カテゴリー別アーカイブ: 05 芸術・エンターテイメント

名品珍品大公開‼の中に、本当の名品見たり‐2196‐

昨日は小雨の降る中、天王寺に寄ってきました。

ハルカスに春霞、はまだ気が早いでしょうか。

3月1日(土)にリニューアルオープンした大阪市立美術館。

オープニングイベントは「What’s New! 大阪市立美術館 名品珍品大公開!!」です。

東は天王寺動物園を見下ろし、鳥の声ならぬ動物の声を聞き、通天閣を眺めるアプローチは圧巻です。

これはリニューアル前から変わりませんが。

かなり久し振りなので、エントランスホールが以前とどう変わったのかが分かりません。

それでも、気持ち良い空間なのは間違いありません。

今回、画期的なのは一部を除いて撮影可なのと、ラベリングしてあることです。

佐伯祐三の「教会」はもちろん「名品」。

上村松園の「晩秋」も勿論のこと「名品」。

多くの「名品」が出展されていましたが、北大路魯山人の黄瀬戸もありました。

「珍品」は、平野区から。

6世紀とあるので、その創造性に驚きます。

こちらは「鳥人」ならぬ「羽人(うじん)」。

このイベントのマスコット的存在です。

「名品」「珍品」のダブルラベルとは、なかなか楽しませてくれます。

そもそも、アートにラベリングするという発想が凄いのですが。

非常に多彩な展示会ですが、陶器も充実していました。

こちらは、樂家三代目の道入(どうにゅう)。

別名「のんこう」として知られる、樂家随一の名匠です。

赤樂の深い色合いと、手びねりの風合いが特に椀の端部に表れています。

九代目、樂了入(りょうにゅう)の黒楽も並んで展示されていました。

その艶めかしさは際立っています。

京都の樂美術館には何度か通いましたが、一度で良いので手で触れてみたいものです。

ここまでは、以前から好きなものが大半でしたが、この青磁には思わず見入ってしまいました。

その美しさが、写真では伝わらないことに、逆に迫力を感じます。

大正10年(1921年)富本憲吉の「青磁 長頸瓶」とあります。

楽焼とは対照的に、厚みをもち、しっかりエッジの効いた口まわりが品格を漂わせています。

紹介を見ると、「自らの理念・思想を実現するために陶芸家を志した」とあります。

昭和55年(1980年)に人間国宝認定第一号となった陶芸家でした。

美しいはずです。

赤い九谷の絵皿も圧巻でした。

焼き物は、楽焼や備前焼が好みでしたが、こんな多彩な人がいるのかと感心しました。

展示会の魅力は、自分の好きなもの以外を見れることだと痛切に実感したのです。

あわせて、アート全般に興味を持っていたつもりですが、人間国宝第一号をしっかり見たことが無かったことにも、若干のショックを受けました。

今回のチケット、実は貰い物。

ただ、一見の価値ありとお勧めいたします。

■■■2月12日(水)大阪市中央区上町1-24-6に移転しました
「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」
電話、faxは変更ありません■■■

■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載■

エゴ無し、無私無欲、利他の心のMV3‐2161‐

3連勝のあと1敗はしましたが、今年のロサンゼルス・ドジャースは強かった。

今日も5点差をひっくり返すビッグゲームで、大谷翔平選手は移籍1年目でワールドチャンピオンとなりました。

日本人ファンとしては、レギュラーシーズンの活躍が凄まじかっただけに、ワールドシリーズ第2線の左肩の怪我が残念でなりません。

その大谷選手が本調子でなくても、過去にMVP受賞者のフリーマン、ベッツと役者がそろっている上に、メンタリティの違いも感じました。

期待の若手、セカンドを守るギャビン・ラックス選手は、昨日の会見でこう語っていました。

「彼らにはエゴがない。ただ勝ちたいという気持ちしかないと思うし、ワールドチャンピオンが僕たちの最終目標であることも分かっている。3人が球界最高の選手であることは間違いなく、そこに秘密なんてものはない。しかし、同時にエゴが全く存在せず、無私無欲であり、ただ勝ちたいだけなんです」

また、シーズン途中に移籍してきたジャック・フラーティ投手は、ラックス選手の会見前にこう語っていました。

「彼らは利他的なんです。彼らはずっとそうしてきた。スポーツ界のトップにいる選手と同じです。彼らはこれからもっとMVPを獲るかもしれないが、努力もしています。そのことは学ぶべきことであり、周りの選手全員にも伝わっていると思う」

