元気 還暦 紀伊田辺

 昨日、お祝いの席がありました。妻の母が還暦を迎えたのです。

 土曜日の夜は和歌山県田辺市のホテルに泊まっていました。

 日曜日の朝、目が覚めると雨の予報を覆しての快晴。

 海沿いの部屋は16階で、眺めは最高です。

 朝食を済ませたあと、白浜にある京都大学水族館に出掛けました。

 ホテルからは車で15分程。子供は大喜びです。

 魚は観るのも食べるのも大好きなのです。

 研究機関らしく飾り気はありませんが、見応えは十分。入場料は500円。

 白浜で一番有名なホテルは?と聞かれれば、答えは分かれるかもしれませんが、目立つホテルはと聞かれれば”川久”でしょう。

 イタリアからやって来た職人が仕上た、レンガ、モザイクタイル、左官の技は一際目を引きます。

 私達はラウンジでティータイム。エスプレッソ1000円、グアバジュース1000円でした。

 その後はすぐ近くの”とれとれ市場”へ。こういう所よりは、地元の魚屋さんで・・・・・・と思っていましたが、凄い活気なのです。

 マグロの解体ショーの始まりです。

 熱気の入った包丁さばきと、威勢の良い口上を聞いていると、つい買ってしまいました。

 大トロ。私みたいなのが一番のカモなのでしょう。

 お昼過ぎに今回の目的地、”銀ちろ”本店に到着。

 JR紀伊田辺駅のすぐ近くにあり、なかなか雰囲気にある門構えです。

 子供はお祖父ちゃんのヒザ抱かれて、ご満悦です。

 お祝いとは名ばかりで、実際は懐石料理をご馳走してもらっただけなのです。

 前の時も”還暦の祝いとはそういうもの”と聞かされたのですが、本当に合っているのでしょうか。

 4人の親のうち3人が還暦を迎えました。

 夫婦とも元気で60歳を迎えるというのは、幸せな事です。

 私達ならあと26年。

 まあ、いろんな事があるのでしょう・・・・・・

人と湿度の微妙な関係

 昨日の大阪は、最低気温が8℃。

 秋の風情が無いと嘆いていたら、急に冷え込んできました。

 前から買おうと思いながら、やっと買ったのが湿度計付き温度計。

 現在、事務所内は気温25℃、湿度36%です。人というのは、実に湿度に影響されるのです。

 例えば夏。健康によい室温は27~28℃と言われています。

 しかし夏の湿度は70~80%くらいあり、あまり涼しく感じません。

 それが50%以下になると、汗が蒸発し易くなり、気化熱を奪う事で涼しく感じるのです。湿度を60%以下に抑えると、カビやダニの発生を抑える効果も期待できます。

 逆に冬は、湿度が高ければ多少室温が低くても、あまり寒さを感じません。冬の外気は乾燥しています。

 それが室内で暖めるられると膨張し、相対的な湿度は更に下がります。湿度を調整しないと、より寒く感じる訳です。

 また、ウイルスは低温、低湿度を好む為、湿度が低いと盛んに活動します。乾燥は喉の保護作用も低下させます。ウイルスが体内に侵入しやすくなるのです。

 では湿度は高いほうが良いかと言うと、そうでもありません。高すぎると今度は結露の問題が発生します。

 室内の温かく、湿度の高い空気が、室温の低い押入れ等に流れ込むと、急に冷やされ、壁面などに水滴として現れます。これが表面結露です。

 その他に、壁内に発生する内部結露もあり、家にとっては厄介な問題です。様々な要素が絡み合っているので、折を見て詳しく説明したいと思います。

 結論としては、一年を通して快適な湿度は45~60%くらい。冬でも30%以上に保ちたいものです。

 ちなみに、少々湿度の高い日でも、屋内より屋外の湿度が高いことは滅多にありません。

