酒席にて

 世は忘年会シーズンです。

 ある市会議員の人と話した際「6連荘くらいは当たりまえ。酷ければ1日に3件」だそうです。それに比べると、私など物の数にもはいりませんが、いくつかは出席します。

 昨日もある会合の後そういう流れでした。

 元々お酒も、話しをするのも好きなので、行けば飲んで大いに話します。たまには、お酒が入っているのもあって、つい大きな事を言ってしまったり……

 そんな日の翌朝、若い頃なら、恥ずかしさのあまり、いっそ死んでしまいたいとさえ思ったり。

 しかし、歳を重ねるにしたがって、図々しくなったのか、生きる知恵なのか「他人と過去は変えられない。変えられるのは、自分と未来だけ」とつぶやくのです。

 どんなに泣き叫んでも、過去は変わらない。こんな当たり前の事を納得するのに、30年以上かかりました。反省はする、後悔はしない、です。

 しかし、何故酔うと大きな事を言ってしまうのでしょう。キリンビールのサイトに「酔う」の説明がありました。

 脳が麻痺しているのです。という事は、もう話には全く意味がありません。とは言え、少しアルコールが入ったほうが話しやすいのも事実。いつだって事実と現実は微妙な関係です。キーワードは「たしなむ」でしょうか。

 お酒の本なら「地球はグラスのふちを回る」開高健が最高です。

 学生時代に読み、開高を通して大人に憧れたものです。40歳を前にして、少しでもそんな大人に近づけたのか……

 不惑を迎えた日、一度自分で評価してみたいと思います。あと2年。

映画、映画、音楽映画

 映画は年始に「ナイトミュージアム」「エラゴン」「School of Rock」「24 シーズンⅥ」の感想を書いただけ。時々観ているのが随分貯まったので、メモ程度ですが載せてみます。

2006年
06 「オーシャンズ11」  結構面白い
06 「ウィロー」 エンターテイメント要素もたっぷりで、面白かった。理想のバンデットQに近い。
0704 「パッチギ」  ん~まあ
1128 「24 シーズンⅤ」  最高傑作
1124 「アパートの鍵貸します」  余韻あり
1207 「バスター・キートン セブンチャンス」 うん
1208 「ナルニア物語」  OK

2007年
04 「ポセイドン」  本気で怖い
0523  「ダビンチコード」 ちょっと分かり難い
08 「4400」 未完走
10 「ラットレース」 ローワン・アトキンソン バカバカしすぎて最高

2008年
0730 「パイレーツオブカリビアン ワールドオブエンド」 まあ
1018 「ナショナルトレジャー」  いい
1023 「ナショナルトレジャー2」  なかなか面白い
1024 「ジャンパー」 面白ちょっと怖い
1113 「ダイハード4.0」 まるでコメディー、笑える。
1202 「レイ」 good
最後の「レイ」はレイ・チャールズの伝記映画。コメントはgoodだけですが、凄く良かったです。

Ray/レイ  2004年 アメリカ 満足度 90%

story   ゴスペルとR&Bを融合させた「ソウル」というジャンルを確立したレイ・チャールズ。幼い頃、病気で視力を失う。その生い立ちと、音楽業界でのサクセスストーリーが、同時に進行して行く。幼い頃、弟を失ったトラウマ、ドラッグ、愛人、ハンディを背負った子を持つ母の感情などが決め細やかに描かれる。

感想 ふと借りたというのもありますが、この3年で1番、2番目でした。音楽は痛快。人生は波乱万丈。非常にグッと来るものがありました。そして余韻も。
母の姿は、凛々しく、本当に泣けます。

 小学生の頃「奥飛騨慕情」というヒット曲を歌った、竜鉄也という歌手の伝記を読んだことがあります。彼も目が見えず、ギャラをピンハネされる場面がありました。

 ハンディを背負った人が、音楽興行の世界で生きるのは、特に大変な気がします。しかし、なんと言うか、それだけですでに哀愁を感じるというか。

 音楽もの良い映画は自然に体が動き出し、凄く気分が良くなるので大好きです。「ブルーブラザーズ」「天使にラブソングを」「スクール・オブ・ロック」そして「ザ・コミットメンツ」等など。

