カテゴリー別アーカイブ: C34  ビフォーアフター「住之江」

ビフォーアフター「住之江の元長屋」-2-1年が経ち

 先週の火曜日、「住之江の元長屋」の1年点検でした。

 昨年の今頃。クライアント姉妹が初めてリフォーム後の家を訪れる撮影でした。

 その撮影が始まる中、私は近くの喫茶店で待っていました。

 まずィレクターから「凄く喜んでくれている」という一報。

 その後、無事対面のシーンも撮り終え、何はともあれホッとした事を思い出します。光陰矢のごとし。あっと言う間の1年でした。

 現場監督と一緒に伺ったのですが、姉妹は「申し分ないです」とのこと。

 1年点検での、この言葉は何にも替え難いものがあります。お茶を飲みながら談笑していたのですが、話が尽きることはなく。

 光庭のイロハモミジも、青々とした葉をつけていました。

 条件が条件だけに気になっていたのですが、本当に逞しい樹です。

 先週、番組の2時間スペシャルが放送されていました。

 新日本プロレスの寮の改修という事もあり、久しぶりに観てみました。最後のテロップには、担当してくれたプロデューサー、ディレクターの名前が。

 私にとっては非日常でしたが、彼らにとってはこれが日常。さあ、頑張らねば、と気を引き締めたのです。

文責:守谷 昌紀

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ビフォーアフター「住之江の元長屋」-1-エピローグ

 先週になりますが、「住之江の元長屋」4ヵ月点検に行ってきました。

 『大改造!!劇的ビフォーアフター』から依頼を受けた改修の仕事です。点検は1ヵ月後あたりが多いのですが、撮影の関係で終盤バタバタしたこともあり、少し先目にしていたのです。

 現場公開が無かったので「現場日記」の1回目がエピローグという稀なケースになりました。

 番組内でも紹介されましたが、クライアントは2人の姉妹でした。

 8人の兄弟が両親と共に暮らしたこの家を、何とか守りたいというのが、番組へ申し込んだ一番の動機だったのです。

 築74年の家は元6軒長屋の中央部で、両隣は切り取られて5階建てのマンションが建っていました。

 当然のごとく日当たりはかなり悪く、家族が増えるたびに増改築されていた家は「天井から雨が降る家」の通り、雨漏りというレベルを超え、相当な量の水が屋内に流れ落ちていました。

 それまで修理し続けてくれた大工さんも高齢となり、屋根屋さんも「もう手におえない」と言い、相談するところが無くなり、番組へ応募したのです。

 バルコニーからの雨漏りを少しでも減らす為、沢山のタライ並べる姿は、コミカルにさえ見えましたが、もちろん真剣に考えた末の行動なのです。

 会った時はいつも笑顔でしたが「以前は大雨が降った時には泣いていたんです」と聞きました。雨が漏らない、頑丈だという事が、家にとってどれ程大切な事かが分ります。

 それらは全て改善する。更に、何とかそこに、小さくても良いから自然を届けたい、というのがこの改修のメインコンセプトになりました。

 多くの友人が見せて欲しいと訪れたそうですが「皆ここで記念写真を撮って帰るんです」と。私達も撮ってみました。

 求め、求められる関係の中で仕事を出来た時、この設計事務所は存在して良いのだと思えます。それこそが、最高の報酬だと分るのです。全く制約が無かった訳ではありませんが、改めて引き受けて良かったと思います。

 放送後、多かった質問に「あれが改修なの」というものがありました。

 柱、梁などの主要構造部の1/2以上を利用しているので、法的根拠もある紛れもない改修です。

文責:守谷 昌紀

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