カテゴリー別アーカイブ: 06 スポーツ

頑張れ新弟子君‐1045‐

 先週は東大寺のお水取り。関西で、春を告げる行事といえば大相撲もその一つ。

 しかし、今まで相撲を見る機会は殆どありませんでした。

 妻から「東関部屋」ののぼりが立っていると聞いたのが昨年。近所に、宿舎が移ったのです。

 東関部屋といえば、引退しましたが高見盛が有名でした。顔をたたき、気合を入れる姿から、ロボコップと呼ばれたのです。

 現在は振分親方となり、若い衆に胸を貸していました。残念ながら、現在幕内力士はいないよう。

 稽古は朝の7時から。基本的に見学は自由です。 

 大きな関取が、ぶつかり合う稽古は圧巻。

 元は神事だったという大相撲。厳粛な空気に包まれます。様式美と言ってよいでしょう。

 まだマゲを結っていない若者も数人居ました。先輩衆が指導をするのですが、流石に稽古は厳しいものです。

 シコ、また割りと基本練習を繰り返します。特にまた割りは、悲鳴を揚げるほど厳しいものでした。

 しかし、相撲の世界で生き残りたいなら、やるしかありません。

 最も若い新弟子は16才くらいでしょうか。文字通りの「泣き言」がもれ続きます。仕方ないのでしょうが、ネガティブオーラが発散されています。

 勝手な想像ですが、以前ならすぐにゲンコツの一つも飛んでたのでは。

 甘えた新弟子君、目がギラギラとした出世頭の26歳、この世界に20年は居るベテランのアンコ型力士。間近で、大男たちの痛み、うめき、汗を見て、同じ人間だと分かります。