 湿度の調整を、除湿器や加湿器に頼らず実現するには、”風通し”がとても重要になってくるのです。

機関車とおもちゃ

 子供の頃、大きな乗り物が好きでしたか?列車、バス、ダンプカー、飛行機等など。これは男の子特有のものなのでしょう。

 現在ウチの子供は、機関車のおもちゃがお気に入りです。

 朝起きるやいなや”シュポッポッ~”です。

 大げさでなく、電池が一日一本消費されているのです。

 私が子守をする時は、近くの実家に連れて行きます。

 おもちゃの線路が有るのです。

 レールは組合わせ自由で、踏切、トンネル、車線切り替えユニットまであり、バリエーションはまさに無限。

 作り始めた日は、半日掛かりでした。

 外側の環状線と、内回り線が立体交差し、2ヶ所で乗り換え可能な”私の力作!”です。

 ”いい大人が”と笑う事なかれ。大方の男は熱中してしまうはずです。

 自由に組み替えられるという事が、頭の何処かを刺激します。父と弟も子守りがてら、よりスムースな運行を目指して、発着順の改善を続けるのです。

 実はこの列車キット一式、母の友人からの貰い物です。

 孫へのプレゼントだったのですが、全部揃えるに、いくら掛かったのでしょう。

 同じ金額のものを大人と子供にプレゼントしたとして、子供の喜びようは次元が違います。

 そう考えると、お爺ちゃん、お婆ちゃんの財布の紐が緩むのは当たり前なのかもしれません。

 もうひとつ、私達の世代でフィギア等を集る人の気持ちが少し分かりました。

 子供の頃、喉から手が出るほど欲しかったおもちゃも、今なら何回かの付き合いのを我慢すれば、手が届くかもしれません。

 ガンダムのフィギアなのか、ダースベーダーの実物大マスクなのかは、それぞれの”付き合い”にはよりますが。

秋の実 二種

 秋に実を付ける木は多くありますが、サンゴジュもそのひとつ。家の近くに7~8mはある、立派なものがあるのです。

 幹が真っ直ぐで手入れが不要に近い事もあり、生垣等にもよく使われます。ここまで大きくなるには、20~30年は掛かると思います。

 実は紅色で、房が連なる様はなかなか美しいものです。

 柿の木も実を付けていました。葉はもう少し寒くならないと、色付かないかもしれません。

 

 

 

 

 柿も土壌を選ばないタフな木で、昔から茶庭にも好んで使われました。

 茶室の炉を囲む材にも使われ、日本人が最も愛する木の1つと言えるかもしれません。

 柿の実は晩秋の風情を漂わせるものですが、日中はまだ20℃以上の日が続きます。

 先月は20日間が晴れ、最高気温の平均が24.9℃と、稀に見る暖秋でした。それはそれで良いのですが、もう11月。11月は霜月。

 そろそろ秋の深まる気配があっても良い頃ですが・・・・・・

改修の後には

 現在進行している仕事の中に住宅の改修工事があります。

 テレビ番組で、すっかり市民権を得た感もありますが、もうもうとホコリのたつ現場は、なかなかに刺激的なものです。

 今まで隠れていた構造体があらわになり、これから生まれ変わろうとする現場には、多くの職人が入り乱れ、熱気や活気が満ちています。

 建築が創り上げられて行く過程は、荒々しく、躍動感があるので、多くの視聴者が見たいと思ったのは、至極当然かもしれんません。

 この一番面白い部分を、クライアントには出来るだけ見てもらいたいと思っています。

 現場に足を運び、職人達と会話して欲しいのです。そうすれば職人はどんな人の為にこの家を創っているかを知り、クライアントはどれだけ多くの人が汗を流しているかを見る事が出来ます。

