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大阪市平野区、設計事務所。建築家 守谷昌紀

ひらパー兄さん

 先週の後半は、寒い日が続きました。

 土曜日夜、家に帰ると、食卓の上にひらかたパークの入場券が3枚。子供がずっと行きたいと言っていたので、妻がどこかで入手したようなのです。

 日曜日は快晴でした。

 長男の保育園で「ひらかたパーク」というより、「ひらパー兄さん」がしきりに話題に出るようなのです。 

 何年振りに来たでしょうか。

 もっと小さい遊園地をイメージしていましたが、手頃な大きさでした。少し調べてみると、1910年から日本最古の歴史を持つようです。

 入園料が1300円、子供700円。フリーパスが3000円と1500円。セットで買えば、少し安くなります。

 噂のひらパー兄さん。いたるところにいらっしゃいました。

 ひらかたパークは京阪電鉄が経営しており、USJに次ぐ来場者があるようです。

 多くの遊園地が閉鎖される中、これは立派な結果です。

 しかも、片やウッドペッカー、片や小太りの中年芸人なのです。(失礼!)

 ブラックマヨネーズの小杉竜一、36歳。およそイメージキャラクターには程遠い感じですが、憎めないルックスとその体系からか、子供からは圧倒的な支持を受けています。

 誰が人選し、最終決定したのか、勿論分りませんが、なかなか出来ることではない気がします。

 もし、少しでもUSJとイメージで張り合おうとか、微塵でもある程度のルックスを求めたら、これ程の成果は出なかったと思うのです。(更に失礼!!)

 一昨年、同じくM-1の覇者NON STYLEが、他の遊園地のイメージキャラクターを務めていました。

成長

 ゲツモクではありませんが、書いてみたいことがあります。

 また連休の話しになりますが、その最終日のこと。

 長男がロープウェイに乗りたいと言うので、標高2200mの山頂まで上がりました。天気も良かったので、スキー板を履き、長男をおぶって滑り降りました。

 この日はそれで帰る予定でしたが、「今日もスキーがしたい」と言い出します。前日はスキー板をレンタルしていたのです。

 学生時代からアルペンスキーをしている事もあり、教えるのにはつい力が入ってしまいます。

 前日は、もう少し練習すれば、プルークボーゲンが出来るのに「アイスが食べたい」「雪ダンゴを作る道具を買って欲しい」とダダをこねだしました。それならもう辞めなさい、となっていたのです。

 結局スキーはレンタルしましたが、この日も同じような感じになりました。それで、最後に一般ゲレンデを滑ったら終わりにしようとなったのです。

 滑り始めると、キッズパークで練習していた時より断然上手いのです。手放しで喜んでいると、もう一回行くと言います。滑り降りると、更にもう一回と。
 
 前日の件があったので、最終日は3時間しか借りていませんでした。

 時間が来たと伝えると、どうしてもまだ滑りたいと。短いキッズパークなら1回は滑れるだろうと、納得させました。

 「緩い斜面だから、お父さんは何も言わない。好きなように滑っていいよ」と上から見ていたのです。

 すると、今まで見たことが無いくらい、上手にターンを繰り返し、最後はブレーキをかけ、ピタッと止まったのです。完璧でした。それを見て、私は不覚にも涙を流して喜んでしまったのです。

 長男はきょとんとしていましたが、喜んでいるのは分かり「僕も、そんなに喜んで貰ったの、初めてやわ」と、知ったような口をききます。

 更に、何故かレンタルしたスキー板に向かって「今日は、よう頑張ったなあ」と話し掛け始めたのです。

 何でも褒めながらが良いのは理解していますが、真剣になってくると、つい厳しくなります。厳しくなると、辛いでしょうが、それでも頑張ったから、大きな上達があったとも思うのです。その成果が感じれるまで続けられるかが、大きな分岐点なのです。

