一級建築士事務所アトリエm 守谷 昌紀 のすべての投稿

大阪市平野区、設計事務所。建築家 守谷昌紀

今日から休み

今日から事務所は4日間の休暇です。進行中の現場も、この間はひとまずストップ。


早朝から、父、弟と海に行っていました。4歳の長男と甥っ子も一緒です。

天気は予想以上に良かったのですが。

風と波がややあり、長男は完全にグロッキー。

そんな中、甥っ子は不死身の元気ぶりでした。

船酔いは体質によって、強い弱いが結構はっきりでます。


あまり遠出できなかったので、岸和田あたりで、小アジを40匹ほど釣って今回は早めの納竿にしました。

その頃には長男も完全に回復しました。


二色浜は海水浴客もまばらでした。

ラジオから何十キロという渋滞情報が。

私達家族は、明日から2泊で静岡のほうに向かいます。

地震の中、旅行もどうかという気もしますが、キャンセルも迷惑だろうと思います。

現在、東名高速の上りは未だ不通。トラブル大好きですが、目的地にたどり着くのはいつになるのか……。

お盆は混むもの

 長かった梅雨が明け、高校野球が始まり、気が付けば今週末はお盆です。

 先日クライアントと、里帰りの話をしていました。奥さんの実家は愛媛県の西側の海、豊後水道に面した島でした。海は美しく、天気の良い日は大分県まで見えるそうです。しかし帰省は一日掛りという話になりました。

 本州から四国に渡り、四国を東から西へ横断し、最後は船で島へ。お子さんも小さいので、大変だろうなと思いましたが、何というか、聞いているだけでワクワクしてきたのです。

 私が小さい頃は父と母の郷里へ帰省していました。大阪から岡山県倉敷へ。フェリーで四国に渡り、香川県まんのう町へ。帰りは高松からフェリーで神戸へ戻ります。

 今ほど夏期休暇の分散化が進んでいない、高度経済成長期も終盤の1970年代。フェリーはいつも一杯でした。

 父の家業はガラス屋で、トラックで帰ることもありました。トラックは予約がとれず、昼過ぎから港で順番待ちなのです。人が並ぶように、港の広い駐車場に列になって待っていました。暑い夏の日、アスファルトの上で随分な時間を潰すのは、中々大変でした。

 我が家の2tonトラックには、3畳の和室が積めるようになっていました。冗談みたいな話なのですが、父お手製の簡易キャンピングBOXをクレーンで載せるのです。

 書いてしまって良いのか、フェリーに乗る際は、私たち兄弟はこの3畳の部屋に入れられ、静かにしておくよう言われていたのです。早い話が無賃乗船……。

 決して許されるべきことではありません。しかし私の記憶に残っているのは、長い待ち時間、客室が一杯で、デッキに毛布を敷いて星を見ながら寝たこと、そしてこの3畳間。

 今年のお盆はETC割引で、大渋滞が予想されています。それによる経済損失と、CO2の排出量が試算されていました。後者は大問題ですが、効率よく、スムースに移動するのだけが決して良いとは思いません。
 
 面倒で非効率でも、何かしらの記憶に残る旅が、絶対に良いと思うのです。今年の大渋滞も、ちょっと楽しみな気がする私は、変わり者かもしれませんが。

退院

 月曜日に、下の娘が退院しました。

 先週の火曜日。私の誕生日の日です。

 一旦下がっていた熱が39℃を超え、呼吸が苦しそうなので病院に行くと、妻から連絡がありました。

 先生から肺炎の疑いありとの事で、救急病院へ行きレントゲンを撮りました。そのまま入院となったのです。

 娘は、良く食べて元気なので、少しのセキくらいと、甘くみていたかもしれません。連れ出し過ぎたとも、反省しています。

 今週初めのレントゲンで、影がましになり退院したのです。

 病院へは行かないに越したことはありません。しかし今回も、家で安静にしていたらよくなったとは考え難いと思います。

 救急外来に行った時、診察室から大きな声が聞こえてきました。

 子供を思うあまり、ついというのは分かります。しかし、医師に対して、もう少しリスペクトがあっても良いと思います。感謝の気持ちがあってしかるべきだと思うのです。

 モンスターペアレント。モンスターペイシェント。

 共通して思うのは、社会がそんな存在を、許容とは言わないまでも、認める事が一番の問題だと思います。理不尽な要求をする事は、人として恥ずかしい、という共通認識が大切だと思うのです。

