カテゴリー別アーカイブ: 01 旅・街

GW真っ只中 2

 今日はゴールデンウィークの真っ只中。和歌山県の紀伊田辺に来ています。

 写真はお隣の白浜にある白良浜(しららはま)。昨日は関西最速の海開きだったようです。海は青く、天気は最高です。

 インターネットの接続環境が無いので、携帯から送ってみました。携帯で文字を打つのがこんなに大変だったとは......

 この連休中のことは、また改めて。何よりこんなときに日記を見てくれている人はいないかもしれませんが!?

淡路島ぐるり

 ついにゴーデンウィークが始まりました。前半の4/29(土)、30(日)は淡路島に行ってきました。友人のH夫妻がリゾートホテルに招待してくれたのです。昼過ぎに洲本温泉のホテルにて待ち合せです。

4/29(土)

 

 

 

 

 GW渋滞を避けるため、8時には明石大橋を渡りました。そのまま淡路ICで降り、海岸線をまわることにしました。目算で100km前後。


 

 

 

 

 まずは東岸を南下。道の駅-東浦-に足湯があったので入ってみました。

次は近くにある安藤忠雄設計の本福寺へ。楕円形の池の中央に階段があります。降りて行くと池の下には朱色の本堂が。

 「夕陽を浴びると、真っ赤にそまり美しいですよ」とはお寺の人の話。

 

 

 

 

 今度は島を横断して西岸に出ました。こちらは、小さな漁村がポツポツある程度。しかし水は澄み、海岸線の美しい絶好のドライブコースでした。

 1時間ほど南下し、鳴門海峡を望む岬の先端へ。鳴門は渦潮で有名ですが潮の速さは想像以上でした。もう川です。


 

 

 

 

 島の中央にある洲本まではぐるりと東岸へ出て海沿いを20kmほど北上します。

 3時頃、やっと本日の宿に到着です。

 

 

 

 

 H夫妻には我が家と2週間違いのお子さんがいます。2人は昨年の秋の旅行以来のご対面。それからは夕食が終わっても、お母さん同士は子育ての話で盛り上がりっぱなしでした。

 それほどまでに子育ては大変なのです。または、夫に話しても豆腐にかすがい・・・・・・

4/30(日)

 

 

 

 

 前日は遅くまで話していましたが、父が近くまで船で来ると言うので、早朝にホテル前のマリーナに寄ってもらいました。

 「先週は、友ヶ島のむこうで大きなメバルとマダイが入れ食いで・・・・・・」とは父の話。

 

 

 

 

 ポイントまでは15分ほどで到着。しかしそう上手く行かず、柳の下にドジョウは2匹いませんでした。それでも、小さなマダイがポツポツと。10時前にはホテルに送ってもらいました。


 

 

 

 

 

 お昼前にチェックアウトして、昼食を食べる為-生穂-にあるお目当ての店へ。

 しかし満員。計画を変更して、一気に北の玄関口-岩屋-まで北上する事にしました。岩屋港にあるステーキハウス『源平』へ。明石海峡を眺めながら、淡路牛のステーキランチが1700円、ハーフコースが2600円で美味しかったです。最後はみんなで記念撮影。

 小さい子供がいると、友人を誘いにくい時もあります。しかし同じ年 頃の子供がいればそこはお互い様。やはり持つべきものは気を遣わない友人でしょうか?

 海を眺め、話し、食べ、釣りをして、とっても楽しい休日になりました。多分みんなも。

紀伊田辺 良いところ

 昨日は、和歌山県の田辺へ行って来ました。すぐ南には温泉郷で有名な白浜があります。

 

 

 

 

 義父がゴールデンウィークにかけて、リゾートマンションを借りているので、一緒に行って来ました。大阪から車でなら2時間程。

 建物は海岸線沿いに建ち部屋はその8階でした。西側眼下に海が広がり景色は最高です。

 

 

 

 

 

 妻が子供を温泉に連れて行くあいだ、私は釣りへ。近くの港で小アジを40匹ほど釣りました。

 しかしここの売りは何と言っても夕日。管理人さんも「水平線に沈む夕日はなかなかのものですよ」と。

 昼からずっと快晴だったので、夕方になると大きな窓の前に座ってソワソワしていました。

 もう沈むという時、水平線のあたりに雲が・・・・・・

 残念ながら、海に沈む真っ赤な夕日はお預けになりました。次回はゴールデンウィークに数日使わせて貰う予定です。出来れば、一日くらいは完璧な夕日を見てみたい!