 待っていた妻のところに帰り、報告すると「凄いねえ。あのお父さんを泣かしたなんて」と言っていました。人の成長を見て涙するなど、想像したことさえありませんでした。

 人にとって、最大の喜びは成長だと確信しました。それを適えるには、怒るだけ、褒めるだけではだめなことも。

 正しい事に頼るより、自分の体験と直感を信じたいと思ったのです。

小津

 この連休に訪れた蓼科。

 八ヶ岳からの緩やかな稜線は、日本離れした景色で、ひととき日常を忘れさせてくれます。

 「信玄の隠し湯」と言われる温泉があったりと、古くからの湯治場として栄えていました。

 大正時代からは、リゾート地としての開発も盛んになります。

 八ヶ岳連峰のひとつ、横岳から西を望むと、蓼科高原を見下ろせます。諏訪盆地のむこうには御岳も。

 この地を愛した文人に、映画監督・小津安二郎がいます。
 
 「東京物語」「秋日和」など、前から気になっていましたが、まだ観れていません。

 それでも、戦前、戦後の日本映画界を支えた、巨匠であることは知っていました。晩年の名作は、全てこの地で構想を練られたものなのです。

 彼の仕事場だった茶室は残っていませんが、別荘として借り受けた「無藝荘」は当時のまま保存されています。冬季なので外からしか見れませんでした。

 茅葺屋根の建物も見てきましたが、最も人を感じ、美しい建物でした。今度は是非内部も見たいと思います。

 彼はこんな言葉を残しています。

「どうでもよいことは流行に従い、重要なことは道徳に従い、芸術のことは自分に従う」

 全て自分に従ったのか、道徳に従った部分もあるのか、それ以外の部分もあるのか。映画を観てみたいと思うのです。

24-TWENTY FOUR- シーズン7

 年末頃から、映画を観に行きたいと思っていますが、まだ実現していません。

 代わりと言っては何ですが、『24 シーズン7』を観終えました。

 「24-TWENTY FOUR-」は、24時間リアルタイム進行がメインコンセプト。シリーズも7作目になる、アメリカの大ヒットドラマです。

 内容には触れませんが、このドラマで初めて知ったキーファ・サザーランドはなんと言っても素晴らしい俳優です。

 彼の演じるジャック・バウワーは、アメリカ国民を救うために自らの命を顧みず働きます。コンセプトが秀逸だとは言え、観ている間は、この超人が実在している気にさせるのですから。

 「白い巨塔」以来日本のドラマを観ていないので、あまり言えませんが、比べると、やはりキャラクターが分かり易すぎる気がします。美男美女に、ベビーフェイスにヒールと、あまりデフォルメする必要は無いと思うのです。

 「24」にも美男美女、悪役と出てきますが、普通の人(に見える俳優)も多く出てきます。何より、キーファ・サザーランドも、絶世の美男子とは言えません。

 多くの登場人物の役割は、観た瞬間に分かるものではありません。しかし、後々「あ~やっぱり」となるような、絶妙な構成なのです。

 簡単に区分けするのは乱暴かもしれませんが、そこには観る側への期待と言ったらいいのか、そういうものが薄い気がします。逆から言えば、観る
側の想像力を求められていないので、感情移入し難いと思うのです。

 ここ数年、韓流ドラマもブームですが、こちらはどうなのでしょう。アメリカよりなのか、日本よりなのか、全く別物なのか。興味のあるところです。

 競馬好きで有名だった劇作家・寺山修司は、記者からその勝ち負けを聞かれて

「なぜ平均する必要があるのか。あんたの人生は平均すると笑ってますか、泣いてますか」

 と言いました。彼はこうも言っています。

「物語は半分作って、後の半分は観客が補完して一つの世界を作っていく。余白が無いといけない。それが演劇の可能性だ」

 ここに、エンターテイメント、芸術の本質があると思うのです。

正月休みは木曽福島へ

 新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

 私たち家族は、大晦日から1月2日まで、長野県の木曽福島へ。

 両親、弟家族とで行きました。弟家族とは、似たような年恰好なのです。

 近くのスキー場へ行きますが、弟の末娘は半年に満たないので、母と山荘で留守番です。

 4歳の長男は、格好も一人前で、スキーに目覚めていました。

 きそふくしまスキー場には、キッズパークがあります。

 500円かかりますが、安全で小さい子供にはなかなか良いのです。2番目同士は、父と雪遊び。

 山荘を借りているので、食事は自炊。

 母が大阪からおせち料理を作って来たので、正月らしい食卓になりました。

 

