地下鉄御堂筋線、西田辺駅のすぐ東。
シャープの本社がありました。
駅から歩いて2分くらいで便利な場所です。
堺工場の敷地内へ本社を移転したあと、春先から解体が始まりました。
今日通ると、建物が完全に無くなりました。
ここまで追い込まなければ、移転、統合が出来なかったことに、名門企業の憂鬱を感じます。
しかし、他人事だとも思えません。規模は別にしても、後手に回ると、よい結果を生むことはありません。
こころしなければと思います。
更に西へ行くと、万代池があります。
住宅街の中に突然現れるこの景色。
まさに都会の中のオアシスです。
現場へ行く前に寄り道していたのですが、何故か車のあたりに多くの警官が。
何事かと戻ると「痴漢がでて、走って逃げたんです」と。
何も悪い事はしていませんが警察をみると、何故かドキッとするものです。(停車のつもりですが、駐車違反とも言えますが)
今年読んだ本の中で、最も印象に残っているのが、「嫌われる勇気」です。
アドラー心理学を書いたものですが、「今という刹那を、精一杯生きないことこそが、人生最大の罪」という結論に至るまで、哲人と若者の議論で物語りは進行していきます。
その中で、こんな行があります。
ある日、妻に「あなたイビキがうるさいから寝られないじゃない」といわれ喧嘩になったとします。
しかし、イビキをかいたのは、この日だけではありません。
「喧嘩する」と先に決めているというのです。
こんな例えもあありました。
レストランでウェイトレスが飲み物をこぼし、私の服にかかったとします。
「何をしてくれているんだ!」と怒鳴る人がいれば、「いいよ、いいよ。拭くものだけ持ってきてくれる」という反応もあります。
虫の居所が悪かったという言い方もありますが、ようするにどう行動するかは、自分が先に決めているのです。怒鳴る理由をいつも探していたから怒鳴った、という考え方です。
この話を聞いてから、なるほどと思います。
ある現場で一緒に解決策を模索してくれない職人がいました.
彼に「初めから出来ないと言うゴールだけ決めて、その理由を探しているだけじゃないか」と色をなしてしまいました。
若い職人に、そこまで言ってはならないと思うのですが、その姿勢に我慢ができなかったのです。
反対の言い方をすれば、常にプロとしての仕事をしない彼を(私の思うプロですが)、私がいつか怒ると決めていたともいえます。
このルールに基づけば、 個人においては自分の決めた通りの結果になります。
では企業はどうか。
強烈なリーダーシップをもつ、創業者がいる間はおそらくこのルール通りでしょう。
永続的発展が企業の宿命なら、いつか代替わりがおこります。その時に、皆の考え方が最も重要になってきます。
昨年末にマルコが辞めてから、何人もの面接、入社試験をしましたが、ことごとく採用できませんでした。もしくは短期間で辞めていきました。
昨日、来春からですが1人採用を決めました。
リーダーができることは、面白いと思える環境をつくることです。社員が遣り甲斐をもち、大変ながらも夢をもって働ける場。
それが私の目指すところです。
私は創業者なので、結果は初めから決まっています。必ずそうすると決めるだけなのです。