 最後の「ザ・コミットメンツ」は大学時代に、音楽が大好きな友人の下宿で観ました。青春バンド映画で、私達も青春真っ盛り。「やっぱりバンドやろか」とか言いながら。現在彼はスーパーゼネコンの現場監督。

 今週末はCDの整理でもしようか……

ことばの力-含蓄編2-

 人生とは永遠に重心を探し続ける秤のようなものだ。 by ヘリット・トーマス・リートフェルト(1888~1964)

 ピート・モンドリアンの抽象画は、学生時代から興味がありました。単純であるが故に心惹かれるという、初めての体験でもありました。

 そのモンドリアンと同じデ・ステイルという運動に参加していたのがリートフェルト。その象徴的な色使いで構成されているレッド・アンド・ブルーというイスが有名です。

 このイスに座ったとき、意外な座りやすさに驚かされました。

 リートフェルトが設計したオランダのユトレヒトにあるシュレーダー邸は、世界遺産に登録されています。

 その理由は、人間の創造力が生み出した傑作である、そして西洋建築の歴史上の重要かつユニークな象徴であること。最も好きな建築の一つです。

 そこで初めの言葉に戻りますが、最近妙に感じ入っています。

 何においても、最もバランスの良い、美しい点があるだろうと思っていましたが、それはある程度範囲のあるものだとイメージしていました。

 しかし考えてみると、太陽と地球は万有引力と遠心力のつり合う一点に有るからこそ、私達は存在しているのです。この一点以外なら、宇宙の藻屑と消えたか、または太陽に呑み込まれてしまったか。

 極論すればバランスの取れたものしか、宇宙には存在しないはずなのです。

 人が創り出すものに、果たしてそこまでのバランスが保てるのか。それは分かりませんが、やはりその点は存在すると考えるほうが理に適っています。

 時代を超えて愛される建築を創りたい。評価は時間と時代の気分が下すものですが、ある点を探求して行きたいと思います。

 世界遺産。ずっと先かもしれませんが、大きな目標です。

USJへ

 今日から12月。今年も残すところ1ヶ月となりました。いよいよラストスパートです。

 先週から延期していた、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に行って来ました。期限付きの割引チケットだったので、何とか責任を果たせました。大阪にやって来たのが2001年。8年経っていますが私達は初めて。

 先週までオープンデスクに来ていた学生は、年間パスを持っていたので、色々と教えて貰いました。やっぱり混む。1時間待ちくらいは普通。そして、期待し過ぎないように等など。で、実際のところは……

 開園の9時より早く行きましたが、すでに長蛇の列。5分ほどしてから入場出来ました。

 朝一番は長男が102cmの身長制限をギリギリクリアしたスパイダーマンへ。ギリギリだけあって、子供には激しすぎました。

 ずり落ちそうになったり、固まっていました。これはちょっと反省です。

 続いてETアドベンチャーへ。これなら大丈夫だろうと思ったのですが、あの宇宙人はダメらしく号泣でした。何故か残念な感じのスタートです。

 あちこちでショーが始まりだします。セサミストリートのダンスショーはなかなかの盛り上りで、楽しかったです。

 付き添いが必要なアトラクションには、親が交代での乗るチャイルドスイッチ等、乗り方も工夫されていました。

 子供はウォータースライダーやスヌーピースタジオ等を喜んでいましたが、大人にはやっぱりウォーターワールドのショー。映画はケビン・コスナーの主演です。

 笑いあり、消防局の調査が入った事のある大爆発あり。素晴らしいステージでした。

 水に濡れたい人用のシートは、拍手が足りないと言ってはバケツで水を掛けられ、ブーイングが足りないと言っては水を掛けられ、大変そうでしたが随分盛り上がっていました。20分とは思えない、満足感でした。