 

 

 

 

 31日、元旦とスキー場に行きましたが、最終日の2日は娘と留守番をしていました。

 2人で辺りを散策すると、目につかなかった景色も見えるものです。
真っ白な道に落ちた木漏れ日も美しく。

 雪が積もり、つららができ、解けては川となり海へ。

 海から、雲になり、また雪が降り。
これからも綿々と繰る返されるのです。

 娘と2人で過ごすのも久し振り。

 あっというまの3日間がすぎました。

 子供たちは従兄弟同士で、過ごす時間が一番楽しいようです。

 長男は移動の度に弟の車に乗ると、ぐずリ出しました。何故か従兄弟が、こちらの車に来るとは言わないのですが。

 正月休みを終え、本格的に2010年がスタートしました。

 今年の目標は「なりふり構わず」です。余計な事は考えず、目的に向かって純粋に行動したいと思います。

 この2010年がみなさんにとって、素晴らしい一年となりますよう。

暮れの元気なご挨拶

 題は一応メロディー付きのイメージです。

 今年も大晦日を迎えました。

 早朝に大阪を出て、現在は国道19号線を北上中。

 弟家族、両親との11名で、義妹家の山荘のある木曽福島に向かっています。何とか正月休みを迎えられ、ホッとしています。

 今年も瞬く間に一年が過ぎました。反省点は、春に採用したスタッフを一年間続けさせる事が出来なかった事。良かった点は、多くのオファーを頂いた事。厳しい状況と聞こえてくる中、事務所としては目一杯働きました。

 更に前進するには、やはり人の問題を抜きにしては、ありえないと思います。来年への大きな課題です。

 今年も一年、このサイトに訪れて頂き、誠に有難うございました。心よりお礼申し上げます。来年も皆様にとって素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈りしています。

 2009年12月31日 守谷 昌紀

風邪には柿

 事務所としては、今日が仕事納め。

 年末へ向けてラストスパートと頑張って来たのですが、つけが来ましました。昨日の昼くらいから悪寒がするのです。

 エアコン、デロンギ、電気スリッパ、マフラー、カイロと、思いつく限りの事をしたのですが、それでも寒い。目はかすむし、頭がぼーっとするわで、早めに仕事を切り上げて帰りました。

 熱を計ると37.8℃。普段あまり熱が出ないからか、びーびー言いたくなるくらい体がしんどいのです。昨晩は、市販の薬を飲んで9時半に寝ました。

 起きると少しましになりましたが、念のため病院へ。年内の診察は今日までで、先生に今年のお礼と、お疲れさまでしたと言うと「バンザーイ!」と言って、両手を挙げたのです。

 しんどい時は自分の事だけになりますが、先生だってそうなのです。

 妻と子供が里帰り中で、実家にいます。和室には干し柿がありました。

 母が言うには干し柿ブームらしく、わざわざ渋柿を買ってきて、干しているのです。風邪には柿がいいそうです。 

 今年亡くなった岡山の祖母も沢山作っていました。

 果樹園の木は大半が渋柿だったので、渋を抜く必要があります。焼酎につけるか、熟しきるのを待つかですが、やはり干し柿が一番です。

 もっとシワシワでしたが、あの歯ごたえと優しい甘みを思いだします。

Spoon cafe へ

 昨日は、宝塚の中山寺へ腹帯を返しに行ってきました。

 娘の出産から、もうすぐ2年。生まれてすぐ入院したこともあり、すっかり遅くなってしまいました。現在、とても元気に暮らしているので、これも中山寺のおかげ。感謝の気持ち込めて奉納してきました。

