奈良盆地全域の支流を集め、生駒山地南端から大阪平野に流れ込んで来る大和川。
元々は山裾西を北上していましたが、氾濫を繰り返す為江戸時代に付け替え工事が行われました。以来、真っ直ぐ大阪湾に注ぐようになります。
家から自転車で5分くらいなので、小さい頃は良く遊びに行きました。
何よりの自慢は”日本で一番汚い川”。冗談みたいですが、社会の教科書に水質ワースト1で出ているのを誇らしく思っていたのです。
私が小学生だった昭和50年代は、高度成長期を終えた直後。生産性は重視するが企業道徳、環境は後回しと言う時代の付けが、奈良県全域、大阪府の中南部から集められ、この川に注ぎ込んでいたと言えます。
そんな川にザブザブ入って遊んでいました。捕まえたヌマエビを焼いて食べたことも。いったい何を考えていたのでしょう……
徐々にですが水質は改善されているそうです。コサギやアオサギの姿も。
水がきれい、汚いにかかわらず、私の原風景なのです。