カテゴリー別アーカイブ: 03 自然・季節

棚田、コスモス、 石舞台‐1843‐

10月12日発売のオフィスデザイン&多目的スペースデザイントレジャーキッズたかどの保育園が掲載されました。

大型本で¥15,400するので、誰にでも買って下さいという本ではありませんが、良ければご覧ください。

園が完成して3年半。

住宅の場合はそうでもないのですが、こういった建物は完成した後に伺う機会がなかなかなく……

園長が代わったと葉書が来ていました。近くを通った時に、またのぞいてみようと思います。

現場と現場の間に空き時間ができたので、すこし足を伸ばして明日村に立ち寄ってきました。

暑くはありましたが、あちこちでコスモスが咲いており、秋らしい景色が広がります。

刈り取りが終わった田んぼもあり、まさに収穫の秋。

山裾の道を走っていると、石舞台古墳がちらとみえました。

穏やかな地形が、なぜか太古の風景を連想させるのです。

近くに岡寺があったなと思い出し、参拝してきました。

このあたりには名刹がいくつかありますが、岡寺は静かな山寺といった風情です。

詳しくは書きませんが、若い頃少し仕事で関わらせて貰ったことがあります。

勤めていた24歳の頃で、2度くらいは訪れたはずです。本当に懐かしい。

参道を歩いていると、トカゲがゆっくりと這い出てきました。

大阪のより品があるように見えるのは思い過ごしでしょう。

ちょっと張り切って明日香村まで足を伸ばしたのは、彼岸花が見たかったからです。

棚田の景色も素晴らしいのですが、ここは彼岸花の名所で、いつかカメラに収めたいと思っていました。

手帳に「9月末が見頃」とメモしてあったのですが、完全に終わってしまったようです。

棚田、コスモス、 石舞台 。

山寺、トカゲ、桜井明日香吉野線。

何気ない風景ですが、この写真、とても気に入っているのです。


■■ 10月12日発売の オフィスデザイン&多目的スペースデザイントレジャーキッズたかどの保育園掲載 ■■

【News】

■■■ 建築家・守谷昌紀TVを開設しました ■■■

■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

ガソリンスタンドの雰囲気よし!パンク修理2200円‐1826‐

■■「3つの庭を持つコートハウス」オープンハウス開催■■
8月21日(土) 11:00~15:00
詳細は当社webサイトをご覧ください。

最近の雨はとにかくまとまって降ります。

月曜日に、夏季休暇は池原ダムへ出掛けたとかきました。

奈良を南北に貫く169号線は、昔と比べると断然道が良くなりましたが、それでも山道です。

車を運転していると、雨だからか少し滑る感じが……

準備のため、私だけ前乗りしていたのですが、家族を迎えに橿原神宮前駅まで戻りました。

途中の ガソリンスタンドで、給油ついでに若い店員君に相談してみました。

空気を入れて貰ってもそこまで圧が戻らずで 「パンクっすねえ」と。

15分くらいで直せるとのことで、早速ピットイン。

40代半ば、実直な感じの整備工がすぐに修理をはじめてくれました。


「これですねえ」

見るとネギ釘がブスッといっています。

ドライバーとペンチを使って引っこ抜きます。

これが刺さっていて、よく169号線を往復できたものです。

修理自体は、ものの5分でした。

ネジ釘を抜いたところにT型のドライバーのようなものを突っ込み、グリグリとねじります。

貫通部のゴムの表面を少し削っているようです。

そこに接着剤を塗りつけたひも状の詰め物を押し込みました。

「これで止まると思います」と。

お代は2200円。

自転車のパンク修理が550円とするなら、何とお得な金額設定か。

雪道を走っているような感覚もあったので、足まわりがしっかりグリップしてくれる安心感は、もう最高の幸せです。

雨の中を気持ちよく運転して、池原ダムのバンガローに戻ったのです。


そして、休日の私の仕事を思う存分楽しみます。

ただ、鍋で炊くご飯は今回も芯が残って、ここのところ5戦5敗。

「海で炊いているときは、ミスったこと無かったのに……」と言ってから、ふと思いました。

海ではガスバーナーで炊いていたのが唯一の違いでは?