 昼時になったので、久し振りに門戸厄神駅前のSpoon cafeへ。

 何年ぶりか覚えていないくらい久し振りです。

 エントランスの扉こそ替わりましたが、ほぼ当時のままで営業しています。

 私が始めて設計した商業建築なのです。

 壁も年輪を感じさる、いい色になっていました。

 子供には、ハンバーグセットを。

 「物凄っい美味しい」と、モリモリ食べました。

 手作りのケーキも300円くらいで、モンブランが素晴らしかったです。

 私は、ずっと一番気に入っているアボガドバーガーを。840円だったと思います。

 とろけるようなアボガドと、手作りのパテがびっくりするくらい美味しいのです。

 普通のハンバーガーとは、全く次元の違う美味しさを保証します。

 私が言うのもどうかとは思うのですが。

 当時、このお店のチーフだった後輩が、改装計画に声を掛けてくれました。私が27歳、彼が25歳でした。
 
 リニューアルオープンが1998年の冬だったので、11年前のことです。

 壁にイスがあたって汚れていたり、洗面の水栓がちょっと痛んでいたりしますが、空間は成熟が進んでいると感じます。

 後輩も居たのですが、仕事中なので少し話しました。「この間、アイルランド人のお客さんが、自分の国の店に似ている。ナイス!って言ってくれましたよ」と。

 店舗の内装はもって5年という中で、ほぼ原型通りで営業を続けていけるのは、皆に愛されている以外に理由はありません。

 お客さんの支持がなければ、すぐに変わってしましますし、お店側にも愛情がなければ、こういう成熟は進まないのです。
 

 費用は本当に無かったので、アプローチには現場用足場板を敷きました。この柔らかい、安い木が、10年を超える足跡を感じさせるのです。

 最後に、今日はクリスマス・イブです。全ての人にとって素晴らしい夜となるよう、メーリー・クリスマス!

能勢

 ここのところ、寒い日が続きます。昨日は風も強かったのですが、久しぶりの野外活動へ。

 大阪府の北端にあるのが能勢町。阪神高速が少し延びて、市内からは1時間ほどです。

 能勢の郷(さと)にあるフィールドアスレティックへ行きました。

 大人750円、小人450円。小学校以下は無料。遊具は過去最多の42個。かなり本格的な感じでした。

 こちらは寒く、氷が張っていました。

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 今回は長男、父と3人で回ります。

 急な斜面にあり、登山道のようなところもあるのです。

 霜柱も久し振りに見ました。

 やっぱり踏んでしまうものです。

 約2時間掛けて完走。

 寒さからか、併設されたレストランはガラガラでした。

 カレー600円、定食800円など。安いのは嬉しいものです。良い季節はかなり混雑するという話でしたが。

 家に帰ったのは4時頃でした。風呂に入り、目一杯からだを動かしたあとの夕飯は格別です。

 その後、M-1グランプリを観ました。結成10年までで、一番面白い漫才コンビは誰かを決める、年末恒例の番組です。

 8年連続出場の「笑い飯」、昨年のチャンピオン「NON STYLE」を抑えて、優勝は「パンクブーブー」。心情的には「笑い飯」でしたが、露出が少なく、フレッシュで、一生懸命な感じが、面白さに反映されていました。

 出場者の一人が、子供の頃、この番組を見て「芸人がかっこよく見えた」とコメントしていました。格好がいいのを格好悪く見せるのが芸人と言う感もありますが、やはり真剣勝負は観ていても手に汗握ります。

 日本一面白いという称号は、絶対的な価値を持ちますが、8年間、トップレベルに居るというは、それに匹敵するものかもしれません。ただ、最後の最後にもって来たネタは……

 本当は一番にはなりたくないのではと、勘ぐりたくなるのです。