フラーティ投手も今シーズン13勝をあげる、エース級の活躍でしたが、やんちゃ坊主感が見え隠れするところも、魅力です。

地区シリーズで、ダルビッシュ有投手所属の、サンディエゴ・パドレスの主砲、マニー・マチャドとトラッシュ・トーク(口喧嘩)をやりあっている場面は、褒められたものではありませんが盛り上がりました。

MLBをポストシーズンまで観たのは今年が初めてですが、かなり面白かったです。

キャラクターが立っている選手が多く、誤解を恐れずいえば最上級のプロレスを観ている感じ。

ティム・ヒルの投げ方、ジアンカルロ・スタントンの打ち方、エリー・デラクルーズのユニフォームの着こなし、そしてフェルナンド・タティスの髪型も本当個性的です。

超一流選手が、更に個性を際立たせるのですから、このあたりは、日本のプロ野球も見習って良いのではと思いました。

もっと言えば、大谷翔平選手、山本由伸選手の出場で、地上波で世界基準を観てしまった以上、そこが競争相手になることを意識しなければならないと思います。

私はABEMAの有料会員なので、ドジャースの試合の2/3くらいは観ることができました。

しかしポストシーズは有料会員用の中継がなく、ドジャース戦は3試合くらいだったと思います。

これは大変と、ポストシーズンを唯一日本語解説で全試合観れる、SPOTV NOWにこの1カ月加入したことは以前書きました。

結果的には、フジテレビが地上波で中継した、ワールドシリーズだけは無料で観れました。

しかし、パドレスとの地区シリーズ、ニューヨーク・メッツとのリーグチャンピオンシップはかなり面白かったので、加入して良かったと思っています。

特に、最終戦までもつれ込んだパドレスとのマッチアップは最高でした。

38歳、ダルビッシュ有のピッチングは素晴らしく、その後の大谷対策を世界中継してしまったようなものでしたが。

しかしやはり大谷選手です。前日、遅くまで働いていても、翌朝試合が観れると思うと、頑張りもきくというものです。

来年は2刀流復活なので、2/3で我慢するか、開幕したらSPOTV NOWに加入するか今はまだ決めていませんが、本当に楽しい、観ているファンに元気を与えてくれる素晴らしい1年でした。

ただ、本当に面白いものは、有料でなければ観れない時代に入ったようです。

尊敬する京セラ名誉会長だった稲盛和夫さんが、最も多く口にする言葉は「利他の心」でした。

それが、やんちゃ坊主フラーティ投手から、今年最後に聞くとは何だか感慨深いものがあります。

確かに、スーパースタークラスの選手でも利他心をあまり感じない選手もいます。

才能ある人間にエゴが無く、無私無欲で、利他の心を持っている。そして努力を惜しまない。勝てない理由を探す方が難しそうです。

MVPが3人でMV3。今年のMV3は最高でした。

楽しませて貰ったことに感謝し、今度は自分の仕事で利他心をもって頑張らなければなりません。

ただ、数日はMV3ロスに悩まされると思います。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

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■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

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写真スタジオ、時々ギャラリー‐2136‐

昼下がりの天満橋。

見事なまでに人がいない。

流石にこの暑さは、木陰でも無理ということでしょう。

反対に、冷房の効いたマクドナルドはぎっしりです。

京阪電車に乗り換え、萱島へ向かいますが、いつもちょっと大川をのぞきたくなるのです。

2022年竣工の「あの森のOhana」にやってきました。

1年半振りくらいでしょうか。

娘さんの大学繋がりで、3人の作家さんの展示会の最終日でした。

現役大学生や社会人など、経歴は様々ですが、こういった展示会を積極的に開催しているそうです。

計画当初から、クライアントの石井さんはギャラリーとしても使えたら、と言っていました。

昨年の夏も開催されたので、今回は2回目でした。

絵を観ていると17時頃に、ざっと夕立がありました。

木々は雨濡れ、少しは暑さが凌げたでしょうか。

先日、近所の方が、「昔からここにあった感じに馴染んできたね」と言ってくれたそうです。

樹々は背が高くなり、少しずつ「あの森」に近づいています。

ピカピカでなくなっても、愛おしい建物を目指したので、とても嬉しい感想です。

私の母校は、結構な進学校でしたが、芸大に進学した同級生も結構いました。

作家として生きる者、企業の中でデザイナーとして生きる者、全くアートとは関係ない仕事に就いた者と様々です。

私も物作りの世界に生きていますが、ゼロから何かを作り上げていく過程は、単純に楽しいものです。単純に楽しいからこそ、競争もやはり厳しいのは必然です。

若い作家の皆さんも、是非好きな道を歩み続けて欲しいものです。

愛は時間といいますが、物作りもまったく同じ。最後は単純に時間勝負だと思っています。

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■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■