 互いを知れば”良い家にしてあげたい””大事に使おう”と思うのが人情。良い事ばかりなのです。

 番組上の演出なのでしょうが、過程を見せずに大きな感動を与えるより、つぶさに見守って貰った上で、より良い家にするほうがずっと大事です。

 実際には、その場に立って感じてみないと分からないことも多くあるものです。

 何度も見ていたとしても、完成した時には、期待をはるかに上回るものにしたいと思います。

 生半可な取り組み方で、出来きることで無いのは重々承知の上ですが・・・・・・

 さて、最後は劇的であれるかどうか。

風邪と風邪薬

 この火曜日に妻が風邪をひき、昨日あたりから、私にも症状が出てきました。鼻水は止まらず、喉も腫れて、散々な状態。

 ”体が資本”と、気を付けているつもりですが、季節の変わり目と、最近のバタバタがたたったかもしれません。

 お医者さんは見ていないと仮定して(見ていないでしょうが)、クライアントとこんな話しになりました。

 ”病院に行く時間も無いし、前に貰った薬をちょっと・・・・・・ということありません?” 

 ”5日間の薬が出ていたとしても、体調が良くなると、飲むのを止めるしネ”

 ”捨てるはもったいないし、薬は溜まる一方。市販の風邪薬よりは効くかなと思って”

 駄目なことなんでしょうが、現実かもしれません。そういう私も実行したことがあります。その上治らず、病院で正直に伝えて怒られました。

 しかし、鼻水やくしゃみは何故こんなにも体力を消耗し、やる気をそぐのでしょう。

 ひとくしゃみ事に体は疲弊し、洟をすする度に、集中力は切れ・・・・・・

 嘆いていても仕方ないので、これも天の思し召しと思い、今日は早めに上がります。

写真を撮る日は

 昨日の日曜日は、完成した住宅の写真撮影に行っていました。

 私が写っていますが、メインは建築専門の写真家による撮影です。昔の写真館にあるような、専用のとても大きなカメラで撮るのです。

 昨年の春に設計依頼を受け、この日までおよそ一年半。設計の最中には様々な問題を解決しなければなりません。しかし、この日が一番気をもむのです。

 まずは日程調整。クライアントの予定、写真家の都合、そして何より天候。家が完成し、日常生活が始まる中、お願いするので”明日は天気が良さそうなので”とは行きません。

 今回も一週間前から、日曜日の天気予報が二転三転するたび、一喜一憂していました。

 やはり、青空の下で撮影したい。しかし、こちらの思い通りにはならない。後はただ祈るのみ・・・・・・

 当日は、何とか青空がのぞきました。

 次は、路上駐車。車が前に止まっていると撮影は出来ません。都市部の現場では、前日からお願いの張り紙をしたり、私たちの車をギリギリまで止めておいたりと、策を講じるのです。以前、駅前店舗の撮影は、ひっきりなしに止まる、自転車、車に散々悩まされました。

 撮影が始まる前から、道を掃いたり、吹き掃除をしたり夜景の撮影が終わるまで、一日中走り回っていました。全て終了した時は、もうぐったり。

 写真を撮るために仕事をしているのではありませんが、私達の手元に残るのは写真だけです。

 前記の理由から、写真を撮れる機会もかなり限られています。

 どうせ撮るなら、良い写真家に、良い状態で撮って貰いたいと願うのです。

 後は現像を待つばかり。一区切りついた今は、とても清々しい気分です。

福井をめぐる その2

 前回10/16の続きです。

 14日の土曜日は、9:00pmにはもう夢の中。翌日は5:00amに目が覚めました。


 

 

 

 この日も、目が覚めるような秋晴れ。朝食の後は子供を連れて、ホテル前のゲレンデへ。

 

 

 

 転んでも、嬉しそうに走り回っています。むしろ積極的に転んでいました。やっぱり自然の中で遊ぶのが一番です。

 スキージャム勝山ではいろんなスポーツが楽しめます。

 マウンテンバイク、ドッグランパーク、そしてパラグライダー。

 ゲレンデに着地して来るので、結構な迫力なのです。

 この景色の中で空を飛ぶと、どんな気分なのでしょうか。

 ホテルを後に、30分ほど走ると”永平寺”があります。

 道元が開いた禅寺で、現在も多くの修行僧が暮らします。

 門前街は一大観光地と化していますが、お土産なら”団助”のゴマ豆腐がお勧めです。

 付いているゆず味噌と頂くと絶品。

 さらに西へ30分走ると日本海へ出ます。敦賀を目指し海沿いを南下。

 越前岬を超えたあたりで、マイカとカンパチを買いました。

 特にイカは”さっき揚がったばかり”の言葉に偽りは無く、透き通った身は弾力に富み、かつ歯切れのよい、抜群の食感でした。

 

