タグ別アーカイブ: 建築家

大阪シティバス 62号に乗って‐2270‐

先週土曜日の朝7時半、アトリエから一番近い上本町1丁目のバス停で待っていると、定刻から3分程遅れて到着。

自転車か電車が早いのですが、大阪シティバスに乗ってみました。

妻の友人が近くに住んでおり「この辺りはバスが便利よ」と聞いてきたのです。

大阪駅行きの62号系統で、健康診断に淀屋橋まで行ってきました。

上町筋を北上すると、難波宮跡、大阪城を右手に見る、なかなかの景色です。

土佐堀通に突き当り左折。丁度、京阪電車が通過します。

天満橋、天神橋、難波橋の大阪の三大橋を右手に眺めながら、15分程で淀屋橋に到着しました。

市役所周辺の街路樹も、見事に色付いていました。

健康診断が終わり、バス停まで行くと待ち時間が20分程あります。

それなら歩いて、62号系統から見える景色の復習かなと。

淀屋橋南詰にある「かき広」と大阪市役所。

以前、食事に行こうという話になったのですが、未だ実現していません。

一度は行ってみたいところです。

この辺りは、水都にふさわしい景色です。

土佐堀通を東へ歩きます。

北側の建物は土佐堀川の借景を取り入れた建物が多いのは必然でしょう。

ケーキ屋さんでしょうか.

すぐ東には中央公会堂。

難波橋を越えると、北浜レトロビルヂング。

こんな古民家も残っています。

箱軒が見えているので、昭和初期くらいの建築でしょう。箱軒は関東大震災のあと、防火対策として急速に広まったものです。

北浜レトロビルヂングの完成は明治45年(1912年)とありました。

堺筋を中心に、周辺には明治、大正、昭和の建物が本当に沢山残っており、建築が大切に使われているのが分かります。

先の古民家の東には、seiundoが入っている北浜1丁目平和ビル。

5階にあるオフィスですが、2016年に完成しました。

竣工写真は、何故か私が入っているという。

眼下に広がる土佐堀川とバラ園の景色は絶景と言ってよいものでした。

難波橋、天神橋をすぎ、大阪三大橋の最後は天満橋。

大阪城まで帰ってきました。

大阪府庁前で、20分程前に出たバスに追いつかれます。

ゆっくり歩いて45分の道程でした。

62号系統は、大川周辺の観光名所を巡る感じなので、路線周辺に住んでいる方にはお勧めです。

大阪シティバスの運賃は一律210円。それで観光バスに乗った感じの、お得感が最高でした。

『メトロに乗って』は浅田次郎の長編小説です。地下鉄がタイムマシンの役割を果たし、過去と行き来しながら、自分の父親、兄などの過去を知っていきます。

沢木耕太郎の『深夜特急』も路線バスを乗り継ぎ香港からロンドンを旅する話ですし、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』という人気番組があったとも聞きます。

公共交通は、誰もが共通体験を持っていますし、感情移入しやすいのでしょう。

高速道路を使わない日本一長い路線バスと言えば、奈良交通の「八木新宮線」で、169.9kmあります。

所用時間は6時間半。休憩が3回あるそうで、橿原市の大和八木駅から、十津川村を抜ける168号線で和歌山の新宮までの道のりです。

一度乗ってみたいと思っていますが、6時間半も乗っていると、本当にタイムスリップするのかも……

■■■10月1日(水)『建築人 10月号』「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」
が掲載されました■■■

■■8月1日(金)患者さんでなくても立ち寄ってほしい「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」JIA(日本建築家協会)のトップページに掲載されました■■

■9月28日(日)地域のために、リハビリ棟を増築「ささき整形外科クリニック」内覧会開催

■2月12日(水)大阪市中央区上町1-24-6に移転しました
「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」
電話、faxは変更ありません■