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わすれな草‐2125‐

6月もまもなく終わりです。

梅雨時は、どうしても外出機会が減ります。

しかし、この日記に使う写真も要るので、まめに写真は撮っているほうだと思います。

これは平野のアジサイ。

これは下北山村のアジサイ。

これは「ドッグランのあるタイル床の家」の現場近くのアジサイ。

アジサイは種類が多く、結構形も違うのです。

ジョギングコースは時々変えますが、大方写真も撮りつくしたと思ったのも、引っ越しを考え始めた理由のひとつでした。


しかし、通いなれた公園の花壇に「わすれな草」の表記をみつけました。

「わすれな草」と聞いて思い出すのは、尾崎豊の『Forget-me-not』です。

尾崎の絶頂期は80年代中盤から、90年代のはじめ。年代でいうと私より5歳上で、18歳でデビューし26歳で亡くなると言う、怒涛の人生でした。

あまりにもストレートな歌詞は、当時の私にはちょっとしんどかった気がします。

しかし、先日後輩がずっと尾崎の唄を歌っているのを聞いて、久し振りに聞き返していました。

『Forget-me-not』が、何とも良かったのです。

歌詞は、昔付き合っていた彼女に、その花の名前を教えて貰ったことを思い出す、という内容ですが、最後はこの言葉で終わります。

街にうもれそうな 小さなわすれな草

何とも切ないのです。

圧倒的歌唱力を持ち、繊細なメロディメーカーであり、18歳からカリスマ。

男なら、誰だってそんな人生を歩んでみたいものです。しかし、26歳までで良いか?と聞かれたら尻込みしてしまいます。

すでにその倍を生きた私に、もう選択権はありませんが(笑)

よく見れば なずな花咲く 垣根かな

これは、芭蕉の中でも、最も好きな句のひとつ。センスもほぼ芭蕉並みだと分かります。

今頃になって、時々尾崎を聴いているのです。

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■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

