カテゴリー別アーカイブ: 01 旅・街

初夏の信州 その1

 長野県志賀高原に住む後輩も、白馬に山小屋を持つクライアントも”信州は初夏が一番”と言っていました。初めてこの時期の蓼科高原へ向うことに。

 しかし土曜の早朝から、中央道の駒ケ根から伊奈まで事故渋滞。20分ほど並んだので、諏訪湖パーキングで休憩することに。ここは諏訪湖を見下ろす景色がなかなかのものです。対岸には、後で行く諏訪湖博館も。

 大河ドラマの影響でしょうか、大型ツアーバスが次々やって来てトイレの前は長蛇の列に。ここまで強烈なのは初めて見ました。女性用のトイレは一度混み出すと際限がありません。創り手としては、頭に入れておかないと……

 次の諏訪インターで降り、諏訪湖岸を10分程走ると到着です。諏訪湖博物館・赤彦記念館は伊東豊雄氏の設計です。アルミパネルで覆われた有機的な空間が私は好きです。屋根面の輝きがくすんでまばらになっていたのが残念なところ。

 館は、地元出身の詩人、島木赤彦と諏訪湖を紹介した博物館です。入館料350円なので、展示は期待しないほうが良いかも。ここでも武田信玄ゆかりの”幻の兜”が展示されていました。大河ドラマの影響は絶大のようです。

 今回は大半が雨でした。しかし新緑を濡らす雨も悪くありません。

 唐松の多い森を走り、夕方ホテルに到着。今回はここで友人家族と落ち合う予定です。

 1時間程遅れでやって来ました。誕生日が2週間違いの男の子がいるのです。普段任せっきりのお風呂は、父2人子2人で温泉へ。

 そして夜は、お母さん同士のおしゃべりで夜は更け行きます……。分かっているのです。ちょっと遠出して気分を変え、同じ悩みを共有できる人と話すのが一番です。間違っても”俺のほうが仕事で忙しい”とか言ってはいけません。お父さんは分かっているんです、ええ。続きは木曜日に。

連休後半 南紀よいとこ その2

 前回の5/7(月)の続きです。

 ゴールデンウィークも最終日の5/6(日)は南紀白浜アドベンチャーワールドへ。

 生憎の雨でしたが、前回も参加した開園前のイベント、ワイルドキングダム探検隊に参加しました。今回はふれあいコース。

 初めはリスザルとのふれあい。肩や腕に乗ってくるのですが、ウチの子供は固まっていました。

 はたと見ると飼育スタッフの手には無数の絆創膏が……親としては不安が残る所です。

 園内では昨年末に生れた、パンダの赤ちゃんが一番の人気者。双子がじゃれあう姿は、なんとも愛らしいのです。

 この後、お父さんパンダへリンゴをあげにバックヤードへ。このツアーは多分外れなしです。

 早朝ツアーが終わると、開園時間の9:00am。まずはアシカショーへ。コミカルな芝居仕立てで、結構笑わせて貰いました。

 しかし一番感激したのは、ボス役のアシカ君。客前に出ること20年!もうベテラン芸人の域なのです。

 続いて、イルカショーの会場へ。オープニングからいきなり惹きこまれました。

 荘厳な音楽と共にスモークが焚かれると、その中から人の上半身が滑るように移動してくるのです。

 スモークが晴れると、イルカに乗っていたのが分かります。ショーはイルカがジャンプしたり輪をくぐったり。

 極めつけはシッポで水面の上を立って走るのです。想像出来るでしょうか?

 コロッセウムのような会場の海を望む開放感。音楽やマルチビジョンでの演出。最後の一斉ジャンプの迫力と、言葉では伝え難い事ばかりです。機会があれば、是非ライブで見られる事をお勧めします。

 祭りの後のような余韻に浸りながら考えていました。

 子供ができ、動物園に行くようになりました。それぞれに可愛いとは思いますが、柵の中で暮らすことはやはり人の都合で、良い事とは思いません。

 ただ、イルカの1頭は開園した29年前からショーに出ているそうです。勿論、海で暮らすのが一番ですが、一緒に出演するスタッフは、この時期でも冷たいであろう水中へ入り、素手でイルカを撫でていました。それはショーの合間も、ショーが終わってからも。その姿は愛情に溢れ、人同士でもなかなか無いような濃密な関係に見えたのです。

