カテゴリー別アーカイブ: 02 ことば・本

コラム 第8弾 「シンボルツリー」公開、僕はフジっ子‐1914‐

日曜日は車で打合せにでていました。

猪名川を通ると、パッと視界が開けて気分がいいのです。

河川敷に野球場が沢山並んでいます。

元野球少年でしたが2019年にイチロー選手が引退してからは、あまり気になる選手がいませんでした。

しかし今は、大谷翔平選手の活躍が気になります。

それは、誰もが成し遂げたことのない偉業に挑戦する、真のスーパースターだからだと思います。

もう少しホームランが出ると、毎朝のテンションが更にあがるのですが……まずは自分が頑張れという話ですが。

計画地には大きな庭があり、移植する樹種の調査をしました。

和の庭には結構アジサイが多いのです。

紫がやはり王道ど真ん中でしょう。目に鮮やかでした。

6月18日(土)の21時頃、 『ESSE-online』のコラム の第8弾、 「シンボルツリー」 が公開されました。

この時間帯は多くの人が見てくれるそうで、よい記事だと、そういった時間帯に公開してくれるのです。

5つの事例を解説していますが、先週の月曜日にそのうちの1つ「Shabby House」を紹介しました。

「イタウバハウス」のジューンベリーをはじめ、その他も思い入れのあるものばかり。よければご覧下さい。

すると、 「おいでよ House」 も6月16日(木)に公開されていたのを見つけました。

6月18日(土)には『ESSE-online』内の『日刊Sumai』のページには、2つの記事が上下に並んでいました。

これで、 「おいでよ House」『住まいの設計6月号』  『住まいの設計チャンネル』   『ESSE-online』 と3つのメディアに掲載されました。

いずれもフジテレビ系列の出版社、扶桑社が運営するメディアなので、このようなことが起るのですが。

フジテレビの夕方のニュース、『スーパーニュース』や『みんなのニュース』にも、何度も作品を取り上げてもらったので、フジテレビと相性がよいのかもしれません。

ずっと昔、明石家さんまがフジテレビに多く出演していた頃、「僕はフジッ子なんで」と言っていたことを思い出しました。

レベルは違いますが、やはり相性はあるような気がします。

「ひょうきん族」「ごっつええ感じ」「夢で逢えたら」「笑う犬の生活」そして「めちゃイケ」とバラエティのフジが大好きだった世代です。

影響があるのかもしれません。いや無いかな……

ただ、人は知らない人を好きになることはありません。知って貰って、初めてスタートラインにつけるのです。


Yahoo!ニュースにでると見て貰う機会がかなり増えるそうです。

編集者の方が「とてもリッチな記事」と褒めてくれたり、10万プレビュー程あるそうなのですが、特に実感をできることがないのが寂しいのですが。

私と、アトリエmの存在を知って貰うために、いろいろなことをしてきました。

中でも「書く」ことは特に大切にしてきたつもりです。

ひとりでも多くの人にこのコラムが届きますように。

■■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

千日先の近未来‐1909‐

火曜日は朝方まで雨が残りましたが、庭木の調査に出ていました。

計画地の庭がなかなかに立派で、可能なものは移植しようと思っています。

1本1本メモをとっていると、あっという間に3時間ほど経っていました。

昼過ぎに現地を出て、阪神高速の池田線→環状線へと乗り継ぎます。

そして松原線へ。

アトリエに戻る時は「平野」の手前、「駒川」で降ります。

結構いろいろな人に、松原線の通行止めのことを心配されました。

丁度、平野出入口のすぐ横なので、そこまで影響はないのかなと思っています。

それでも初日は予想がつかないので、前日に調査へ出掛けたのですが。

昨日、6月1日は朝からずっと取材のヘリコプターが飛んでおり、その音で目が覚めました。

かなり低い位置でホバリングするので、おちおち寝ていられない程の爆音だったのです。

阪神高速のWebサイトを見にいってみました。

南北の内環状線と、東西の長居公園通が交差する「瓜破」の交差点。

この橋桁部が架け替えられます。

長居公園通は、南港と近畿道を一直線に繋ぐ片側3車線の道路で、それをまたぐ橋桁は65mあります。


この距離を飛ばすため、橋桁中央はヒンジ構造(丁番のような構造)となっています。

それが設計時の想定より大きく沈下しているようです。

2003年に、ワイヤーで上部に引っ張り上げる補強工事をしましたが、根本的には解決できておらずで、今回の架け替え工事になったという説明でした。

ただ、その期間が3年!

