さぬきへ その1 & 讃岐うどんの名店Ⅰ

この連休を利用して、香川県に行ってきました。母の実家が金毘羅さんと日本一長い石段が有名な門前町にあり、3年前に亡くなった祖父のお墓参りを兼ねての旅行です。

昼食には、本場の讃岐うどんを食べに行きました。お店は最近のブームですっかり有名になった、山あいにあるにも係わらず常に行列の店『やまうち』

かけうどんのメニューにも「ひやひや」、「ひやあつ」、「あつあつ」とあります。

これは、麺とダシのそれぞれを熱い、冷たい、を選べて組合せは自由。私は「ひやあつ」(麺は冷+ダシは熱)の大とてんぷらを頼みます。薬味のしょうがは各テーブルにある、おろし金ですりおろし、大目にいれて頂きます。

コシが強く、かつもっちりしているうどんはそのまま食べても、充分美味しいくらいの、塩の下味がついています。麺の味がしっかりしているのでダシは薄味で澄んでいます。

一旦口に運ぶと、心地良いのど越しであっというまに一杯たいらげ、もう一度行列に並び直して、しょうゆうどんも食べました。こちらは、麺に醤油を直接かけて頂くのですが、麺を味わうなら、こちらもおすすめです。

と、非常に満足した上に値段は、小200円、大250円、特大350円で100円のてんぷらを乗せても500円あれば充分と、非常に安い!そして美味い!

香川県では、全国平均の4倍うどんを食べるそうです。小麦粉の産地、イリコが良く獲れる、醤油造りが盛んなどの理由からのようで、少し前まで、ごく普通に一般家庭でも手打ちうどんを作っていました。小学生の頃は、夏休みの半分を香川で過ごしていたのですが、亡くなった祖父も、良くうどんを打ってくれたものでした……

コシを出すために、麺を足で踏むのですが、その姿を思い出しました。

イチロー語録

 イチロー選手の活躍は今年に限ったことではありませんが、アメリカの国技〈ベースボール〉の158年の歴史の中で、年間最多安打記録を更新し、頂点に立った今年のことばには凄みを感じます。

 「モチベーションが落ちたことは無い」
 「目標を設定して到達してしまうと努力しなくなる。満足は求めることのなかにある」
 「第三者の評価を意識した生き方はしたく無い。自分が納得した生き方をしたい」

 そして子供たちには夢を与えてくれます。

 「体がでかいことにそんなに意味はない。僕は見てのとおり、大リーグに入ってしまえば一番ちいちゃい部類。日本では、中間クラスでしたけども、大きな体ではない。そんな体でも、大リーグでこういう記録を作ることができた。これだけは、日本の子供だけではなく、アメリカの子供にも言いたい。
『自分自身の可能性をつぶさないでほしい』――と。

 あまりにも、大きさに対するあこがれや、強さに対するあこがれが大きすぎて、自分の可能性をつぶしてしまっている人がたくさんいる。そうではなくて、自分自身の持っている能力を生かすこと、それが可能性を広げることにもつながる」

 このことばは、私達大人にも大きな希望を与えてくれます。

ガードを抜けると

 鶴橋に行って来ました。

大阪の中心地、難波から3kmほど東に行った所にあり、電車の路線が3本交差しているので交通の便も非常に良いところです。駅の周りは細い路地や商店街が複雑に入り組んでおり、焼肉屋さんや韓国料理の食材を売る店が、狭いエリアに集中しています。

 大阪では有名な話ですが、駅のホームには常に焼肉の煙と匂いが漂っているのです。

もうもうと煙の漂うガード下や路地には異様な雰囲気さえありますが、少し時代を遡ったような錯覚さえしてしまいます。

 大阪の街も徐々に整備され、戦後に自然発生的に広がった、街の景色は徐々に減って行きます。美しく、歩きやすい街になることは良いことでもありますが、それぞれの街の独特の空気感が無くなっていくことには、やや寂しい気持ちもあります。

 大阪のディープな下町で安くて美味しい焼肉を味わって来ました。ガードを抜けるとそこは、焼肉・ホルモンの店。

スポーツ選手のことば

 アメリカのメジャーリーグで、シアトルマリナーズのイチロー選手が84年ぶりに、年間最多安打記録を更新しました。
 一流のスポーツ選手のことばには、その無駄のそぎ落とされた体のように、シャープで、なお心に響くものがあります。それは成功者の説得力と、常に勝負の世界で生きる人間の、溢れ出てくる感情を併せもっているからでしょうか。
 26歳でアメリカのメジャーリーグに挑戦する初渡米前の会見での野茂英雄
 「希望はあるが、不安は無い」
 イタリアでサッカーのセリエAで活躍する中田英寿
 「失敗も成功も全ては未来の糧となる」
 元サッカーの日本代表で<Jリーグ>立ち上げの最大の功労者、川淵三郎は“抵抗勢力”を前にして
「時期尚早と言う者は100年たっても時期尚早と言う。前例がないと言う者は200年たっても前例がないと言う」

