カテゴリー別アーカイブ: 03 自然・季節

戦後日本の甘酸っぱい味わい、りんご‐2064‐

街のあちこちで木々が色付き、秋が深まっていくのを実感します。

今年の夏は暑かったからか、ツタ類もしっかりと色付いていました。

庭先に成っているのはボンタン類でしょうか。

我が家のバルコニーには干し柿が。

果物が美味しい季節です。

昨日、会社で仕事をしていると宅急便が届きました。

「山形のりんご」とあります。

開けてみると、立派なりんごが……

手紙が添えられていました。

2月に届いた和紙の手紙。

その宮城の社会保険労務士の方からでした。

宮城から大阪まで足を運んで頂いたのに、ちょうどクライアントと打合せ中で、お会いできなかったのです。

手紙には「果樹園を営む義母の実家に毎週末足を運んで……」とあります。

今日の3時に、1つ頂いてみました。

中心部に見えるのは蜜と言われる部分でしょうか。

酸味も程よく、爽やかな甘さがすっきりとした味わいです。

最近の果物は甘すぎると感じることも多く、何とも日本らしい果物だと感じました。大変美味しかったです。

「赤いりんごに くちびるよせて」で始まる、「りんごの唄」は1945年(昭和20年)の発表。

並木路子が歌い、戦後のヒット曲第1号と言われます。

また、「りんごの花びらが 風に散ったよな」で始まる、「りんご追分」。

1952年(昭和27年)に15歳だった美空ひばりが、主演映画の主題歌として歌った大ヒット曲です。

戦後の貧しさから復興していく時代の雰囲気と、りんごの持つどことなく切ない甘酸っぱさがマッチしたのでしょうか。

日本復興のシンボルだったのだと思います。

戦後最大のスターとなった美空ひばりのデビューのきっかけとなったのが、NHKの「素人のど自慢」。そこで歌ったのも、「りんごの唄」だったそうです。

ラーメン > そば

メロン > りんご

食べた後の罪悪感の比較です。あくまで個人の感想ですが。

世界最古の果物とも言われるりんご。寒い地域で作られているのがまた良い感じがするのです。

ご自身が住む宮城から、山形まで足を運び、実際に手間暇掛けて生産して下さったりんご。とても滋味深い味わいでした。

妻に「売ってるりんごって、なんかピカピカしてない?」と聞くと、「贈答品なんかは磨いてると思う」と。

そう聞いて磨いてみました。

確かに少し光沢がでました。

私にできることはこのくらいですが、山形のりんごを応援したいと思います。

■■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演

10月27日『houzz』の特集記事
「滋賀の家」掲載

10月11日『homify』の特集記事
「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

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池原ダムで三原プロに遭遇。スキルアップはプラグの日、ワームの日‐2058‐

