カテゴリー別アーカイブ: 05 芸術・エンターテイメント

2008年 いなみ大池花火大会

 オリンピックが開幕しました。北京は緯度的には秋田と同じくらいです。とは言え、この時期に炎天下での競技は命に関わる問題。ワールドカップサッカーも6月ですし、その点は再考すべきかもしれません。

 日本にとっての初メダルは、ヤワラちゃんの銅。いつもキャッチコピーと話題を提供してくれました。が、今回で引退のようです。人としても頭抜けている感があります。

 さて、先週末からは、お盆の帰省ラッシュが始まりました。

 その中、私と長男は兵庫県稲美町の花火大会へ。友人の会社のすぐ裏で開催されるのです。

 昨年は渋滞で3時間掛かったのが、今年は1時間で到着。やはりガソリン高騰の影響でしょうか。

 打上げ場所は池のほとり。

 池に突き出た半島状の公園が特等席となるのです。

 日も傾きかけた頃、続々と集まって来ました。

 午後7時半に開会の一発。

 池のほとりというロケーションから、水面で炸裂する花火もあります。

 これが目の前で炸裂すると、なかなかの迫力なのです。

 名物ナイアガラ。

 この場所ならではの美しさがあります。

 一時間に1,200発が打ち上げられました。アナウンスが無くても「もうすぐ終わりだな」と分かるから不思議です。

 そんな時会場には一体感が生まれ、盛り上がってくるのです。これも花火師の長年の経験と勘によるのものでしょう。

 ちょっと裏読みすれば「このくらいの予算なら、このあたりにコレを持ってきて、ここで一旦間をとって、最後にこんな感じでいきましょうか」「ハイ、おまかせします」何ていうやりとりが有るのかもしれません。

 考えてみれば花火が夏でないとならない理由はそんなに見当たりません。市町村や、団体などから、暑い夏に頑張っている庶民へのプレゼントという事でしょうか。遠くから見るもよし、近く
で見るもよし。やはり花火は一服の清涼剤です。

 我々は無料、友人は会社として※万円寄付しているそうです。8月の第二土曜日。来年も楽しみにしておりますので。

夏が始まる

 先週の後半は、梅雨明けを思わせる晴れ間が広がりました。7月も2週目に入り夏祭りのシーズンです。今年初は近所の神社へ。

 長男は年が明ければ4歳になります。

 昨年までは「あれがしたい、これがしたい」に、お金持ってないなど、卑劣な手で誤魔化して来ました。

 今年はそうも行かない雰囲気です。

 屋台を見て周り、金魚すくいと迷った結果、スーパーボールすくいをすることに決定。

 1回300円です。高いといえば高い。安いと言えば安い。

 屋台でお金を使うのは初めて。いきなり破ってしまうかと、若干緊迫した感じで見ていると、意外と上手いのです。

 「1回だけ。破れたら終わり」と散々聞かせたので、ゆっくりと、手付きは慎重です。迷惑なくらい時間を掛けて、9個すくい上げました。

 どこまですくうんだろうと見ていると、10個目は大きなスーパーボールに挑んで破ってしまいました。

 店のおっちゃんが「僕、ありがとう!」と背後から、5個入りの袋を出して来ました。何個とっても貰える数が決まっているみたいです。表示義務を怠っています。

 「折角狙って取ったんだからと、この中から5個選ばして」と私。一瞬迷った感はありましたが、交渉は成立。もしかしたら浮くのは高いのかもしれません。

 「当たり前でしょう。欲しいのを狙って、すくってるんだから。全く分かってないな」とは言いませんでしたが。

 私が買ったお好み焼きは300円。去年は250円だったかな、小麦粉上がってるもんな。と、日記を調べるとありました。2年前は200円で5枚買っていたのです。

 その時は一枚買いました。

 時間も気分も違うとはいえ、300円なら1枚、200円なら5枚。消費は冷え込む訳です。ある新聞で平均的な家族が、この物価上昇で増える負担は5000円弱。実際の上昇分もありますが、気分のほうが大きいかもしれません。