初めてこの標識を見た時は、3度見してしまいました。

既存橋桁の撤去が1年以上かかるのは、交通を妨げないよう、低騒音かつ空中で行うからとありましたから、仕方ないようですが。

松原線が開通したのは1970年。私の生まれた大阪万博の年です。

全面開通は1980年。小学4年生の時でした。

地下鉄谷町線の天王寺-八尾南間の開通も1980年で、概ね阪神高速の下を通っているので時期を同じにしているのです。

3年後の開通は、2025年大阪万博を見据えてのことでしょう。

3年と言っても、毎日、毎時、毎分の積み重ねです。

もう少し大阪の中心部へ移転したい気持ちもあり、千日先の近未来はアトリエがどこにあるかは分かりません。ただ全ての面でパワーアップしていたいと思います。

同じ神社仏閣に、続けて千日間参り続ければ願いは成就するというのが「千日参り」。

また、社寺の境内にある百度石との間を百回往復することを「百度参り」とも言います。

何より真剣に願う気持ちが大切ですが、量も大事だという考え方です。最近は流行りませんが。

ただ、私は嫌いではありません。量は質を凌駕するとどこかで信じていますから。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■  『建築家・守谷昌紀TV』 開設

■ 『ESSE-online』にコラム連載

4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■5月13日『homify』の特集記事に「アンティーク雑貨のある家」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

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『住まいの設計』掲載。必要で必然な、「チョイ掛け」「チョイ置き」をご覧ください‐1904‐

4月初めに『住まいの設計』の取材があった「おいでよ House」

先週金曜日、5月13日に掲載号『住まいの設計6月号』が発売されました。

「子育て世代の家づくり」のテーマにそって、5軒のこだわり住宅が紹介されています。

ロフトとキッチン、ダイニングの関係性がよくわかる写真です。

カメラマンによってアングルは様々。

私も撮ってみました。

キッチンもここまで片付けて貰い、ご家族の協力のお陰で取材は成立します。

笑いの絶えない撮影でしたが、その雰囲気がよく伝わってくる楽しい誌面になりました。

書店で手に取ってもらえると嬉しいですが、Kindle版なら1051円。時代も感じます。

Youtubeチャンネルの【ルームツアー】。

【Owner’s Voice】 にも協力頂きました。

丁度竣工して1年経ったので、「1年後の感想」が届きました。

いくつかピックアップしてみます。

・軒を大きくしてもらったことで、雨の日も玄関で濡れずにすむ
・玄関外構の塀を当初より玄関扉前を隠れるまで伸ばした事で道からの視線が気にならず扉を開けっ放しにもできる
・駐車場から入ることができるドアと土間を作ったことで荷物の出し入れや砂がつくもののチョイ置きが出来て便利


このあたりが、外部関係でしょうか。

特に駐車場奥の勝手口が「チョイ置き」に便利だと言ってもらいました。

・独立したスタディルームを作ったことで、勉強と遊びの区別がはっきりした

一番の特徴といってよい「小さな」スタディルームです。

・ロフトを設けることでリビング天井が高くなり、驚くほどの解放感
・来客時に大人はリビング、子供はロフトと子供の行動を感じながら離れることができる
・リビング高窓から見える空の雲の動きや月を眺めるのはとても気持ちが良い

・リビングが2階だから冬も床暖だけで温かい

やはりリビング関係が多いですが、この洗面脱衣室もなかなかの高評価です。

・2階中央に水回りをコンパクトにまとめたお陰で家事がとてもやりやすくなった
・乾太くん、浴室乾燥で室内干しのストレスなし
・水回りのタオル掛けやチョイ掛け金具を多めにしたことで洗濯物を干す際の一時置き場に困らない


写真中央のこの小さな金物が「チョイ掛け」フックです。

洗面脱衣室はタオル、バスタオルを掛けられる壁が少ないので、この方法で解決しているケースがかなりあるのです。

取材の日も大活躍だった奥さんが書いて下さったと思いますが、「チョイ置き」「チョイ掛け」とワードのセンスも抜群なのです。

最後の総括でもこう書いて下さいました。

土地探しに難航しましたが、待ったからこそ、守谷さんに出会うことができましたし我が家にとっての家づくりに最適な時期だったんだなと思います。
家族のことを一人一人よく見て聞いてアドバイスいただきとても感謝しています。
本当にありがとうございました!


