今日は、現場を回った帰りに大阪市役所へ。
空は快晴。
木陰を抜ける風はとても気持ちがよいものです。
川に挟まれた立地は流石に一等地。更に風が冷たいのです。
最近の行政は、映画撮影の誘致活動をかなり熱心にしています。
大阪市役所から北に行き、少し東へ入ると「大江ビルヂング」があります。
1921年完成の建物で、高倉健、松田優作が出演した、「ブラックレイン」のロケ地になりました。
角地に建つ上にこの庇。なかなかの迫力です。
こういったロケ地は監督が選ぶものなのか。
ハリウッド映画にもかかわらず、なかなか渋いセレクトだと思います。
大阪市役所を東に行けば、中央公会堂。
「大阪に人の集まる公共施設を」と、株の仲買人だった岩本栄之助の寄付によって、1918年に完成しました。
後に岩本は株の失敗によって自殺。
しかし、「民の街」大阪を象徴する建築と言えます。
さらに東へ行くと、中之島バラ園。
多くのマダムが、行き来していたのでのぞいてみました。
レンガに白バラ。
都会に咲くさまも、なかなか絵になります。
ちなみに後ろに見えるのは大阪辯護士会館です。
「美しい花にはトゲがある」は、もちろんバラからきたものでしょう。
しかし、バラ以外にトゲのある美しい花を私は知りません。
もうすこし言えば、そう言いたいがために、バラを探したようにも感じられるのです。
「バラという花が美しいのではない、懸命に咲くさまが美しいのだ」
誰の言葉かも忘れました。もしかすると覚え間違いかもしれません。
しかし、先の言葉より、圧倒的にこの言葉を支持します。
何らかのブレーキをかける言葉はきらいですし、美しいとはそういうことだと思うのです。