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須磨の太刀魚 岸和田のトラギス

昨日は久しぶりに釣り行って来ました。
先々週、父が太刀魚狙いで船を出したところ、稀に見る大漁だったので、義父と「チロル」の店主を誘い4人での釣行です。

 

 

 

 

 しかしあいにくの雨で、船もまばらです。冬の雨はさすが堪えます。
少し波があったので「チロル」店主は早々にダウンしてしまい船室でずっと寝ていました。船酔いはかなり辛いものなのです。

 この時期の太刀魚はアジをエサに水深70mくらいの深場をねらいます。

 

 

 

 

 

 なかなか釣れなかったのですが、明確なアタリがありました。ゆっくりあわせると、なんとか1匹だけ顔を見ることができました。

 銀色に輝く美しい魚体にイカツイ顔。太刀魚は体高を表すとき、指何本分と表現します。指4本で75cmの納得のサイズでした。

 

 

 

 

 

 波が高くなって来たので、マリーナのある岸和田近くまで戻って五目釣りに切り替えました。トラギスを10尾、ベラを2尾釣ってお昼過ぎに納竿。

 

 

 

 

 父の船は岸和田に泊めてあるので、帰りはレンゾ・ピアノ設計の関西国際空港を横目に見ながらの帰港します。

 

 

 トラギスは晩ご飯のおかずになりました。この魚はあまり大きくならないのですが、テンプラにしてレモンを絞って頂くとお味は抜群です。
納得の太刀魚は・・・・・・義父に持ってかえって貰いました。

釣りにまつわる

 今日11月7日は立冬。暦の上では冬が始まります。

 しかし実際には、1年のうちで最も過ごし易い時期のひとつです。

 きょうも爽やかな朝でした。こんな天気の日には「釣りにでも行きたいなア」と呟いてしまいます。

 しばらく釣りに行っていないので、テレビの釣り番組を録画して見ています。しかも、週に4番組!辛い!!

 大好きな釣りにまつわる、ことばをいくつか。

 「釣りとは、釣らない為にやっている。なぜなら、網を使えば良いから」古館伊知郎
 
 「一時間幸せになりたければ、酒を飲みなさい。三日間幸せになりたければ、結婚しなさい。八日間幸せになりたければ、豚を殺して食べなさい。・・・・・・永遠に幸せになりたければ、釣りを覚えなさい」開口健が『オーパ』で紹介した中国のことわざ

 「釣り竿とは何か?先端に釣り針、もう一方にバカ者ぶら下げている竿」フランスの諺

 バカ者は、今日も仕事に励みます。来々週くらいに釣りに行くことを目指して。

ニホンカモシカ 明石のタコ

 今週で仕事に、一区切りついたので、土日は釣り三昧でした。

 

 

 

 

 土曜日。いつも行っている、奈良の山上湖、七色ダムに友人と2人での釣行です。ダム湖は元は村だったところも多く、ここには、昔の発電所がいまでも湖の中に建っています。山深い湖なので、今までにも、サルやシカなどは何度も見かけたましたが、今回は流入河川の最上部で、天然記念物の「ニホンカモシカ」が水を飲みにおりてきていました。

 

 

 

 

 ボートでゆっくり近づいていくと、シカよりも断然精悍な顔つきがハッキリ見えてきます。タテガミも神々しく、宮崎アニメ「もののけ姫」のシシガミさまを思い出し、すこし神妙な気持ちになりました。最終的には15mくらいまで近づいたのですが、ゆっくりと何度も立ち止まりながら、山へと帰って行きました。釣果のほうも、まずまずで、友人とは1年ぶりの釣行だった事もあり、大いに楽しみ、満足して帰ってきました。


 

 

 

 

 日曜日は、父と義父と私の3人で、明石のタコを狙って、明石大橋下まで行って来ました。父は大阪湾の南部にある岸和田にボートを停めているので、ポイントまでは50分程かかります。5時に出船して、6時頃からの実釣開始です。この日は、メインターゲットのタコは、全部で5匹とやや少な目だったので、淡路島の北端、岩屋前に移動しました。ガシラ、ベラを15匹程追です。

 

 

 

 

 今度はキスを狙って淡路島の東側の仮屋に移動しました。初めに何故か父の竿にメバルが来たので、仕掛けを変更して狙い出すと、今度は私の竿に何故か40cmくらいのサバが来ました。その後は35cm~50cmまでのサバが入れ食いで、船上は大いに盛り上がりました。