 ジェットコースターやジュラシックパーク等は1時間以上の待ち時間でしたが、思ったほどではありませんでした。時期にもよるのでしょうが。

 また子供を連れていってあげたいと思います。クリスマスムードも手伝い、なかなか楽しい日曜日になりましたが、2日はあったほうが良いかもしれません。

 ひとつ悔いが残るとすれば、ジョージ・ルーカスのアメリカン・グラフィティーに出てきたようなレストランがあるなあと思っていたら、やはりそうだったようです。

 次回があれば寄ってみます。但し食事は何処も大分高いので、ドリンクだけかも。

髪の毛に

 髪の毛に……と書き出せば「白いものが」が常套句でしょうか。これは、少なからず気にしている人だけかもしれません。

 髭には7年程前から白いものが混じっていまし。しかし、ついに側頭部に一本、白髪を発見してしまいました。ショックということはありませんが、全くショックが無いと言うと嘘になります。

 男も意外と髪の毛は気になるものです。私はいわゆるネコ毛で、細く柔らかいタイプ。整髪料を付けると、地肌が透け気味になります。はっきり言うと、学生時代から友人には「絶対はげる!」と言われていたのです。

 父方の祖父、父とも、50歳中盤から徐々にキテいました。なので、一応覚悟はしていますが、今のところその兆しはありません。

 ノルウェイの画家ムンクは、女性の髪の毛を欲望の象徴として描いています。「マドンナ」と「吸血鬼」が最も好きなのですが、非常に艶かしく、髪の毛の美しい絵です。

 タレントの松本人志は髪型を丸坊主にした理由を「邪魔やからいらんでしょ」と言っていまいた。

 私も昔に比べると随分短くしました。一度してしまうと、以外に要らないかもと思ったりします。

 ただ、もしキテしまったら。スパッと丸坊主にするつもりです。ブルース・ウィリスのように。その時「触れない」だけは避けて欲しいのです。

振り替え休日は雨

 今日は勤労感謝の日の振り替え休日。

 天気が良ければ、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に行くつもりでしたが、生憎の雨模様。

 ぐずる子供を説得する為、クリスマスプレゼントを探すということで、堺市の北花田阪急へ。 9:30amには到着。皆同じようで、朝から結構な人出でした。

 親としては、出来れば図鑑とかブロックなどが嬉しいのですが、そうは行かないようです。

 今までならこちらの勧めるものから選んでいましたが、徐々に希望がはっきりしてきました。今回はどうも仮面ライダーのベルトになりそうなのです。

 納得はしていませんが、クリスマスプレゼントくらいは、本当に欲しいものでないと意味が無い気がするので、そうしようかなと思っています。

 その後は子供広場で。

 折角一日子供と遊べる日だったので、ちょっともったいない気もしますが、天気のことは仕方ありません。

 同じ敷地にあるイオンで夕食を買って帰りました。今晩は、エビフライにして貰いました。勤労感謝の日なので。

出欠

 今日の最低気温は4℃、最高気温は11℃。一昨日が秋と冬の境目かもしれません。

 冬のにおいがしたら、年末までもうすぐ。事務所内も、バタバタとした時間を過ごしています。それぞれの計画は勿論ですが、年賀状の準備、完成した作品の写真、データの整理等などもたまっています。

 加えて、年末の12月30日に中学、高校の同窓会があるのです。事務所で事務局を引き受けていることもあり、私が世話役の代表をしています。

 前回は4年前で、第1回目でした。270名のうち50名の同級生が集まり、なかなかの盛り上がりを見せました。皆大変喜んでくれたのです。4年ごとのオリンピックイヤー開催決め、第2回を迎えますが、そろそろ11月30日の出欠の締め切りが迫ってきました。

 反応が大変良かった事もあり、楽観していたのですが、今日現在の返信葉書は、住所の分かる200名に対して、1/4の50名。うち出席は21名なのです。

 いいのです。参加は勿論自由ですし、みな忙しい年代ですから。ですが、欠席にチェックが入っている葉書が続くと、何かこう気分が……

 前回は初回という事もあり、世話役が手分けして連絡などしました。個人情報保護法も施行され、電話は結構怪しがられることもあり、今回は控えめにしていました。

 その影響もあるのか、期限まで残すところ一週間半。さて、どうなることやら。

七五三

昨日は、七五三のお祝いに神社へ行きました。

allaboutによると、昔は乳幼児が生きること自体が大変だったので、7歳までは神様からの預かり物と考えました。

よく良く元気に育てってくれた、という気持ちが根底にあるようです。

縁起が良い奇数に祝い、3歳は男女両方、5歳は男の子、7歳は女の子です。

3歳は「髪置(かみおき)のお祝い」。昔は、3歳までは男女共に髪の毛を伸ばさず、そり続けていたそうです。頭髪から病気が入ってくるという考えからでした。3歳は髪を伸ばす区切りだったのです。

