カテゴリー別アーカイブ: 01 旅・街

冬の大和路

 先週の日曜日は奈良に行っていました。

 この時期の奈良が結構好きなのです。

 東西にも南北にも大きい県なので、紅葉が長い時期に渡って見れるのです。

 秋口からの京都の混雑と比べて、のんびりしているのも良いところ。

 北部中央に位置する奈良盆地は、大阪から生駒山地を越えればすぐです。

 南西端に位置する葛城山を目指してドライブ。

 ロープウェイに乗ってみました。往復1,200円。

 標高900mを6分で上ります。創業昭和45年という事は私と同じ37歳。

 まさか当時と同じ設備では無いと思いますが、足元が地面に着いてないというのは、不安なものです。つい良からぬ想像まで……

 頂上からは、東に大和三山を見下ろします。畝傍山、耳成山、万葉集にも詠まれた(天)香具山。

 気持ち良い眺めでしたが、山頂付近は2℃。あまりに寒いので、30分で下りてきました。

 これからもガソリンの値は上がる予想。

 化石燃料ですから下がる事はないでしょう。

 出来るだけ乗らないようにしていても堪える値段です。

 しかしどうせ走るなら、快適ドライブウェイ。

 奈良盆地西端の御所香芝線はお気に入りのひとつです。

 欠点は食べ物屋が少ないところ。

秋、朝の京都

今週初め、仕事で京都に行きました。

 京阪電車に乗り、三条駅を降りると目の前は三条大橋。東海道の終点です。

 江戸時代ならここが京都の玄関口。弥次さん喜多さんもここを目指したのです。

 鴨川を渡り西に歩くと、すぐにあるのが高瀬川。このあたりも雰囲気のあるところです。

 川沿いの木屋町通りを少し上るだけでも、史跡を見つけました。

 幕末の雄と言えば、坂本龍馬や中岡慎太郎。彼らの兄貴分と言える、武市瑞山の寓居跡です。

 司馬遼太郎の”竜馬がゆく”の中では武市半平太。現在は料亭になっているようです。

 はじめの目的地は京都市役所。昭和初期の建築物です。

 設計者の一人、武田五一は明治の終わりから昭和にかけて活躍した建築家で、関西電力京都支店も彼の設計です。

 次は京都市水道局へ。JR京都駅の南側なので、地下鉄を乗り継ぎます。駅の北側には、ご存知京都タワー。海の無い京都を照らす灯台をイメージしたそうです。

 木屋町通りは朝の9時ごろ歩きました。通勤ラッシュも一段落し、空気もひんやりと澄み”流石京都!”という感じでした。

 今年は酷暑の影響もあり、紅葉も随分遅れるそうです。観光ラッシュはもう少し先になりそうですが、ゆっくり散策したい人は今が最適かも。

須磨海浜水族園

 日曜日は生憎の雨でした。あれほど暑かったのが嘘のような気温で、肌寒い程。

 折角の日曜日なので色々考えた末、須磨海浜水族園に行く事にしました。私と子供、弟と子供、そして母の5人が弟の車で向います。

 阪神高速神戸線の若宮ICを降りるとすぐそばです。

 この施設は今年で50周年になるそうです。

 何処の水族館でも人気はやはりイルカショー。

 従兄弟になる2人は、2ヶ月違い。しょっちゅう会うので、互いに気は使いません。

 水中を歩くかのようなチューブトンネル。ここが世界初とのこと。

 規模こそ大きくはありませんが、アマゾンの巨大魚が触れるくらい真近に見れます。

 世界最大の淡水魚、ピラルクーが頭の上を悠然と泳ぎます。

 ナマズも2mはあるでしょうか。

 実は先週末、弟家族に第2子が生まれました。その前後、弟と甥っ子は実家に寝泊りしており、この5人で出かけたのです。

 私にも従兄弟が5人いますが、父母が田舎の出の為、年に1、2回しか会いません。

 それを思うと、近所に従兄弟が住むのは嬉しいことです。

 それが1人増えました。しかも男の子。

 段々荒っぽい喧嘩もするようになりますが、まずはここで生存競争を経験のです。

海、山、福井2

 月曜日の続きです。先週からの三連休初日、土曜日はいつもの敦賀半島へ。

 随分人も少なくなりました。

 人が居なければ、大きなカニも浜に上がっています。