ここまで協力頂いて、お礼を言わないといけないのは私の方です。

この世に起こることは全て必然で必要、そしてベストのタイミングで起こる。

松下幸之助の言葉を、実際に体現して頂いたことになります。

必然で必要なものづくりを、ずっと続けて行きたいと思うのです。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■  『建築家・守谷昌紀TV』 開設

■ 『ESSE-online』にコラム連載

4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■5月13日『homify』の特集記事に「アンティーク雑貨のある家」掲載
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車と自転車「手入れという思想」‐1898‐

植込みのツツジやサツキが咲き始めています。

これらが咲き始めたらゴールデンウィークがすぐそこです。

もうスタッドレスは要らないだろうと、八尾のサイトウ自動車でタイヤを交換してもらいました。

ハイラックスサーフの時は、気持ちよくタイヤ交換をしてくれた工場が、「うちの機械では2tonまでが精一杯で……」と難色をしめしました。

それで、池原ダムで知り合ったこちらに相談すると「トラックのメンテまでするんで、全く問題ないですよ」と。

確かに、こんな小さな機械で持ち上がるなら、何とかなりそうな気もしてきます。

タイヤ交換と言えば、自転車もよく難色を示されます。

カゴ付きで格好いい自転車が欲しくて、探して貰ったのがこの自転車です。


購入した天王寺のムーブメントまで持っていけば、メンテナンスしてくれるのですが自転車で行くにはちょっと遠い。

それで、近所の自転車屋さんに持っていくのですが、大概が「ディスクブレーキの自転車は、うちでは触れない規定になっているんですよ」と。

ブレーキの種類がディスクブレーキなだけで何故?と思いますが、ほとんどが門前払いです。

ですがこの店員さん「ほんとは駄目なんですが」といってタイヤを外して見てくれました。

どうやらチューブも傷んでいるようで、何となく直し方を教えてもらい、ネットで注文したのです。

四苦八苦しながら、何とか付け替えしたのです。

物ごとに永遠はないので、車にしても、自転車にしても、手入れをしながら使うことになります。

「バカの壁」で知られる養老猛司さんは、「手入れという思想」で、日本人と「手入れ」について書いています。

当たり前ですが、自然は「自然のまま」にしているから自然です。反対に人工は「思うようにする」ことだと言います。

思うようにならないことに人の手を入れ、人工のほうに引っ張る。これが「手入れ」という考えです。

子育ても同じようなものだそうです。

放っておけば良いかと言えばそうでもない。かと言って、どこへもっていけば良いかも分からない。わからないけど、とにかく毎日「手入れ」をすることになると。

庭でも放っておけばすぐに雑草が生えてきます。 「手入れ」 とは、自然の強い日本人の生き方だともありました。

子育ても仕事も答えはないので、日々手入れするしかありません。

また、自分の心や考え方も同じで、一度答えがでたらそれでおしまいとはなりません。時代、時流、タイミング、によって答えは変わっていくからです。

還暦とは人生ひとめぐりしたという意味です。還暦まではまだ少しありますが、最近、色々なことを見直す時期に来ているのかなと感じているのです。


生まれて初め自転車のタイヤを交換しました。できたら、新たな満足感もありましたから。

■■■ 『ESSE-online』にコラム連載■■■

4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
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12月6日「キッチン・パントリー」

■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設

■■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞■

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『住まいの設計』の撮影は、セッションも爆笑も動画もあり‐1895‐