 これが1億3000万人に起こると仮定すると、大きな影響があります。エアコンは設定を1℃上げるごとに、電気代は-10%。細かいところで頑張って行きましょう。

海遊館

 少し前後しますが、先々週の日曜日大阪、天保山の海遊館に行っていました。

 前に来たのは5年ほど前でしょうか。見た目は変わりませんが人出は増えていました。

 朝一番にも係わらず、順路の前半では肩車しないと見えないほど。

 後半がそれ程でもないのは、スロープを下りながら見るので、行ったり戻ったり、という気分になれないのだと思います。つい過剰にゆっくり歩いてしまうという。

 北海道の旭山動物園の成功からでしょう、ペンギンパレードがありました。海遊館前を列になって散歩します。ただし館の前なので無料です。ちなみに入館料は¥2,000。

 中央の大水槽にいるジンベイザメは「海」。

 淡水魚最大のアマゾンに住むピラルクー。

 現在も食べれるのか知りませんが「白身で美味しい」と作家、開高健が書いていました。

 イワシが回遊する姿も、キラキラと美しく。

 完成は1990年、設計は ケンブリッジ・セブン・アソシエイツです。もう18年目です。

 「海遊館」という名前が、やや前時代的だなと調べてみると、面白い話がありました。

 公募の大半は「マリン○○」のようなネーミングで、この名前は公募した中で1票しか無かったそうです。選考委員のタレント、上沼恵美子さんが「この名前なら当たる」と推し決定したそうです。ウキペディアより

 もし私なら選びません。名前だけで結果は出ませんが、成功だったのでしょう。さすがタレントと言うべきか、さすが上沼恵美子と言うべきか、時代の気分が良く見えているようです。

DVDを4本ほど

 昨年の後半から年始にかけて観たDVDです。ちなみにDVDはデジタル・バーサタイル(多目的)・ディスクの略だそうです。

 妻からのリクエストは「出来るだけ新しい感のあるもの」。要するに、値の高い新作をあまり借りてないという事です。レンタルショップの準新作コーナーから物色し始めるのです。

 ナイトミュージアム 2006年 アメリカ 満足度 80%

story  自然史博物館に勤務する夜間警備員のラリー。一人巡回していたラリーは、館内のティラノサウルスに追いかけられ・・・!?「ピンク・パンサー」のショーン・レヴィ監督が贈る奇想天外アドベンチャーファンタジー。

感想 ゆるーい感じが貫かれ、駄目パパが、最後にはちょっとカッコよく。あの人はなんとロビン・ウィリアムスでした。「のんびり見る映画ポイント」なら100点満点。最後の楽しい感じもまた良かった。

 エラゴン 遺志を継ぐ者 2006年アメリカ  満足度85%

story  アメリカの人気ファンタジー小説“エラゴン”を実写映画化。1人の少年とドラゴンのファンタジー・スカイ・アクション!

 帝国アラゲイジアはかつて平和な土地だったが、今は邪悪な王の支配下になっていた。ある日、17歳の少年エラゴンは光を放つ青い石を見付ける―それは、世界の命運を握るドラゴンの卵だった…

感想 基本的に年甲斐もなく、ファンタジー好きなのです。エンディングの-続く-感は、今後の楽しみとも、尻切れトンボとも……

 しかしおとぎ話感がウソっぽくなく(?)良かった。どの国が舞台で、何処で撮影したのか分かりませんが、景色がまた素晴らしい。

 尾根に続く道は実写なのにファンタジー。この原作小説はなんと10代の作家が書いているのだと。凄い。

 School of Rock 2003年アメリカ  満足度 90%

story  破天荒な行動ぶりから、結成したバンドからクビにされてしまったロックギタリストのデューイは、居候している親友ネッドの家からも家賃未払いで追い出される寸前に。

 ネッドへの一本の電話を受けたデューイは、ネッドになりすまし、家賃返済のために小学校の代用教員の依頼を引き受ける。

 そこで音楽の才能ある生徒たちに出会ったデューイは、ある案を思いついた。それは、子供達にロックを教え込み、バンド・バトルで優勝させて、賞金を手に入れようというものだった!