 芸を見せるという感じではなく、イルカと人が何処まで分かり合えるかを見せて貰ったような……。上手く言えませんが、凄く良いものを見れた気がしました。こんな姿が子供に見て貰いたいものなのかな、とも。

 近頃、事務所を始めての11年間。いろいろ有ったなと、思っていたのですが、恥ずかしくなりました。アシカ20年、イルカ29年。どんな年月も日々の積み重ね以外にはありません。コツコツ頑張ろうと思います。やっぱり良いものを見せて貰いました。

 随分長くなってしまったので、南紀の良さについてはまたの機会に。

 ついでに豆知識-スタッフにパンダについて教えて貰いました。パンダは元々肉食だったそうです。しかし200万年前の氷河期を生き延びる為、中国北部に豊富だった笹を食べるようになります。

 当時からほとんど進化しておらず生きた化石だとか。あの色合いは、岩と雪の保護色で、目の周りが黒いのは急所を分かり難くする為。あの模様は必然だった訳です。大分謎が解けました。

連休後半 南紀よいとこ その1

 ついにゴールデンウィークも終わりました。私達は4日から6日の金、土、日を、和歌山の南紀田辺で過ごしました。4日も渋滞の予想が出ていたので、朝の5時過ぎに大阪を出発。阪和道、国道42号線を南下すること155km。7時には田辺市に入りました。

 天気は晴れ。朝食を外で食べるのに、扇ヶ浜と言う砂浜に出ました。砂はきめ細やかで、まずは裸足で散歩。子供の好奇心は際限ないので、波打ち際を何十往復もする事に。


 

 

 

 今回は家族と過ごす時間を最優先、と思っていたのですが、海を前にすると……。妻に”ちょっと見といて”と、釣りの準備を始めました。なんとかキスとチャリコ(マダイの子供)を1匹ずつ。