 力士を支援する人達がタニマチ。大阪の谷町に住んでいたことが由来とされます。

 そこまではいきませんが、この不器用そうな大男を、少し応援してあげたいと感じたのです。
 
 特に、頑張れ新弟子君。そして、社会にいる多くの新弟子君達。

 腹をくくった瞬間、目の前にあるものが、天職となるはず。 

 人呼んで「荒れる春場所」。彼らが、府立体育館の土俵を席巻する日を楽しみにしています。

四十にして耳従う‐1041‐

 この日記で、長男が「スノーボードもやってみたい」と書きました。

 「子供のお古があるので、差し上げますよ」と言ってくれた方がおり、「タイミングが合えば一緒に行きますか」とも。

 早速、奥伊吹スキー場で待ち合わせです。

 朝一番から練習を開始すると、足が痛いと言い出しました。

 長男は効き足が左で、スノーボードでは向きが逆になるのです。

 スキーにはない選択で、伝え忘れていたなと思っていると「ボードはどっちでもいけるんですよ」と。

 その場で、右足が前になるグーフィーにビンディングを付け替えてくれました。知らないことばかり。

 仕切りなおして、再度練習開始です。

 40過ぎからボードを始め、キャリア10年以上。初心者を教えるのも手慣れたものです。

 まずは横滑りからスタートし、半日以上付き合って貰いました。

 スケボーが得意な長男も「意外と難しいわ」と。私も全く同じ感想です。

 朝から一緒に教えて貰ったのですが、思った以上に苦戦しました。

 同じ雪上スポーツ。小さい頃からスキーをしてきたので、1日あれば普通に滑れるイメージでした。しかし、現実は……

 グローブはボトボト。ウェアの間から雪が入ってくる。ヘルメットがなければ脳震盪を起こしていただろうと思うほど、転びました。

 それでも、帰る頃には何とかターンが出来るくらいにはなったでしょうか。全くの初心者から始めるという経験は、最高に楽しいものです。 

 論語に「六十にして耳従う」という言葉があります。

 六十歳になって、初めて人の意見を素直に聞くことが出来るという意味ですが、出来ないことは四十を過ぎても素直に聞けるものです。

 今日は3月3日で桃の節句。耳の日でもあります。

 教え上手100人、聞き上手1人。とは言いえて妙。聞ける人でありたいと思うのです。

出来ればうれし涙、最低でも悔し涙‐1039‐

 昨日は、父、弟家族ときそふくしまスキー場へ。
 
 建国記念日に続き、快晴で低温。最高のコンディションでした。

 パトロールに聞くと、地元のジュニアチームがポールトレーニング中。ヘルメットがあれば、半日500円で参加可能とのこと。

 ぶっつけ本番で試合ばかりで、これは絶好の機会です。

 参加人数も少なく、子供を滑らせることへの気遣いも不要。オリンピックの刺激もあり、フルアタックしてきました。

 長男と甥っ子も、自分なりの限界スピードを楽しんでいました。

 とはいえ、小学3年生以下5人。

 従弟たちが集まれば、何をしても楽しいのですが。

 スキー場もサービスに知恵を絞ります。この日は、フラッグダッシュ大会がありました。

 勝ち抜き戦で、長男は残念ながら準優勝。悔し涙を流したようです。

 昨日、ソチオリンピックが閉幕しました。日本人選手の活躍も、ニュースでしか見れていません。それでも、19歳の若者が金メダルを獲ったと聞くと嬉しいものです。

 アルペン女子滑降で、100分の1秒までを競い同タイム。金メダルを分け合うというニュースがありました。小学生の記録会ならいざ知らず、世界一のレベルのでこんなことが起こります。

 その後、嬉々とした表情で連絡先を交換する、2人の姿が映っていました。

 スポーツの世界は、結果を出してこそです。しかし、そこで得た友情や、努力することの大切さに比べれば、それ以上のものではないと思います。

 スポーツが無くても、明日地球がなくなる訳ではありません。しかし、人に進歩したいという気持ちや人に対する尊敬の念が無くなれば、人類は滅びると思うからです。

  ある特定の瞬間に、トリプルアクセルの成否を分けるものが何なのか、私が知る由もありません。しかし、その結果より、その選手が織りなす人生の陰影が、人の心に残ります。

 子供達も、懸命に打ち込めるスポーツを見つけてくれればと思います。懸命に打ち込んで、出来ればうれし涙、最低でも悔し涙を流してこいよと思うのです。 

絶対王者‐1036‐

 2月11日の建国記念日は、久しぶりに家族でスキーへ行くことにしました。

 初めて東海北陸道沿いへ行こうと思い、調べてみるとその数の多さに驚きます。

 概ね大阪からのアクセスは3時間ほど。規模と景色優先で、高鷲スノーパークを選びました。

 雲一つなく、東に御嶽、乗鞍岳、槍ヶ岳を望む景色は絶景でした。

 ゴンドラがイタリア製らしく、トリコロールカラーが映えていました。

 大きなハーフパイプもあり、規模もなかなかのもの。15歳の銀メダリスト、平岡卓選手のホームゲレンデだったようです。
 

 5歳の娘も、ようやく一緒に滑れるようになりました。今度は、長男が「スノーボードもやってみたい」と。

 スキー一筋40年。競技スキー歴も20年強。しかし、スノーボードは未経験です。子供がやりたいと言うなら、やってみるまでですが。

 27歳くらいまで、本気で競技スキーをしていました。大学に入り始めたのですが、目標を大阪からの国体出場に設定しました。

 国体は、年代別にクラス分けされてします。各クラス、上位3名ほどが国体選手に選ばれるのです。雪上の真剣勝負が好きで、毎週、信州の草大会を転戦し、トレーニングを積んでいました。

 結局ベストリザルトは4位。残念ながら国体出場はかないませんでした。
 
 そんなレベルと同じにする訳は無いのですが、女子ジャンプの 高梨沙羅選手がメダルに届かず4位だったとありました。ワールドカップで13戦中10戦優勝といえば絶対王者です。

 地球は宇宙に浮かび、今日も太陽の周りを回っています。地面の下にはマントルがあり、この大地さえも移動しています。絶対などこの世にない。仕事を通して知ったことですが、時にスポーツは残酷です。

