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大阪市平野区、設計事務所。建築家 守谷昌紀

「中庭のある無垢な珪藻土の家」‐8‐「リスク」か「 可能性」か

月末の引っ越しまで10日をきりました。

現場は、壁仕上げに入っています。

この計画はタイトルにあるとおり、壁は珪藻土塗。

これらは全て左官職人の手で塗りあげられます。

くるっとコテの上にネタを乗せる動きは、やはり職人技。

まずは大きなコテで塗り付けます。

そして、場所にあったコテに持ち替え、仕上げていくのです。


これは、壁と壁が90度でぶつかってくる入隅(いりすみ)を塗るコテ。

出隅(ですみ)なら逆形状のコテを使います。

昔は「ペンキ塗り立て」などの看板をよくみました。

しかし最近では、人の手が出来を左右する仕上げは減る一方なのです。

タイル工事もその部類に入るでしょうか。

洗面台もいい感じに仕上がってきました。

これはマグネットが付く塗料で塗られた子供部屋の壁。

塗料に砂鉄が含まれています。

これらは左官工事と似ていますが、タイル工事、塗装工事と、全て別の業種なのです。

ご夫妻と内部を回りますが、壁をみるだけでも楽しそうです。

自然素材の中で暮らしたいという強い思いが、無垢の床、珪藻土の壁を実現するに至りました。

建物に入った時、いわゆる新築の家の匂いはしません。土の匂いというか、非常に優しいのです。

左官工事、タイル工事、塗装工事と人の手が出来を左右すると書きました。

建築家との家創りも全く同じです。自由がゆえ、互いの考え方がその成否に大きく影響を与えます。

それらをリスクと呼ぶのか、可能性と呼ぶのか。

「可能性」と思った人とだけ仕事をすることになるので、クライアントは皆ポジティブな人ばかり。

課題、問題ももちろん噴出してきますが、基本、現場打合せは楽しいものです。

それは可能性に満ちているからに他ならないのです。

文責:守谷 昌紀

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「中庭のある無垢な珪藻土の家」‐7‐マラソンは終わってからでは走れない

 3月も中旬に入り、ようやく足場が外れました。

 虫も這いだす啓蟄をすぎ、南西からの日差しがファサードを照らします。

 この建物が、街を明るくしてくれるのではと期待します。

 今日はご夫妻に加え、長女さん、奥さんのお母さま、ご主人のご両親と、順に現場へ足を運んでもらいました。

 皆さんに「外壁の表情がいいね」「かわいいお家ね」と喜んでいただき、現場一同嬉しい限りです。

 月末の引っ越しを目指して、内部も活気がでてきました。

 一番奥にキッチンも据え付けられています。

 キッチンの並びにある和室、そしてキッチン後ろにあるワークスペースは、このお家にとって重要な意味をもっています。

 ワークスペースからは、キッチン越しにLDKを見ることができ、洗面、そして和室とつながります。

 和室は、お子さんのお昼寝や、洗濯ものを畳む空間として使えるようにという要望を受けてのものです。

 西側ファサードにあるスリットは、舳先のようになった外壁をより美しく見せるはずです。

 これは、ぎりぎりの建ぺい率をクリアするための苦肉の策でもありました。

 必要は発明の母と言います。

 共働きで忙しいご夫妻にとって、何が最も大切なのかというところから設計を進めて行きました。

 よって、迷いはほぼ無かったと思います。

 今回の打合せが32回目。うち、現場打合せは12回目です。

 昼の1時にスタートして、結局3時半まで屋外での打合せをお願いすることになりました。

 夕方になるとやはり冷え込んできます。

 それでも、打合せに付き合ってもらえるのは、クライアントが本気だからに他なりません。

 次回打合せが、概ね最終打合せになるでしょうか。

 マラソンは試合が終わってからでは走れません。

 走るなら今。

 自分達にも、現場にも、同じ言葉をかけるしかできないのです。

文責:守谷 昌紀

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永住したい打ち放しのマンション「R Grey」‐1‐プロローグ