感想 ジャック・ブラックのクレイジーさが最高。つい体が動き出す。進学校の小学生の演奏は凄かったが、本当にオーディションを勝ち抜いてきたとは……納得。彼のオーバージェスチャーが嫌じゃなければ、文句なしのエンンターテイメント作品。

 24 シーズンⅥ 2007年アメリカ  満足度95%

感想 最後はやっぱりこれ。内容にについては触れませんが、というか触れる必要のない安定した面白さ、ドキドキ感。あいつがジャックの弟だったとは……

 見てる人しかわかりませんね。自分を落ち着かせる為に「これは作り話なんやから」と言い聞かせながら観ている時さえあります。年末年始も頑張って仕事しましたが、深夜これを見るのが楽しみでした。

 24のように決めてから借りに行く時は良いのですが、作品を選んでいる時間は楽しくも、プレッシャーが掛かるものです。

 映画ならその2時間が掛かっているのですからこちらも真剣。入って行くときは、予め作ってある候補リストを手に、鼻息荒く突入していく感じなのです。

DREAMS COME TRUE

 テレビ欄を見た時、ふと気になり録っていた番組。”DREAMS COME TRUE”のドキュメンタリーを見ました。

 それまでに知っていた事は、女性から絶大な支持を受け、ヒット曲を連発する音楽ユニット。VOCALは吉田美和。彼女はこの秋に内縁の夫を亡くしたという事。自然に聞こえる範囲のものでした。

 詳しくはWikipediaに。DREAMS COME TRUE
その程度の知識ですが、彼女の事を書いてみます。恥ずかしながら番組のあと、初めて聴いたCDで涙してしまったからです。

 曲は”大阪LOVER”。番組内に流れていました。

 大阪に住む男性との遠距離恋愛を、コミカルに描いた曲です。

 今年の春にリリースされ、ラジオから流れていたのでメロディは知っていました。観終わった後、全部聴いてみたいと思ったのです。

 番組では9月23日に国立競技場で最終日を迎える、2ヶ月に及ぶライブツアーを追います。

 しかし、吉田美和さんの夫のことには一切触れていません。

 彼女は言います。”今年のツアーはいつもより涙が出る”。

 北海道の小さな町出身とありましたが、亡き夫は何処の出身なのか、2人が何処に住んでいたかも出てきません。

 ただ”大阪LOVER”は、大阪もしくは大阪弁に置き換えて、彼女達のことを描いた曲と感じました。

 曲は個人が創るのですから、当然とも言えますが強くそう思ったのです。

 音楽だけに係わらず、人はアーティストの作品だけを見ているのではありません。

 その後ろにある人生、ストーリーを意識する、しないに係わらず見ています。

 逆にそれらが感じられないものは、自分の人生も投影出来ません。心は動かないのです。

 多感で、繊細すぎるようにも見える吉田美和というアーティストもその人生を写しているはずなのです。

 番組では最後に、全てを出し尽くしたように放心する彼女が映し出されます。

 最終日は9月23日。夫が亡くなったのは9月26日。平静であったはずが無いのです。この事を知ったのは、番組を見た後でした。

 知らなくても、プロとして最高のモノを届け、観客の心を揺さぶりたいと、歌う姿は迫力がありました。

 そして何となくですが”夫に捧げる”という言葉が頭に浮かびます。

 凄いものを見せて貰ったと言う気持ちと、見てはいけないものを見てしまった、感さえありました。

 彼女は言っていました。”音楽の力って凄い”。

 創り手の人生がその凄みに強く係わっています。本当に辛い事だったと思いますが、彼女はそれさえも歌う運命にあるのかもしれません。

 私はアーティストと言う、純粋で不器用な表現者を見ると愛しく思うのです。

大阪LOVERの歌詞

太陽の塔

 この連休は、素晴らしい天気でした。何処にも行けそうになかったので、子供と妻は高槻の実家へ帰っていました。

 日曜日、迎えに行く途中に万博記念公園の外周道路を通りました。紅葉は今が見ごろ。

 公園の中央から大阪を見下ろしているのは“太陽の塔”。ご存知、岡本太郎の代表作。

 常人離れした表情と“芸術は爆発”だという言葉はあまりにも有名です。しかし、それくらいしか知りません。それが気になりだしたのは、この夏一枚の写真を見てからでした。

 福井県で訪れた山間の静かな蕎麦屋さんに、写真は飾られていました。店主と並んでというものでなく、蕎麦に箸を付ける姿が映っています。パリッとしたYシャツにネクタイ。”かっこいい”と思ったのです。静かな横顔には哀愁さえ感じました。