 勝者のメンタリティはどんな場面においても変わらないと思います。

 嘆かない、愚痴を言わない。そして、自分に期待し、進歩を楽しむ。

 まだ幼さの残る17歳。画像からも素直さがにじみ出ています。4年後は21歳。是非、その飛躍をみてみたいと思うのです。

未来が見えないから未来はある

 先週土曜日、関西は久し振りにまとまった雨でした。

 この2年、ゲリラ豪雨が続いているので、まんべんなく降ってくれると有難いのですが、なかなかそうも行きません。

 我が家では長男がイモリを飼っています。

 義妹がキャンプの際に捕ってきたもの。

 天然物だからか、生きたエサしか食べないのです。

 食事時の人には申し訳ないのですが、好物はナメクジ。

 長男が、庭の石をめくり取って来ます。

 空梅雨もあり、かなり減っていたので、この雨で増えるでしょうか。

 彼は手掴みで捕ってきます。
 
 顔をしかめたくなる時もありますが、好奇心が無ければ人は生きて行けません。

 ギリシャ神話にパンドラの箱の話があります。

 ゼウスは決して開けてはならないとパンドラへ箱を与えました。

 一方、彼女へは好奇心も与えているので、結局それに負け、その命は破られる事になりました。

 ゼウスはこの箱に、災い全てを閉じ込めていたので、それらがこの世に溢れてしまう結果となります。かろうじて蓋を閉じ、唯一閉じ込める事が出来たのが「予兆」。

 古代ギリシャの人々は、未来を知る事が、最大の災いと考えていたのです。

 サッカー日本代表は、コンフェデ杯でブラジルにコテンパンでした。

 長友は「優勝なんて、腹を抱えて笑われる」と言いますが、この未来を知っていた人は、この世に誰一人居ません。良い、悪い関係なく、未来が見えないから生きていけるのです。

 オシムの考えに同調するなら、笑われたかどうかは、どうでもいい事。批判を全て受け止め、その中から真実を見出し、改善すべきことを改善するだけです。

 その夢を聞き、嫌な気分になった人も居らず、迷惑した人も居ないはずですから。

腹はくくれているか

 土曜日の朝方、長野道を走っていると妻からメールが。

 「今強い地震きましたが、大丈夫です。びっくりした……」

 ひとまず普段通りの日常が始まった聞き、ほっとしました。

 朝方の地震はどうしても、阪神淡路大震災の朝を思い出してしまいます。

 私は奥志賀高原へ向う途中でした。昨年に続きiceteeの試合に出場するためです。

 昨年は家族全員で来たのですが、今年は長男と父の3人でした。娘は従妹と体操教室へ行くほうがいいと。

 子供が大きくなるにつて、親の意見は弱くなっていくのだなと。特に父親は。まあ、それも成長なのだと思いますが。

 20代の頃、冬になると毎週のように、試合に、練習に行っていました。

 学生の頃に達成できなかった、国体出場の夢を捨てきれ無かったのです。

 久し振りに試合へでても、すぐに熱いものが蘇ってきます。蘇ってくるのは気持ちだけですが、それもでも言い訳無用のレースは最高に楽しいものなのです。

 今日はスタッフ2人と滋賀へ行っていましたが、帰りの車で、1995年1月17日の朝の話をしました。

 東京の友人から「阪神高速が倒れてるけど、大丈夫か?」という電話が掛かってきました。しかしその時思ったのは「毎日遅いんだから、頼むから寝させてくれ」でした。心配して電話を掛けてきてくれたにも関わらず。

