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まんのう町、鳴門、津名 食べる旅 & 讃岐うどんの名店Ⅲ

先週末は、友人家族と旅行の約束をしていました。

しかし、下の娘が保育園でロタウイルスに感染。今朝あたりは随分良くなって来たのですが、土曜日はそんな状況になく、妻と2人で留守番に。

初めて長男と2人で旅行に出ました。

友人家族とは、夕方に徳島県鳴門にあるホテルで待ち合わせで、土曜日は釣りでもするつもりでした。

しかし雨風が強く、急遽香川県まんのう町に住む祖母を訪ねる事に。

今年で85歳。昔の元気はなくなりましたが、血色も良く1時間半ほど話をしました。歳を取ると、ひ孫と話すのが一番楽しそうです。

母の実家、香川県まんのう町は讃岐うどんの有名店がひしめきます。

近くに、そんな本出てくるお店が20店以上ありますが、私のお勧めは、1番「やまうち」、2番「山下うどん」。共に繁盛店ですが、流石に美味しいです。

今回は時間が遅めだったこともあり、超人気店「長田」に行ってみました。

うどん屋さんにあるおでんは、甘めの味噌ダレをかける店が多いのです。

卵、大根50円。スジ120円。

この店は「釜揚げ」が売りです。おでん、おにぎり、釜揚げの大と小で、900円弱でした。

しょうがは自分ですって、ねぎと一緒にダシの中へ。

太めの麺で、ノド越しと香りの素晴らしい釜揚げでした。子供も小をほぼ完食。

こちらも有名店の、元祖しょうゆうどん「小縣家」が辻向かいにあります。

まんのう町を後に、夕方には本日の宿に到着。

瀬戸内海を望む山の頂き付近に建ち、小豆島を見下ろします。素晴らしい眺めでした。友人家族が到着すると、近くの活け魚料理店へ。

造りとワカメ汁がとても美味しかったのですが、写真を撮り忘れました。

ほとんど同じ頃に生まれた長男同士は、たまに会っても非常に仲良く遊びます。

朝食の後、淡路島の津名にある、おのころアイランドへ移動して遊んでいました。

昼に予約してあった焼肉に向けて、私達も体を動かし、準備万全です。

淡路牛特集などあれば、ほとんど登場する「ありい亭」

友人が予約をいれてくれました。

自分達で飼育した淡路牛をだしているので、値段はびっくりするくらい安いのです。

特選バラ600円、塩タンは900円、キムチ100円。

ストレスの無い状態で育て、脂をつけすぎないようにしているとの事でした。どれも抜群に美味しかったです。

良く食べた子供達にはイチゴにアイスの入ったデザート。大人は、ピリ辛スジクッパ450円でしめ。

家族経営で、都心のサービスを期待するのは無理です。昨日も大繁盛で、一杯一杯の感じでした。更に予約なしは難しそうです。

しかし、大人3人と子供2人で9600円。品質と味を考えると、凄く安いと思います。どうせ行くなら、予約してでも行きたいお店でした。

ETCの特別割引もあって、香川県まんのう町まで高速代が2000円程。通常なら1万円弱は掛かります。讃岐うどん、淡路牛。食べるなら今、でしょうか。

帰郷

 先週末は、岡山県倉敷市と、香川県まんのう町に帰っていました。それぞれ父と母の郷里なのです。

 お盆の混雑期を避けての墓参りが目的。両親の里が遠い私達にとって、お盆の恒例行事です。まずは岡山から、両親、私の家族4人、弟家族4人の総勢10人のちょっとした団体旅行です。