 もともと、赤の他人に子育てをサポートして貰ったり、見ず知らずの専門家に健康を助けて貰うのですから、教師や医師は、もう聖人に近い存在のはずです。

 モンスターも何もあったものではないはずなのです。

夏の句

 今日は夏らしい青空です。最近早起き出来ておらず、セミの声に起こされています。

 朝の子供番組で、日本の名文というコーナーがあります。ダメとは知りながら、この番組をエサに子供に歯磨きをさせているのですが、私も楽しみにしているのです。

 夏草や 兵どもが 夢の跡   松尾芭蕉
 閑さや 岩にしみ入 蝉の声   松尾芭蕉  
 
 何故か涼しさ漂う句です。芭蕉を訪ねてみたくなりました。

 大阪から三重県の伊賀上野までは、名阪国道を通って1時間半ほどです。

 芭蕉は1644年、江戸時代に伊賀上野で生まれました。

 生家は改築させたそうですが、今も同じ地に建っています。

 藩主の藤堂家に奉公に出ていた芭蕉は、そこで俳句を習います。そして、29歳の時に江戸へ出て、その名声を高めて行きます。

 裏庭にあるこの庵は、江戸行きのきっかけとなった、初めての句集を執筆していた場所で、こちらは当時のものだそうです。

 この場所で、悩みながら詠んだのでしょうか、それとも泉のように湧いて来たのでしょうか。

 俳聖の生家とは言え、これだけでは子供は満足しません。

 いざ忍者屋敷へ。

 実演しながら説明してくれるスタッフは、どうやらアクション俳優の卵のようです。

 どんでん返しの扱いも流石にスムースでした。

 縁側には、地下道へ繋がる入り口が。大人700円でした。

 そのあとは忍者実演ショーへ。

 200円の追加が必要ですが、これが予想を遥かに上回る迫力と面白さ。

 一人は新撰組のドラマで近藤勇役、一人は水戸黄門の茶坊主役での出演が決まっているとの事。

 面白いはずです。

 手裏剣は、1つが200gあるので、沢山持っていては身軽に動けないそうです。

 もう駄目だと言う時、最後に使った道具だったのです。

 その後芭蕉は、おくの細道を完成させて、1694年、旅先の大阪でその生涯を閉じます。

 旅に病んで 夢は枯野を かけめぐる   芭蕉

 伊賀上野は市営駐車場に止めて、見所の大半は歩いて行ける距離にあります。

 芭蕉は忍者だったという説もありますし、ちょっと出掛けるにはお勧めの街です。

39

 一昨日が誕生日でした。今年で39歳。地球が太陽の周りを39周しました。

 ビッグバンから137億年、地球誕生から46億年。そう考えれば、人の一生など、瞬く間に似ています。しかし、人が虚無的であったり、投げやりであったなら、現在の私達まで、生は受け継がれてこなかったと思うのです。