IHヒーターはかなり便利ですが、大量に炊くのには向いていないのかもしれません。

次回はガスバーナーで勝負です。

普段、家では何もしてやれないので、野外に来たときは買い出しから料理まで私がします。

ただ、子供たちに、ご飯の炊き方や、火のおこし方なども、しっかり教えておいた方が良かったかなと、少し考えていました。

人に言われてするのではなくて、自分がしてあげたいと思わなければ多分身に付かないので、それはそれでいいのかなと思いなおしたのです。

七輪で焼き鳥、焼肉。


豚バラファイヤーといつものメニューですが。

サルの動きはかなり早い。

反対にシカはこちらをじっと見ています。

少しでも長く、スマホから目を離す時間ができればと子育て世代の悪戦苦闘は続くのです。

パンク修理をしたガソリンスタンドですが、1円でも安く給油するなら別のスタンドがありました。

そっちに行こうかと一旦通過したのですが、Uターンして反対車線の店に引き返したのです。

このスタンドは整備エリアが広いのと、以前寄った時も若い店員君が非常に感じが良かったのです。

実際、スピーディに解決してくれました。

人の直感は正直ですし、信じるに値するものだなと思っていました。

お金を払うということは、何かしらの価値を受け取ったということです。


その時に、感謝しながら払えるのはとても幸せなことです。

そこに仕事の原点があるのだと、教えられた気分でした。あと、雰囲気はどんな時も正直なことも。

■■■ 【ゲンバ日記チャンネル】はじめました ■■■

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■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞■■■  

■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀(著)