 “太陽の塔”は1970年の元気な大阪のシンボルです。老朽化により解体という話もあったようですが、今年から3年間の修復工事が始まりました。残ったとしても、あの頃は良かったではダメだと思うのです。中央の顔=太陽を見ているとそんな気になるのです。

 自分の心のままに生きる芸術家を見ると、人の原型というか本性に近いものを見る気がします。彼は縄文土器に興味を持ったといいます。原始的な生活から生れた芸術に惹かれたのは、ごく自然な事だったのかもしれません。

 芸術家という人種に、どこか愛おしさを感じるのです。

iPod shuffle

 最近 iPod shuffleを使っています。

 ある方からプレゼント頂いたのです。

 大きさは巾40mm高さ26mm厚み10mm。

 猿のCMも懐かしいウォークマン世代の私には、驚愕のサイズです。愛用の芯ホルダーと並べてみました。

 オープンデスクの学生に聞くと、大体はiPodを持っています。私はアップル製品としても初体験です。

念の為少し説明すると、iPodシリーズはアップル社が販売する携帯型デジタル音楽プレイヤーです。

 iPod shuffleはディスプレイの無い、shuffle機能だけを搭載した最小の機種なのです。

 デザイン、コンセプトを見ても根強いアップルユーザーが多いのも分かります。

 しかしiPod がここまで支持されたのは、その音楽ダウンロードシステム”iTunes”による所が大きいと言われます。

 コピーコントロールを掛けるなど複製を作られることに躍起になっていた、多くのレーベルがそのシステムに参加したからです。

 iTunes Storeで一曲ダウンロードするのに200円。シングルCDを買うより安く、アルバムをレンタルするより安く、シングルをレンタルするよりは高い。絶妙の値段設定にもなっています。