 チャップリンのこんな言葉を教えて貰いました。

 「バラは美しく咲くのではない。一生懸命咲いているから美しいのだ」
チャールズ・チャップリン-ライムライトの台詞より-

 映画は見ていますが、覚えていませんでした。

 能の完成者、世阿弥は舞台には「花」が必要だと言いました。

 「花」とは命がけの熱意のこと。たとえ芸が上手くても、命がけの熱意のない舞台は能ではない。

 来年は40歳。孔子の言う不惑を迎えます。たった一年で惑わない精神が宿るかは別にしても、30代最後の一年を、精一杯生きたいと思います。

 数字通りに、感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思うのです。

甘いスイカ

 先週の中頃、弟からスイカの差し入れを貰いました。

 仕事先からの頂き物を、事務所の皆で食べたのですが、これがびっくりするくらい甘かったのです。

 祖父は生前、裏山にある果樹園の手入れを一番の楽しみにしていました。

 早朝からスクーターで山に登り、柿、みかん、桃などの世話をしていました。この季節はやはりスイカ。

 私達兄弟も、夏休みの半分は倉敷で過ごしたので、スイカを井戸で冷やしてもらい、丸ままの半分をスプーンですくって食べたものです。

 種は土間にペッと吐き出しながら、従兄弟らと食べたその味といったらもう……とはならないのです。

 頂き物より、断然に水っぽく、甘みの薄いものでした。祖父の所には、白桃等は近所から買いに来る程でしたから、素人仕事ではなかったと思います。

 頂き物がとても美味しかったのに、こんな事を言うのも何ですが、最近の果物はちょっと甘すぎる気がするのです。例えば「今年のみかんは糖度がいくらで、こんなに甘いのです」というのがニュースになります。

 果物の歴史は、知恵と努力による品種改良の歴史だと思います。しかし、度が過ぎると、同じエサを与えられた、養殖のハマチとマダイが同じような風味になるのと同じ事にならないか、と思うのです。果物本来の風味には、酸味だってあるはずですから。