株式会社 一級建築士事務所 アトリエ m
建築家・守谷昌紀TV

院長の江口さんから届いた1年後の感想‐2269‐

Webサイトで少し調べものをしたら、SNSにはすぐ関連する広告が入ってきます。

建材メーカーのミラタップで探し物をしたら、Facebookにはこういった広告が。

同じくインスタでも。

その後も、何回もこの写真がでてきて、何だか見たことのある写真だなあ、と思っていたら当社の作品、「高台の家」でした。

坂のある街に建つコンクリート打ち放しの家。

洗面は、2人同時に使いたいという要望で、やや詰め込み過ぎの感もありますが、多くはミラタップの製品です。

この写真が使われるのは理解もできるのですが、自分の知らないところでかなり露出しており笑ってしまいました。

「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」は昨年の9月17日、一粒万倍日に開業しました。

院長の江口さんが、「開院1年後の感想」を書いてくれたのです。

ここまで書いて貰い、本当に嬉しい限りです。

早速、作品ページにUPしたのです。

江口さんも出演してくれた2回の動画も、それぞれ上げておきます。

ぞれぞれ、再生回数は600回と400回ですが、それでも「見ました!」と来院してくれるなら、恥ずかしながら撮影をした甲斐があったというものです。

それもこれも、勇気ある江口さんの「ロマンチックな決断」のおかげです。

先述したミラタップですが、デザインアワードを開催しています。

今年も開催されたので、「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」で応募しようと思ったら、「2024年10月~2025年9月末までの期間に竣工」という条件があり、ギリギリ外れています。