 私達の夏はまだ続きます。父子で泳ぐ練習。

 晴れれば、泳ぐのに全く問題ありません。

 今回は家族だけ。昼食を作った後は木陰でずっと昼寝してました。風も爽やかでまさに夢心地。

 日が暮れて来たので、今晩の宿に向います。北陸道を北上して1時間半程で勝山市に到着。

 翌日は、朝から福井県立恐竜博物館へ。

 設計は最近奇行?が目立つ黒川紀章。彼の作品は多く訪れましたが、展示、建築を合わせて、一番分かりやすく、楽しい博物館でした。

 日本で発掘される恐竜化石の8割は福井県でのもの。

 その恐竜の化石も凄かったのですが、前回の写真です。映画のセットのようなエリアは結構な迫力でした。

 最終日の月曜日は、ホテル前のスキー場で草ソリ。父は汗だくです。

 帰りは少し寄り道して、越前の小京都、大野市へ。名水百選の”御清水(おしょうず)”を汲みに行きました。

 昔は殿様の飲み水だったとのこと。そう聞くと美味しさもひとしお。

 街の雰囲気も情緒があります。

 水下では地元のオバちゃんが洗濯ものなど。

 昼食は妻の希望で、福井市の中心街にある”元祖ソースカツ丼”をうたうヨーロッパ軒総本店へ。

 カツ丼セット¥1020。甘めの味付けが、子供に合ったのかバクバク食てくれました。

 かなり流行っていましたが、有名店の嫌な感じは全くなし。満足して大阪へ向いました。

 本当に暑かった今年の夏も、高原では終わりを迎えていました。

 猛暑、酷暑、異常気象。いろいろ言われましたが、終わるとなれば寂しいもの。

仕事の行き帰り

 現在設計している仕事の中に、京都の住宅があります。

 出来る限り、打ち合わせには電車で行っています。

 京都に向う路線で、好きな順番は①京阪②阪急③JR。

 京阪は特急でも40分以上掛かりますが、淀川の南側を並走する車窓を眺めていると、ちょっとした旅行気分です。

 しかし現実は事務所を出る寸前まで、図面を書いたり、模型を作ったりとバタバタします。

 それでも電車に乗ってしまえば、あがいても仕方ないので、最後に見直しをする時間が出来るのも良いところ。

 昨日は模型やサンプルなど荷物が多く、車で行きました。

 帰りがけ、堀川通りから東寺が。

 名神高速も右、左ルートができ、天王山で渋滞し難くなりました。

 10年前の高槻バス停付近は動かないテールランプがびっしり見えたものです。

 吹田ジャンクションあたりにはエキスポの観覧車。

 悲惨な事故を起こした事には憤りを覚えますが、遊園地が減って行く中、事故を真摯に受け止め、なんとか生き残って欲しいものです。

 普段はそう思わないのですが、夕暮れがそう思わせるのでしょうか。

お盆

 事務所の夏期休暇は8/15まで。今日から仕事を再開です。休みには二泊三日で紀伊田辺に行っていました。

 8/13(月)の午前中に所用を済ませ、大阪を出発。阪和道が15kmの渋滞なので、高野龍神スカイラインへ。しかしこちらも高野山で大混雑。都合5時間かかりました。

 翌8/14(火)は雨の予報でしたが、晴れてくれました。

 朝から子供を連れて、海水浴に磯遊び。

 ホテルの裏がすぐ海で、砂浜と磯が入り混じり子供が遊ぶには丁度良いのです。

 ヤドカリ、ハゼ、カニなど一通り突きまわしていました。大分疲れてきたようなので、部屋に戻り昼食を取るとバタンキュー。

 そこで、灼熱の太陽と澄んだ海を見下ろしながら、キンキンに冷えたビール。もう言葉にならない、至福の一杯です。

 最終日の8/15(水)は白浜アドベンチャーワールドの早朝バックヤードツアーへ。

 ワイルドキングダム探検隊のマリンコースに参加。今回で3コース制覇しました。イルカに触ったり、シロクマを真近に見れました。

 体験ツアーを終えると開園直後にも関わらず、凄い人出。

 もったいない気もしましたが、渋滞を避けるため9:30amに白浜を出発。混むことなく大阪に帰ってきました。

 お盆と言えば、帰る途中の田辺市街で提灯を下げている家が多くありました。8/16(木)は送り火。

