タグ別アーカイブ: ツツジ

23時間55分建築家‐1787‐

  本町あたりから、御堂筋を南に見ます。

 イチョウ並木も、新緑が芽吹いてきました。

  都会のオアシスという言葉がありますが、靭公園より似合うのはN.Y.のセントラルパークくらいでしょう。

 アポイントまで時間があったので、少しのぞいてみました。

 お昼時なので、のんびりした空気が流れています。

 ツツジは咲き始め。

 黄色の花はキンシバイかオトギリソウでしょう。

 植栽計画をする時、この時期の黄色い花はキンシバイに限るのです。

 月曜日に「おいでよhouse」のクライアント、Yさんからメールが届きました。

 さきほど電気をつけたら、めちゃくちゃカッコ良かったので写真送りますね!

 赤のベンツも黒い外壁によく映えています。

 更に3枚。

 こちらのアングルなら、奥の棟にロフトがあるのが分かります。

 2階のキッチン上にロフトがあるのですが、一番奥に小さな窓が少しだけ見えています。

 キッチン背面のモザイクタイルも貼り終わっています。3月末でひとまず定例打合せを終えたので、この写真で初めて確認しました。

 決して手を抜いている訳ではないのですが、現場の最終盤は何かとバタバタするもので……

 次のようなメールも貰っていました。

 先日カーテンの採寸にきてくれた業者さんに、雰囲気の良いお家ですねーと早速褒めて頂きました^ ^そうでしょそうでしょと笑

 このカットにはお子さんが写っていました。背格好からすると次男君でしょうか。 

 「引越し屋さんに凄く褒めて貰いました」といった話を聞かせて貰うことも時々あります。
 
 そういった評価は、私以外の誰かが下すものですが、一番気になるのはやはりお子さんです。彼らの人生に建築が影響を与えることもあると思うからです。

 更に更に嬉しい文面だったので、Yさんの了解も取らずに載せてしまいます。(ここまでも全く了解は取ってはいませんが!)

 これまでの細かな打ち合わせをしていただいたお陰で、本当に良いお家が完成してきた!と、守谷さん、吉﨑さんに出会えた事に感謝しております。 

 感激して建物を引き取って貰うことを目標に、私達も工務店も全力で取り組んでいるつもりですが、こういった言葉を掛けて貰うと、全てが報われるのです。

 郷ひろみさんが、1月の新聞連載の中でこう語っていました。

 1日24時間のうち23時間55分は「郷ひろみ」なんです。

 50年間、エンターテイメン界のトップランナーであり続けた人の言葉を借りるのはおこがましいですが、書いてみます。

 私も1日24時間のうち、23時間55分は建築家として生きてきたつもりです。

 ごく普通の人間に、こんな体験をさせてくれるこの職業に、自分以上に、誇りを感じるのです。 

 今日が初登校という学生も多かったのでは。

 社会人28年生になりましたが、初心忘るべからずです。
 
 そして、命に終わりあり。能に果てあるべからず。

 命ある限り、職能を高めて行きたいと思うのです。

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

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【News】
■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

敬天愛人‐1686‐

 少し街を歩けば、道端の植込みは花が満開です。

 チューリップ。

 ツツジ。

 真っ白なツツジも品があって美しいものです。

 こんな時だからこそ、健康には気を付けておきたいところ。

 週の半分はジョギング、無理ならせめてウォーキングにでると決めました。

 今朝方の暖かい雨でか、庭木の紫蘭が花をつけ始めたようです。

 以前、カタツバキだと思うと書いたら、これは紫蘭だと親戚からメールが届きました。

 インターネット社会最大の長所は、他者の知識を素早く得ることができることでしょう。

 反対の視点から言えば、自分で考えることを放棄してもそれなりに答えを得ることができます。

 このあたりの短所を、どう説明すれば子供達が納得してくれるのか。いつも頭の片隅にある課題です。

 日曜くらいはその子供達と食事をしようと、妻に焼肉をリクエストしておきました。

 皆考えは同じようで、肉屋さんはかなり混んでいたそう。

 それでバタバタと注文した際に、いつもより多くタンを買ってしまったとのこと。

 大好きなタン多めで、子供達は小躍りするくらい喜んでいました。

 タレは名前が気に入っている「元祖肉どろぼう」。

 部屋で干していたマスクに、その焼肉の移り香がしっかりとつき……

 今日月曜日も一日焼肉気分。2度おいしい焼肉でした。

 小さな幸せで、人は十分満足できるものです。

 マスクと言えば、facebookでつながった沖縄の方が、端部を縫うだけで簡単に製作できる型紙を送ってくれました。

 PDFがあるので「欲しい!」と言う方は遠慮なく連絡下さい。

 匿名の心無いバッシングも人の心から出たもの。

 こういった善意も人の心から発露したもの。

 勿論、私の心の中でも善意と悪意が押し合いへし合いしているはずです。

 1908年、英文で西欧に向けて発表された内村鑑三の名著「代表的日本人」。

 その冒頭で紹介されるのは、明治維新の立役者、西郷隆盛です。

 「敬天愛人」という言葉が彼の人生観をよく表しているとあります。

 「天はあらゆる人を同一に愛する。ゆえに我々も自分を愛するように人を愛さなければならない」

 全くスケールの違う域です。

 西郷はこのような言葉も残しています。

 「命も要らず、名も要らず、位も要らず、金も要らず、という人こそもっとも扱いにくい人である。だが、このような人こそ、人生の困難を共にすることのできる人物である。またこのような人こそ、国家に偉大な貢献をすることのできる人物である」

 誰かを非難するつもりは全くありません。

 私も家長であり、小さな会社のリーダーです。困難こそが人を成長させてくれるのは間違いありません。

 命も、名も、位も、お金もそれ程欲しいとは思っていません。ただ、名だけは少し欲しい。

 西郷の背中は遙か先なのです。

 この騒動が収まったら、また鹿児島を訪ねてみたいと思います。

A photograph is wonderful.
2011年8月 鹿児島/桜島

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
巻頭インタビューが掲載されました

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【News】
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2月3日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
■7月21日BS朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター』「住之江の元長屋」再放送
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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