 また、地下鉄が動いていないと聞き「もしかして、仕事が休みになるかも」と思ったのです。本当に恥ずかしい、罰当たりな社会人1年生でした。

 幸せな仕事人生を送りたいなら、好きな事を仕事にするか、仕事を好きになるか、しかありません。好きこそものの上手なれで、好きなら努力しているとさえ思わないものです。

 自戒の念も込めてスタッフに問います。腹はくくれているのかと。

皆でいくスキー

 日曜日は朝4時に起きて、長野県木曽福島へ。

 全国的に雪予報で、中津川ICからの19号線もかなり降っていました。

 ノロノロ運転を横目に、特急しなのが通り過ぎて行きます。

 はやる気持ちもありますが、情緒ある景色だなとも思いながら。

 日帰りにつき、近場も考えました。

 しかし前日から弟家族が行っている事もあり、今回もきそふくしまスキー場になりました。

 弟のところは7歳、5歳、3歳の男・男・女。

 子供の年恰好も良く似ているのです。

 弟家の下2人も、リフトへ乗れるようになりました。

 7歳の小学生コンビは、リフト券を与えておけばどこでも滑ります。

 5歳コンビは、互いをライバル視。

 正月までは娘がリードしていましたが、今回で同じくらい滑るようになりました。

 男の子は、きっかけが掴めると上達が早いのです。

 スキーがいかにお金が掛かるスポーツ、遊びか。

 自分一人の時はさほど気になりませんでしたが、今は骨身にしみます。

 地元名物「すんき汁」の無料サービスにはすぐ並びました。

 このスキー場には、無料休憩所があり、お湯のサービスもあります。

 普段は与えていないカップラーメンですが、こんな時はOKします。

 長男がこれを凄く楽しみにしているのは複雑な気もしますが。

 5人の子供達が滑って行くのを見ると、感慨深いものもあります。

 小学生の頃、正月にバスを借り切って行くスキーツアーを楽しみにしていました。

 家族だけなら、ここまで記憶に残っていないかもしれません。

 競ったり、喧嘩したりしながら、揉まれ、成長して行くもの。核家族化が進む中、集団行動がより大切になってくるのかもしれません。
 

 なかなか余裕がなく、普段は付き合いの悪い私ですが、冬のスキー、夏の海は最優先します。懲りずに声を掛けて貰えれば……

スポーツの賞罰

 昨日は、2年生の長男が初の対外試合事でした。

 地域のサッカーチームに入っているのです。

 ミニゲーム形式で1勝5敗。

 得点も、勝った試合の1点のみと、コテンパン。力の差は歴然でした。

 皆で楽しく、という雰囲気なので仕方ないのですが、一方的になるとやはり可愛そうだと感じます。
 
 若者が自らの命を絶つという、最悪の結果が発端となった体罰の論争。
 
 多くの意見がありますが、この問題を考える時、作家・玉木正之の言う、「体育」と「スポーツ」の違いという観点は外せないと思います。

 「スポーツ」の語源で最も有力なのは「deportare」。

 ラテン語で「portare」とは運ぶという意味。荷物を運ぶ人をポーターと呼ぶように「仕事」を指します。「de」は否定で「仕事をではない」。つまり「遊び」という意味です。

 「体育」は、軍事教育の名残もあり、心と精神を鍛えるという側面があります。規律を重んじる等、良い面ありますが、あくまで教育の一環です。

 スポーツは教育の一環ではなく楽しむのが基本。学校のクラブ活動がその意味で、非常に難しいという話です。

 子供のサッカーを見ると、出来れば勝たせてあげたいと思います。それには、トレーニングも必要。特にチームスポーツは総合力で勝敗が決まるので、厳しい規律があった方が良いはず。

 イコール体罰とするのは性急ですが、大きな構図はこのようなものだと思います。

 もし、賞罰が必要なら、勝った時に共に喜ぶ、負けた時に悔しい思いをする、で十分だと思うのです。ある賞状には、こんな文言がありました。

 「希望と力に満ちた青春の日に、君が情熱を燃やし、創意をこらした結果をここに讃える。
 願わくは、スキーを生涯の友とされん事を」

 
 大学時代、どうしても欲しいと思っていた賞状ですが、残念ながら手にする事は出来ませんでした。

 教育という仕事が、本当に難しくなる中、現役の指導者は大変だと思います。しかし、ずっと好きである事に、勝るものが無いのも間違いありません。

勝つ価値、負ける価値

 今日は体育の日で、運動会シーズン真っ只中です。

 長男の小学校は先週、娘の保育園は昨日でした。長男のほうは見に行けなかったのですが、今年の徒競走は初めての1位。さて娘は。

 まずはお遊戯の出番待ちを見つからないよう、撮りに行きました。

 やや緊張の面持ちか。

 保育園の運動会は、異様なまでに熱気に包まれます。

 そいう言う私も、その1人ですが。

 年中組のお遊戯は ♪アイウォンチュー♪ AKBです。

 小2の兄とも、ダンスはとっても好きなようです。

 動きにもキレがあり、ばっちり決まっていました。

 徒競走は、同じく組に早い子がいると、聞いていました。

 スタートダッシュはまずまずの2位。

 1番手の子はグングン前に行き、激しい2番手争い。

 ん!今、手で押された!!進路妨害じゃないか!!!