 稀に見る大漁で、晩ご飯には、明石の生タコの刺身、メバル、ガシラ、ベラのから揚げ、サバの塩焼きと、食卓には皿があふれていました。
仕事が一段落した安堵感も手伝って、久しぶりに本当に楽しい週末でした。しかし、2日続けての3時起きには、ちょっと疲れてしまいましたが。

紀北の魚5種

 近畿地方も入梅しましたが、昨日はいい天気だったので、和歌山へ釣りに行ってきました。

 釣りと言ってもいろんな釣り方があるのですが、これからは家族で行くなら、“投釣り”が一番だろうということで、久しぶりに浜から思いっきり投げてきました。家族3人は、浜にマットを敷いて、のんびりと、かつ期待して、魚からの“アタリ”を待ちました。

 なかなか釣れないので、もう一本竿を出し、少し気になった、目の前に見える磯が張り出したところへ、チョイと投げると、状況は急変しバタバタと釣れ出しました。

 大遠投する必要は全くありませんでした。“灯台もと暗し”釣りにはこんな事が、往々にしてあります。

 狙っていた25cmくらいのキスを筆頭に、外道が4種類。

 まずは、ガッチョ。ヌメヌメしているので、嫌われモノですが、てんぷらにすれば、味は天下一品です。エラの横にトゲがあるので、さばくときは要注意。

 ベラ。この魚もヌメリがあり、色が鮮やかすぎるのか、やや嫌われる傾向がありますが、小骨さえとれば、刺身、から揚げともに、かなり美味しい魚です。

 キタマクラ。フグ科の魚なので、毒があります。産卵期のオスは、このような鮮やかな色になるようです。

 食べると、北枕というのが語源。誰が付けたのか、ちょっと笑えない名前です。すぐに逃がしてあげました。



 最後はガシラ。全国的には“カサゴ”ですが、関西では頭が大き過ぎるから“ガシラ”。見た目とは似てもに似つかぬ上品な味です。

 煮付け、から揚げ、大型なら刺身が秀逸。比較的、簡単に釣れるし、食べても美味しい、個人的には一番好きな魚です。

 キスとガッチョはてんぷらに、その他はから揚げにして、ビールのあてとなりました。

吉野杉と檜のある湖

 半年ぶりに奈良県の南端にある湖へ、釣りに行って来ました。

 今年は稀に見る、花粉の飛散量の多い年のようです。昨年までは、春先からは少しくしゃみが多くなるな、という程度だったのですが、今年は違いました。完全に花粉症です。

 その上、吉野杉、檜で埋め尽くされた山々に囲まれた湖に、ボートを浮かべていると、取れたてのフレッシュな花粉が、絶え間なく降り注いでくるわけです。

 おりしも当日は一日中強風が吹き荒れ、花粉は乱舞し、釣りをしながらも、水のような鼻水は垂れ流しのまま。静かな山上湖には、くしゃみの音が延々とコダマしていました。くしゃみのしすぎは本当に体力を消耗します。その上、誰にぶつける事も出来ない不快感。

 花粉の治まるゴールデンウィークが本当に待ち遠しい。

 花粉症が完治する薬を発明したら、多くの人に感謝された上、ダイナマイトを発明したノーベル級の財を築けるのでは?

私の魚-釣キチによる年末の回想-

 今年も休日は可能な限り、釣りに行ったのでかなりの回数になりますし、相当な数の魚を釣ったことになると思います。ですが、今年一番記憶に残っている魚は、やはり逃がした魚です。

 それは、今年の最終釣行の1回前、11月の中旬、かなり寒くなってからのことでした。事前情報は、急激な冷え込みで、状況はたいへん厳しい。けれども、もし釣れれば大物。岸際の倒木などの障害物の中のほうに魚が隠れており、一日中、そんな場所を狙って投げ続ければ、可能性があるというものでした。

 夕方まで、投げて投げて投げまくって、数千回、その時は唐突に訪れました。岸から、倒れた木が複雑に交差している木の間にルアーを投げ込んで、少しアクションを与えた瞬間、ブルッ、ブルンブルンという生命感が、明確に大きく、伝わってきました。9時間投げ続けて初めての”アタリ”。