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夏の思い出、になれば‐1817‐

今日からオリンピック休暇が始まりました。

土曜日が休みなら4連休

連休中は、良い天気に恵まれそうです。

オリンピックの開会を明日に控えますが、微妙な雰囲気であることは否めません。

ただ折角の休暇。十分にケアした上で楽しみたいところです。

一路、169号線熊野街道を南下します。

先々週に続き、下北山村の池原ダムにやって来ました。

目的は知人親子のガイドです。

知人と書きましたが、大学時代の後輩でもあるY親子。

到着したのは9時頃でした。

小学1年生のお子さんはかなりの釣り好きと聞いていました。

出船の準備をする間も釣りをしたいと。

で、道具を渡すと1投目で早速釣り上げました。

35cmと、なかなかのサイズ。

1匹釣ってからの出船です。

暑いので、池原ダム最大の滝を攻めてみます。

お父さんとは、若い頃は何度もバスフィッシングに来たことがあります。

しかし池原ダムに来たのは10年振りくらいでしょうか。

お父さんの面目躍如。

39cmでした。

小1君へ私の勝手な目標は以下の通りでした。

「5本捕獲、うち1本35cm以上」

初日でほぼクリアするくらい、釣りが上手でした。

もうひとつのハードルは晩御飯。

ご飯は若干硬め。

それでも何とか甘口カレーを喜んで食べてくれました。

ハングリー・イズ・ベストソース

です。

もう一日あるので、小1君の目標を45cm以上に引き上げてみます。

今までに釣ったことがないのかなと思っていたら、1匹だけ釣ったことがあるそうです。

人生1匹目と2匹目は随分違いますが、それでも夏の思い出になればと。

もう一日ガイドします。

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

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宇宙船地球号。全乗組員で祝杯を‐1808‐

 今日は夏至。1年で最も明るい日です。

 大阪もようやく緊急事態宣言が解除されました。まん延防止措置は適用されますが、1歩進んだことには違いありません。

 ワクチン接種も本格的に始まり、明るい気持ちで確実に前進して行きたいところです。

 先週末も現場を回っていましたが、梅雨らしい天気でした。

 道中、コスモスが咲いていました。

 夏に咲く種もあるのでしょうか。

 雨濡れた花もよいですが、原色の花は晴れ空に限ります。 

 ひまわりを家族がプレゼントしてくれました。

 昨日は父の日。

 4人揃うのは日曜日の夕食くらいですが、父の日特典ということでエビフライでした。
  
 アワビの胆とともに、私の好きな食べ物1位、2位です。

 長男は友達と勉強?娘は卓球の試合で、それぞれ帰りにケーキとひまわりを買ってきてくれたのです。

 娘が買ってきてくれたケーキは撮りそびれたのですが、試合は納得いくものだったと報告してくれました。

 どんなことでも一所懸命に取り組んでくれたなら、親としては嬉しい限り。

 子供達もよく食べるようになり、あっという間に全て無くなったのです。 

 昨年の春、緊急事態宣言が発出された頃、コロナウィルスは高温多湿に弱いのではという記事を見かけました。

 多くの人と同じように今後の不安を抱え、そうだといいなという気持ちで夏を待ち望んでいたものです。

 実際そうではなかったのですが、それでも希望があれば人は生きて行けます。 

 ご近所さんは私の親世代が大半です。

 皆さん顔を合わせれば「もう1回目打った?」とか「ワクチン接種券届いた?」とか、元気そのもの。

 どんなに長いトンネルでも、薄っすらとでも出口が見えれば真っすぐ進むだけなのです。

 「なぜひまわりに?」と長男に尋ねると、「父の日は黄色い花が主流みたい」と。

 花屋さんで聞いたそうですが、「憧憬」や「尊敬」を意味するとも。

 子供達にどう思って貰いたい等はありませんが、せめて前向きな影響を与えられる存在では在りたいものです。

 今回、皆がお金を出し合って買ってくれたそうで、自邸にはひまわりを植えるスペースを捻出しようと決めました。

 瞑想の時、ひまわりが目の前にあれば「いつも顔を上げて」と思えるはずです。夏限定にはなってしまいますが。
 
 「人類は宇宙船地球号の乗組員である」

 建築家、バックミンスター・フラー の言葉です。