 玄関先にある、ナスとキュウリに割り箸のお供えものは、それぞれ馬と牛を表すそうです。

 帰ってくる時はキュウリの馬で早く帰って来れるよう。帰って行く時ははナスの牛でゆっくりと。今も残る風習には趣き深いものがあります。

生駒ケーブルに乗る

 月曜日の祝日、午後3時頃から子供と二人で外出する事にしました。

 ウチの子は電車好きで、夕飯までにと考えた末、大阪平野を西に見下ろす生駒山頂を目指す事に。

 大阪市営地下鉄に15分、近鉄電車に20分乗ると、ケーブルカー乗り場に着きます。

 僅か5駅が何故か2本の路線に分かれ、山頂駅までは15分程。

 途中駅のホームは急勾配で、繋がる道はまさに獣道。誰がどんな目的で昇降すのか考えていまいます。

 遊園地は終業したと聞いていましたが、園内は出入り自由でした。

 霧の掛かった夕暮れの遊園地は、やや不気味ですが、子供にそんな事は関係ないと、駆け回ります。

 あわよくば大阪湾に沈む夕日と、明かりの灯る大阪平野を、と思っていましたが、今回は無理でした。

 生駒山から見下ろす大阪の夜景はなかなかのものですが、どのみちケーブルカーは夕方6時まで。

 次回は車で出掛けます。

初夏の信州 その2

 月曜日の続きです。

 6/10(日)の朝起きると、部屋から南八ヶ岳が見えていました。蓼科は北八ヶ岳にあり、見えるのは南八ヶ岳の南端です。

 皆でゆっくり朝食を取ってから、白樺湖に出掛けました。その名の通り、白樺の森にある幻想的な湖。避暑地の趣です。

 このあたりは”レンゲツツジ”が有名なようです。赤とも、オレンジとも違う美しい花を咲かせていました。今が盛期のようです。

 これはハナショウブでしょうか。青紫の花を付けていました。

 昼食は湖畔のちょっとおしゃれなレストランで。本格的なハンバーグ、ドリア、ピザと、かなり美味しかったです。但し商売っ気は一切ありませんが。

 昼過ぎに友人家族と別れ、帰路につきました。大阪まで帰ってくると生駒山に向って虹が。

 日記を見てくれる人に”しょっちゅう旅行に行ってるなア”と言われました。そういう訳では無いのですが、一日休みの日は、何処か遠くに出掛けたいのです。出来れば屋外。外に居れば何か起こるものです。

 家に居ても、高原の香りは感じませんし、虹も見れませんし。

初夏の信州 その1

 長野県志賀高原に住む後輩も、白馬に山小屋を持つクライアントも”信州は初夏が一番”と言っていました。初めてこの時期の蓼科高原へ向うことに。

 しかし土曜の早朝から、中央道の駒ケ根から伊奈まで事故渋滞。20分ほど並んだので、諏訪湖パーキングで休憩することに。ここは諏訪湖を見下ろす景色がなかなかのものです。対岸には、後で行く諏訪湖博館も。

 大河ドラマの影響でしょうか、大型ツアーバスが次々やって来てトイレの前は長蛇の列に。ここまで強烈なのは初めて見ました。女性用のトイレは一度混み出すと際限がありません。創り手としては、頭に入れておかないと……

 次の諏訪インターで降り、諏訪湖岸を10分程走ると到着です。諏訪湖博物館・赤彦記念館は伊東豊雄氏の設計です。アルミパネルで覆われた有機的な空間が私は好きです。屋根面の輝きがくすんでまばらになっていたのが残念なところ。

 館は、地元出身の詩人、島木赤彦と諏訪湖を紹介した博物館です。入館料350円なので、展示は期待しないほうが良いかも。ここでも武田信玄ゆかりの”幻の兜”が展示されていました。大河ドラマの影響は絶大のようです。

 今回は大半が雨でした。しかし新緑を濡らす雨も悪くありません。

 唐松の多い森を走り、夕方ホテルに到着。今回はここで友人家族と落ち合う予定です。

 1時間程遅れでやって来ました。誕生日が2週間違いの男の子がいるのです。普段任せっきりのお風呂は、父2人子2人で温泉へ。

 そして夜は、お母さん同士のおしゃべりで夜は更け行きます……。分かっているのです。ちょっと遠出して気分を変え、同じ悩みを共有できる人と話すのが一番です。間違っても”俺のほうが仕事で忙しい”とか言ってはいけません。お父さんは分かっているんです、ええ。続きは木曜日に。