 父方の墓地は、瀬戸内海を見下ろす山腹にあります。

 汗を流しながら裏山に登り、ウチワで蚊を追いやりながら線香に火を。

 墓石に水を掛けながら「こっちはお爺ちゃんの親やったっけ……」と。

 毎年同じような会話ですが、それもまた良いものです。

 お参りの後、父の生家に寄ってきました。祖父は材木店を営み、晩年まで木を触っていました。

 祖母は90歳を超え、足こそ弱り気味ですが、食欲も旺盛です。耳が良いので、会話もほぼ支障ありません。

 5ヶ月になる長女は初対面でした。祖母が分かるうちに何とかと思っていたので、本当に良かったです。

 その後、瀬戸大橋を渡って、香川県へ。

 母方の墓地は、船の神様、金毘羅さんのある象頭山を望みます。

 お参りを済ませて、祖母に会いに行きました。85歳になります。

 頭はしっかりしているので「よく食べ、よく寝、頑張って歩く事」を約束して、後にしました。

 その後は第二の目的地、newレオマールドへ。今回はここで一泊です。

 一旦破綻し、再生したテーマパークです。香川県の山間部だけあって、敷地は広々として、混雑もそれほどではありませんでした。

 弟の長男とウチの長男はともに3歳。暑い中、お祖父ちゃんお祖母ちゃんと勇んで出掛けていきました。

 帰りには、讃岐うどんを食べに。

 この辺りは特に激戦区です。しかし地元の人は有名店を嫌います。母の弟、私の叔父に新しい店を教えてもらいました。

 琴平電鉄の栗熊駅の向かいにある、香川屋本店。

 生醤油うどん大370円。ぶっかけうどん小なら260円。

 味と金額は満足ですが、店舗内に香川ならではの風情はありません。一店舗だけなら、やまうち山下あたりを勧めます。

 祖母2人は80代半ばと90代ですから、昔のような元気はありません。それでもやはりたった2人の祖母。会えるだけで、愛しいのです。

7回忌

 先週の土曜日、久し振りに母の郷里に帰りました。祖父の7回忌だったのです。香川県満濃町は、瀬戸大橋を渡れば車で30分ほど。

 祖父母4人はみな本当に元気でした。6年前に初めて祖父を亡くします。87歳でした。

 祖父は、7人兄弟の次男に生まれます。比較的大きな農家でしたが、14、5歳の頃、弁護士を目指して東京へ。書生しながら勉強し、東京の大学に進みます。

 これからは何をするにも学が必要と考えていました。昭和5年頃の事、日本は戦争への道をひた走っていました。

 在学中に第二次世界大戦が勃発。中国大陸に出兵されますが、なんとか生還。戦後は通産省で働き、マッカーサー率いるGHQと、政府の橋渡しの仕事をしました。しかし過労もあり、結核を患います。療養の為、故郷に戻る事になったのが、昭和30年。祖父37歳、、長女の母が5歳、叔父3歳の事でした。

 結核の為、最終的に肺を一つ切除することになります。その前後10年間は、働く事が出来ませんでした。祖母は子供2人を育てるのに懸命に働らき、随分苦労をしたようです。

 やっと体調が戻りはじめた祖父は、電気屋を始めます。都会で使った便利な家電を、重労働に苦しむ農村の女性へと考えたのです。

 その理想を実現する為、起こした会社は”生活改善社”。金毘羅さんに通じる参道に今もあります。

 祖父の生い立ちについては、何となく知っていました。

 しかし、10年も働けなかった事、肺を失った理由が結核だった事、それによって、祖母、母、叔父は働きづめだった事は、初めて知りました。90歳になる亡き祖父の妹が、教えてくれたのです。

  祖父は今、讃岐富士を望む墓地に眠ります。孝行したい時に親はなし。祖父母も同じでしょう。十分孝行できたかと聞かれれば、やはり首をかしげざるえません。

 しかし祖父なら”そんな事を悔やむより、り、一生懸命働き、真面目に生きなさい”と声を掛けてくれると思います。

 そんなことを想う、秋晴れの7回忌でした。

さぬきへ その1 & 讃岐うどんの名店Ⅰ

この連休を利用して、香川県に行ってきました。母の実家が金毘羅さんと日本一長い石段が有名な門前町にあり、3年前に亡くなった祖父のお墓参りを兼ねての旅行です。

昼食には、本場の讃岐うどんを食べに行きました。お店は最近のブームですっかり有名になった、山あいにあるにも係わらず常に行列の店『やまうち』

かけうどんのメニューにも「ひやひや」、「ひやあつ」、「あつあつ」とあります。

これは、麺とダシのそれぞれを熱い、冷たい、を選べて組合せは自由。私は「ひやあつ」(麺は冷+ダシは熱)の大とてんぷらを頼みます。薬味のしょうがは各テーブルにある、おろし金ですりおろし、大目にいれて頂きます。

コシが強く、かつもっちりしているうどんはそのまま食べても、充分美味しいくらいの、塩の下味がついています。麺の味がしっかりしているのでダシは薄味で澄んでいます。

一旦口に運ぶと、心地良いのど越しであっというまに一杯たいらげ、もう一度行列に並び直して、しょうゆうどんも食べました。こちらは、麺に醤油を直接かけて頂くのですが、麺を味わうなら、こちらもおすすめです。

と、非常に満足した上に値段は、小200円、大250円、特大350円で100円のてんぷらを乗せても500円あれば充分と、非常に安い!そして美味い!

香川県では、全国平均の4倍うどんを食べるそうです。小麦粉の産地、イリコが良く獲れる、醤油造りが盛んなどの理由からのようで、少し前まで、ごく普通に一般家庭でも手打ちうどんを作っていました。小学生の頃は、夏休みの半分を香川で過ごしていたのですが、亡くなった祖父も、良くうどんを打ってくれたものでした……

コシを出すために、麺を足で踏むのですが、その姿を思い出しました。