 沖縄もインドもありません。我慢と接種を両輪に、早く地球号の乗組員全員で祝杯を上げたいものです。

 全世界が一体感を持つことができる、またとないチャンスだとも言えるのです。

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

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水張月は、魚もイチャイチャする季節‐1806‐

 2週間程前だったか、ラジオで男性アイドルが「東京って、まだ梅雨入りしてないよね」と話していました。

 大阪は5月16日に入梅したので、「新聞なんかをしっかり読んでいないのかな」と思っていたら、読んでいないのは私の方でした。

 今日、「関東甲信地方は梅雨入りしたとみられる」と発表がありました。

 大阪からは500km。緯度においては1度しか違いません。しかし梅雨入りの誤差1ヵ月。小さくても違いの大きい国、それが日本です。

 週末は水無月の池原ダムへ。

 曇りのち雨の予報も、そこまで降られませんでした。

 時折晴れ間も見え、新緑が美しい季節です。

 この時期、ブラックバスという魚は産卵を意識し、浅いところまで上がってきます。大きな魚を狙って釣れる可能性が上があるのです。

 記録級の可能もあるのが聖地・池原ダム。多摩ナンバーも見え、全国からモンスターハンターが集まってきます。

 トボトスロープもゴールデンウィークに次ぐ賑わいでしょうか。

 幸先よく50cm、2kgの魚が釣れました。

 ここからと行きたいところですが、今回はボートトレーラーの車検があります。

 早めに昼休憩に上がり、村の自動車工場までけん引します。

 これがなかなか気を遣うのですが、無事届ければミッションの半分は終了。

 きなりの郷の駐車場に車を止めて昼食&昼寝です。

 薫風を味わいながら、たっぷり1時間半の午睡。

 野外での昼寝ほど、私が好きなものはありません。

 その後もう一匹、50cm足らずですがコンディションの良い魚が釣れました。

 こちらは産卵がらみの魚です。

 比較的浅い所に産卵するのは、ふ化に太陽光が必要だからと言われています。

 底が砂や泥では濁りやすく、底が岩や石などの場所を好んで産卵床をつくるのです。

 汚い布団を好む人などいませんから、基本は生き物として変わりありません。

 もっと言えば、オスとメスがペアになったら、この産卵床まわりでイチャイチャしているしか言いようのない行動をとるのです。

 ブラックバスはとても人っぽい魚で、そのあたりも愛おしい理由なのだと思います。 
 

 こちらは産卵に関係のない魚。

 40cm弱なら多少余裕があるので、撮ってみました。

 早めに上がり、大和路をのんびりドライブで大阪に帰りました。

 「水無月」の「無」は、「の」にあたる助詞で、「水の月」を表わします。

 「水張月」と呼ばれることもあるようで、水田の景色にもマッチするのです。

 命の源は水です。
 
 そういう意味では、最も生命感あふれる季節と言えるのです。

 流石にイチャイチャする年齢ではありませんが、心に潤いを与えて上げることは大切です。

 私にとって潤いとは?

 これは間違いなく仕事。

 水張月に新しいことが始まる予感がするのです。 

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

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バイバイする木‐1803‐

 梅雨の合間というよりは、晴れの合間の梅雨といった感じです。 

 郊外の現場から移動しますが、カーナビが普及するまでは「抜け道マップ」にお世話になりました。

 こんな道路は「快走ルート」と表記されていたはずです。 

 道端に咲くマツバギクは、日の光を浴びてキラキラと。

 写真ではそこまで伝わらないのですが、まるで天使の輪のようでした。

 野花は語らぬところに美しさがあるものです。

人は人であり
草は草であり
松は松であり
椎は椎であり
おのおの栄えあるすがたを見せる
進歩というような言葉にだまされない
懸命に 無意識になるほど懸命に
各各自らを生きている

木と草と人と栄えを異にする
木と草はうごかず 人はうごく
しかし うごかぬところへ行くためにうごくのだ
木と草には天国のおもかげがある
もううごかなくてもいいという
その事だけでも天国のおもかげをあらわしているといえる
-八木重吉- 詩人 「万象」より

