名前と漢字

 日本語の漢字は一般的には、5万字くらいと言われているそうですが、そのうち、名前に使える漢字は1945文字の常用漢字と、2004年に新しく493文字増えた人名用漢字983文字を合わせて2928文字あります。
 私の名前は”昌紀”と書きますが、正直に言うと、すごく気に入っているというわけではありませんでした。”昌”は女性にもよく使われる文字という印象があったので、すこし女性っぽいと感じていたからです。
 名前に関する本を読んでいた時に、そういえばと思って調べてみると、
昌:勢いが盛ん。栄える。美しい。太陽が光り輝くさまを表す。
快活でエネルギッシュ。周囲を明るく照らすような子に。
 
紀:はじめ。道筋。決まり。要。年代。書き記す。柔らかい印象に。

とありました。「ん?だいぶイメージと違うな。そういえば、太陽が2つもあるんだから、明るくて、いいに決まってるじゃないか。はじめに照らす、か、そうありたいナ。」などと一人納得していました。
 私の名前は、父方の祖父母がいくつか候補を考え、そこから両親が選んだそうです。もう連れ添って34年になる、自分の名前という一生涯のパートナーの事を何も知らなかったことに、なにやら恥ずかしいような、情けないような・・・・・・。
 これから、署名をする時の気分はきっと、晴れ晴れとしたものになるだろうと思いますし、少し自分の目指す像の輪郭が見えたような気がします。

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