 当社の隣に、弟がマンションを建てると書いたのが、2016年の9月。

 あれから半年。いつもながら難航した金額調整を経て、ようやく着工することになった。

 計画開始時点では、父が昭和56年に建てたガラス屋の倉庫が残っていた。

 昨年の10月初旬から、まずは解体をスタート。

 3週間かけて完了。

 更地になったあとの4ヵ月は、甥っ子たちの遊び場だ。

 そして先月下旬から、地盤改良工事をスタートした。

 プランは1LDKで、空間に拘りのあるシングル、もしくは若い夫婦に住んで貰えればと思っている。

 オーナーとなる弟は、木造3階建ても考えていたが、最終的には鉄筋コンクリート(以下RC)造を選択した。

 コンセプトは「長く住みたい」「永住したい」アパートメントハウス。

 共同住宅である以上「頑丈」「燃えない」「プライバシー」は最優先となる。

 RC造の壁式構造は、阪神淡路大震災でも一棟も倒壊していないといわれている。

 室内のフローリング以外、ほとんどの材が燃えない、燃えにくい材で構成している。

 遮音性能も含めて、3点全てにおいてRC造が他の構造を勝っている。

 しかし、木造、鉄骨造より躯体のコストがかかるのは明らかだ。

 それでも、RC造にできたのには理由がある。

 はっきり書くが、敷地は父の持ち物で、非常に安い賃料で弟が借りているからだ。

 共同住宅は収益のために建てられる。土地へのコストが圧倒的に安いので、家賃と比べて建物の質は間違いなく高いと言える。

 まだ最終的な家賃は決まっていないが、決定すればここでも公開しようと思う。

 全部で6住戸。1住戸はすでに予約をもらっている。

 この計画は、兄である私に設計を頼むのが前提となっていなかった。

 私としても、共同住宅に関しては非常に複雑な思いがあった。

 街に愛着がなければ、ゴミのポイ捨て、路上駐輪など周辺住人にとっては、プラスの要素はない。

 自分達が暮らす空間、建物、そして、街へと順に愛着を持って貰えるような建物でなければ、設計をしたいと思えなかったのだ。

 家賃のコストパフォーマンスが高い理由は先に書いた。

 この建物を好きになって貰えるかは、私達設計者、また施工者の能力にかかっている。

 竣工予定は今年の9月。

 春に次ぐ転勤シーズンに、沢山のオファーを貰うイメージをもって、計画は本格的にスタートする。

文責:守谷 昌紀

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枚方「さかたファミリー歯科クリニック」‐2‐上等上棟

 大安の昨日、「さかたファミリー歯科クリニック」が棟上げを迎えました。

 幹線道路沿いに建ちますが、あらためて大きなクリニックだと感じます。

 その大工工事をしきってくれる棟梁は41歳。

 脂がのりきっている感じです。

 この日は、4人のチームを指揮しての建方でした。

 正面開口部は、このクリニックの顔。

 棟梁とベテラン大工の2人が、手慣れた動きで、梁を叩き込んでいきます。

 仕事ができる人は、みていてもリズムがいい。

 それを確認するだけで、信頼できそうだなと思うのです。

 この大きな開口部は、エントランスの吹抜けに、北側の安定した光を供給してくれるはずです。

 午後4時頃、垂木を固定しているところまで見届けて、次の打合せに移動しました。

 棟梁とチームを組んでいた、ちょっとこわもてのベテラン大工。

 屋根上に声をかけると、思いもよらずはにかんだ笑顔で応えてくれました。

 自分の現場でなければ、絶対声をかけないくらいの迫力は持ち合わせていました。

 ちょっと不器用で、腕自慢が集まる現場が、私のもう1つの仕事場です。

 もし、全てロボットだけの現場になったら、違う仕事を考えます。

 やはり建築は、人がつくるから上等なのです。

文責:守谷 昌紀

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「中庭のある無垢な珪藻土の家」‐6‐現場訪問大歓迎

 暦の上では春ですが、やはり寒い日が続きます。

 大人でも寒いので、お子さんはなお寒いはず。

 この日は、お子さん2人とご両親、ご兄妹も遊びにきてきくれました。

 現場で2時間も、3時間もご夫妻を拘束するので、その間の子守りも含めて、皆さんで遊びにきてくれたのです。

 テンションの上がった3歳のお姉ちゃんは、かなり薄着でした。

 やはり子供は風の子でした。

 ハシゴを降りる時は、おじいちゃんの抱っこで。

 1歳半の弟君は、お母さんの抱っこで。

 何とも幸せそうな笑顔です。

 そして、姪っ子さんも遊びにきてくれました。

 仲良し女の子組は、記念に壁へお絵かきしてもらいました。

