているのは、どこの家庭でも同じでしょう。

 本来なら長男は学年末試験の時期でした。

 「試験があったつもりで勉強しなさい」と言っても流石にそれは無理でしょう。

 自分の胸に手を当てて考えてみてもやっぱり無理です。

 聞くと「スキーなら行きたい」というので、ちょっと無理をして時間をひねり出しました。

 早起きして高鷲スノーパークへ。

 理想は信州ですが、東海北陸道あたりのゲレンデはやはり近い。

 自宅から300km弱なので、3時間くらいで到着。雪も結構ありました。

 娘の足が大きくなり、義妹にブーツを借りていったのですが、くるぶしが当たって痛いと。

 朝一番から娘のテンションは急降下。

 ブーツをレンタルすると一気に復活しました。

 雪上スポーツは道具が大きく影響するとはいえ、へたったレンタルブーツの方が滑りやすいとは面白いものです。

 夕方まで滑って、大阪に向かいました。

 雪の上は、また来年です。

 とある大阪の下町。私だけ先に降りました。

 Ohanaのクライアントが、知人宅での会食に声を掛けてくれたのです。

 こちらのご主人が釣ってきた70cm位のメジロをさばいているところでした。

 聞けばマイ出刃とのこと。慣れた手つきのはずです。

 ツバス→メジロ→ブリのメジロ。

 とても瑞々しいお味でした。

 いろどりが素晴らしいこのお皿は、アクアパッツアというそう。

 見た目以上にしっかりしたお味で、お酒が進みます。

 鯛飯までのフルコースでした。

 魚大好きの娘は、この写真を見て自分には無いのかと怒っていました。

 和やかな空間で、楽しい時間を過ごさせて貰いましたが、あっという間に10時。

 そろそろと、失礼したのです。

 とある下町の、小さな立ち食い寿司。

 遠くから見ると、回転ずしに変わったよう見えましたが違いました。

 この大きさでは回転するスペースがないので、当たり前なのですが。

 24、5歳の頃、この辺りの設計事務所に勤めていたのですが、変わらないなと懐かしんでいたのです。

 ある野球選手の愛読書に、松井秀喜「不動心」とあるのを見かけました。

 ジャイアンツからニューヨーク・ヤンキースに渡った松井秀喜。中学まで野球部だった私は、ジャイアンツファンで、中でも一番好きな選手でした。

 同じ打者としてメジャーで成功したイチロー選手と対照的に、彼はそれ程多くの言葉を発信してきませんでした。

 それで、著書があることさえ知らなかったのです。

 短い言葉ではありましたが、やはり一流の考え方があってこそ、彼はあのステージへたどり着いたことがよく分かったのです。

 松井選手は、悔しい思いは口に出さないと決めていたそうです。

 凡打した悔しさに顔をゆがめ、バットやヘルメットを投げつけたりしたい自分も隠れているような気もする。思い出せば「あーあ」と言いたくなる。しかし、言葉として口に出すと、気持ちがエスカレートしてしまう気がするのでそうしないと。

 甲子園で5打席連続敬遠を受けたときも、「1球でも好球が来たら打ってやる」と思っていたそうです。

 高校時代の師である山下監督に、王貞治氏はどれだけ四球攻めをされても、表情ひとつ変えずにバットをそっと置き、一塁へ歩いていったと教えて貰ったそうです。

 強く動じない心、すなわち「不動心」を持った人間でありたいといつも思っていると。
 
 変わらない過去を嘆くより、可能性に掛ける。

 日本、世界が何かと騒がしい時期です。こんな時、結果という花を咲かせた人達の、種となった考え方を見返してみたいと思います。

 IT時代になっても、グローバル化が進んだとしても、真理はいつだって単純で、変わらないものだと思うのです。

■■■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

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