 足るを知るという言葉もあるので、甘さの追求はひと段落してはと思います。更に身勝手を承知で言えば、思い出の味くらいは、そっとしておいて欲しいのです。

讃岐うどんの名店Ⅳ

昨日の大阪は曇り。残念ながら皆既日食は見れませんでした。

しかしトカラ列島で悪天候に見舞われた人は、その比ではなかったでしょう。次回26年後を楽しみにしておきます。

先週の連休は、岡山、香川に行っていました。お墓参り、レオマワールド、祖母との面会とあったのですが、今回は讃岐うどんについて書いてみます。

今までの名店めぐりは、Ⅰ「ひやあつ」のやまうち、Ⅱ「ぶっかけ」の山下、Ⅲ「釜揚げ」の長田うどんでした。

今回は、「元祖しょうゆうどん」の小懸屋。長田うどんの辻向かいにありますが、こちらも繁盛店で新館まで増築済みです。


11:00amに到着して、何とか待ち時間なしでした。

待っている間に、まずは大根をおろします。

夏大根は、予想を遥かに超えたに辛さ。あちらこちらで「入れすぎた」という声が聞こえていました。

特大は840円。大なら525円です。味噌だれで食べるおでんは84円。

スダチを絞って食べるしょうゆうどんは、かなり腰が強めです。

しかし麺はつるっと滑らかで、いくらでもいける感じなのです。流石の味でした。

この店は、祖母の家から10分ほど。

一緒に暮らす叔父に聞くと、繁盛店は観光地化されている事もあり、あまり勧めません。

しかし、この讃岐うどんブームの中でも、最人気店と言って良いのが「かま玉」の谷川米穀店lです。小懸屋からもそう遠くありません。

駐車場が小さいので、なかなか訪れるチャンスが無いのですが、叔父の奥さんの親戚筋と分かりました。

次回は是非と、思っているのです。

レジャーはオオニシに

 今日は海の日。香川県は生憎の雨空です。

 この連休で、岡山、香川と祖父達のお墓を回りました。

 昨晩からレオマワールドのホテルに宿泊。レジャーはオオニシにマカセロ、の頭文字でレオマ。嘘のような本当の話しです。

 昨日は曇り予報だったのがスカッと晴れました。

 京都も暑いですが、瀬戸の夕凪も負けず劣らず蒸し暑い。

 私達も同じなのですがETC割引で四国は本当に人が多い。

 昨日行ったうどん有名店は午前11時に行ってかろうじて待ち時間なしでした。

 さて、今日中に無事大阪に帰れるのかどうか。

飼う

 関東甲信越地方は火曜日に梅雨明け宣言がでました。近畿地方も、もう間もなくでしょう。

 各地の夏祭りも佳境に入ってきました。明日は祇園祭の山鉾巡行。一昨日は京都に居ましたが、流石に暑い。やっぱり京都の暑さは別格な気がします。

 近所の夏祭りで捕った金魚を、真剣に飼い始めました。しかし、注文した水槽が届いた時には、5匹のうち4匹が駄目。1匹ではちょっとかわいそうと、ペットショップ行ったのです。大人になってからは初めてです。

 水槽一つにつき飼える魚種は一種。10リットルの水槽で飼える金魚は2~3匹。1匹で飼うと縄張り意識が強くなり、新しいのを入れると喧嘩する。金魚1匹は40円。

 店のスタッフに色々教えてもらい、新たに2匹買いました。

 家の水槽に入れると、数日は喧嘩していましたが、そのうちしなくなりました。

 同じ時期に義妹からオオクワガタも貰いました。

 最近はスイカの食べ残しは上げないそうです。何でも居お腹を壊すとか。

 それで、専用のゼリーを上げるのですが、それにまで好き嫌いがあるのです。

 しかし、夜遅く帰っても玄関先で水の流れる音がし、金魚は泳ぎまわっています。クワダタも何かとゴソゴソしています。

 生き物は自由に生きるべきだと思いますが、ペットを飼う気持ちも少し分かりました。

 妻は犬を飼っていたこともあり「犬は飼われる事に幸せを感じる」と言っていました。石器時代には、すでに飼われていたという話しもあるので、そうなのかもしれません。

 いつかは犬を、という気配があります。ひとまず今は、触れないようにしているのです。

新世界

 昨日の日曜日は、晴れ予報に変わりました。長男の希望で動物園へ行くことに。

 天王寺動物園については何度か書きましたが、サバンナゾーンにキリンが立つ姿は、なかなかのものです。

 人の少ない時間帯に、木陰のベンチから眺めていると、ひととき喧噪を忘れます。

 朝一番が絶対的にお勧めです。

 本当に暑かったので、動物園はそこそこにして、早めの昼食をとることに。

 園のメインゲートを出て東へ信号を渡るとすぐ新世界です。

 南に曲がれば、以前は三味線を鳴らし客引きをしたというジャンジャン横丁。

 ふぐのちょうちんで有名なずぼらやを北に曲がれば通天閣。

 観光地化されたとは言え、雰囲気のある店がまだまだ残ります。

 妻は初めてだったので、串カツを食べたいと。

 店は色々考えましたが、ベビーカーでも入れる「朝日」へ。 

 「ソースの二度漬けお断り」は、当たり前でしょう、という感じの貼り方でした。

 これも、新世界のアトラクションの一つかもしれません。

 金額は、串カツ100円、ホルモン120円、山芋120円といった感じ。

 ソースが美味しいので、大体のものはいけますが、やはり外せないのはホルモンでしょうか。

 私の中でも一番でした。

 1歳の長女はいつも良く食べますが、ホルモン串をガツガツ食べていました。

 昼食の後は、ついでに通天閣へ。大人600円。

 ビリケン様も、商店街にいくつも大きなのがあるので、ちょっと有り難味が……

 目立てば勝ち、という感じで、全ての店が総チンドン屋化していました。

 それはそれで、街の雰囲気を作っています。

 ただ、元は南にある飛田の遊郭街や、釜ヶ崎の日雇い労働者と、切っても切れない関係にあります。

 治安が良いところでは無いことは間違いありません。

 動物園に行く前もジャンジャン横丁を通りましたが、立ち飲みスタンドでは、朝からビールをあおるオッチャンの混み具合が、普通ではありませんでしたし。

 久し振りに行ったのですが、それでも面白い街には違いありません。