 八木重吉は、昭和初期に29歳の若さで没した自然派の詩人です。

 現在の筑波大を出ると、御影師範学校で英語教師として教鞭をとりました。

 第一詩集『貧しき信徒』は「野菊社」から出版されましたが、結核に倒れた4ヵ月後のことでした。

 ゴールデンウィークに池原ダムへ行った時のこと。

 何度も立ち止まって見たのですが、どうみても木が自分で葉を振っているのです。

 数枚の葉だけが、まるで「バイバイ」をしているように。

 食虫植物もあるので、それほど珍しいことではないのかもしれませんが、少しの間、この木を眺めていました。

 「万象」の中に「木と草はうごかず 人はうごく しかし うごかぬところへ行くためにうごくのだ」とあります。

 動かぬところへ行くまでの過程が人生。

 懸命に、無意識になるほど懸命に生きれているのだろうか……

 四十にして惑わずのはずが、五十にして反省ばかりの毎日です。

 しかし反省だけしていても変化は起りません。

 動かぬ木が動くくらいですから、駄目なところは今すぐ「バイバイ さようなら」です。

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

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ようこそShabby Houseへ!‐1801‐

 今日は朝から梅雨らしい天気でした。 

 庭木の梅も雨粒をたたえて活き活きとしています。

 「梅雨の梅」と書くと和菓子の名前のようでもあります。

 雨だれが葉を打つ景色も、なかなかに風情があるのです。

 「梅雨」は中国から来た言葉で、梅の実が成る季節に由来していると言います。

 「つゆ」という読み方も、木々に「露」が付く様だったり、梅の実が熟れて潰れる様子から「潰ゆ(つゆ)」となったと説明するサイトもありました。

 まさに梅の実から露が流れる瞬間ですが、梅と梅雨は相性ぴったりのようです。 

 梅の葉ではありませんが、青々とした柿の葉で包まれた柿の葉寿司です。

 これまでに仕事をさせて頂いたクライアントが、ご夫妻である相談に見えたのです。
 
 気が付くと4時間も話しこんでいました。

 お土産に頂いてしまったのですが、スタッフも、我が家の娘も、食べだすと止まらないと……

 この季節は柿の葉まで美味しく、梅雨には梅雨の楽しみがあるものです。 

 と思っていたら、夜にはShabby Houseの奥さんからメールが届きました。

先日我が家の玄関照明をやっとつけました。
守谷さんにご報告したくて…

 嬉しいことは続くもの。

 こちらのお家は、内部のこだわりで言えば私の仕事の中でもSクラス。

 家具などは、ビンテージ加工したものを確か名古屋の業者さんから納品してもらいました。

 殆どが奥さんのこだわりでしたが、キッチンにある冷蔵庫の左に躙り口が見えるでしょうか。

 ここをくぐると酒部屋があります。

 ご主人のご希望はここだけ。

 担当がびっくりするくらい明確でした。 

 玄関扉は南仏で100年以上使われたもの。

 静岡の清水港まで見に行って、購入されました。

 その玄関を入るとエントランスホールがあります。

 そこに新加入したのがこの星形のペンダントライト。

 「ようこそShabby Houseへ!」です。

 メールの最後に「またコロナが落ち着いたら、晩御飯でもご一緒したいです」と添えてもらいました。

 このような機会だからこそ、考えることが色々あります。

 何が大切なのか。何を大切にしてきたのか。これから何を大切にして行くのか。

 戦友であるクライアントと、杯を酌み交わすこと程幸せな時間はありません。

 ご主人の蘊蓄に耳を傾けながら黄金比のハイボールを……そんな時間がまたやってくることを楽しみにしています。

 ワクチン接種、東京五輪と課題は山積していますが、有史上、梅雨が明けなかったことは一度たりともないのです。
 

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スタディケイションと森の哲学者‐1795‐

 前回、ワーケーションについて書いてみました。

 宿泊先で仕事をするのこともそうですが、実は池原ダム近くでリノベーション計画の相談を貰っていました。

 4日(火)に初めて建物を見に行って来ましたが、これがなかなか面白い、かつ歯ごたえのある建物で……

 こちらは、また回を改めて書いてみたいと思います。 

 その調査終わりで、橿原神宮駅あたりまで家族を迎えに戻りました。

 一般的な流れとは逆ということもあり、新緑の中、熊野街道は爽快ドライブウェイです。

 行って戻ると、すでに夕方。すぐに食事の準備です。