四国のおばあちゃん & 讃岐うどんの名店Ⅱ

昨日、母方の祖母に会いに行って来ました。

香川県にある石段で有名な金毘羅さんの麓に住んでいるのですが、転んで頭を切ってしまい丸亀市にある病院に入院しているのです。

今年で82歳。当たり前ですが、年を取りました。小学生の頃は、長期休暇になると弟と2人で、祖父母のもとで過ごしたものです。

以前の祖母は、とにかく元気な人でした。今考えると、子供の世話をするのが、なのよりの生きがいだったようです。親戚の夫婦がドイツに留学に行くといっては娘を預かり、夏休みになると私たち兄弟がやってき、一緒に住む母の弟夫婦にも子供が3人生まれ・・・・・・

イタズラ盛りなので、よく叱られましたが、よく笑い、よく働く、大好きな「四国のおばあちゃん」でした。

今では曾孫が4人。しかし、もう昔のような元気はありません。子供の面倒を見る自信が無くなるのと同時に、以前のような覇気がなくなったのです。入院して体調も上向きなので、またうちの子供と遊び、叱ってて欲しいと願っています。

帰りに、讃岐うどん名店めぐりの第2段に行ってきました。

2004年10月11日 に紹介した山あいの名店「山内」に続いて、今回はぶっかけうどん発祥の店と言われる善通寺市にある「山下」です。

11:30am頃に入ったのですが、すでに席は一杯です。高知ナンバー、新潟ナンバーの車までありました。

ぶっかけうどんの大盛りを頼みました。海老、サツマイモ、ちくわの天麩羅をのせて480円。生姜はおろし金で自分ですります。

納得の値段に満足のお味でした。さすがに香川屈指の繁盛店だけのことはあります。コシの強い麺に、薄めの出汁、少し塩味の効いた天麩羅がよくあっていました。

帰り道、元気な頃の祖母の姿を思い出します。

時の流れとは言え、やはりなんとも寂しい気持ちになるのです。

トラブル トラブル トラベル

 最近知って妙に納得したことがあります。

-旅-トラベルの語源はトラブル

 「トラベル」の語源である「トラベイユ」は「苦労」という意味があるそうです。トラブルとほとんど同じことば。元々旅は苦労することばかりだったのでしょう。もっともっと遡ると拷問と言う意味まであるようです。

 近頃、家族で旅行に出かけるといえば、インターネットで下調べをし、宿を予約し、見所をリサーチし、移動はスムーズに・・・・・・

 旅の醍醐味は、思いもよらぬハプニングにこそあるのかもしれません。バックパックひとつ背負って、知らない国の、知らない街へ、旅へ出たいという野望がムクムクと・・・・・・

 そう、トラブルを求めて。

 私にとって「旅は俗悪に限る」のです。

粉雪

 今週末は、妻の実家に帰っていました。高槻市の高台にあるので、大阪市内より2~3℃は寒く感じます。

 日曜の朝「やっぱりこっちは寒いなあ」とか言いながら起きてみると、薄っすらと雪が積もっていました。

 本当に寒かったので、粒子が小さく吹けば飛ぶような粉雪でした。それを見て、スキー、大学時代の合宿と思い出していました。

 小さい頃から、スキーにはよく行きました。大学時代はクラブで冬の数ヶ月を北海道のスキー場で過ごすようになります。

 そこは昔炭鉱で栄えた歌志内市という街にありました。しかしエネルギー需要の変化と共に当然寂れていきます。その中でスキーは重要な街の観光資源でした。特に大学のスキー部を多く誘致しており、競技スキーにとても理解のあるところでした。またジュニア選手の育成にも力を入れておりオリンピック選手も輩出しています。

 こじんまりとしたアットホームなスキー場で、練習の後、チロル風のセンターハウスで、仲間と過ごしたゆるゆるとした時間を思い出します。

 たまには、合宿の打ち上げなど称してで、街に出かけることもあります。深々と降る雪の中「高倉健」が暖簾をくぐって出てきそうな居酒屋や、昭和の面影を残す、もの寂しい街を見るのが大好きでした。

 北海道では-25℃になることもあります。極端に温度が下がると空気中の水蒸気が凍りキラキラと光るダイヤモンドダストという現象がおこります。人の少ないナイターのゲレンデで、時折目にするその景色はなんとも美しいものでした。

 街中の雪は景色を一変させます。日常が、一晩にして非日常へ。汚れたものを全て白一色の世界へ・・・・・・。自然からの、たまに贈られるご褒美です。

 無性に北海道の、もの寂しい街に出掛けたくなりました。

奈良公園へ

 日曜日は穏やかな天気で、今年の寒さも小休止といったところでした。

 私達家族は、ふらっと奈良公園へ出かけました。ならまちをちょっと散歩→昼ごはん→若草山下の芝生公園で日向ぼっこ、程度の目的です。

 

 

 

 

 県庁のそばの駐車場(千円/日)に車を止めると、世界遺産・興福寺が見えていたので、お参りに。

 工事中のところはありましたが、五重の塔との対比は見事なものです。五重の塔の小屋組みは日本が世界に誇れる、伝統の技です。一つ一つの部材は釘を使わずに組み上げられ、僅かな遊びが、地震の揺れを吸収します。

 

 

 

 

 塔の中央には芯柱が通っており、建物自体とは繋がっていません。これが建物の揺れとは違う周期で揺れるので、共振せずに揺れを互いに打ち消しあうのです。

 物理的な研究ではなく、経験則によって創られたのですから、そこに行き着くまでには、どれ程の時間と知恵を要し、どれ程の失敗を経たのでしょうか・・・・・・。

 

 

 

 