 昼過ぎにはホテルに到着。2日間泊まる部屋は16階で、眺めは最高です。遠くに見えるのは白浜の温泉街。眼下には、潮が引くと田辺湾特有のなだらかな礒が現れます。

 夕方には、子供を連れて前の礒へ。潮溜まりにいるヤドカリを取っては放り投げたり、カラス貝をむしったり、ご機嫌で遊んでいました。

 初めのうちは賢く遊んでいたのですが、一旦靴が濡れるとバシャバシャと水遊びを始めました。ズボンも脱がせると機嫌は最高調で、延々と水を踏みつけていました。

 5日(土)はホテルでゆっくり過ごして、翌6日(日)は前回の3月に続いて南紀白浜アドベンチャーワールドへ。

 あいにくの雨だったのですが、パンダの赤ちゃん、アシカショー、イルカショーと断然上回る楽しさでした。

 それを書くつもりが、話が長くなったので続きは木曜日に。今日も気持ちの良い朝になりました。今から切り替えて仕事、仕事。

深日と加太

 深日と書いて”ふけ”。大阪府南端にある港町です。

 中学生の頃、南海電車に乗って良く釣りに行きました。淡路島への航路があり、釣り客とで結構な賑わいでした。

 先週の日曜日は雨が降っていたので、大阪湾沿いをドライブに出ました。南を向いて走っていると、お昼頃ちょうど深日辺りだったので寄ってみました。

 なんとなく記憶に残る食堂がありました。”いい感じ”に見えたので入ってみると、どことなく活気は無し。

 タコの刺身は¥250。安く、美味しかったのですが、フェリー乗り場が泉佐野に変わったようで、辺りはすっかり寂れていました。

 そのまま海沿いを南下し、和歌山県の北端、加太(かだ)を目指します。海を見下ろす眺めの良い道路があったはず……。入り口に着くと、門ができ閉鎖されていました。

 仕方なく高台の紀州加太国民休暇村へ。ロビーから友ケ島を眺めて来ました。帰りには物凄いスケールのイオンりんくう泉南ショッピングセンターでお買い物。

 帰って父に聞くと海岸道路は”峠を走る暴走族が多く閉鎖されたらしい”と。深日港と何の関係も無いのですが、なんとなく寂しい日曜日に。

 しかし今日は気持ちの良い朝になりました。そして今週末からはついにゴールデンウィーク。日本中から”もうひと頑張り”と聞こえてきそうです。

和歌浦 -わかのうら-

 髪を切りに行くと和歌山マリーナシティー内にあるポルト・ヨーロッパの入場券を貰いました。

 ヨーロッパの街並みを再現したテーマパーク。和歌山マリーナシティ内には他にも、産直市場、温泉、釣り公園等があります。

 大阪からは車で1時間弱。まずはポルトヨーロッパへ。

 作り物ではありますがパティオや路地に入ると、ちょっとした旅行気分です。妻曰く”ああ、旅行に出掛けたい!”。

 本来なら入場料は大人1,400円。遊園地エリアが併設されていますが、そちらに行かないと子供にはちょっと物足りないかもしれません。

 昼食はすぐ隣の黒潮市場で。その場でバーベキューの材料を買い、海辺のテラスで焼きながら食べられるというのが売りです。

 毎度の事ですが良い時間帯は凄い混雑でした。

 この辺り、和歌山市湾港部は和歌浦と呼ばれ、万葉集にも多くの歌が詠まれています。

和歌浦湾に突き出た白砂の砂洲は、山部赤人の歌にちなんで片男波海岸と名づけられたそうです。

和歌の浦 潮満ちくれば 潟をなみ 葦辺をさして 鶴(たず)鳴き渡る -山部赤人-

 水ぬるむ季節。片男波の干潟は潮干狩りで賑わっていました。

京都は桜、桜、桜

 昨日は京都へ行っていました。2週続けて来ましたが随分暖かくなりました。

 京都市の北東部、出町柳は京阪電車の終点です。西に流れる鴨川の上から北を望むと、五山の送り火で知られる”法”の字が見えます。松ヶ崎”妙法”は2文字揃ってこそ。
妙法に向って桜並木は続きます。

 このあたりは、全て八重桜なのでしょうか。出町柳と言うくらいですから、柳の緑とのコントラストも鮮やかです。

 桜咲く京都はどんなところでも絵になります。茶道の祖、千利休も桜は塀越しに見るのが良いと。

 小学校には桜。桜舞い散る中、小学生が出てきました。何年生なのでしょう。新しいクラスには馴れたのでしょうか。

清里と蓼科 ビーフシチューとほうとう

 今朝はすっきり晴れ渡り、完全に春の陽気。先週末は山梨、長野へ行っていました。土曜日は山梨県清里へ。

 名古屋で名神から中央道に乗り換え小淵沢ICで降りると、八ヶ岳高原道路へ。麓を30分程走ると清里です。

 天気はあいにくの曇りでしたが広く緩やかな稜線に、牧場が広がる景色は日本で無いようです。

 昼食は高原道路沿いのレストラン”まきば”へ。”ワインビーフシチュー”を頼んでみました。トマトソースで煮込まれたお肉は切らずともフォークで割ける柔らかさ。その後、妻は名物のジャージー牛乳を使った”清泉寮ソフトクリーム”を食べに行っていました。

 夕方には長野県蓼科のホテルへ。友人が取ってくれました。私はやっと風邪が持ち直して来たところで、のんびりと過ごしました。

 しかし同じ年頃の子供を持つ、ママ同士の話は尽きる事が無いようです。同じ悩みがあればこそ、聞いて貰い甲斐もあるというもの。

 帰りには友人家族と山梨名物”ほうとう”を食べに行きました。カボチャ、里芋、ジャガイモなどの旨味をたっぷり吸った太い麺は結構なお味。ほうとう大好きです。

 ほうとうのお店にもし迷ったらチェーン店ですが”小作”は失敗が無いと思います。辺りには何店舗もあり、値段も鰻丼とセットにしても1500円なのです。

 3:00pm前に現地を出て、大阪には7:00pm頃帰ってきました。今回はただ食べるだけの旅。それでも休みは出来る限り何処かに出て行きたいのです。

スキージャム勝山へ

 先週末は福井のスキージャム勝山に行っていました。大阪からは名神、北陸道と乗り継いで3時間半程。

 曇りのち雪の予報は大きく外れて、気持ちの良い青空になりました。

 子供は何故雪だるまが好きなんでしょう。小さいものの頭を取っては転がしていました。バチが当たりそうなので、直して回ります。

 普段の穴埋めに、父はここぞと張り切ってみました。おんぶで滑るとキャッキャ、キャッキャと喜びます。

 一日遊んだ後は、ゲレンデに面したホテルに宿泊。夜になると雪だるまの目にはロウソクが灯されていました。

 今回の旅行は友人が主宰しているスキー大会icetee cupの慰安旅行で、それに同行させて貰いました。この大会は日本で唯一?、健常者とチェアスキーの選手が同じバーンで競うアルペンスキーの試合なのです。