 梅田のヨドバシカメラでちらりと、値段を見ると9800円。

 値段じゃないんです。値段じゃないんですが、プレゼントって何故こうも嬉しいものなのでしょう……

 ウォークマン、CDウォークマン、MDプレーヤー、そしてiPod
 
 音楽が無いと生きていけないと言う程ではないのですが、良く音楽を聞くようになりました。

 一曲目はDon HenleyのThe Boys of Summerにしておきました。

加古大池花火大会へ

 世間はお盆休みの真っ只中で、土曜日は帰省のピーク。

 しかし、兵庫県の稲美町へ向いました。

 友人の会社が加古大池のほとりにあり、絶好の位置で花火が見れると、誘ってくれたのです。

 渋滞する道を、あっちへ抜け、こっちへ抜け。

 普通なら1時間半のところが約3時間。それでも見たい花火。何とか間に合いました。

 ここ東播磨はため池の多いところで、この池は兵庫県最大級だそうです。

 中央の半島状に張り出した公園がお祭りの会場であり、絶好の花火スポットなのです。

 まずは宴会。日が暮れだすと、気分は嫌が上でも盛り上がってきます。

 宵の口の一発が。思わず”た~まや~”。

 7時半頃から、本格的に始まりました。日本の花火師は世界一。色、大きさ、火の軌跡。よくもこれほどのバリエーションがあるものです。

 ほとんどの人は池の半島から見ています。なので、その方向から見れる仕掛け花火が多いのです。

 池の中に仕込まれていたのか、すぐ目の前で火が噴出しました。ちょっと怖いくらいの迫力。

 ナイアガラは数あれど”名物”と言われるだけはあります。池の水辺は、一気に炎の滝に包まれました。

 1時間に渡って、1500発の花火が打ち上げられました。いよいよクライマックスです。

 僅か400m先で打ち上げられた、最後を彩る”大物”は手が届きそうな頭の真上で炸裂しました。火薬の匂いが漂い、燃えカスが頭に落ちてくるほど。

 この特等席で見れたのは感激でした。RYUさま、来年も是非声を掛けて下さいませ。

 先月の神社のお祭り以来、夏らしいことがなかなか出来なかったので、この日はスカッと爽快でした。

 真夏の夜を、華やかに彩る儚い芸術。花火を見ると”日本の夏”という言葉が頭に浮かびます。

芸人

 最近はめっきりテレビを見なくなりました。

 しかしお笑い番組は大好きです。もう少し言えば、お笑い芸人が好きなのです。

 昨今のブームでコントや漫才が多く見れるのは何とも幸せな事。

 「吉本新喜劇」で育ち「8時だよ!全員集合」を見て”志村後ろー!”と叫び、「ひょうきん族」でビートたけしを知り、深夜ラジオ「オールナイトニッポン」を聴きました。いまでは監督「北野武」ですが、ビートたけしは初めての憧れの人。何をやっていてもファンなのです。

 で、現在の私。仕事を終えて家に帰ると、家族はすでに夢の中。

 そんな時はお笑い番組の時間です。最近でもHDDレコーダーに、週3、4本は録画しています。

 なので番組は溜まる一方。見るものにはこと欠きません。
  
 ビールを飲みながら大笑いしている時は、まさに至福の時間。散々見た後はスイッチが入ってしまい”松本人志の「ビジュアルバム」はかなり面白かったナ”などとむかしのコレクションを引っ張りだしてくる事も……

 先頃、たけしと人志の監督対決が話題になっていましたが、私はもっと芸人としての姿を見せて欲しいと思っています。

 指パッチンで一世を風靡したポール牧をご存知でしょうか。彼が好んで色紙にかいた言葉。

「ドーランの 下に涙の 喜劇人」

 芸人という、華々しくも危うい職業。何故か愛しい人種なのです。

MONSTER

 久し振りに漫画を読みました。10年振りくらいでしょうか。タイトルは浦沢直樹の『MONSTER』。『YAWARA!』『MASTERキートン』等が代表作のようです。

『MONSTER』はビッグコミックオリジナルに1994年から2001年まで掲載された浦沢直樹の本格ミステリ漫画。単行本は全18巻が出版され、累計2000万部以上を売り上げた。『ウィキペディア(Wikipedia)』より

 あるテレビ番組で、作者が語る姿を見ました。何と言うか、創り手のミステリアスな部分と、正面から取り組んでいる苦悩が、ビリビリ伝わって来たのです。
 これは読んでみようと、本屋に行くと1冊509円。全18巻揃えると9千円ちょっとになるので古本にしました。値段は1冊50円~350円とバラバラ。読み始めると”恐ろしくも先を知りたい”という感じで、完読するのに一週間は掛かりませんでした。

story 1986年、西ドイツの病院に頭を銃で撃たれた少年が搬送されてくる。日本人外科医のDr.テンマは天才的な腕で双子の兄だった彼の命を救う。10年後、次から次へと起こる奇怪な殺人事件が、その少年と繋がっている事が分かってくる。東西冷戦時代のひずみが生み落とした怪物をDr.テンマ、双子の妹、様々な人物が追う……。

 私のイメージにある漫画とは全く異なる物でした。ストーリーには伏線が張り巡らされ、複雑に絡み合ってきます。登場人物の描写も緻密で個性豊か。残酷な暴力シーンも多く有りますが、展開に過剰な演出はありません。言うなれば、映画の面白さを、小説の長さで体感したよう。単純にスカッと、と言う話ではありませんが、2千部売れた事は十分頷けます。迫力があるのです。
 漫画、映画に関わらず宮崎駿をはじめとする”ジャパニメーション”は海外でも評価を受け、価値の高い輸出品でもあります。多くの才能が、チャンスを掴みにくい小説家などから、漫画家へ流れていると聞いた事もあります。
 
 漫画(アニメ)は日本の文化だと思います。しかし、電車の中ではそれを開け辛い気もします。これは世代の問題なのでしょうか。それとも漫画に対するに認識が古いのでしょうか……。
 これだけ面白いと、若い世代が文字の羅列から離れて行くのは解る気がします。しかし私は文字党。