 奈良公園と言えばやっぱり鹿。

 どの鹿も角を切り取られていました。

 有名な?鹿せんべいは¥150-です。手にしている人を見つけるとアッというまにこんな状態に。

 

 

 

 

 ウチの子はどんな反応を示すんだろうと見ていると、大喜びと言うよりは、何故か大笑いでした。

-晴れの国-岡山へ その2

1月16日(月)の続きです。

日曜日の朝「奥津温泉」を後にして、岡山県勝田郡奈義町にある「奈義町現代美術館」へ向かいました。車で東へ一時間足らずです。

ここは建築家・磯崎新氏が設計した、ちょっと変った美術館です。

あらかじめ収蔵が決まっている3組の作家が、建築家との共同作業で専用の空間を作り上げています。と言うよりは、空間そのものが作品なのです。

これは展示室「大地」の宮脇愛子の作品。水面に細い金属線が踊っています。見えるでしょうか?

こちらは展示室「月」の岡崎和郎の作品。休息の象徴として庇とベンチがあります。音が大きく共鳴するよう設計されているのか、子供も大きな声を何度も反響させていました。

そしてこの筒の中には荒川修作+マドリン・ギンズの作品が・・・・・・

筒の中は平衡感覚を失わせるような空間です。壁面には京都の竜安寺の石庭を模したものが天井まで続き天井にもベンチがあります。

ウロウロしていると気持ち悪くなってしまいましたが、奇妙で面白い空間でした。作者の二人は「養老天命反転地」という公園なども手がけており注目の作家です。

その後、備前市にある300年以上前に、備前藩主池田光政が開いた「閑谷(しずたに)学校」へ行ってきました。

現存する、庶民の学校としては世界最古と言われ、講堂は国宝です。屋根瓦が備前焼きで、赤みがさしており、建物として仄かな色気を感じさせます。どことなく中国の趣きを感じるのはその赤みのせいでしょうか。

付属する茶室が渓流沿いにあったのですが、改修中だったのは残念でした。

そして私たちは、初めての子連れ温泉旅行を終え帰路につきました。最近はろくに出かける時間も無かったので、妻が喜んでいたのが何よりでした。

雪化粧をしている山を眺め、池に張った氷に触れ、葉を落とした木々を見、冬をしっかりと体感できました。今は1月中旬なのでヘンな話ですが、エアコンの効いたアトリエでずっと仕事をしていると「冬」と理解はしているのですが、体は分かっていなかったような気がします。

自然の中に出掛けていかないと、「いきもの」としての感覚とか、感性に錆のようなものが付いてしまいます。冷たい風に触れることはとても大切なこと。中国道を大阪へ向かいながらそんなことを考えていました。

-晴れの国-岡山へ その1

 急遽、旅行に行くことに決めました。

 「静かで情緒ある温泉街→子供が小さいので和室で部屋食→家族風呂有り→高過ぎず、安過ぎず、食事の美味しいところ」

 そんな都合の良いことを考えながら探していると、ピンと来たところがありました。「奥津(おくつ)温泉」という古くからの温泉街のようで、4件しかない宿から『河鹿園(かじかえん)』という旅館に決めました。

 直感を信じて一路「奥津温泉」へ。

 大阪から中国道を西へ1時間半ほど。院庄(いんのしょう)というインターチェンジで降りて、20分くらい北上します。

 道中は先日までの雪があちらこちらに残っていました。

 奥津温泉には期待にたがわぬ、由緒正しき温泉街の風情が残っていました。

 こういう景色に私の旅情はかき立てられるのです。

 宿は木造3階建てで、昭和初期に建てられたそうです。屋根も銅板葺きで緑青が浮いていました。

 画家「棟方志功」は昭和20年代に奥津をたびたび訪れていたようです。先代の主は志功と親交が篤かったそうで、「棟方志功館」なる展示室までありました。

 私たちの部屋は10畳の和室にソファーのある前室付きでした。

 窓のすぐ下は吉井川が流れ、せせらぎの音が聞こえます。宿の名前の通り今でも5月、6月には清流にしか住めないカジカが鳴くそうです。

 温泉も100%掛け流しで、とってもいいお湯でした。「コーセイ」の化粧水は当地の湯の成分を参考にしているらしく、お土産屋さんでも売っていました。

 川沿いの露天風呂は竹の筒からコンコンとお湯が湧き出ています。石で出来た湯船にゆっくりと浸かると、声にならないうめき声を上げます。そして思うのです。これぞ日本の温泉!と。

 食事はボタン鍋などもあったのですが、キジ鍋にしました。滋味あふれる味で出汁が抜群でした。ボリュームも十分。鯉の洗いも新鮮で美味しかったです。

 結果、大満足の温泉宿でした。次は春に行きたいと思っています。その理由のひとつがそのお値段です。この時期の少しお得なプランだったようですが、「1万2600円」なのです。

 翌朝、『河鹿園』を後にして-晴れの国-岡山の旅は続くのですが、また後日ということで・・・・・・。

 後で分かったのですが、この旅館は私の両親が40年程前に新婚旅行で泊まった宿だったのです。聞いて、唖然としました。これが縁というもの・・・・・・。