応募期限は10月末までで、バタバタしているうちに逃してしまったようです。

柱や壁に、貼り紙をするために、マグボードという商品を貼っているのですが、これはミラタップ製品。

主にはキッチンで使われるものを、院内壁にデザインしてみました。

手洗ボールや水栓もミラタップ製品だったので残念です。

「高台の家」も以前デザーンアワードに応募し、「参加した場合は、当社のWebなどで使用されることがあります」のような注意書きがあったのでしょう。

それでも、連絡くらいないものかなと思ったりはしますが。

ただ、私の仕事は実作あってこそですし、人の目に触れてこそオファーがあるものです。

江口さんみたいな、エネルギッシュでロマンチックなドクターに、届いてくれたら嬉しいのですが。

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割烹、温泉宿、おもてなし‐2268‐

日曜日は生憎の雨でしたが、阪急電車で京都の烏丸までやってきました。

結構降ってきましたが、烏丸駅から5分程歩いて京町屋の割烹へ。

「割烹たいら」を12時に予約していました。

築130年の町屋は、かなりゆったりした贅沢な間取りになっています。

奥には中庭もあり、抜けがあって良い感じ。

実は、引越し祝いにカタログギフトを頂きました。

色々な選択肢があった中で、京都の割烹での食事にしてみたのです。

セレクトする際にざっとWebでリサーチすると、大将はミシュラン3つ星も獲得していた、祇園「千花」で21年修行し、花板を務めていたとありました。

独立して「まだ13年です」とのこと。

まずは京都らしく、湯葉でスタート。

栗しんじょうの椀ものは、出汁が優しい。

初めは私達夫婦だけだったので、色々な話しを聞かせて貰いました。

京都だけあって、タレント、文化人も多く訪れます。

前職時のようですが、五木寛之さんがとても恰好良かったという話は勿論納得です。

話しながらも手際よく料理は進みます。

「シャッ、シャッ」という、鱧の骨切りをする音が小気味よく聞こえてきました。

ポン酢、醤油、塩のそれぞれで頂きましたが、本当に美味しい。

私はワサビと塩が一番良かったです。

もうそろそろ時期も終わるそうで、滑り込みセーフ。

やはり京料理は鱧です。

鰆の煮付けは甘味が抑えめ、万願寺唐辛子は甘味十分。

味、色ともコントラストが効いています。

ビールから始めたのですが、ワインも豊富とのことで、赤と白を少しずつ貰いました。

左の白がとても飲みやすく気に入ったのです。

最後はむかごと柚子ジャコのご飯、そしてデザートで締め。

スモーキーなほうじ茶も、香りが素晴らしかったです。

京都の割烹というと構えてしまいますが、大将は全くそのような気遣いをさせない、明るく楽しい方でした。

2003年の11月9日に結婚したので、22回目の結婚記念日を楽しませてもらったのです。

前回の日記で、「宿泊先の方で熊が出ますと言った方は、たったのひとりも居られませんでした」と書きましたが、全くの間違いでした。

2015年8月14日に宿泊した山形県、滑川温泉の宿では熊も出ますと聞いていました。

山奥も山奥で、長男と入った、白濁した露天風呂は素晴らしかったです。

晩ご飯は山の幸と米沢牛。

朝食のお米が美味しかったことが忘れられません。

数日前、この旅館内に熊が侵入し、警察に守られて経営者の家族が何とか逃げ出した宿だったと知った時、何ともやりきれない気持ちになりました。

温泉、食事とも素晴らしく、金額もそれ程高くなかったと思います。

一刻も早く、平常運転に戻ることを願います。

2005年に長男、2008年に長女が生まれました。

長男は成人し、長女は間もなく受験に突入していきます。

22年という時間が長いのか短いのか分かりませんが、それもこれも、2003年に結婚したことがスタートです。

子育て真っ只中の間は、結婚記念日の食事も飛ばしがちになっていましたが、年に一度くらいは何かしらのイベント事を催したいと思います。

働いていると、心がささくれ立ってしまう時もあります。

京都の割烹だとしても、秘境の温泉宿だとしても、結局求めているのはおもてなしの心なのだと思うのです。

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森の王者を適切に恐れ、撃退する対策を‐2267‐

今日は、北摂あたりを回っていました。

箕面周辺も、紅葉はまだちらほらという感じでした。

駅の南にある商店街の名称は「もみじストリート」。

箕面大滝がある箕面川から引かれた、人工のせせらぎもあります。

マンホールは、もみじと箕面大滝がデザインされています。

箕面はもみじと滝の街と言って良さそうです。

もみじは色づき始めでしたが、他所さんの庭木の柿は見事に実っていました。

熟しきったものは、鳥にでも食べられたのでしょうか。

濃い赤色の実を付けている庭木もあります。

弾けて、沢山の小さな実が見えています。ザクロでした。

まるで宝石のようです。

街中でこれだけ実が成っているのに、森のドングリは不作とのこと。

毎日のように街中に熊が出没したというニュースが聞こえてきます。

これだけの人数が、熊によって死傷しているとなるともう非常事態です。

北海道、東北で多発していますが、もちろん関西にも熊は生息しています。

2020年11月15日の昼前、奈良県下北山村の池原ダムで、クマに遭遇しました。

ダムを泳いで横断しているところでしたが、ボートとぶつかりそうになったので、大きくUターンしたのです。

エンジン音がうるさいのはそのためです。30年池原に通ってきましたが、熊とは2回遭遇しています。

泳ぐスピードも、岩肌を駆け上がっていくスピードも、想像以上に早く、こちらはボートの上という特殊な状況でありながら、かなり恐ろしかったのです。

2008年から2017年にかけて「家族で47都道府県制覇」を掲げて、日本全国を回りました。

旅先では、早朝にジョギングする習慣だったので、特に長野県以北の山間部に泊まる際は「熊は出ませんか?」と毎回聞いていました。

そういった点で、私は小心者ですし、安全に関しては慎重であればある程よいと思っています。

宿泊先の方で「熊が出ます」と言った方は、たったのひとりも居られませんでした。

そう聞いても、小心者の私は疑っていましたし、常に熊よけスプレーは携帯していました。