 ここでの食事は、全てお父さんプレゼンツ。なので遊びという感覚はありません。家族を楽しませる真剣勝負です。

 焼肉に失敗はありませんが、みんな大好き豚バラファイヤーはコストパフォーマンスが最大値。

 むしろ気を使うのは鍋で炊くご飯です。

 今回は正直75点くらい。そこは雰囲気と空腹が、15点くらいサポートしてくれるので、3合がほぼなくなりました。

 皆満足した感じで、早めに就寝したのです。

 翌日は雨になると分かっていたので、「無理して釣りに行かなくていいよ」と言っていました。

 なのですが、年に1、2回しか来ないこともあってか、2人とも早起きしてきました。

 6:30頃から湖上にでました。 

 まずは娘が、3回目くらいのバイトで35cmを。

 30分後に長男も33cmを。

 2時間程でミッションはコンプリートです。

 大人の立場でワーケーションを書きましたが、子供達にとっての長期休暇は、常にスタディケイションです。

 ウグイスの鳴き声を聞きながら勉強するのも良いものでしょう。 

 中途半端に帰っても、ということになり、ここで晩御飯まで食べて帰ることになりました。  

 ヒタヒタカレーで家族とのスタディケイションは終了。19:00頃、バンガローを後にしたのです。

 バンガローに到着する直前、急斜面に何か見えたので車を止めました。

 ニホンカモシカです。

 『もののけ姫』のシシ神はニホンカモシカがモデルになっているのだと思います。

 池原ダム、七色ダムに通うようになって30年近くなりますが、ニホンカモシカ
を見たのは3回目です。

 驚いて逃げたりはせず、じっとこっちを見ているので動画もゆっくり取れました。

 全く動かないので、子供達は「ほんとに生きてる?」と言っていましたが、それが天然記念物になるまで個体が減った理由なのでしょう。

 Wikipediaには、紀伊山地の個体は784頭と推定されているとありました。

 また、「森の哲学者」という記載もありました。言い得て妙です。 

 何を歌っているのが分かっていませんが、夕食後に振り付きで一曲を披露してくれました。

 親として、こんなことをしてあげた、こんなことをしてあげたと言いたくなりますが、まずは仲が良いのが一番です。

 もっと言えば、全ては幸せのために、です。

 その方法には、絶対解がないので哲学者という仕事があるのです。

 一旦大阪に帰ってきたのですが、今日ワーケーションに池原へ戻り湖畔の哲学者になろうと思います。

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大阪咲かそ‐1791‐

 今週初め、朝一番から中央区の敷地を見に行っていました。

 超特急プロジェクトというか、ロケットプロジェクトにつき、スケジュールを全て組み直して直行しました。

 やはり現地に立ってみないと分からないことがあるもの。

 その場の空気を肌で感じることが、創造の源になるのは確かです。

 ロケットプロジェクトと言いながら、近くの公園ものぞいてみます。

 天気が良かったので、弁当を食べている人がいたり、親子連れが散歩していたり。

 黄色のチューリップは燦々と日を受けて、輝くばかりです。

 立派な藤棚もありました。

 私が通っていた保育園は、年長組が「ふじ組」。

 淡い紫が、ちょっと大人びた雰囲気を醸し出すのです。

 結婚式の前撮りでしょうか。

 わざわざここで撮影しているということは、近くに住んでいる方なのかもしれません。

 マンションの間に建つこの家を見ていると、都心で暮らすという決意を感じます。

 少し離れていますが、車で通る度に気になっていたこの家。

 市内の幹線道路沿いですが、丁度赤信号で止まったので、広角レンズで抑えてみました。

 もう凄みさえ感じるのです。

 こちらも市内ですが、「こんなところに茅葺の家があるのだな」と思っていました。

 今週通り掛かった際、3人くらいの職人が屋根に上がり、葺き替え工事の真っ最中でした。

 トタンで覆われて行く家が多いですし、違った材に葺き替えることも出来るのです。この場所で、この家に住むという決意に他なりません。

 残念ながら、新型肺炎の新規感染者は大阪が群を抜いています。

 国の施策に頼らずとも、住人の意思で抑えこめる街であって欲しいと願うのです。

 以前「大阪咲かそ」というコピーがありました。大阪市の花は「サクラ」と「パンジー」。

  勿論のこと、正しい大阪人の庭先には植わっています。

 来年の春には、サクラもパンジーも心も満開となって欲しい。

 そのためにはちょっと我慢です。大阪咲かそ、のために。 

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バツ2の赤い彗星‐1789‐