先週金曜日の文化の日から日曜まで、池原ダムへ行っていました。

前半2日はほぼ快晴。

飛行機雲がすぐに消えていきます。

土曜日は、現地で打合せだったので、釣り3、仕事1くらいのワーケーションでした。

世は三連休で、湖上は結構な数のボートで賑わっています。

いつもお世話になっているトボトスロープにも、東京ナンバー2台に香川ナンバーの車もありました。

常連組としては、バスフィッシングの聖地、池原ダムまでようこそという気持ちです。

ただ、池原ダムは秋が一番厳しい。何とか良い魚が捕れると良いのですが。

そう言う私も、かなり苦労してこのサイズが最大。

大物を見つけていたのでチャンスはあったのですが……

紅葉の初期で、景色は最高です。

魚は釣れませんが、動物たちは活発。

猿は10匹くらいの群れで騒がしく通過していきました。

ニホンカモシカも見かけました。

地元の人に聞くと、親子連れは珍しいそうです。

ニホンカモシカは、動きがのっそりしていますがこの日はきびきびと移動していました。

更に楽しかったことがもうひとつ。

バスブロの三原直之さんが、自身のオンラインサロンの会員さんと池原ダムで釣りをするという企画で来られていたのです。

三原さんはトップトーナメンターで、2019年の4月に池原ダムのすぐ南にある七色ダムでの試合で優勝しています。

その際も、キモとなる釣り方をすぐに全て公開されたのです。

その試合の1週間後だったかに、私は全く同じポイントで、全く同じ釣り方で、50cm以上ある魚を釣ることができました。

感激して、「トップってやっぱり凄い」という記事にしたのです。

その三原プロですが、先日トーナメンター引退を発表されました。

理由としては、バスプロとして生きていくために、次なるステージへ進むということでした。

「トーナメンターとしてお疲れさまでした会」が、トボトスロープで開催されるとのことで、私もトボトの常連組として誘って貰ったのです。

熊野の名店、「なんき」で買ってきたというお肉を炭火で焼くのでもう最高。

皆ビールも進みます。

三原さんには色々な事を質問したのですが、どんなことでも気持ちよく答えてくれました。

飄々とした風貌からは想像がつかないくらい、サービス精神も旺盛。

少しお目々が小さめなのを(失礼!)逆手にとって、このポーズ。

元々ファンでしたが、更に応援したくなりました。

どんな仕事でもトップの人には、以下のような質問をしています。

「釣りが上手い人は沢山居るとおもいますが、その中でなぜそので自分がそこまで上り詰めれたと思いますか?」

「ん~、ぶっとんじゃってるからじゃないですかねえ」と笑っておられましたが。

ただ学生時代のエピソードは面白かったです。

三原さんは鳥取の境港出身で、ブラックバスが釣れる野池と小さなダムがひとつずつありました。

そこへ釣りに行くときは、「プラグの日」と「ワームの日」を交互にすると決めていたそうです。

プラグというのは、例えば魚の形をした硬いルアーで、ワームというのは柔らかい素材でできたルアーを指します。

一般的にワームの方が釣れやすいので、ついついそちらに頼ってしまうものです。

ある「プラグの日」、曇りか雨でいかにも釣れそうな雰囲気だったので、「今から釣りにいくから帰るわ」と言うと、卒業に必要な出席日数が足りなくなるので、先生や友達に強く止められたそうです。

そのくらい釣りが好きだということと、スキルアップのために、自分で決めたルールをしっかり守っていたことが分かりました。

2019年の記事でも、どんな世界でもトップまで上り詰めるのは何でも公開する人と書きました。

この日は、64cmのデカバスをゲストの人に釣らせたのですが、その展開も包み隠さず全て教えてくれました。自分で釣るのではなく、人に釣らせるのは何十倍も難しいのです。

三原さんは現在32歳。次のステージへ行くのにはとても良い年齢だと思います。

40歳になっても、50歳になってもバスプロでおられることを心から応援していますので。

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■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演