昨日は、老舗の住宅雑誌『住まいの設計』の撮影がありました。

「おいでよ House」に撮影に伺うのはこれで6回目くらいのはず。

ご家族にはお世話になりっぱなしで……

カメラマンは大阪の方。ライターさんは神奈川からの来阪です。

予定の10時から早速撮影が始まりました。

撮影時は写り込まないよう、身を低くして貰わないといけない場面があります。

この日は、オープンデスク生を2人連れていったのでこんな感じ。

密と言えば密ですが、マスク、換気は徹底していたのでご容赦ください。

「おいでよ House」 といえばこのカットです。

長男くんが、朝日を浴びる指定席についてくれました。

カメラマンの方がホスピタリティ抜群で、どんどん盛り上げてくれます。

ちょっとシャイな次男くんも乗ってきました。

今まで一度もまともに撮れていない、ガス衣類乾燥機の「乾太くん」

リンナイの大ヒット商品ですが、ようやくそのカットもおさえることができたのです。

長男くんが、お手製のマスクを披露してくれました。

ウルトラマンもあり、相当なクオリティです。

ウルトラマンの変身アイテムもお手製ですが、マーブルチョコの容器を芯にして、粘土で作ったそうです。

これだけ物創りへの熱意があれば、今すぐにでもスカウトしたいところなのです。


初めは「イヤ~」と言っていた次男くんも、その特技を披露してくれました。

バイオリンです。

弓に使われているのは馬のしっぽの毛だと教えてくれたのです。

彼はピアノも弾くのですが、この日はお母さんとセッション。

動画の撮影もあったので、その腕前を披露してくれました。

心温まる構図で、一方的叔父としてはただただ嬉しい限り。

色々な動画の撮りもあったのですが、採用になればと楽しみにしています。

インタビュー動画の撮影は、ライターさんと爆笑の図です。

あっという間に4時間が経ち、14時に撮影は終了したのです。

これまで 『住まいの設計』 では、「光庭の家」「サロンのある家」「イタウバハウス」「滋賀の家」「阿倍野の長屋」「回遊できる家」を取り上げてもらいました。


今回で7作品目ですが、動画の公開になれば初めてのことです。

これは、こちらのご家庭でしか見たことのない、特大タバスコ。

その秘密が明かされるかもしれません。

オープンデスク生の1人が「クライアントの声を目の前で聞き、実際に見るという事に凄い感動しました」とメールを送ってくれました。

私の目的は1つだけ。クライアントを幸せにすることです。そんな空気感が伝わるとよいのですが……

『住まいの設計』 の発売、『住まいの設計チャンネル』で公開が決まれば、またここでお知らせします。

■■■ 『ESSE-online』にコラム連載開始■■■

2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
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1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設しました ■■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞■

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晩酌時のニューヒーロー「隠蔽捜査」の竜崎語録‐1888‐

昨晩、東北で震度6強の地震があったと、朝刊で知りました。

東京でも停電があったという書き込みや、東北新幹線が脱線したという記事もありました。一歩間違えば……と背筋が寒くなります。

反対に、まん延防止法全面解除というニュースも。

春分の日まであと4日ですが、何とか春にたどり着きたいところです。

大阪の道路は、東西、南北に向いているものが大半です。

この道路は南港通り。

東西は「通」、南北は谷町筋のように「筋」という名称がついていることが多いのです。

今日の日の出は6:07で、方角は91.2°。

ほぼ真東ですが、そのことがよく分かります。

冬至は約30°南から、夏至は約30°北から太陽が昇ってきます。

これらは地軸の傾きによって起りますが、原理原則を知っていれば覚えずとも腑におちます。

昨年末から読みはじめた今野敏の「隠蔽捜査」。

家の本棚にあったので、何気なく読み始めました。するともう止まらない。

娘が買ってきた本らしいのですが、スピンオフも含めてあっという間に8巻を読み終えました。

私は本を読んだあとに点数をつけています。

シリーズ1作目にあたる「隠蔽捜査」を読んだ時の点数は70点。普通か、ちょっと物足らないという点数です。

簡単に感想も書いておくのですが「 ちょっとキャラクターがかたく、感情が投影しにくい?」としています。


ですが、 「隠蔽捜査2 果断」も読み始めたということは、何か気になっていたのだと思います。その後の点数は全て90点以上。

かなりのヒット小説であること、またドラマにもなったと後で知りました。説明は不要かもしれませんが主人公を紹介してみます。

ガリ勉タイプで、東大卒の警察官僚である竜崎伸也は、警察庁長官官房総務課長という出世街道のトップを走っている。

「変人」で通っているくらいの生真面目さと、能力の高さを買われてのことだが、東大しか認めないという竜崎の方針で浪人中だった長男が、ふとしたきっかけでヘロインに手を出してしまう。


