子供を連れてスーパーへで掛けると、あれを買え、これを買えと言い出します。いつも「ダメ」では芸が無いと、お茶を濁しながらウロウロしていると駄菓子屋コーナーが。
昔と変わらないものが結構ありました。懐かしいココアシガレットは30円くらい。大して味は無かったと思いますが、同じようなチョコレートもよく食べました。
大阪の下町、放課後はやっぱり駄菓子屋です。
紋次郎イカ、ドント焼き、うまい棒、10円でボタンを押したら出てくる丸いガム(色によってはお金が貰える)、キャベツ太郎、よっちゃんイカ、みかん水……。そんなものばかりを食べていました。
その後は、褒められたものではありませんがゲームセンターです。通称ゲーセン。
表でおばちゃんがタコ焼を焼き、裏の和室に絨毯を敷きテーブルゲームが5台ほど置いてあります。中は何故か真っ暗。そんな店が何件かありましたが、ひとつは、誰が付けたか「タコヒゲ」。
いたいけな子供の小銭をタコ焼、ゲームで搾取する、極めて怪しい店でした。まあ行く方が悪いのですが。
置いてあったのは、インベーダー、クレージークライマー、ラリーX、パックマン、ギャラガあたりだったでしょうか。同世代の男性以外、ほとんど分からないと思います。
「誰々が中学生にカツ上げされた」とか、「誰だれは調子に乗ってたからシメられた」とか、不穏な情報は飛び交いますが、それでも皆集まってくるのです。
そんな所には行かないに限ります。しかしそんな所で、社会の暗黙のルールを何となく感じ、生きる術を身につけてて行くのだとも思います。
駄菓子屋はスーパーの駄菓子屋へ、ゲーセンはアミューズメントコーナーへ。それが現実ですが、あの怪しい感じは、必要悪だとも思っているのです。