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ススキ、夕焼け、秋の奈良‐2054‐

週末、奈良へ行く用事があったので、平城京跡へ立ち寄りました。

近鉄電車の西大寺駅を越え、すぐ北のエリアにあります。

京都の平安京と違って、平城京は広大な敷地が歴史公園として保存されています。

北端あたりに再現されているのが第一次大極殿です。

奈良では曾爾高原がススキの名所ですが、かなり遠くまだ行ったことがありません。

秋になったので行ってみたいと思っていたら、平城宮跡がススキの名所だと知り、行ってみたのです。

日没は17時15分頃で、16時頃からは晴れる予報でした。

黄金に輝くススキを期待してきたのですが、厚い雲の間から時々日が差す感じ。

16時から待つこと1時間。

一瞬パッと周囲が明るくなりました。

厚い雲と生駒山の僅かな隙間から、日が差し込んできたのです。

何とかススキ越しの第一次大極殿の撮影に成功。

太陽光の角度が低く、完璧とはいきませんでしたが。

それでもススキだけの写真は、穂が黄金に輝く、美しい写真が撮れました。

駐車場の閉門が17時でした。

ギリギリの時間に夕日が差してくれたことに感謝しながら、平城京跡歴史公園を後にしたのです。

公園の南側へ回ると、朱雀門と若草山にも夕日が差していました。

奈良は京都よりも景色が穏やかなところが好きです。

更に日が沈むと、空はより濃い橙色に。

ススキ、夕焼け、平城京跡と、駆け足で秋の奈良を満喫してきました。

奈良で黄金に輝くのススキを撮るために、数年内にまたトライしてみたいと思います。

曾爾高原へ行くべきか、平城京跡を再訪するか、悩ましいところです。


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天体望遠鏡で、星を見る‐2053‐

前回、海塚墓地まで友を訪ねたことを書きました。

この墓地の立て看板に「岩橋善兵衛の墓がある」とでています。

岩橋善兵衛は、この近くで生まれ、手先が器用だったことからレンズ磨きで生計を立てていました。

蘭学を学び、1756年に岩橋式望遠鏡を完成させます。

伊能忠敬の日本地図製作にもこの望遠鏡が用いられたそうです。

「善兵衛ランド」なるものがあると知り、行ってみました。

南海電鉄貝塚駅の東隣にあるのが水間鉄道の貝塚駅。

海沿いから東の山間部に伸びており、全長5.5km。

「善兵衛ランド」は一駅手前ですが、終点の水間観音駅まで乗ってみます。

駅から5分程歩くと、行基が奈良時代に建立した水間観音が見えてきました。

古くから厄除け観音として知られるそうです。

名前通り、水の豊富な古刹で瀧から竜が現れたと伝わります。

また、愛染堂には「お夏清十郎の墓」がありました。

身分の上下を乗り越え、恋を成就させたという言い伝えから縁結びの神様として祭られているようです。

私の年代にはちょっと縁がありませんが。

一駅分西に戻って、ようやく 「善兵衛ランド」に到着です。

善兵衛作、3m弱もある本物の望遠鏡です。

大きさ、装飾とも圧巻でした。

善兵衛さん、こんな人だったようです。

その善兵衛さんゆかりの貝塚市が「生涯学習のシンボル施設として、昼夜共に活用できる天文台として広く一般の方々に公開しています」の言葉に偽りはありませんでした。

しかも、無料なのです。

ドームが開き、巨大な天体望遠鏡が星を探す姿には感激します。

こちらは太陽を見ているところ。

太陽の縁にある炎のようなものが見てとれるでしょうか。

水素ガスが吹きあがっている光景で、その高さは地球よりもはるかに高いのです。

プロミネンスと呼ぶそうです。

金星、そして牛飼い座のアークトゥルスも見せてもらいました。

1等星のアークトゥルスは37光年離れているので、37年前の光を見ていることになります。

本格的な天体望遠鏡で星を見るのは初めてで、正直感動ものでした。

できれば子供が小さい時に連れて来たかった。

この施設、床がフローリングだったり、手摺が住宅感満載だったりと、何だか可愛いのです。

案内してくれた「先生」と呼ばれる初老の方も、サービス精神たっぷりでした。

貝塚の街もかなりあちこち歩き回りました。

いたるところに水路があり、水が豊かなのが印象的。

稲刈りが終わった田も多かったですが、街中にも適度に緑や池が残り、とても良い感じでした。

駆け足で紹介してみました。また墓参りを兼ねて、遊びに来たいと思っています。

星に願いをかけ忘れたので、善兵衛ランドも再度訪れたいのです。

■■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

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虫の音を聞きながら花火、池原巡礼再開‐2046‐

この連休は、ちょっと仕事、がっつり釣りということで池原ダムへ。

トボトスロープには、5時半の受付開始とともに、釣り人が続々とやってきます。

今回は佐世保ナンバーの車まで止まっていました。

土曜日の予報は曇り。

ですが意外に晴れ間が広がります。

ダムがあまり放流をしていないとのことで、水は淀んだ感じ。

水の動きのあるところから回りました。

正解かは別にして、まずは35cmくらいの魚を1本。

そんな情報を元に、魚がどこにいるかの仮設を立てていくのです。

昼休憩の後、ちょとだけ仕事です。

クライアントが近所にできたカフェ、アンブラーズベースでコーヒーを買ってきてくれました。

仕事と言っても、プロジェクトの途中報告だけですが、時々顔を合わすだけでも随分違うものです。

真夏と比べると本当に涼しくなりました。

湖を望む特等席で四方山話をしてから、午後の部開始です。

4年目になる愛艇の船名は、赤い彗星の「char」。

この船、前オーナーによるチューンナップ済みで、名前ごと引き継ぎました。

かなり手が入っており、65km/h以上でます。

ただ湖面は流木が多く、今回は45km/h以下の安全運転。

それでも、湖上を走り回って魚の居場所を探すのがバスフィッシングの醍醐味なのです。

とりあえず魚は触れたので、その後は大場所と言われるところで大物を狙いにいきます。

イージーな感じでは無かったので、釣り方もノーシンカーのスローなものに変えました。

何カ所かそういったポイントを回っていると、モゾモゾとアタリがあったのでしっかりフッキング。

竿が絞り込まれ、グングン下に潜る強烈な引き。

ドラグもズルズルと滑り始めます。

ただラインは太目を巻いているのでやや強引にやりとりしました。

50cm、1.4kg。

今回の最大魚。納得の一本でした。

ひとりでバンガローに泊まっていると、こんな出迎えでも嬉しいものです。

「ヤモリ」は「家守り」からきたとも言うので、どちらかと言えば良い印象です。嫌いな人は嫌いでしょうが。

夕食を食べていると、外で「ドーン、ドーン」という音が。

この日は、下北山村の花火大会でした。

本来は盆休みの夏祭りに開催される予定でしたが、荒天で延期、延期。

秋分の日になったそうです。

バンガローは小高い尾根の上にあるので、丁度真横に観る格好です。写真撮影に来ている人もいました。

虫の音を聞きながらの花火は、思わぬ特等席で、夏と秋を同時に楽しませてくれたのです。

この春から夏にかけて、とにかく働いたので、ご褒美を与えて貰ったのだと解釈しておきました。

釣りの方は、若い時のように、2日目の夕方最後まで大物を追い続けました。

創造することと、野外にでることは、私の人生の両輪です。

仕事も少し落ち着いたので、この秋は池原巡礼を再開します。

■■■プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」8月1日オープン

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10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載