 壁内で見えなくなりますが、ここい確かに成長の手跡が残っています。

 これはスタッフの田辺さんからのプレゼント。

 断熱材で出来たお人形です。

 私達が一番お会いするのは、クライアントであるご夫妻です。

 クライアントのご両親からすれば、お子さん、お孫さんが暮らす家が、どんなものになるのか、期待半分、不安半分だと思います。

 私達、また施工会社への思いも、期待半分、不安半分。

 もう少し正直に言えば、不安のほうが大きいと思います。

 知らない、分からないは、不安を大きくこそすれ、信用側には転びません。

 不安を小さくする、解消する方法は1つだけ。お会いする、みていただく。これに尽きるのです。

 よって、どんな時でも現場訪問は大歓迎なのです。

 お孫さんを抱っこするおじいちゃん。これ程微笑ましい光景は、そうありません。

 家創りは、親族をあげてのまさに総力戦なのです。

文責:守谷 昌紀

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「四世代で暮らす家」‐4‐ガラスの魅力

 今年は記録的にインフルエンザがはやっているとのこと。

 現場でも風邪気味の人が結構います。

 と思っていたら、うちの娘も、スタッフの田辺さんもかかってしまいました。

 小学校は強制的に1週間休みだそうですが、さすがに当社の規模では休ませてあげることができず……

 大板のガラスがはいりだし、感じがでてきました。

 いままでベニヤで塞がれていた、開口部にガラスが入ると、内部の雰囲気は一変します。

 不透明のガラス。これは拡散光を期待したものです。

 開口部にはいろいろな種類あります。

 ここは、FIXの窓とオーニング窓を組み合わせています。

 ガラスほど建築を変えた素材はないかもしれません。

 前回、ある部分のおさまりを、棟梁と相談していました。

 柱を割って加工し、ガラスを挟むというアイデアです。

 これなら、無駄なパーツがなく、極めてスッキリと美しいでしょう。

 この提案には感激しました。

 「いや~、このくらい大したことないッスよ」と謙遜していましたが、木は目地方向なら割り易く、継ぎ目もほとんど目立たないという、特性を熟知していなければ出来ない提案です。

 アサヒガラスのサイトに、ガラスの起源が載っていました。

 焚火の周りに置いた岩塩が溶け、砂と反応してできたというガラス。

 その魅力は間違いなく透明性です。

 いかに光を遮らないか。

 単純極まりない課題ですが、そんなことの積み重ねが、空間の質を引き上げてくれるはずなのです。

文責:守谷 昌紀

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「中庭のある無垢な珪藻土の家」‐5‐仕事は仕事を超えてこそ、仕事として続く

 遅ればせながら、現場に当社の横断幕をあげました。

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 手前に停まっているトラックは、断熱材を吹き込む機械が積んであります。

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 玄関框(がまち)は、無節の檜。なかなか立派な材です。

 こちらの家は、無垢、嘘のないということが、重要なコンセプトになっているのです。

03 - コピー

 クライアントには、先週末、今週末と続けて現場に足を運んでもらいました。

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 先週との違いは、間柱に繊維状のシートが張りつけられている点。

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 外壁との隙間に、セルロースファイバーという新聞紙からできた断熱材を吹き込んでいきます。

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 一般的なグラスウールより金額は張りますが、健康によい、音が静かなどのメリットがあり、今回実現に至りました。

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 前に停まっていたトラックの荷台に、撹拌し送り出すコンプレッサーが積まれています。

 職長に「いつもより多めにね」と冗談を言うと「入れすぎるのも、効果が落ちるんですよ」と諫められました。

 失礼いたしました。

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 敷地に合わせたフォルムは、バルコニーにも見てとれます。