10月27日『houzz』の特集記事
「滋賀の家」掲載

10月11日『homify』の特集記事
「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載

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背景に人生をかける‐2122‐

先週、長らく企画を練っていたプレゼンテーションを終えたので、日曜日は大丸梅田店へ。

お得意様シークレットセール。

いつものように、その甘いささやきに負け、夏物の上下や小物を購入。

と言っても全て仕事着ですが。

その足で、阪神高速湾岸線で六甲アイランドまで移動します。

梅雨前の快晴で、フンデルトヴァッサー設計の舞洲ゴミ焼却場も輝いていました。

神戸ファッション美術館は初めての訪問だと思います。

ただ、建物自体は見に来たことがあります。

巨大な吹き抜け空間を持つ建物で、UFOを乗せたような外観が特徴です。なのですが、外観を撮り忘れてしまいました。

日曜日が最終日だった「新・山本二三(にぞう)展」。

いつものことながら、館内は撮影禁止。

本当にもったいない気がしますが、仕方ありません。

山本二三さんは、アニメーション映画やテレビアニメなどで背景を担当してきましたが、昨年の8月にお亡くなりになりました。。

何と言っても印象に残るのは、「天空の城ラピュタ」の背景です。

他にも、「もののけ姫」「時をかける少女」「名探偵ホームズ」「火垂るの墓」「ルパン三世」等を担当。

日本人で見たことがない人はいないかもしれません。

美しく、繊細に描かれた、手書きの背景画等、250点の展示がありました。

一番驚いたのは、テレビアニメ「じゃりン子チエ」も担当されていたことです。

この日記の検索ワードで、かなり上位にあるのが「じゃりン子チエ」なのです。

2度程、アニメの中で描かれる風景について書きました。

舞台は昭和50年代の設定となっていましたが、漫画の中の街の風景は、おそらく作者の幼少期、昭和30年台前半から、40年代前半までの記憶だと思います。

私は昭和45年生まれですから、幼少期が昭和50年代の中盤。この頃の景色とそれまでの景色は大きく違いがあります。

具体的に言えば、万博のあった昭和45年以降に建った家は、多くが木造モルタル塗りの家。それ以前は、板壁か、土壁に漆喰の家が主なのです。

と書きました。

山本さんは1953年(昭和28年)生まれですから、時期はピタリと一致します。もしかすると出身地、長崎県五島列島の記憶も少し含まれていたのかもしれません。

展示の中で、屋根瓦を一枚一枚丁寧に塗り分けているという解説もありました。この作品の風景に惹かれていた理由が、自分の中で腑に落ちたのです。

アニメーション映画において、背景は画の70%を占めるそうです。私の仕事、建築設計も背景を考える仕事と言って良いと思います。

無用に出しゃばる必要はありませんが、時には主役になり得る。そんなところがとても似ていると感じます。

山本さんは、亡くなる寸前まで故郷の五島列島の画を描いていたそうです。

背景に人生をかけた偉大な先輩に心から敬意を表したいと思います。

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あったとしても、無かったとしても、答えは風の中 ‐2109‐

ゴールデンウィークの中日ですが、仕事の人が多いのでしょうか?休みの人が多いのでしょうか?

いずれにしても天気は最高でした。

弟の家であり、私のアトリエでもある「平野西の家」。今日もクライアントが足を運んでくれました。

2004年の完成なので20年が経ちました。

完成時に私が植えたアイビーも、この時期一気に葉を増やします。

何軒もの作品に株分けした、親株?でもあります。

西隣に建つ「R Grey」もそうですが、減額で植栽を削った場合の裏オプションです。

ここに書いたら「裏」にはなりませんが。

最近の、中学、高校の学園祭は春にあることが多いと聞きますが、娘の学校もゴールデンウィーク直前に開催されました。

基本、体育会で頑張っているのですが、友達とバンドを組んで演奏するとのこと。

娘はベースの担当で、最低限の機材は購入。何回かスタジオで練習した音源も聞かせてもらいました。

初めての時はかなり大変そうでしたが、徐々に上達するものです。

妻が観に行ってきたので、動画で演奏を聞かせてもらいました。

演奏も大分しっかりしてきて、友人たちの友情もあるでしょうが、かなり盛り上がっています。

本人としてはかなり満足だったようで、数日間は余韻に浸っていました。私も高校時代はバンドをしていたので気持ちは分かります。青春の1ページとして心に刻まれたでしょう。