8mくらいの射程距離があるものが一般的ですが、ヘアスプレー程の大きさがあります。

さすがに日常的に携帯するには大きいので、10cmちょっとの熊よけスプレーを3本程持っています。

射程距離は約2mですが、普段使いの鞄やヒップバッグに付けています。

効果が無いという話もありますが、何かひとつでも対抗できる可能性を持っておきたいからです。

一連のニュースの中で「ホイッスルで撃退した」とある女性が話していたので、こちらも早速3つ程購入するつもりです。

熊は森の王者で、殺傷能力を持った純然たる獣です。生き残るために手段は選びません。

適切に恐れ、敬意をもって撃退する方策を練っておかなければならないと思います。

ここまで事態が深刻になった理由は色々ありそうですが「まあ、大丈夫でしょう」は封印すべき機会です。

まずは自分ができることをしておく必要があると思うのです。


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チームスポーツの秋‐2266‐

土曜日は朝焼けで、東の空が真っ赤に染まっていました。

朝焼けは、天気が下り坂になると言われますが、雨だった前日の水蒸気が残っていたのでしょう。

土、日、月と概ね好天に恵まれました。

大阪城公園も、日当たりのよい場所は紅葉が始まっています。

11月に入り、秋らしい雰囲気になってきました。

そのまま北の天満橋まで行くと、大川にブイが浮いていました。

日本国際ドラゴンボート選手権大会が開催されると横断幕がでています。

会場は、京阪百貨店の北側、八軒家浜船着場のようです。

対岸が選手村のようになっていました。

天満橋駅あたりで、オールを1本持った外国人の一行がホテルから出てきて、大挙してコンビニに入って行った理由が分かりました。

ちらと選手村をのぞいてみると、アスリート体形とは程遠い感じの人が結構おられたのです(失礼!)。

妻は以前ドラゴンボートの試合に出たことがあるそうですが、誰でも気軽に参加でき、結構楽しいそうです。

起源は中国の祭りにあるので、楽しくなければ意味がないとも言えそうです。街で見かけた選手の人達も、何だか楽しそうでした。

チームスポーツは、意識を揃えるのは大変ですが、「分かち合える」という点は、何にも勝るものかもしれません。

11月2日(日)、MLBのワールドシリーズ第7戦は、ロサンゼルス・ドジャースの劇的な勝利で決着しました。

日本が誇る、大谷翔平選手は当然凄かったのですが、あり得ない間隔で登板した山本由伸投手は、あのランディ・ジョンソン投手以来のシリーズ3勝を上げ、圧倒的内容でMVPを受賞しました。

トミー・ジョン手術から復帰1年目の大谷選手も、中6日確保してきた登板間隔を、中3日に短縮して先発。

中5日以上を確保してきた山本由伸投手にいたっては、最終登板は中0日。「鉄腕」という見出しも踊っていました。

元祖鉄腕と言えば、日本シリーズで3連敗のあと4連投4連勝し「神様、仏様、稲尾様」と呼ばれた、故・稲尾和久さんです。

また「権藤、権藤、雨、権藤」で知られる権藤博さんは、連投につぐ連投で、プロ入りから2年で65勝。しかし、当然ながら肩を壊してしまいます。

稲生投手は「鉄腕」の名の通り、生涯で276勝していますが、現在のように、登板をもっと管理されていたら優に300勝は越えていたかもしれません。

そういう時代だったので、どうしようもないことだったのですが。

大谷選手、山本投手は、「投げれるか?」と聞かれれば、何とか投げる方法を模索するでしょう。

その中で、先人の教訓を活かして欲しいと思うのですが、山本投手のコメントを聞いていると、無理をしているのではなく、それができる体を目指し、作り上げてきたという自信が伝わってきます。

最高の仲間から、心からの称賛を受けること程、嬉しいことはないでしょう。

178cm80kgという、MLBの中では極めて小柄で、一切ウェートトレーニングをしないという特異性も、ミステリアスにさえ見えてきます。

とは言え、チームにはこれ以上の無理はさせて欲しくないと、心から願うのですが。

元気、勇気、感動を貰った側としては、次は自分の仕事で、世の中にお返しできるよう頑張らなければなりません。

仕事の歓びの中に、チームとしての歓びという部分があると思います。

一旦振り出しに戻ったアトリエmですが、必ずチームとして、再び勝負したいと思っています。

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なぜか投函、ネコジャラシ‐2265‐

この時期、8時頃になると屋上に日が差してきます。

ジョギングから戻ると、屋上で軽くストレッチして、少し瞑想します。

街中なので空は小さいですが、それでも南がある程度開けているのは気持ちが良いものです。

長堀通は車道が19m、歩道が4mあります。

歩道沿いには、ほぼ街路樹が植わっています。

アトリエの斜め前にもありますが、トウネズミモチでしょうか。

街路樹は毎年ばっさり剪定されるので、愛想のある樹形ではありませんが、それでも緑が見えると嬉しいものです。

恥ずかしいことに、まだ1階部分が完成しておらず……

普段はシャッターを下ろしていることが大半です。

小さなシャッターポストが付いているので、このような感じで投函されるのです。

1階に降りたついでに郵便物の確認に行くと、葉っぱのようなものが落ちています。

近付いてみると、いわゆるネコジャラシでした。正確な名前はエノコログサ。
アワの原種ともされる、イネ科の植物です。

私には必要のないものですし、投函してもらうべきものではありません。

しかし、腹も立ちませんし、嫌な気持に全くならなかったのです。

思い描いたストーリーはこうです。

夕方、仕事を終えた若いお母さんが、谷町6丁目の駅で降りて、保育園に子供を迎えに行きます。

2人で自宅マンションに向って歩いて帰る途中、3歳になる男の子が街路樹の足元に生えているネコジャラシを引き抜きました。

お母さんは「〇〇君、それはお家までもって帰れないね」と。

「うん、分かった」といった〇〇君は、丁度目のまえにあった、小さなシャッターポストを見付け、そこに捨てたのです。

お母さんは若干慌てましたが、わざわざインターホンを押すほどでもないと思い、「そこは人の家なので、捨てるところではないのよ」と彼に言い、苦笑いしながら家路を急いだのです。