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 建ぺい率いっぱいに、かつ機能的で美しく。

15のコピー

 そこから上を見上げると、ちょうど屋根の施工中でした。

 今回、屋根材はブルーを選択しています。

 屋根上の職人に声をかけると、幾分誇らしげに応えてくれました。

 そう、ここは人生における舞台です。

 職人の人達がお子さんと近所を通っ時、「お父さんが仕事をした家を見に行くか」と言ってもらえるよう仕事をしたいと思っています。

 単価通りの仕事なら、単価通りの家しかできません。

 仕事は仕事を超えてこそ、仕事として続いていくのだと思っています。

文責:守谷 昌紀

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「中庭のある無垢な珪藻土の家」‐4‐環境と宇宙

 この敷地は南西の角地で、隅切りがあります。

 隅切りとは、個人の敷地であっても建築基準法上、建築ができない部分のことです。

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 その敷地の特徴をどういかすか。

 それは建築設計の永遠のテーマですが、これだけ特徴があると反対に、意思決定は早くなります。

 どうせ建築できないなら、来客用の駐車スペースにするのがよいだろうと考え、プランを練っていったのです。

11 - コピーのコピー

 その形が、徐々に出来上がってきました。

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 夏の西側からの直射を避けるため、西に開口部はありません。

13 - コピーのコピー

 それがこの建物の表情と、品格を表してくれると考えています。

15 - コピーのコピー

 特に、屋根の端部は重要です。

17 - コピーのコピー

 内部からみると、その形が分かりやすいでしょうか。

19 - コピーのコピー

 斜めの壁と交差する部分にはスリット状の開口を設けました。

 建ぺい率をクリアするため、どこかの面積を削る必要がありました。それならこの部分にくびれをつくり、西側の顔をよりはっきりさせてはと考えたのです。

 環境と宇宙の違いは、自分が含まれているか否かの一点だけが異なっているといいます。

 環境を理解し、宇宙と一体となれたのか。

 もうすぐその答えが明確になります。

文責:守谷 昌紀

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枚方「さかたファミリー歯科クリニック」‐1‐プロローグ

 1月6日(金)、無事地鎮祭を終えた「さかたファミリー歯科クリニック」。

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 枚方駅から東に延びる国道307号線と、JR片町線が交差するあたりに敷地はある。

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 敷地の面積は約300㎡。

 90坪ほどあるのだが、車社会ではこの広さは魅力になるはずだ。

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 快晴の下、地鎮祭をとりおこなった。

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 途中で大きな計画変更もあり、いつもながら、生みの苦しみとはこうまで厳しいものかと思う。

 しかし、完成した時には全てがストーリーとなるはずだ。

 この医院のコンセプトは「さかたファミリー歯科クリニック」という名称が全て表している。

 「家族で来院して頂き、家族として接するクリニック」

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 「家族として接する」という言葉を聞くまで、「ファミリー」が入る本当の意味を、私が分かっていなかった。

 医療とは最もシンプルな社会貢献の1つである。

 そこに、どれだけ心を込めるかで、全く別次元の行為となるのだと思う。

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 そこに建築がすこしでも貢献できればこれ程嬉しいことはない。

 家族で。

 家族として。

 キーワードはやはりファミリーなのである。

文責:守谷 昌紀

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「中庭のある無垢な珪藻土の家」‐3‐現場マジック

 先週土曜日は、今年初めての現場打合せでした。

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 日差しは暖かですが、開始時の気温は3℃くらいだったでしょうか。

 この時期は、寒さ対策が打合せの精度を左右します。

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 都心部に設計する住宅において、中庭はやはり有効です。

 1月初めでも、深くまで直射が入っていました。

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 この日は、スイッチ、コンセント等の位置決め。

 壁が出来上がる前に確定しなければならないのが建築現場の宿命です。

 少しでも分かりやすくと、監督がテープでキッチンを再現してくれました。

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 洗面化粧台も造作になりそうで、高さ、平面位置と無限の選択肢があります。

 寒空の下、2~3時間をお願いしていましたが、みっちり使い切って、何とか一通りを見て回りました。

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 ご夫妻が帰られたあと、監督、棟梁と細部を詰めてきました。

 庇については、ああでもない、こうでもないと意見を出し合い、ようやく方針が見えてきました。

 まずはチョークで描き、最後に墨入れならぬマジック入れ。

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 朝8時から、現場にいること8時間。

 私達は寒かったと会社に戻りますが、棟梁はここからまたひと仕事なのです。

 会議室では解決できないことが、現場では解決できます。

 これまで何度もそういう場面を見てきましたし、皆が本気で知恵を出し合えば、解決できないことなど無いと思っています。

 現場には、磁場のような力があるのです。

 長く、しつこく、元気よく。

 これが現場での私の流儀です。

文責:守谷 昌紀

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