さぬきへ その2

 うどんを食べた後は、JR丸亀駅のすぐ前にある、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館を訪れました。

 駅のすぐ前にあるという立地と、現代美術の常設美術館という2点で、日本でも珍しい美術館で、図書館も併設されています。駅からアプローチしてきた際に初めて目にする姿は圧巻です。

 幾何学的な外観は、巨大な門のようにも見えます。

 単純でありながら気品があり、そのスケール感で圧倒してしまう事は無く、門は携える空間と共に、駅前を行く人々を暖かく見守っているようにさえ感じます。

 設計したのは、建築家の谷口吉生氏。代表作には、愛知県の豊田市美術館や、長野県信濃美術館東山魁夷館などがあり他にも多くの素晴らしい建築を設計しています。

 建築をことばや、写真で伝えるのは非常に難しいと思います。建築の醍醐味は、人が暮したり、見たり、遊んだり、その空間に入ることが出来る、スケールあります。そのダイナミズム、心がスィングする感じ、心地よさは、やはり体感しないと分りません。空間はその場に居た時の感情も含めてのものだと考えています。

 その後、淡路島経由で明石大橋を渡って帰ってきたのですが、心地よい潮風を感じながら見る姿も、また美しいものでした。

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