迷いはあったが長男を自首させ、事実を上司に報告すると、大森署長への降格人事となった。

しかし、適切な人員の配置、また現場のことは現場のエキスパートに任せるという方針のもと、所轄の署長として数々の難事件を次々に解決していく。

勤務中に競艇場へ通うが優秀な刑事や、小学校の時はいじめにあっていた同級生が、私大を卒業しキャリア官僚として再会したりと、回りのキャラクターも秀逸です。

本編から竜崎語録を引いてみたいと思います。

日本の未来を憂う人がたちがいる。日本人はだめになったと、二言目には言う連中もいる。そういう人々に、この寒空の下、戦い続けている若い警察官、消防士、海上保安庁の保安官、そして自衛官たちの姿を見せてやりたい。

悪い面だけ見てむやみに批判的になったり、虚無的になったり、あるいは冷笑的になる人々を、竜崎は心から軽蔑していた。そういう連中に限って、自分では何もしていないのだ。


短いのも紹介してみます。意地の悪いライバルと一戦交えたあとの夫婦の会話です。

着替えるために寝室に行こうとすると、冴子の声が聞こえてきた。

「でも、その弓削っていう方面本部長には腹が立つわね」

「いや」

竜崎は寝室に向かった。「小者には腹も立たない」

もうひとつ。

「左遷されてもなお、実力を発揮しようとする君の姿勢がよく分かった」

「どこにいても、国のために全力を尽くします。それが公務員のつとめですから」

「どうやらそれが、ただのたてまえではないらしいな」

「もちろん本音です」

「今、おそらく日本中の警察が君のような人材を求めている」


「繰り返しますが、私はどこに行っても全力を尽くします」

 梶部長は笑みを漏らした。今度は苦笑ではなかった。


ドラマでも映画でも、警察物は現場の刑事をある種のスーパーマンだったり、反対に落ちこぼれだったりと、そういったキャラクターにスポットライトを当てることが殆どだと思います。

それが、感情のゆれがないサイボーグのような警察官僚が主役です。

その魅力を「隠蔽捜査5.5 自覚」の解説で文芸評論家の大矢博子さんが解き明かしてくれました。

面白いのは、竜崎自身は職場であろうが家庭であろうがまったくブレていないという点だ。なのに職場ではこの上なくかっこよく、家庭ではダメっぷりが目立つ。合理性のみに拠って立つ竜崎の(人間味のなさ)が。ブレないことによって逆に人間味を醸し出すという、実に興味深い状態になっているのである。