 先週の日曜日、久し振りに釣りに行っていたと書きました。

 そもそも、私が船を持つようになったのは父の船に乗っていた影響が大きいと思います。

 父の友人も船を持っている人が多いのですが、海でも湖でも、やはり自分の行きたい場所へ自由に行きたいものなのです。

 最近会えていませんが、この真っ黒なおっちゃんは父より3つほど年上だったと思います。 

 昔は海だけでなく、スキーも一緒に行っていたので、もっと会う機会がありました。

 しかしいつ頃からか、海沿いに家を借りるようになっていました。

 紺のサーフがおっちゃんの車。銀のサーフは私にとっての2代目サーフで、カートップしているのが初代のアルミボート。ややこしいのですが。

 漁港に船を置いているので、半分漁師みたいなものです。

 その恩恵もあり、自由に港を使わせて貰っていました。これは通称テント村。

 私の海用ボートは4人しか乗れなかったので、大人数で行った時は乗せて貰うこともありました。

 赤銅色に日焼けした姿は、完全に地の人。

 明るいキャラクターで、同行する仲間の間でも人気者だったのです。

 そんな性格に加えて、私が一目置いているのがネーミングセンス。

 「ばついち丸」という文字が見えるでしょうか。

 前のオーナーと別れて、自分と再婚したので「ばついち」。

 この浜では「ばついちさん」と呼ばれているのです。実際はばついちではないのですが(笑) 

  私もこの中古のバスボートで3艇目になりました。

 2018年の3月にやってきたのですが、これまでに2人のオーナーが居ました。

 初代のオーナーはバスフィッシング専門のルアーメーカーの人で、船名を「SHA」と付けていました。

 2代目のオーナーがセカンドボートとして所有していたのを譲って貰ったのですが、この方もバスフィッシングのエキスパート。

 以前はレーシングバイクのメカニックをしていたこともあり、このボートのスピードをどれだけ上げられるかと、更に手を入れたそうです。
 

 60km/h以上でるのですが、前オーナーに聞くと「70km/hは出ますよ」と。

 怖いので私はそこまで出したことはありません。 

 エンジンの位置を調整するのがチルトレバー。

 スピードを出しても操船しやすいよう、ステアリングを握ったまま操作できるようになっています。

 車で言うアクセルはスロットルと呼びます。

 スロットルは車のシフトレバーのように手で操作するのが一般的ですが、アクセルと同じ要領で加速、減速できるようチューンナップされています。

 荒れた琵琶湖でステアリングを放さずに済むよう考えられたものだそうです。

 一番の誤算は、子供たちが成長し、ほぼ同行してくれなくなったこと。それで、一層このボートと過ごす時間が増えたのです。

 普段、あまり派手な色は選びませんが、ジンクリアの湖と青い空に、赤は映えるだろうなと購入を決めたのです。

 ただ初代オーナーが、なぜ「SHA」と名付けたのかずっと分かっていませんでした。

 湖面を滑走している時、ふと思いました。

 「赤い彗星?」

 ピクシブ百科事典にはこうありました。

 「機動戦士ガンダム」シリーズの登場人物、シャア・アズナブルの異名。

 シャア・アズナブルのスペルは”Char Aznable”のようです。もしかすると音だけで決めたのかも?と思ったのです。

 それならと、今回の中間検査の機会に、船名を ”SHA” ⇒ ”Char” に変更したのです。

 実際の文字にはありませんが本当の船名は「バツ2の赤い彗星」です。

 たかが船名ですが、人生を楽しむコツを「ばついち」のおっちゃんには色々教えて貰った気がします。

 自分の好きな海を眺めながらの朝は最高でしょう。

 池原ダムなのか、日本海なのか決めていませんが、いつか実現したいと思っています。「その前に家が先っ!」と家族に言われるのですが。

 前オーナーを池原ダムで知らない人は居ないので、私の物というより、未だにお借りしているイメージです。

 それもあって、あまり品の悪いことはできません。

 ただ、もし湖上で高速移動しているのを見掛けたら、こんな事を言っている時です。

 「見せてもらおうか、連邦軍のモビルスーツの性能とやらを」

 「バツ2の赤い彗星」になりきっている時なので、どうかお許し下さい。

 建築も、車も、ボートも無機物ですが、過ごした時間と物語が、愛情を育むのだと思っているのです。

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

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