 結果は惜しくも3位。でも良く頑張りました。

 運動も勉強も、勝ったり、負けたりしながら、自分に何が出来るのかを知って行くのだと思います。

 その中でも、一生懸命やって負ける事が大切だと思うようになりました。

 「自分らしいとは少々の困難があってもやり遂げたいこと」

 と聞きました。この考えが正しいなら、人に勝ることが、自分らしいとは言えません。負けても、困難でも、長く挑み続けられる。それが自分らしい事になります。人生は一
瞬の勝負ではないのです。

 先週、就職希望の若者がオープンデスクに参加することになりました。2日目の朝、出所時間を過ぎて、オープンデスクを辞退するというメールが届いていました。

 20日間のオープンデスクを完走する学生が、この数年、かなりの確率で減りました。概ね5、6割といった所でしょうか。

 辞めたい人に来て貰う理由はないので、一向に構わないのですが、私達がよほど理不尽な応対をしたのでない限り、そんなことを何度繰り返しても同じだと思います。

 辛い、大変だという過程を経ないと、自分らしい事が何かは解らないからです。

 先月あるクライアントに、私の成長を最も即したのは、スタッフを採用したことでは、と言われました。そう言って貰ったのが、まずは嬉しい事ですが、もし必要でなければ、または事務所の目標になければ、人を育てる事などやっていなかったと思います。

 私の経営理念は「人類の幸せと、文化的、文明的発展に貢献する建築を創造すると共に、逞しく活力ある仕事人を育成する」です。

 何度も若者を採用しては辞め、また採用してと繰り返しているのは、案外自分らしい事なのかもしれません。

 自分らしい。得意は好きの近くにある。荒行は続きます。

 辛いと大変と経験したい若者へ。事務所の門戸はいつも開いています。

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■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』■■■ 7月8日(日)「匠」として出演しました

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適者生存

 8月に入り、本当に暑い日が続きます。

 昨日はPLの花火。

 「あちこちでお茶できる家」のクライアントが、写真を送ってくれました。

 この家には、大きなルーフバルコニーがあるのです。

 この花火が、その成立に影響を与えているのですが、距離が距離だけに、なかなかの迫力ということでした。

 ロンドンオリンピックも、開幕してはや一週間。結果を新聞で見るくらいですが、やはりスペインを破ったサッカーは気になります。

 また、3大会連続の2冠を目指した水泳の北島康介選手。

 残念ながら平泳ぎ100mは5位、200mは4位。それでも3位には彼の背中を追ってきた、立石選手が入りました。

 テクニックが大きく影響する平泳ぎとは言え、29歳は体力的ピークは過ぎているはずです。それでも世界の4位ですから、素晴らしいのは間違いないのですが、もしかすると、という期待もありました。

 2年程前ですが、北島康介のメンタルをサポートした、脳科学者・林成之氏の本をまとめてみました。

 ポイントとしては、①ゴールを決めない ②コツコツやらない ③結果を求めない ですが、根源的な脳の本能、「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」に逆らわないというのが印象に残っています。

 特に「仲間になりたい」という本能は、

 地球の歴史の中で絶滅した生物の共通点は、周囲にいる仲間とうまくやっていけなかったこと

 という話を聞いた時、非常に考えさせられました。

 自分だけが良ければ良いという考えは、長期的な視野では成立しないのです。金メダルを取りたいから、ライバルや他の競技者は消えてなくなれば良い、とはならないのです。

 「弱肉強食」ではなく「適者生存」。

 昨日は岸和田へ行っていました。帰路に着くと虹がでていました。

 前回オリンピックだったか、「栄光の架け橋」という曲があったと思います。

 おそらく北島は引退するでしょう。栄光の頂点を極めた彼は、今後どのような行動を起こし、どのような人生を送るのでしょうか。

 一流のアスリートは、儚く常に尊敬に値する存在です。

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