ネクタイ

 先週、棟上式がありました。キリスト教式は2回目です。

 式自体は神父さんが進めて下さり、クライアント、施工者、設計者が一同に会して無事式典を終えました。

 ここから仕上げ工事に入って行きます。気を引き締め直して後半戦のスタートです。

 神父さんから、挨拶を即されたので、短くお話しさせて頂きました。

 今回は式自体のことでなく服装についてです。私は普段、ネクタイをしていません。

 楽で短い仕事など無いと思いますが、設計の仕事も時間が長くなりがちです。多くの時間は決断の連続です。その中で良い判断をするには、出来るだけ良い状態=リラックスした状態でいたい
と思っているのです。積極的にネクタイをしようと考えた事はありませんでした。

 人は身なりでも判断されます。失礼のないよう気を付けてきたつもりですが、不快に思う人がいるかもしれません。「ネクタイはしないのか?」と聞かれた事もあります。スーツのほうが間違
いが無いのも分かっていますが、ありのままの方が良いと思っていたのです。

 しかし、最近目上の方と会う機会が急に増えて来ました。教えて頂く立場の人間がノータイなのはやはり失礼です。そんなこともあって、これからは必要であれば積極的に、ネクタイをしようと思っているのです。毎日している方にとっては何を今更と思うかもしれませんが、私にとっては結構大きな変化です。

 この日も男性は全員がネクタイをしていました。思えばつまらない事にこだわってきたのかもしれません。

 ネクタイは、17世紀のヨーロッパでクロアチア人兵士が、仲間と敵をを見分ける為、スカーフをしたのが始りという説が有力です。それで英語圏以外では、cravate(クラヴァト)=クロアチア人と呼ぶのです。

 大げさかもしれませんが、ずっと一人で戦って来たつもりです。少しずつ、スタッフが増えることで、ネクタイに対する考え方が変わってきたのかもしれません。

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