粉雪

 今週末は、妻の実家に帰っていました。高槻市の高台にあるので、大阪市内より2~3℃は寒く感じます。

 日曜の朝「やっぱりこっちは寒いなあ」とか言いながら起きてみると、薄っすらと雪が積もっていました。

 本当に寒かったので、粒子が小さく吹けば飛ぶような粉雪でした。それを見て、スキー、大学時代の合宿と思い出していました。

 小さい頃から、スキーにはよく行きました。大学時代はクラブで冬の数ヶ月を北海道のスキー場で過ごすようになります。

 そこは昔炭鉱で栄えた歌志内市という街にありました。しかしエネルギー需要の変化と共に当然寂れていきます。その中でスキーは重要な街の観光資源でした。特に大学のスキー部を多く誘致しており、競技スキーにとても理解のあるところでした。またジュニア選手の育成にも力を入れておりオリンピック選手も輩出しています。

 こじんまりとしたアットホームなスキー場で、練習の後、チロル風のセンターハウスで、仲間と過ごしたゆるゆるとした時間を思い出します。

 たまには、合宿の打ち上げなど称してで、街に出かけることもあります。深々と降る雪の中「高倉健」が暖簾をくぐって出てきそうな居酒屋や、昭和の面影を残す、もの寂しい街を見るのが大好きでした。

 北海道では-25℃になることもあります。極端に温度が下がると空気中の水蒸気が凍りキラキラと光るダイヤモンドダストという現象がおこります。人の少ないナイターのゲレンデで、時折目にするその景色はなんとも美しいものでした。

 街中の雪は景色を一変させます。日常が、一晩にして非日常へ。汚れたものを全て白一色の世界へ・・・・・・。自然からの、たまに贈られるご褒美です。

 無性に北海道の、もの寂しい街に出掛けたくなりました。

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