 反射的に竿を大きくあおり、針をしっかり食い込ませ、素早くリールで巻き取ろうとすると、なおグングンと水中に潜ろうと抵抗します。強引に巻き上げて来ると、水面近くで反転した魚影がギラっと光りました。「デカイっ!」その直後、大きな魚体を躍らせて水面を割って大きくジャンプ。その姿は山間の低い夕日を浴び、水しぶきと共に、キラキラと光り躍動していました。が、糸が少し緩んだその瞬間、魚は頭を大きく左右に振り、針は外れ、バシャンと大きな波紋を残し、再び水中へと消えて行きました。

 逃がした魚は大きいと言いますがゆうに50センチは超えていたと思います。

 しばし呆然とした後、誰もいないのを確認したあと、ボートのデッキを踏み鳴らして、悔しさのあまり咆哮していました。帰りの車のなかでも、その光景と後悔の繰り返し。「なんで、一瞬緩んだんやろ、強引に取り込めへんかったんやろ・・・・・」数日間、同じことが繰り返されるのです。

 今でもその引きの感触は手に残っていますが、悔しさは薄れ、あの魚への愛おしさへと変わっています。そして、これからもずっと私の心の中で泳ぎ続けるんだと思います。

 これが今年一番記憶に残る「私の魚」です。

 この感情が異常なものと思わないひとは、間違いなく釣りキチです。それ以外の人は、「こんな人もいるんだ」くらいに思ってそっとしておいて下さい。

晩秋の湖

 奈良県の池原ダムに行っていました。空気はキリッと冷たく、とても気持ちいい天気でした。

 このあたりは、杉などの常緑樹が多いので紅葉は、ポツリポツリという感じです。

 三重県の尾鷲市と並び日本で最も年間降水量の多い大台ケ原水系に位置し、いたるところに滝があります。

 大台ケ原水系には、ダムが隣り合わせにあるところがいくつかあります。池原ダムの上流と下流にもダムがあります。

 近くにスキー場があるくらい寒くなるので、来年の春までしばしのお別れです。

 一年間楽しませてもらった、池原の大自然に感謝!

自然の中で

 先週末の、6/6も奈良県の池原ダムに行っていました。

 休日、湖に浮かんでいると、いろいろなことを考えます。

 ダム湖は、全くの手付かずの自然と言うわけではありません。路ができ、人が住み、治水の必要性、、電気の需要が出来て、水源、発電の資源として、人の手によってダム湖ができます。現在は水力発電の持つ意味も大きく変わりつつありますが、そこから、我々は恩恵を受けていることは間違いないと思います。

 僕が小学生のころ、夢中で読んだ漫画に、矢口高雄さんの「釣りキチ三平」がありました。

 釣り好きの少年「三平」が、いろいろな釣りを通して、人と知り合ったり、自然を通して成長してゆく話でした。

 作者、矢口高雄さんの生まれ故郷の秋田がモチーフだったのだと思いますが、滝のある渓流や、朝もやのかかる神秘的な湖に、わくわくしながらページをめくったものでした。

 今でも、朝もやの中にボートを出す時は、「釣りキチ三平」を読んでいた頃と、全く同じ気持ちになります。

 私の感じていることは、自分も自然の一部なんだな、ということ。大きな意味では、建築もそうだと考えています。そういう気持ちで建築を設計して行きたいと思っています。

BIG BASS

 5/8の土曜日にバス(ブラックバス)フィッシングに行ってきました。

 場所はいつも行く奈良の山奥にある池原ダムというところ。なんと、ナント、夕方に釣行3日連続になる50cmオーバーの52cm1.6kgの大物を、釣上げることができました。こんなことは自身、初めてで、少し怖いくらいでした。

 この時期はバスにとっての産卵時期で、普段は警戒心の強いビッグバスも、非常に浅いところで産卵し、その後少しだけ深いところに留まり、体力の回復を待って再び湖を自由に移動しだします。

 この状態をポストスポーン(産卵後という意味)と言います。このバスも小さなわんどの出口に留まっていたようです。

 バスフィッシングは、バスの習性や、自然の状態を学び、考え、感じながら、魚を探しだし、ルアー(疑似餌)で釣るところに、大きな楽しみがあります。

 ブラックバスについては、違法放流などの問題点も多く、賛否両論あることは理解していますが、池原ダムは早くから観光資源として村を活性化させた、数少ない村です。

 自然に感謝しながら、なるべく深く、長く自然の中に居たいと思っています。