5歳は「袴着(はかまぎ)のお祝い」。男の子が初めて袴を着るお祝いです。11月15日なのは、徳川5代将軍徳川綱吉の息子、徳松君の袴着のお祝いをこの日に行ったことからと伝えられています。

7歳は「帯解(おびとき)のお祝い」。女の子はそれまで紐で着ていた着物を、この時から帯を締めるように変える為です。

昔は「数え年」でお祝いしていましたが、現在は実年齢でお祝いする場合もあります。

今回は長男と甥っ子が3歳の「髪置(かみおき)のお祝い」でした。

段々言うことを聞かないざかりになって来ました。徐々にお祖父ちゃんの怒鳴り声も増えてきます。

これだけ医療が進歩したので、当たり前にも感じますが、小さな子供が元気に成長している事だけでも、本当に幸せなことです。

下の娘が7歳になる頃には、私は45歳。

子供の成長に負けないくらいの7年をおくり、何より元気でないといけないな、などと思うのでした。

恐竜生まれる

 大概はそうなのですが、本当に他愛もない話ですいません。旅行の際、ホテルのロビーで長男にオモチャを買いました。

 旅行のあいだ、親は何とか時間を作って来ているんだから「賢く言うことを聞きなさい!」と思っています。ところが現実は逆です。

 見るものが新鮮で、刺激的だったりすると、子供のテンションは上がる一方。普段より聞き分けは悪くなり、必然的に怒られる回数は増えて行きます。

 そんな現状を打破する為、ダメなのですが、ついモノに頼ってしまいます。

 「賢くしていたら」と約束して買い与えたのが、恐竜の卵。

 水に付けておくと、12時間から24時間でヒビが入り始め、24時間から48時間で孵化するというもの。

 寝る前には卵にヒビが入り始めまいた。覗いた目が妙に気になります。

 朝起きると……

 子供には悪いですが、出てきた恐竜はやっぱりオモチャです。

 しかし、その楽しませる時間と、ドキドキ感は大したものです。

 自分が生んだかのようにはしゃいでいました。

 「恐竜ピー」と名付け、たいそう可愛がっております。

 それでなんと320円。なかなかの優れものでしょう。

 愛情ってやっぱり時間や過程が育むものなんだな、と感じたのです。

結婚5年

 昨日の日曜日は、母に子供を預けて食事に出掛けました。結婚記念日だったのです。

 店は阿倍野近鉄の10階、鉄板焼きの「松阪」。上本町のシェラトン都ホテルにもある直営店です。

 鉄板焼きと言えばお好み焼きの私は、本格的鉄板焼きは初めて。妻が探してきてくれました。

 まずは皆元気で6年目を迎えられることに感謝して、ワインで乾杯。

 鉄板焼きというジャンルはアメリカから逆輸入だそうです。シェフが前で焼いてくれますが、その料理は以外にも非常に繊細でした。

 前菜の色使いはフランス料理のようでもあります。

 続くフォアグラ、鯛、ホタテの何れも、非常に美味しかったです。次はメインのステーキ。

 私は宮崎牛のロース、妻はフィレにしました。

 どちらも非常に美味しかったです。

 「松阪牛は大変厳しい条件と希少価値でもっと高額ですが、味は負けていません」の言葉に嘘はありませんでした。

 店名は近鉄系列なので、沿線から取っただけで、牛の産地と全く関係ありあませんとも。そのネーミングはちょっと問題だと思いますが。

 日々の育児への感謝と、これからあまり休みが取れそうにないのと合わせて、今回ちょっと奮発しました。

 そのお値段ですが私のコースが12,000円、妻のコースが9,400円。

 かなり思い切った選択でしたが、その満足度は過去最高級でした。

 また、やはりホテルマンはよく躾けられていて、接客も非常にスマートで心地よかったです。

 美味しいステーが食べたい方には、熱烈にお勧めします。我が家は当分、冷凍のサンマにしておきます。

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