京都、宝ヶ池良い所

 一昨日、京都盆地は北東端、宝ヶ池に行っていました。宝ヶ池プリンスホテルで、ある会合があったのです。

 この日は花冷えで、最高気温も10度あるなし。鴨川の源流、高倉川の桜も七分咲きでした。

 向かいにあるのは国立京都国際会館で1966年(昭和41年)の竣工。大谷幸夫氏の設計です。

 なんとなくアニメ・ガンダムに出てくる、ホワイトベースを連想させませんか。コンペで勝ち残ったにも関わらず、当時はかなり物議をかもし出したようです。

 ホテルのアプローチには枝垂桜。こちらは満開でした。

 宝ヶ池プリンスホテルは1986年(昭和61年)の竣工です。関西の重鎮、今は亡き村野藤吾氏によって設計されました。代表作は新高輪プリンスホテル、大阪新歌舞伎座など。

 天井と柱の取合い部は、独特の有機的なデザインが見て取れます。

 ロビーの向かいには茶室も。数奇屋建築も得意とするところと、重鎮は一味も二味も違うのです。

 会合が終わると日は暮れていました。このホテルはドーナツ型の平面を持っています。中心部となる中庭へ出てみると、ひんやりとした空気はやはり京都の夜でした。

 心地よいスケール感で、ライトアップされた桜も良く生えています。真っ直ぐに伸びた竹は、円形の中庭をより印象付けるのです。

 僭越ではありますが、同じ創り手として”さすが巨匠!”と唸ってしまうのです。

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