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難易度大、月をiPhoneで撮ってみる‐2041‐

昨日は、天王寺に出る用事がありました。

昼過ぎ、急に猛烈な雨が降り出しました。

こんな時、阿倍野歩道橋は屋根があるので助かります。

屋根の下から、てんしば越しにミナミの方向を撮ってみました。

雨に煙る、通天閣とミナミのビル群も乙なものです。

その分、今朝は澄み切った青空でした。

見上げると「月見バーガー」の横断幕。

マクドナルドはあまり利用することがなく、季節限定商品だとはじめて知りました。

中秋の名月を迎える9月に発売が始まるそうですが、本国のアメリカでも季節限定商品はあるのでしょうか。

横断幕のはるか上に、下弦の月が見えていました。

月は難易度の高い被写体のひとつです。

メインのカメラは、CANONのEOS 5D Mark ⅡからMark IVに代わりましたが、形を捉えるのにも四苦八苦します。

それが、春先に買い替えたiPhone14ProMaxは、ただシャッターを押すだけで先の写真の通りです。

8月末にも、13年ぶりのスーパーブルームーンが見れるという日がありました。

遅ればせながらUPしてみます。

この日も仕事帰りにiPhoneで撮りました。

これでもなかなかだなと思いましたが、もう数枚撮ると……

何故か正真正銘のスーパーブルームーンに。

トリミングはしていますが、加工は全くしていません。

こちらの気持ちまで伝わるようです。そんなはずはありませんが。

とにもかくにも腕はほぼ関係ありません。

有難いというか、怖ろしいというか……凄い時代になりました。

自分で自分を撮ることはできないので、iPhone14ProMaxの写真だけEOS 5D Mark IVで撮っています。

ちょっとピンボケですが。

「ちょっとピンぼけ」は戦場カメラマンのロバート・キャパの名著。ノルマンディー上陸作戦の写真が、手の震えで不鮮明になった、というのがタイトルの由来です。

少しでも美しい写真を確実に抑えたい、でも時には心の揺れも織り込まれて欲しい。

勝手なことを思いますが、もしキャパが生きていたらiPhoneを使うのでしょうか。

「ちょっとピンぼけ」は最高ですが沢木耕太郎の「キャパ その死」もお勧めです。良ければ秋の夜のお供に。

■■■プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」8月1日オープン

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9月18日「冷蔵庫の位置」

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カルガモ、軽鴨、思い家‐2020‐

沖縄に続いて、熊本の奄美地方が梅雨明けしたと発表がありました。

同じニュースに、本州はこれからが本格的な梅雨シーズンともありました。

最終盤の現場もあるので、工事への影響が最小限であればと願います。

雨の多い地域でのみ可能となるのが水田です。

2週間前と比べると、その成長は一目瞭然。

豊富な水と、強い日差しを糧にグングン伸びていきます。

3カ月で60cmまで成長したとすれば、1日で約7mm伸びたことになります。

やるべきことをしっかりすれば、確実に応えてくれるのが農業の醍醐味でしょうか。

年齢とともに、家庭菜園をする人が増えるのは、そのあたりが理由なのかもしれません。

稲の間で、何かもぞもぞ動いていると思ったらカルガモでした。

草の葉、茎、草の実などが主食のようです。

ちょこちょこと歩いては立ち止まり、なんとも愛嬌があります。

カルガモ親子の引っ越しが、年1回はニュースになります。子がピタリと親鳥に続く姿が愛らしいからでしょう。

それに見立てて、前の車にピタリと近づき高速道路のETC出入口を不正に通行することをカルガモ走行と言うようです。

3年間で850回、およそ750万円の支払いを逃れた可能性がある、というニュースもありました。

その姿は、愛らしいどころか、大事故にもなりかねないおぞましい景色。

これだけ防犯カメラが多くある時代に、捕まらない訳がないと思うのですが……

カルガモはカモの仲間では珍しく、同じ場所に留まるので留鳥(リュウチョウ)。反対の言葉が渡り鳥です。

ただ、住みやすい環境を求めて、何度でも引っ越しはします。