全くの想像ですが、何となくそのようなストーリーが浮かんできました。

ただ、物事の解釈は、こちらの考え方次第なのだなとも思ったのです。

もし、タバコの吸い殻が捨てられていたらそうは思えなかったかもしれません。

しかし、反対に言えば、どんな事があったとしても、やたらと神経をすり減らすことはないかなとも考えたのです。

「現代人が1日に受け取る情報量は、平安時代の人の一生分」と聞いたことがあります。

真偽の程は分かりませんが、もしそうだとしたら、受け取る側も何か工夫する必要がありそうです。

大谷翔平選手をはじめ、多くの一流アスリートは「自分の出来ることに集中する」と繰り返します。

ネコジャラシの件で、その一端を自分なりに感じることが出来たような気がしたのです。

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高津宮の葦舟‐2264‐

谷町筋の西側は、概ね上町台地の西端にあたるので、松屋町に向って下っていきます。

千日前通の1本北を西に2ブロック下ると、北側に高津宮(こうづぐう)の鳥居が見えてきます。

石畳が続く参道を早朝通ると、とても気持ちが良いのです。

土曜日に通ると、普段は何もない石段に、巨大な何かが置かれています。

26日(日)に「高津宮とこしえ秋祭り」が開催されるようです。

巨大な葦船でした。

『とこしえの船(高津の葦船)』は、芸術家の伊原セイチ氏により奉納されたもので、舟の骨格は天川村の杉を使い、船体は滋賀県近江舞子の「内湖を愛する会」から提供された葦を使用しています。

舟の中央には、2万年前の神代杉を乗せ、舟がとこしえ(永遠)へと向かう原動力となっているとありました。

高津宮のWebにはこうあります。

当宮は浪速の地を皇都(高津宮たかつのみや)と定められ大阪隆昌の基を築かれた仁徳天皇を主神と仰ぐ神社であります。 仁徳天皇が高殿に昇られて人家の炊煙の乏しいのを見られて人民の窮乏を察し直ちに諸税を止めて庶民を救済されました御仁政はあまねく国民の敬慕する処であります。 その御仁政を慕い平安期の初期清和天皇の貞観八年(866年)勅命(天皇の命令)によって旧都の遺跡を探索して社地を定め社殿を築いてお祭りしたのを創始といたします。

