朋あり遠方よりきたる

 毎年この季節になると妻の友人が帰郷してきます。

 彼女はイタリア人男性と結婚し、長男5歳、長女4歳、次女2歳と3人の子供に恵まれ、イタリアに暮らしているのです。今回の滞在はおよそ一ヶ月。

 イタリア北部の古都、ミラノからは移動するだけで一日仕事です。

 今回お父さんは来日できず、お母さんと子供3人のご一行様。初めて我が家に泊って貰う事にしました。

 うちの長男と合わせて4人の食事は、思ったより食べてくれました。

 一番下の2歳同士は、譲り合えずにケンカもしますが、大概は機嫌よく遊んでいます。

 やはりお兄ちゃんに引っ付いて行きます。3人兄妹は日伊のバイリンガルで、うちの子供、勿論私にも上手な日本語で話してくれるのです。

 地下鉄に乗って、天王寺動物園に出掛けました。何を見るのも4人一緒。以外に手が掛からないものです。

 一度紹介しましたが、天王寺動物園は昨年9月までのリニューアルで、本当に良くなりました。木陰から象が見えた時、子供達は驚きの声を上げます。

 氷リンゴを食べるシロクマ。こちらはちょっと前時代的演出。

 サバンナゾーンでは、優雅に葉を噛むキリンの姿。

 帰り道、噴水を見つけて、テンションは最高潮に。別れの時は流石に寂しそうでした。

 3人兄妹の上2人は日本に滞在する間、こちらの幼稚園に通っています。その際、国旗を作るという課題がありました。園児の多くはイタリアのトリコロールを作ったそうです。

 日本は島国なので、他の民族の交わる事は皆無です。にも関わらず、小さな違いを見つけて人を区分けするという悪しき慣習も残っています。

 小さい頃、イタリアと言う国を知り、同い年の友人が出来たという現実は、何よりの経験になるはずです。

 我が子も含めて、その経験を生かして欲しいと願うのです。