名前の由来もいくつかあるそうですが、軽い鴨で軽鴨(カルガモ)。名前の由来も何ともライト(笑)

クライアントの中には、海外も含め、何度も引っ越しを繰り返してきた人もいます。

しかし、ここに一生住もうと決めた人が、家を建てるのです。

責任がありますから、「軽家」とはできません。かといって「重家」も文字通り重たい。

「思い家」くらいが適切な表現なのかなと思うのです。

『建築家・守谷昌紀TV』 ■

■■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演
■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開
■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載

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花鳥風月みな料理なり‐2018‐

この時期、梅が店頭に並び出します。

季節、季節の食材を売っている店は、見ているだけでも楽しいもの。

ビワ。

そして鮎。

鮎は妻に買って欲しい感を出しましたが「子どもが食べないので」と却下。

好き嫌いの全くない私。好き嫌いのある子ども。

どちらが優先されてるかは明らかです。

実は、長男が東京に行ったタイミングで、家族3人で私の実家に住んでいます。

この話もまた書こうと思っているのですが、母が梅を氷砂糖に漬けていました。

出来上がりが楽しみです。


『美の巨人』という番組を定期録画していて、時々思い出したように観ています。

「吉兆」の回がとても良かったです。

1930年に、大阪市西区で湯木貞一が開業。

誰もが知る名店ですが、30分間たっぷり楽しませて貰いました。

「日本料理は、日本の座敷で、日本の庭を眺め、しつらいを鑑賞し、季節を味わうことだ」

「工夫して心くだくる思いには花鳥風月みな料理なり」

料理が素晴らしいのですが、その景色がとびきり素晴らしいのです。

「料理にも絵ごころが大切です」

珠玉の言葉とともに、まさに極上の絵画のようでした。

美食家であり陶芸家である北大路魯山人の備前に盛られた稚鮎。

楽家11代目、慶入の黒楽に盛られた鯛鹿の子。

器も超一流です。

足しげく通った魯山人は、お代は払わず、沢山の焼き物を吉兆に送ったそうです。

楽焼の中でも、黒楽が一番好きです。

その中でも、先の慶入と3代目の道入(別名ノンコウ)が特にお気に入りです。

その器でこの食事を食べられるのなら、是非行ってみたいと思いました。

お代をWebサイトで調べてみると、6万6千円からのようです。

番組で使われていた部屋なら、10万円から。庶民には高くはありますが、一生に一回なら不可能な額でもありません。

妻に「何かいいことがあったら行こうか?」と言うと、「高いので、おひとりでどうぞ」と。

ひとりで行くのも何とも味気ないものです。

ただ、これだけワクワクさせて貰えただけでも得をした感じ。

眺めるのではなく、名器で食べる。

何とか実現したいと思うのです。

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天が味方した、かもしれない『梅雨将軍信長』‐2017‐

曇りだったり雨が降ったりと、梅雨らしい天気が続きます。

アジサイは今が盛りでしょう。

王道の紫。

白。

写真的には、赤紫が一番嬉しいかもしれません。

この時期の楽しみです。

ただ、最近の雨は、降る時はかなりまとまって降ります。

この間もちょっと怖いくらいの雨脚でした。

この時期になったら読もうと思い、購入したのが3年ほど前。

何故か機会を逃し続けていましたが、ようやく読み終えました。

『梅雨将軍信長』は新田次郎の短編集です。

『孤高の人』、『武田信玄』、直木賞受賞の『強力伝』と、大好きな作家の1人なのです。

歴史小説でありながら、技術者や科学者を主人公として描いた小説を、彼は「時代科学小説」と呼んでいます。

そんな小説が9編納められているのです。

表題となった 『梅雨将軍信長』 は、気象庁勤務だった新田次郎のキャリアを生かし、現在で言う気象予報士、平手左京亮という人物を登場させます。

少数による奇襲で、今川義元を討った桶狭間の戦い(1560年)、最強と言われた武田の騎馬隊を打ち破った長篠の合戦(1575年)、そして明智光秀に討たれた本能寺の変(1582年)は、現在の暦で言う6月と7月に起きています。