 有志がボランティアで大会を運営しており、その考えに賛同されたパラリンピックの金メダリストも出場しています。今年は雪不足で、4月7、8日の試合のみになってしまいましたが、その日に向けて頑張りましょうと、夜はみんなで乾杯。

 興味のある方がいればiceteeのコンセプトを一度覗いてみて下さい。

動物園って

 先週末は、和歌山県の南紀白浜アドベンチャーワールドに行ってきました。子供が退屈しないで、大人も楽しめる所と言うと限られてきます。動物園はこの冬3回目。

 初めて訪れたのですが、ワイルドキングダム探検隊というツアーに参加してみました。”開園前の動物たちの姿が見れるのでお勧め”と聞いていたのです。私達は肉食、草食動物が真近で見られる《サファリコース》に参加しました。

 夜の間飼育小屋にいる動物達は、朝屋外へ放たれるのを待ちかねています。普段はノッシノッシのシロサイも軽やかな足取りで駆けて行きました。

 ライオンもサファリバスの近くまで。

 感激したのはゾウ。巨体を揺らしながら屋外に駆けでると、良く響く泣き声で”パオーン”と一声を上げるのです。

 エサをあげられるのですが、長い鼻でニンジンを掴む時”シュー”という吸い込み音は掃除機のよう。触るとザラザラはしていますが、意外と柔らかなものでした。

 本当に優しい目をしています。

 このツアーは開園前なので8:40amに集合です。お隣にはパンダが見れる《ふれあいコース》に参加するご夫婦が。笑ってはいけませんが、この帽子でソワソワしている姿を見ると”動物園って素敵”って思ってしまうのです。

 前日は北隣の田辺市のホテルに泊まっていました。ここには何度か来ましたが、やっと太平洋に沈む夕陽を見れました。

 日没時刻は調べていたので30分前からバルコニーに座っていました。漁船が前を横切るのを見ているだけでもため息をつきたくなります。

 実は知人から”日記に書いてた温泉を予約したよ”とメールがありました。”良く書きすぎたかな”という気持ちが無いではありませんが、”良かった”を共有出来るのは嬉しい限りです。これからも誇大表現禁止でいきますので、宜しくお願い致します。

香川 岡山 大阪

 月曜日の続きです。前日の日曜日は、香川県まんのう町にあるみかど温泉に泊まっていました。徳島との県境にあり、川沿いの景色はなかなかのものです。

 お湯は白濁して、雰囲気もあります。しかし秘境の湯と言うより、地元の人が仕事帰りに、といった感じ。料金も入浴のみ600円、宿泊は二食付きで7000円と安いのです。流石に部屋は大きくありませんが、食事はかなり良かったです。

 刺身、天ぷらに小鉢も色々。特に味噌風味のぼたん鍋は格別でした。父母、弟、私の家族と、一行は大満足。

 そんな宿には、何故かてんとう虫が・・・・・・

 翌朝は宿を後に北上です。西に望むのは金毘羅さん。またの名を象頭山。象が伏せている姿なのです。

 瀬戸大橋を渡ると、岡山県倉敷市。今度は90歳になる父方の祖母のもとへ向いました。足こそやや不安がありますが、昼ご飯は一人前を平らげました。

 祖母は何十年も前に、胃をほとんど切り取っています。それを考えると、とても元気です。

 その後は、妻の友人宅へ。岡山市までは倉敷から40分程。年に一度会うかどうかですが、奥さん同士はずっとお喋りしていました。

 ご主人を含めて3人は同じ職場だった事もあり、元同僚、育児と話題には事欠かないよう。のんびりとした午後でした。

 夕方になったので、そろそろ大阪へ向う事に。高速に乗ると渋滞25kmの表示。止まっているよりは、裏道を探しているほうが好きなので早速地図を見て思案しました。途中の三木市で高速を降り、新神戸トンネルまで地道を走り、神戸港まで抜けました。最後は阪神高速の湾岸線。

 裏道が早いかは別問題です。しかし、偶然目にした海から見る神戸の夜景は、ため息が出るほどでした。そんなこんなで9:30pm自宅着。瀬戸内海ぐるり旅は終わりました。この日は風呂に入ってバタンキュー。