実際「リフォームローン」とはどのようなものか。
一般的に言えば、500万円から1000万円までが相場。
一方、新築の住宅ローンは土地と一体で組むこともあり、4000万円位までは問題なく下りることが多いのです。
先日解体を終えたこちらの計画。
今回は、外壁、屋根はほぼ活かしますが、内部はスケルトンです。
南向きの掃き出し窓を入った景色。
奥から見返すとその大きさが良く分かります。
この家は、140㎡弱(42坪)あります。新築で建てた場合を、仮に坪80万円で試算してみます。
80万円/坪 × 42坪 = 3360万円。
新築に比べて追加されるのが解体・撤去工事。
それが約100万円程掛かっていますが、それをひとまず除いたとして、工事費用が1000万円の場合は以下のような計算になります。
1000万円 ÷ 42坪 = 23.8万円/坪
壁紙の貼り換えや、設備機器のやり替えだけなら全く問題ありませんが、この規模の建物のフルリノベーションでは、正直難しいのです。
建物の規模、リノベーション後の価値などを合わせて、融資の金額を決定して欲しいというのが希望ですし、それが時代のニーズなのです。
クライアントは、いくつもの銀行に相談をしました。しかし「1000万円までなら」という回答ばかり。
しかし一行、新築と同じような流れで審査してくれた銀行を見つけました。スムーズにとは言わないまでも決済がおり、ようやく着工となったのです。
クライアントは「同じような希望を持っている人の励みになれば」と、言って貰いました。
その過程も、詳らかにして行きます。
文責:守谷 昌紀