 

 

 

 帰り道、行楽シーズンということもあり、久しぶりに名神の渋滞にひっかかりました。

 ”道が広くなる前は良く混んだな”とか”このテールランプが続く景色も懐かしいな”とか思いながら・・・・・・

福井をめぐる その1

 先週末は、福井県のスキージャム勝山に行って来ました。

 スキーシーズン以外では初めて。大阪から、名神、北陸道と乗り継ぎ、福井北インターまで約230km、さらに東へ30kmの道程です。


 

 

 

 北陸道で休憩するなら、杉津パーキングがお勧めです。

 海に近い山腹にあり、敦賀湾が一望できるのです。この日は快晴の絶景。

 高速を降りると、九頭竜川沿いの道、鮎街道を走ります。鮎釣師がちらほら見える清流は、澄みわたっていました。下流域でこれほど美しい川は滅多に見れないのでは。


 

 

 

 3時過ぎ、本日の宿、東急ハーベストに到着。

 ロビーの大開口からは、目の前のゲレンデが広がっています。

 緑のゲレンデもなかなか新鮮な景色。

 

 

 

 

 前日も遅かった、と妻に言い訳して、子供のお守りを頼みました。

 そして、まずは一眠り。目が覚めると子供を連れてお風呂へ向いました。

 日々の疲れを取るには、やっぱり温泉です。露天風呂があればなおよし。


 

 

 

 部屋に戻ると、窓から夕日が。

 毎日、このドラマチックな景色が繰り返されているのに、私は一体何を見てるんだろう・・・・・・とぼんやり眺めていました。

 今日はのんびり晩酌を、と思っていましたが、食べて少し飲んだらバタンキュー。

 旅の宿では、どうもこうなる事が多いような・・・・・・。

 続きはまた後日。

わが街のジャンクフード

 今週の月曜日は、体育の日で休日。普段の罪滅ぼしにと、家族で久宝寺緑地へ出掛けました。


 

 

 

 帰り道に、たこ焼き屋さんがあり、店先には”たこセン 100円”の文字が。

 私の育った平野区特有のモノかは分かりませんが、よそではあまり見ないメニューです。

 小学生の頃は、これをほとんど毎日食べていました。


 

 

 

 学校の帰り、お気に入りの駄菓子屋さんに寄ります。

 どの店にも、たこ焼用の鉄板がありました。”たこセン”はたこ焼2個を煎餅ではさんだものなのです。

 私の近所では、満月ポンという煎餅ではさんだものがレギュラータイプ。

 写真のえび煎餅で挟んだものは”えびセン”と呼んでいました。

 他にもサラダ煎餅、カレー煎餅というバリエーションもあります。値段はどれも30円。

 当時、たこ焼10個が100円。それはちょっと高いが、30円のたこセンと40円の”みかん水”なら、とてもお得感がありました。

 いたいけな小学生の心を動かすのです。

 但しこの”みかん水”は真っ黄色の合成着色料に大量の甘味料を放り込んだだけという代物でした。


 

 

 

 今回、妻は初めて見たと言っていました。しかしあまりの美味しさに驚いていたのです。

 勝手な自慢ですが、この界隈のたこ焼はどこでも美味しいのです。

 もう少し言えば、酸味の効いたソースが、かなりイケるはずです。えびセンのサクッと感とソースの組み合わせがなんとも・・・・・・

 栄養面、健康面を考えると、子供に勧めれるかは微妙なところですが、我が心に残るジャンクフードなのは間違いありません。

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