かまどの煙が乏しいのを見て、減税に踏み切ったという逸話は、この地から生まれたものかもしれないと知り、感慨深いものがあります。

翌日曜日は小雨が降っていましたが、気になってのぞきにやってきました。

境内には沢山の屋台がでています。

前日には無かった、神代杉も鎮座していました。

本殿では、拳法の演武だったり、和太鼓の演奏があったりと、賑わっています。

屋台もよく見ると、プロの店は一軒も無いようです。

リーズナブルで、体に優しそうなものが並んでいます。

参加者の人に聞くと「別に秋祭りはあるんだけど、宮司さんを慕っての集まりみたいなものなんです」とのことでした。

確かに、ほんわかとしたアットホームな空気感が漂っていました。

「祈りの結び」 どなたも幸せを願い、葦舟に縄も結んでいただけます、と説明書きもあります。

少し心づけをして、縄を取り。

家族の健康と、間もなく受験が始まる娘の合格を祈って、結んできました。

高津宮は、土地のロケーションが凄かったり、それを活かした縁結びの坂があったり、大阪大空襲から神輿蔵を守った龍神さまがいたりと、見所がいっぱいです。

縁結びの坂があれば縁切り坂まであり、また詳しく描きたいと思います。

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安満遺跡公園の今は無き抜け道‐2263‐

前回は、大谷翔平選手の歴史的活躍と、保健組合のウォーキングイベントに参加したことを書きました。

高槻城跡周辺を歩いたのですが、すぐ近くの高槻中学・高校に通っていたにも関わらず、全く知らない所ばかりでした。

最後は、安満遺跡に向うために母校の前を通りました。

裏門に通じる細い道沿いの景色が全く変わっておらずで、かなり懐かしかったのです。

170号線を北に10分程歩くと見えてきました。

安満遺跡公園として整備されていますが、兎に角広い。

飲食店やキッチンカーも出店しており、昼食は困らなそうです。

てんしばにもありましたが、子供玩具のメーカー、ボーネルンドの施設がありました。

手前にある大きな庇の下で、多くの子供が遊んでいましたが、酷暑の時代なので、子連れ世代は重宝したと思います。

南は阪急京都線まで。

北はJR京都線までなので、2路線のあいだ全てがオープンになっています。

遮るものがないので、風が吹き抜け、とても気持ちがよいのです。

中央あたりには、レストラン、体験施設もありました。

安満ムラは、三島地方で初めて米作りを行った集落です。

東西1500m、南北600mにおよぶ規模で、現在の安満遺跡公園の倍ほどの大きさでしょうか。

弥生時代のほぼ全期間・約750年存続しました。

濠を巡らせた環濠集落の南側には用水路を備えた水田が広がり、東側と西側は墓地になっていました。

居住域・生産域・墓域という集落の3要素が。史跡として保存されているのは全国でここだけだそうです。

高槻城の際にも触れましたが、芥川の扇状地で水に恵まれていたこと、淀川の水運に恵まれているという点も繁栄が続いた理由でしょう。

出土した土塁と環濠を再現したものでしょうか。

白玉砂利で遊んでいる子供が、本当に沢山居ました。

子供の遊び場は、こういったものが一番適しているのではないかと思ったのです。

先に紹介した中央部にあるレストラン棟ですが、真南を向いて建っていますが、エントランスから真っすぐに小径がに伸びています。

公園のWebサイトには、「昭和初期に建造された、ハーフティンバー方式を採用したモダンな建物です。レストランファーマーズクラブや休憩室、展示室(京大農場ヒストリー)があります」と紹介されていました。

妻が高槻市の出身で、この場所は元は京都大学の付属農園だったそうです。

その移転に伴って、公園が計画されたことは、高槻市のWebサイトにも告知されていました。

レストラン棟は、当時の建物をリノベーションして利用されています。

1本南に171号線が走っていますが、混雑時には、北進するとレストラン棟にまっすぐぶつかる道を、義父が抜け道としてよく使っていたそうです。

道の両脇には街路樹が続き、海外のような景色だったと言っていました。

テンションが上がって、妹に動画を撮って送っていたのです。

建物内の休憩室から、元抜け道を見返してみました。

北海道大学のイチョウ並木のような景色を想像していたのです。

リノベーション、増築は、様々な法規制を受けるのでなかなか大変ですが、その分遣り甲斐もあります。

建物と共に人の記憶はあるのですから。

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大谷劇場第一幕完結、歴史街道高槻で言葉は洗って使うを知る‐2262‐

