昨晩から今朝にかけて、平野部でも積雪の予報が出ていました。
雪景色を期待するところもありますが、降ったら降ったで、建物のことも気になり……
良かったような残念だったような。
昨日は、長男をテスト終わりでピックアップ。
三木市にある、グリコの工場へ行っていました。半日だけ楽しめるところを探すのは、意外にハードルの高い作業です。
ここは全体で1時間15分くらいのコース。商品の歴史や展示資料もあり、なかなか面白かったのです。
道頓堀のネオン塔は、大阪市から景観形成物に指定されているそう。
チョコレートはカカオ豆から作られますが、その工程を詳細に紹介していました。グリコは、そこに力を入れている会社だと分かります。
この工場は、ポッキー、プリッツを作っており、同じような施設が全国に10程あるそう。意外に少ないんだなという印象。
やはり生産ラインが面白かったのですが、残念ながら写真不可でした。
待合室では、過去のCMが流されていました。
1980年は田原俊彦と松田聖子。
アイドルが、毒舌タレントとして復活する姿に好感は持てませんが、彼らの映像が、自分の中の年表となっているのを実感します。
タレントの立場から言えば、ポッキーのCMに選ばれると言うことは、時代のトップランナーに選ばれたという証明。
過去の年表を見て、それがよく分かりました。
個人的には、渡辺徹の「約束」が懐かしかったのですが。
創業者は江崎利一。
初代パッケージは自分で描いたそうです。
ただ、胴が長く、顔か怖いというので、すぐにリニューアルされたようです。
グリコのキャラメルには早い段階で、オモチャがつくようになりました。
「食べることと、遊ぶことが子供の二大天職」という江崎の考えからでした。
このツアーは無料ですが、、子供には1つずつプレゼントがあります。
オモチャと言っても、プラスチックの積み木のようなもの。それでも子供は嬉しいのです。
江崎利一の言葉も紹介されていました。
「アタマは使うが心痛はしない」
ものごとを考える時は、額やわきの下から脂汗が出るほど考える。しかし、いつまでもくよくよ考えない。気持ちをさっと切り替えることだ。
「カニのように横に這ってでも前進せよ」
大きな壁にぶつかっても、引き下がってはいかん。壁に沿って廻ってでも壁の向こう側に行きつくことを考えよ。
そして、キャッチフレーズを考える時の心構え。
「息がくさくなるまで考えよ」
ちょっと笑いましたが「一粒三百メート」はこういった考えの下、生まれたのです。
額やわきの下から脂汗が出たこと。這ってでも進んだこと。そして息がくさくなったこと。
そんな体験なくして、リーダーたりえる事はありません。
大阪の子供が、ジャンケンした時、グーで勝てば「グ・リ・コ」と言いながら、3歩前に進みます。親しみ易い証拠です。(関東がどうなのかは知らないのですが)
怪人21面相事件も、関西では記憶に残る事件ですが、東京一極化が進むなか関西の雄といって間違いありません。
トップたるものやはり言葉のセンスというか、言葉に対する愛情が必要なのだと思い知らされたのです。