長くなりましたが、最後に竜崎と部下の会話です。

「ご自分が正しいと信じておいでなので、何があろうと揺るがないのです」

「俺はいつも揺れ動いているよ。ただ、原則を大事にしようと努力しているだけだ」

晩酌時の私のニューヒーローなのです。



■■■ 『ESSE-online』にコラム連載開始■■■

2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

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初詣で、験を担いで3回目‐1866‐

新年あけましておめでとうございます。


年賀状は12月12日に撮りに行った生駒の宝山寺です。

ここのところ年末ギリギリにあわてていますが、今年はもう少し旅行に行けるでしょうか。

今日は早朝から、北野天満宮へ初詣でに行ってきました。

「げんをかついで」は「験を担いで」となります。

これまでに良いことが起った行動をなぞることですが、受験シーズンの初詣ではまさに験を担いでいます。

1月3日の朝一番にご祈祷して貰った長男、長女は中学受験で第一希望に合格してくれました。

どのくらいご利益があったかと言うと、長男は合格点同点での合格だったのです。


北野天満宮は言わずと知れた学問の神様、菅原道真公が祀られています。

多くの牛の像があるのは、様々な牛との逸話から「神の使い」とされているからです。

本殿でご祈祷してもらった後は、絵馬を奉納します。

北野天満宮は平安京から見て乾(北西)に位置します。

天のエネルギーが働く位置とされ、乾天神とも呼ばれるそう。

この牛社は、北野天満宮内の乾に位置し、更に撫で牛は最も古いものとありました。

この場所ほど、知のエネルギーが満ちている場所はないということです。
絵馬の奉納ですが、寒い時期で手がかじかんでしまい、中学受験の時は一度落してしまいました。

しかしそのハードルも無事クリア。

帰る頃には日も差してきて、人出もにぎやかになってきました。

梅の花が咲く頃、良い報告ができれば良いなと思いながら、大阪に戻ったのです。

年末のことですが、同窓会の世話役会を少人数で開催しました。例年なら、オリンピックイヤーの12月30日に開催していましたが、すでに2年の延期を決定しています。

その対策を考える集まりだったのですが、参加者の学歴は、京大、阪大、阪大、阪大、市大、神戸大⇒ハーバードで教えていたというメンバー。

学歴だけが人生を決める訳ではないと、全力で働いてきたつもりですが、勿論良いにこしたことはありません。流石に優秀な母校だったのだと改めて感じたのです。

長男もいよいよ大学受験です。やはり社会人一歩手前の大学は、人生になにかしらの影響を与えるのは間違いありません。

北野天満宮のWebサイトにこうありました。

道真公の精神は「和魂漢才」の四文字に集約されるように、自国の歴史と文化にしっかりとした誇りを持ち、他国の文化も受けいれる寛容さが特徴です。

時代は変わります。しかし、大切なことの本質が、簡単に変わることはない気がします。特に1000年以上前の時代に「他国の文化を受け入れる寛容さ」というところに目が奪われるのです。

また、「験を担ぐ」ということは、良い行いを繰り返すということでもあります。

高倉健さんはこう語っていました。

俳優という仕事には、生き方がやっぱりでているよね。テクニックではないんでしょうね。

柔軟体操なら、いいトレーナーにつけば体を壊さずに柔らかくなる。いい本を読めば知識はつく。


しかし、最もでるのは普段の生き方。偉そうなことを言うようですけど。

2022年のテーマは「善に見る」です。

善きことを思い、善き日常を実現したいと思います。

本年もよろしくお願いいたします。

■■■ 12月6日『ESSEonline』にコラム連載を開始
第1弾は「キッチン・パントリー」■■■

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■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
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棚田、コスモス、 石舞台‐1843‐