もう2日が過ぎましたが、10月18日(土)の大谷翔平選手の活躍は、凄まじいものでした。

7回途中無失点、10奪三振、3ホーマー、うち1本は場外弾。

報道し尽くされているので、新たな形容はありませんが、画面越しとは言え、リアルタイムで観れたことを幸せに思います。

人のことなのに、思い返すだけで幸せな気持になれるのですから。

大谷劇場第一幕完結編といったところでしょうか。

彼のピーク時を見逃すまいと、昨年SPOTV NOWに加入しましたが、この日はNHKの地上波放送がありました。

様々なコンテンツが有料化するなか、ポストシーズンでの二刀流をテレビで観れるのは本当に嬉しい。

ネット配信と比べると、画像が圧倒的に美しいからです。

NHKは地上波とはいえ有料ですが、時々中継してくれるなら、本当に安く感じます。

テレビというメディアの力を改めて感じたのでした。

昨日は、阪急高槻市駅に集合。

保健組合のウォーキングイベントに参加しました。

高槻中学・高校に通っていたので、駅前から東へ抜けるこの道は数えきれないくらい歩きました。

しかし、駅の南方向は、ほぼ行ったことがありませんでした。

まずは、真南に位置する本行寺(ほんぎょうじ)へ。

高槻城内にあった高麗門が移築されたようです。

門をくぐってすぐに、高槻銭洗弁財天がありました。

「洗うとお金が増える」とは書いていませんが、「何かよいことがありますように」とお金を洗いました。

南西へ少し歩くと、カトリック高槻教会があります。

キリシタン大名として知られた高山右近の名を冠した聖堂がありました。

右近は家康によってフィリピンへ追放されます。

生涯を終えたマニラ市郊外のアンティポロにある聖母大聖堂を模して設計されたとありました。

さらに南へ行くと、「高槻城公園芸術文化劇場」が見えてきました。

2023年の開館で、設計は日建設計。

2025年の日本建築学会賞の作品部門を受賞しています。

かつての高槻城跡に建ち、「回遊性のある、公園と一体となった劇場」をコンセプトに設計されたとありました。

日本建築学会賞といえば、2025年の日本一の作品といっても過言ではありません。

劇場内部も凄いようですが、正直、外観はあまりにも愛想がない気がしました。

その後は、すぐ東にある「しろあと歴史館」へ。

高槻城は、芥川の扇状地端部に立地する平城です。

1569年に和田惟政(これまさ)が周囲に堀をめぐらせました。

1573年に城主となった高山右近は、外堀を掘り、町屋を取り込んで大きく拡張します。

江戸時代においては北摂唯一の城郭で、北に西国街道、南に淀川を控え、水陸の交通の要衝だったのです。

東へと抜けていくと、旧家も沢山残っています。

立派な蔵が、往時を偲ばせます。

まさに歴史街道です。

更に東へ抜けると、母校、高槻中学・高校が見えてきました。

これらの遺構が、6年も通っていた母校のすぐ近くにあったにも関わらず、全く知りませんでした。

ただ、当時から水路の多い街だなと思っていました。

扇状地の端部にあると分かり、大いに納得したのです。

初めに訪れた、 高槻銭洗弁財天 ですが、こうありました。

言葉は洗って使えとよくいわれます

お金もきれいに使いましょう

もうけることは動物でも出来る業です

しかし使いこなせるのは

知のある人だけなのです

全てのことは必然だと思います。

大谷翔平選手が、100年の歴史を紐解いても、誰も成し遂げたことのない結果を残し続けるのもやはり理由があります。

81マスの目標達成シートも、「ここにも運が落ちていた」といってゴミを拾う習慣も、続けているからこそ、現実となるのでしょう。

いつだったか、こんな話をしていました。

「イラっとしたら負けだと思っているので」

記者会見の質問でも、中には失礼な質問もあります。

仕事として、意図的にそういった質問をせざるを得ないインタビュアーもいるでしょう。

それでもイラっとしたら負けなのです。

失礼な営業電話、繰りかえされる同じような質問、自分のことしか考えていない電車内での会話……

それでもイラっとしたら負けなのです。

彼がそう言っている以上は、イラっとしたこともあった訳です。

それなら、努力すれば私でも出来るはずです。

その活躍に敬意を表し、その成果に畏敬の念を持って、何かあった時は一呼吸おき、言葉は洗って使おうと思うのです。

■■■8月1日(金)患者さんでなくても立ち寄ってほしい「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」JIA(日本建築家協会)のトップページに掲載されました■■■

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上町界隈の名店①「饂飩とお酒 からほり きぬ川」‐2261‐

前回、チンドン屋がねり歩く「空堀商店街」のことを書きました。

食べログでも「百名店」に選ばれている店が色々あります。

まずはこの店にしてみました。

「饂飩とお酒 からほり きぬ川」です。

うどん百名店にも選ばれています。

いつも並んでいるそうなので、13時過ぎに行くと待たずに入店できました。

海老天、とり天、半熟玉子天の「えとたぶっかけ」1500円がオススメとありましたが、「とり玉天ぶっかっけ」1100円にしました。

普段使いにできるくらいの価格設定も魅力です。

柔らかいのですが、モチモチとして粘りもあります。

しっかり目の出汁が、半熟玉子天を割ってもしっくりきます。

油にもかなり拘っているとありましたが、薄目の衣でカラッと揚がっていて、正直いくらでも食べれます。

普段、昼は白米を食べていないのでパスしましたが、選べるご飯セット「おやこめし」も気になります。

卵かけご飯に鳥天のミニ丼が、プラス500円で食べられるのです。

また、やりすぎ出汁うどん「華昆布うどん」というメニューも非常に気になります。

大変おいしゅうございました。

空堀商店街周辺は、下町感も残っており、高過ぎず、安過ぎずの手頃な店がかなりありそうです。

「ご近所探訪」と、「上町界隈の名店」はコツコツ上げていきたいと思います。

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