長男はかなり歌がうまかったので、妻に「なぜ、あいつはバンドをしなかったんかな?」と聞くと、「コロナで無かったやん」と。

そう言えば、2020年が高校1年だったので、学園祭で言えば一番不遇だった時期です。

可哀そうと言えば可哀そうですが、それもまた運命。それをエネルギーに変え、志望大学に入学できたのかもしれません。

2016年にノーベル文学賞を受賞した、ボブ・デュランの代表曲「風に吹かれて」は1962年の発表です。

リアルタイムでは知らないのですが、当時のインタビューで、曲の意味をこう語っていたそうです。

答えは、本や映画、テレビ、討論会の中にはない。風の中にある。

前回、「本を読み続けるのは、立派な人になれる、と思っているから」と書いたばかりですが、フォークの巨人からすると、全く違うようです。

学園祭があったとしても、無かったとしても、答えは風の中。

分かるようで、分かりませんが、やっぱり分かるような気もするのです。

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モンスター・井上尚弥が試合後に食べたいもの‐2103‐

元横綱の曙が54歳で亡くなったと報じられました。

元横綱の貴乃花は現在51歳ですから、2人が横綱だった時代は、相撲人気の絶頂期だったと思います。

相撲はあまり観ないのですが、曙は引退後格闘家に転身。更にプロレスラーとしてはアメリアのメジャー団体でも活躍しました。

力士の宿命とも言える短命ですが、何とも寂しい限りです。

アトリエにつくまでに、コンビニが2軒あります。

そしてマクドナルドも。

駅前まで行けば、モスバーガー。

更には王将も。

王将をファストフードと呼んで良いかは微妙ですが、美味しい食べ物を、誰もが手軽に、安価に食べれる訳です。

私も大好きですが、やはりカロリーは高いはずなので、晩ご飯を気兼ねなく食べられるよう概ね我慢しています。

現在、日本の格闘技界の中で、歴史的な活躍をみせているのはボクシングの井上尚弥選手です。

パウンド・フォー・パウンド(体重差のハンディが無いと仮定した強さの指標)でも、1位、2位にランクされるのですから、まさに日本史上最強のボクサー。

ニックネームの「モンスター」の通り、圧倒的なパンチ力と、飛びぬけたディフェンス技術で、確かまだダウンさえ奪われたことが無いはず。まさに化け物級の強さです。

26勝無敗、23KO。2階級で4団体統一チャンピオンとなり、3階級目を目指すのではという噂もあります。

ゴールデンウィークの最終日には、メキシコの悪童、ルイス・ネリとのタイトルマッチを東京ドームで行います。

東京ドームでのボクシング興行は、あのマイク・タイソンがジュームス・ダグラスにまさかのKO負けを喫した1990年以来。実に34年振りで、期待しかありません。

その井上尚弥選手の直近のタイトルマッチは、年末のマーロン・タパレス戦でした。

危なげなく10ラウンドでKOしたのですが、その後のインタビューを読んだ時、驚いたことがありました。

タイトルマッチが終わったあとに食べたいものは、マクドナルドとかコンビニ弁当だと語っていました。

もの凄い額のファイトマネーを得て、どんな高級料理でも食べられるでしょうし、殆どの店はウェルカムだと思います。

それが、マクドとコンビニとは……

驚いたとともに、可愛いな、とさえ思ってしまいました。

また、誰もが手軽に、安価に食べれる上、 偉大なチャンピオンをKOするファストフードの威力にも感服です。

ただ、モンスターのトレーニングは半端ではないはずです。実施図面がUPしたからといって、ファストフードを食べて良いと、私は私に許可しませんが。

そういえば、チョコザップも駅前にあります。

最近あちこちで見かけますが、安価なのとちょこっとトレーニングができるのが人気だそう。

ただただ働くだけの毎日。日々の楽しみは、ちょこっとのツマミと晩酌だけ。

この間、妻に「そろそろ蠣(カキ)のアヒージョが終わり」と聞かされ、ショックを受けていました。

しかしここは日本。これから美味しい物といえば、サワラ、カツオ、タイ、タケノコ、アスパラガス……

朝ちょこっとトレーニングして、晩酌に備えます。

日本に生まれて本当に良かったとよくよく思うのです。

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アメリカにも球春到来。ここにも運が落ちていた‐2101‐

日本のプロ野球が開幕し、春のセンバツ高校野球も終わりました。いわゆる球春到来です。

しかし、一番早かったのはアメリカのメジャーリーグでした。

今年は3月20日の韓国ソウルシリーズで開幕しました。

大谷翔平選手が移籍したドジャースと、ダルビッシュ有選手が所属するパドレスの対戦で、テレビ中継まであり、日本人的にはたまらないカードです。

昨年のWBC決勝は3月22日でした。

その決勝戦で、8回ダルビッシュ、9回大谷というリレーで、スーパースター軍団のアメリカ打線を抑え込んでの優勝。

現在は大谷を上回る活躍を見せる、ムーキー・ベッツ、マイク・トラウトを揃えるアメリカを下したのですから、伝説となる試合だったと思います。

あれから1年経ったのです。

1打席目は、開幕にピタリと照準を合わせてきたダルビッシュに軍配。

スロースターターの大谷ですが、2打席目で早速快音を響かせ、この日は2安打。

ドジャースの開幕勝利に貢献しました。

試合前、私情ははさまないと言っていたダルビッシュでしたが、「ヒットを打たれたあと、自分の中ではニコッとしてしまって、なんだかんだ情は入ってたんだなと」。ファンとしては堪えられないコメントでした。

何か書こうと思い、少し写真を撮っておいたのですが、そこは昨年のホームランキングの大谷選手です。

とびきりの一発がでてからと思っていると、この試合後、水原通訳の違法賭博問題が報じられます。

ソウルシリーズに向う前に、大谷選手は結婚相手の写真を公開。本当に感じの良い人でした。(完全に見た目だけですが)