北新地のはずれで

 大学時代の友人がバーを始めました。場所は北新地に隣接しているのですが、住所に北新地と付かないので、家賃がだいぶ違うようです。
 経営者で、マスターの彼はすこし風変わりな男です。
 同じ大学の理工学部建築学科に在籍していたのですが、建築関係の定職についたことは一度もなく、一定期間バーテンをしては辞めて海外に貧乏旅行への繰り返し。世界各地にある一泊数ドルのゲストハウスと言われる安宿を泊まり歩くのです。-そういう長期旅行者をリュックひとつ背負ってという意味でバックパッカーと言います-
 彼はあるときはタイに1年も行っていました。初めて行った海外旅行がインド。悪く言えば、チャランポラン、良く言えば自由人。但しどちらも徹底しています。
 たまに顔を出しては取りとめも無い話をしているのですが、私も貧乏旅行が大好きなので、話が尽きることはありません。
 35℃を超えるむせ返るような暑さと、ホコリっぽい風と、すえた匂いの漂う、東南アジアの街の話をしていると、なぜかソワソワした気持ちになります。日本より裕福では無い国の人々のギラギラした目を見ると、怖い気持ちもありますが、何より刺激になります。
 バックパッカーとなることは、大袈裟に言えばちょとした冒険です。初めて訪れた街は怖くもあり、ワクワクもします。むやみに危険な場所を求めている訳ではありませんが、少し怪しい
街の外れの屋台で、何が入っているか分らない料理で、冷えの悪いビールを飲んでいると
-小さなことで悩んでたなア、地球ってほんとにデッカイなア、ホントにいろんな言葉があるなア、街の空気が全く違うなア-といろんな事を感じ、想います。
 旅は自分との会話の繰り返し。
 昨晩も今すぐにでも旅に出たいという衝動に駆られていました。

海洋小説

 先週、作家の白石一郎さんの訃報を新聞で見ました。海洋歴史小説の第一人者として高い評価を受けておられて、私も大好きな作家でした。
 1987年の直木賞受賞作品の「海狼伝」は、戦国時代に対馬で育った青年が海賊船に乗り込んで、海の男として成長する長編小説ですが、潮の流れや、風を感じることの出来る秀逸の作品でした。他の作品にも「戦鬼たちの海 織田水軍の将・九鬼嘉隆」など、素晴らしい作品がたくさんあります。
 小説はどんな時間、場所でも楽しめる、自分次第のエンターテイメントだと思います。ワクワクできる作品にめぐり合った時などは、なんとも言えない幸せな気分になりますし、その作品を書いている作家は、無条件に尊敬してしまいます。そして何より安い!
 次の作品を心待ちにしている数少ない作家が亡くなったのは大変残念ですが、多くの時間を楽しませてくれたこと、ワクワクさせてくれたことに心より感謝して、ご冥福をお祈りいたします。
 ちなみに現在読んでいる小説は、ジェフリー・アーチャー「ケインとアベル」です。

四季の歌

 新潟県にある山間の温泉宿に行ってきました。

 最近は少し気になる温泉の源泉ですが、上杉謙信の隠し湯だったといわれる関温泉は、100%掛jけ流しで(注1)、鉄分が豊富で赤味がかっています。ゆっくりと温泉に浸かり、のんびりとした時間を過ごしました。(注1)源泉に加水、加熱、ろ過循環、塩素使用をしない

 朝夕は高原のひんやりした風が心地よいのですが、昼間は晴れたこともあり、すこし体を動かすと汗をかくほどの気温でした。ただ山の木々は少し色付きだしているものもあったり、ススキが穂をつけていたりと、秋気配は充分に感じます。

 コスモス2輪

 旅行から帰って少し調べてみると、
四季の歌」がこの地で生まれたようです。

 温泉宿、秋の花、風に揺らぐススキの穂。日本の秋。

ナツもおわり?

 日本海に行ってきました。

 海は、9月の快晴の週末が一番というのが私の持論ですが、年に何回か空は高く、カラッと晴れてどこまでも気持ち良い日があります。

 朝、紺碧の海へ

 他の釣り船

 昼、浜に戻る

 ココロ洗われる

 帰りの車より
 今年の夏の週末は最後かな・・・

ぶどう

 ちょっと前のことですが、義父が「庭先菜園でのぶどう栽培に成功した」といって、食べさせてくれました。

 はじめは義理の妹が、店先に有った鉢植えのぶどうをプレゼントして、庭先に植えたそうです。それが上手く育って実をつけました。

 みずみずしい小さな実は、つややかで若さ弾ける!という感じです。何という品種かわかりませんが、種が大きく食べるところは非常に少ないのですが、味がとっても濃い!以外や以外、非常においしかったのです。

 小さな頃は、ぶどうは種があるものがほとんどだったと思います。種無しにするには、特殊な薬品につけて種が育たないようにするとも聞いた事もあります。食べ易いこと、甘いことはどれくらい大事?何かと引き換えにしてるんじゃないかナ、などと考えてしまいました。

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