10月12日発売のオフィスデザイン&多目的スペースデザイントレジャーキッズたかどの保育園が掲載されました。

大型本で¥15,400するので、誰にでも買って下さいという本ではありませんが、良ければご覧ください。

園が完成して3年半。

住宅の場合はそうでもないのですが、こういった建物は完成した後に伺う機会がなかなかなく……

園長が代わったと葉書が来ていました。近くを通った時に、またのぞいてみようと思います。

現場と現場の間に空き時間ができたので、すこし足を伸ばして明日村に立ち寄ってきました。

暑くはありましたが、あちこちでコスモスが咲いており、秋らしい景色が広がります。

刈り取りが終わった田んぼもあり、まさに収穫の秋。

山裾の道を走っていると、石舞台古墳がちらとみえました。

穏やかな地形が、なぜか太古の風景を連想させるのです。

近くに岡寺があったなと思い出し、参拝してきました。

このあたりには名刹がいくつかありますが、岡寺は静かな山寺といった風情です。

詳しくは書きませんが、若い頃少し仕事で関わらせて貰ったことがあります。

勤めていた24歳の頃で、2度くらいは訪れたはずです。本当に懐かしい。

参道を歩いていると、トカゲがゆっくりと這い出てきました。

大阪のより品があるように見えるのは思い過ごしでしょう。

ちょっと張り切って明日香村まで足を伸ばしたのは、彼岸花が見たかったからです。

棚田の景色も素晴らしいのですが、ここは彼岸花の名所で、いつかカメラに収めたいと思っていました。

手帳に「9月末が見頃」とメモしてあったのですが、完全に終わってしまったようです。

棚田、コスモス、 石舞台 。

山寺、トカゲ、桜井明日香吉野線。

何気ない風景ですが、この写真、とても気に入っているのです。


■■ 10月12日発売の オフィスデザイン&多目的スペースデザイントレジャーキッズたかどの保育園掲載 ■■

【News】

■■■ 建築家・守谷昌紀TVを開設しました ■■■

■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載

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人は酒をつくった‐1841‐

先週土曜日は、何とか撮影を終えたと書きました。

日中は、はぼ快晴。

ぎりぎりの夕立ちをかわし。

何とか撮影完了。

丸一日拘束してしまったクライアントにお礼を言って、近くの駅に向かったのです。

その途中、「立ち呑み」の看板が見えました。

緊急事態宣言が解除され、段階的にではありますが、酒類の提供が開始されました。

ちらとのぞいてみると、数人のお客さんが楽し気に飲んでいるようです。

私も「ちょっと一杯」とはしておれず、そのまま電車に乗ったのです。

梅田での乗り継ぎ時、「立ち食いそば」はどうなってるんだろうとのぞいてみました。

どうやら通常営業のようです。


人も少ないし、こちらの「ちょっと一杯」なら良いだろうと、久し振りに外食しました。

ここは通学路だったので、中学生の頃から来ています。

早くて安いので、移動の途中にはもってこいなのです。

更に、その奥にある洋食店にもよくきました。

予備校生の頃によく来たのですが、当時はAランチが550円くらいだったと思います。

現在は750円になっていました。

どうせなら、こっちでも良かったかなと思いながら、懐かしの「新梅田食堂街」を抜けました。

阪急百貨店前のコンコースもそこそこの人出。

くるりと90度回って東へ抜ければ、沢山の飲食店が軒を連ねます。

大学時代の友人が、北新地のはずれでショットバーをしているのですが、もう3年近く行っていないはずです。

この状況で気にはなっていたのですが、共通の友人が電話で話したと教えてくれました。

ひとりで切り盛りしている店ですから、時間短縮協力金がでているので全く問題ないそう。

もっと言えば、そちらの方が確実かもしれません。

しかし彼は「気持ちが病んでしまう」と言っていたそうです。

世間派話では、「働かずにいいよなあ」というものもあります。しかし、当の本人はそうは思っていないのです。

しかし、その鬱憤もようやく晴らせそう。徐々にではあると思いますが。

私も、タイミングをみて久し振りに訪れてみたいと思っています。

子供達に最も理解されないのがお酒です。「飲まなくても良いものを、なぜ飲むの」と。

『レ・ミゼラブル』で知られるフランスの文豪、ヴィクトル・ユーゴーは言いました。

神は水をつくった。人は酒をつくった。

また古代ギリシアの劇作家、アイキュロスはこう言いました。

青銅は形を写すもの。酒は心を写すもの。

そこまでの酒飲みだとは思いませんが、週半分ちょっとの晩酌は楽しみのひとつ。

格好をつけて言うなら、本を読みながら心を落ち着け、自分の心に向かい合うための時間です。

ただ、船を漕いでいる姿を見られてると滑稽でしかないようですが。

そばではないほうの「ちょっと一杯」はいつ頃解禁するべきか。

状況によりますが、年末くらいなら許されそうかなと想像しています。大阪が大阪らしさを取り戻すために。

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■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
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アトリエmの現場日記

戦うに値する、この美しい世界‐1812‐

 土曜日の朝、八尾ICから近畿道に乗りました。

 現場へ向かうためですが、すぐに「東大阪JCTから事故渋滞」の表示が目に入りました。

 遅れるかなと思いながら八尾料金所を通過すると、すぐに出口が。

 そのまま流出して、阪神高速に乗りなおし。第二阪奈で雨上がりの奈良へ入りました。

 近畿道1km250円。高いのか、安いのか分かりませんが、間に合ったので良しとしましょう。

 「3つの庭を持つコートハウス」の打合せが終わり、次の現場へ移動します。

 こちらの現場は、完成後に現場日記を公開予定です。

 かなりダイナミックなリノベーション計画なので、楽しみにしていてください。

 どんどん天気が回復してきて、真夏のような日差しになりました。

 雨と日差し。

 植物にとって、最も好ましい季節が梅雨です。

 近所の家庭菜園でもグングン成長するのが、見ていて楽しいくらい。

 青いミニトマトも愛らしく。

 すでに熟しているものもありました。

 そう言えばOhanaの裏庭で、カメラマンの石井さんがナスビを育てていました。

 菜園をしている人にとっては当たり前なのでしょうが、茎から葉脈まで紫でびっくりしましたのです。

 よくみるとアブのような虫が。アブもミツを吸うのでしょうか。

 紫の花も極めて美しいのです。

 「この世界は美しいところであり、そのために戦うに値するものであり、そしておれは、この世界を去ることを心からいやだと思う」

 『誰がために鐘は鳴る』でアーネスト・ヘミングウェイは語りました。

 少し目をこらして見ると、世の中は美しいもので溢れています。

 そして自ら去らなくとも、命はいつか尽きます。

 日々飛び込んでくる朗報、訃報を見ながら、そんなことを考えていました。
 
 やはり、戦うに値するのが、この美しい世界。

 それは、ヘミングウェイだけでなく、誰にも等しいはずなのです。

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

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■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
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■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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