その写真の中には水原夫妻と写っているものもあり、多くの人が幸せな気分に満たされている中、何とも言えない気持ちにならざるを得なかったのです。

ほんわかした雰囲気の水原通訳に悪い印象を持つ人は少ないでしょうし、常に大谷選手を支える姿を見ていると、多くの人は「翔平君を頼むぞ!」的な気持だったと思います。

事件発覚後、ヒットがでていない訳ではありませんでしたが、本調子とは程遠い感じ。

しかし、今日のジャイアンツ戦でようやく1号ホームランが飛び出し、ファン、チームメイト、何より本人がホッとしたと思います。

私的には第3打席がレフトライナーだったので(テキスト速報で、ですが)、もしかすると……と思っていました。

インコースでも真ん中でも、反対方向に軽々とホームランを打てる大谷選手ですが、ここのところ、引っ張ってのヒット、アウトが殆どでしたから。

練習時間が確保できないからなのか、精神的な問題なのか、こんなことがあるんだなと思っていました。彼ほどスランプの少ない選手は見たことが無かったからです。

精神的にと言われるのは一番嫌だろうなと思っていましたが、そういうコメントもあったので、ようやく落ち着いてプレーができるのではと思います。

日々の楽しみが増えました。

世界一の野球選手にまで上り詰めた大谷選手ですから、見習うことばかりです。

その中で、一番腑に落ちたのは、ゴミ拾いをするときの心構えです。

「ここにも運が落ちていた」といって、ゴミを拾うそうです。

アトリエは地下鉄の駅に近く、前の道は多くの通勤客が通ります。それゆえ、タバコのポイ捨てもかなり多いのですが、できるだけ広い範囲まで拾うようにしています。

スタッフが何人か居た時は皆で分担できますが、現在は一番早く出社するのも私、一番遅く帰るのも私。全てひとりで拾わなければなりません。

良いことをしているのだからと、自分にいい聞かせても、早朝まで働いた後に道へでると、沢山の吸い殻が落ちていると、思わず舌打ちしてしまうこともあります。

しかし、大谷選手の習慣を聞いてから「ここにも運が落ちていた」とつぶやくと、舌打ちどころかとても良い気分になるのです。運が溜まるのですから。

今は亡き、名俳優、高倉健さんが言っていました。

最もでるのは普段の生き方

やはり高みまでたどり着く人は同じような考えに至るのだと思います。

アトリエが大阪の下町で本当に良かったと思います。運が毎日拾い放題ですから。

今年の後半、アトリエを市内中心寄りに移転すると書きましたが、もし前に運が落ちていなかったらどうしようかなと心配しているのです。

■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

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■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演

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ザ・カセットテープ・ミュージック‐2081‐

全国的に猛烈な寒波に襲われています。

大阪が-3度になることは滅多にありません。

道にまかれた水が凍っており、あやうく滑ってしまうところでした。

寒すぎて、出掛けるのが億劫な人に、勝手にお勧めする番組です。

毎週金曜日、23:30からサンテレビで放送されている『ザ・カセットテープ・ミュージック』です。

元はBSの番組のようで、Webサイトも見つけました。

80年代の歌謡曲を中心に、音楽ずきおじさんが、名曲を語りつくすというコンセプト。

4人態勢ですが、何といっても俳優・ミュージシャンのマキタスポーツ(芸人さんだと思っていました)と、スージー鈴木さんが熱く語るところがいい!。

特に、スージー鈴木さんのトークは「解説芸」と言って良いと思います。

また音楽を手で表現するところが素晴らしく、なお引き込まれるのです。

聞いたことがある名前だと思ったら、5年前に読んだ『サザンオールスターズ1978-1985』の著者でした。

読み応え十分でしたから、それは詳しいはずです。

この回は、ゴダイゴの『ビューティフル・ネーム』や斉藤由貴の『卒業』を取り上げていました。

『ビューティフル・ネーム』の編曲はミッキー吉野、 『卒業』 の編曲は武部聡志。

歌手や作曲家でなく、編曲家にスポットあて、その功績を熱く語った回でした。

タイトルは、アベンジャーズにかけてアレンジャーズ。

懐かしい名曲を聴き、なぜ名曲なのかの解説を聞くと、2度美味しいのです。

松本人志さんについては、書き方が難しいタイミングですが、『M-1』の審査や、『IPPONグランプリ』のチェアマンとしての立ち位置は、まさに解説芸の極みだと思います。