桶狭間の戦いでは、後梅雨の豪雨の中で、少数による奇襲攻撃が功を奏しました。

長篠の合戦では、梅雨の中休みに、信長自慢の鉄砲が火を噴きました。

この勝利によって、天下統一をほぼ確実なものとし、戦国時代の流れを変えたのです。

しかし、 本能寺の変の年は異常気象で空梅雨でした。

平手左京亮は、乾燥期には動かない方が良いと進言しますが、信長は受け入れませんでした。

そして、雨の日は憂鬱になり、晴れの日は別人のように快活になる明智光秀が謀反を起こすのです。

それまでは、天を味方につけていた梅雨将軍信長が自刃する場面で終わります。

小説ですから、時期以外は全てフィクションでしょう。

しかし、日本の歴史上、最も劇的な成功を収めた信長になら起こりえたかもと思わせるものがありました。

この小説も、梅雨時期の楽しみに追加して貰えればと。

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杖忘れの湯、湯ノ口温泉の効用‐2005‐

ゴールデンウィーク真っ只中です。

昨年の秋以来、池原ダムへバスフィッシングにやってきました。

バスフィッシングの聖地とも呼ばれる池原ダム。

この時期は遠征組も多々おられますが、こちらの車は横浜ナンバー。

毎年来ていた浜松ナンバーの浜松さんは今年は居られませんでした。

いずれにしろ、湖上は賑やかなのです。

ボートを降ろし、さあ行こうと船首のエレキモーターを踏むと、すぐに電源が落ちてしまいます。

いつもお世話になっているスロープの店長さんに聞くと、ブレーカーが故障しているのかもと。

初めての修理、やってみました。

左が古いブレーカー、右が新しいブレーカー。

四苦八苦して、何とか取り付け完了。

修理はいつも店長にお願いしているのですが、さすがにこの繁忙期は不可能です。

自分でやってみて、その有難さが身にしみるのです。

湖でのバスフィッシングの中で、一番大きな道具がボートです。

これがないと始まりません。

仕切りなおして、いざスタートフィッシング。

午前中は風が穏やかなことが多く、特に景色が美しいのです。

しかしこの季節は産卵の時期。

気難しい魚たちの心をなかなか掴み切れず……

まずまずのサイズをばらしてしまい、午前中はこのサイズを数本釣り上げただけでした。

昼に上がると、他の常連さんもボートの手入れ。

手間は掛かりますが。それも含めての釣りなのです。

早めに上がって、昼からは仕事。

昨年に続いて、ワーケーションに挑戦です。

本格的にスタートしたこの地でのプロジェクト。

また、追々報告していきたいと思います。

定宿のバンガローに到着した際、妙なお出迎えがありました。

のそのそとタヌキのような動物がでてきたのです。

お気に入りのバンガローの床下を、彼も気にいっているようです。

クライアントに写真を見てもらうと、ハクビシンだと教えてくれました。

結構狂暴だそうなので、手など出すのは禁物です。

夜は、クライアントが湯ノ口温泉に連れていってくれました。

池原から山道を走ること1時間弱。

南北朝時代から周辺は金山発掘で栄え、当時から地域の人たちの湯治場だったそうです。

塩素のにおいなど全くしない源泉掛け流し。

最近肩こりが酷いのですが、すごく良くなりました。凄いものです。

Webサイトを見るとこうありました。

温 泉に入る前には杖をついていた人が入浴後には杖を忘れて帰るということから『杖忘れの湯』 と言われている。

効用に筋肉痛、関節痛とありましたが、五十肩ともあります。

最近妻が五十肩で困っているので、また連れてこなければ……

湯治は、1週間~2週間位の滞在を年に3回程度が効果的ともありました。今すぐにでも湯治に来たいのですが、残念ながらそうもいきません。

私のコンパクトで濃密なゴールデンウィークは明日の午前中で終了。

不安ばかりだったこの3年を取り返すよう、少し早めにスタートダッシュをかけます。


『建築家・守谷昌紀TV』 ■

■■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演
■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開
■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載
■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載

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