各番組を降板するという報道ですが、『IPPONグランプリ』ではバカリズムさん(バカとさんは変?)が、チェアマン代理につき、存続するというニュースが流れてきました。

それはそれで楽しみで、お手並み拝見といったところでしょうか。

現在は、音楽はデータの時代なので、物としては見えません。

しかし、80年代はカセットテープに好きな曲を録音して、マイベストを作ったものです。

更にそれをダビングして誰かあげたりして……

番組の中央にある赤のカセットレープレコーダーは、もしかするとアイワ製なのではないかと思っています。

いずれにしても、全く罪の無い番組ですので、良ければ観てみてください。

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日本の景色、日本の唄‐2077‐

先週木曜日は、初詣へ行った信貴山寺のことを書きました。

本堂からの景色も素晴らしかったのですが、折角なのでと600m上と表示のあった、信貴山城跡まで登りました。

急こう配の石段を30分程。

かなり息が切れました。

標高437mから奈良盆地を望みます。

信貴山は河内の大和を結ぶ要衝地で、何度か築城されているようです。

戦国時代には松永久秀が入城していますが、1577年に織田信長に攻められて落城。その後は廃城となりました。

この後、仕事を兼ねて奈良盆地を対角に横切り奈良公園あたりまで行ってきました。

写真で言えば左端あたりになりますが、手頃な大きさも奈良盆地の魅力のひとつです。

西名阪の天理ICで降りて北上します。

途中、歩道橋の残骸?がありました。

高度経済成長期、車からの安全を守るために多く作られた 歩道橋 ですが、維持費もかさみ、国も推進するバリアフリー化とは逆行するものです。

最近メディアを賑わしている芸能界のモラルもそうですが、常識とされるものが大きく変わっていく一例と言って良いでしょう。

ナビを見ていると、169号線の東に並行して走る県道を見つけました。

奈良盆地の西端を走る山麓線もそうですが、こういった立地の道路は景色が良いもの。

県道高畑山線も、想像通り大好きなタイプの道でした。

奈良公園の南、旧志賀直哉邸近くに車を止めて所要を済ませます。

その後、春日大社へも参ってきました。

下の禰宜(ねぎ)道を通って参詣。

禰宜は役職名ですから、言わば通勤路ということです。

私の通勤路とは趣が段違いです。

滅茶苦茶に男前なシカがいました。

参道の入口あたりは、まだシカものんびりムード。

しかし本殿手前からは、もの凄い人出。

こうでなければ、正月気分は盛り上がりませんが。

ご神木も、その歴史を十分に感じさせてくれました。

丁度昼時になったので、旧志賀直哉邸隣の「ギャラリー喫茶 高畑」でランチをしました。

子供達はカルボナーラ。

私たち夫婦はやみつきカレーのランチセットを頼みました。

どちらも美味しく、正月の観光地で1300円はかなり良心的。

観光地の食事で、がっかりするケースは良くありますが、こちらはお勧めです。

「人よりやや沢山歩く」が大事だと思います。

信貴山寺、春日大社と、寺社両方というかなり厚かましい初詣でしたが、これぞ日本という景色を堪能して帰ってきました。

昨日、八代亜紀さんがお亡くなりになったというニュースが報じられました。

デビューは1971年。

「舟唄」のヒットが1979年、「雨の慕情」で日本レコード大賞を受賞したのが1980年でした。


1970年生まれの私は、9歳、10歳の頃、リアルタイムで聴いていたのですが、テレビで演歌が普通に流れていた時代です。

私のiTunesにも、6000曲のうち10曲くらい演歌が入っています。

その中でも普段聴くプレイリストに入っているのは、八代亜紀さんの 「舟唄」 だけ。

昨年からファンになったチバユウスケさんもそうですが、ハスキーで歌の上手いシンガーが大好きなのです。

とても難しい曲ですが、カラオケで歌うことがあるくらい好きなのです。

子供達と車に乗っている時、何度か聴かせてみましたが、残念ながら賛同は得られませんでしたが。

歌と唄の違いは、ざっくり言えば、新旧の違いにあるようです。

ロックも、ポップも、ジャズも聴きますが、古都に似合う歌ではないでしょう。

できればそんな唄も残って欲しいと思います。

今晩は、「舟唄」を聴きながらしみじみ飲みたいと思います。

■■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演

10月27日『houzz』の特集記事
「滋賀の家」掲載

10月11日『homify』の特集記事
「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

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