「梅田ラボ」‐5‐オープニングレセプションは

■■■ セブンドリーマーズ・ゴルフシャフト・梅田ラボ ■■■
「オープニングレセプション:UMEDA GALA PARTY」

 前回のUPが現在3月27日(金)の深夜2時。「果たして間に合うのか……」でした。

 本日打合せのあったクラアントからも「で、間に合ったんですか?」と質問がありました。

 同日午後3時、再度に現場へ向かいます。

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 最も危惧されていたのが外部サッシで、職人も心なしか不安げ。

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 オープニングまで3時間。未だ緊迫感が漂っています。

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 花が届き、配置された頃から、何とか大丈夫だろうという状況になって来ました。

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 ゴルフシャフトラックは、昨晩からセブンドリーマーズの社員さんが組み立ててくれました。

 そして、主役のゴルフクラブが、並べられたのです。

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 ソファとチェアは、オープンしてから届きました。

 購入したのが夕方の5時。セブンドリーマズの担当者の方と、がタクシーで淀屋橋の今話題の大塚家具へ行き、その場で現品を購入。

 店舗スタッフが、レンタカーで届けてくれました。チェアはル・コルビジェがデザインしたLC1。

 関西には倉庫を含めても、この展示品しか残っていなかったそうです。ソファは奥山清行氏のデザイン。彼はフェラーリ エンツォをデザインしたことで知られます。

 かなりの綱渡りでしたが、本物の空間には、本物が必要なのです。

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 いよいよオープニング。徐々に来客が増えてきました。

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 フェラーリ効果は思った以上で、常に人山が出来ていました。

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 既に測定も可能です。

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 床は主にフローリングですが、所々にドライカーボンが埋め込まれていたことに、気付いて貰えたでしょうか。

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 更に来場は増える一方。

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 最終的には、立錐の余地無しの盛会となったのです。

 記名のあった人数で110名程だったようです。

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 社長・阪根から「100%」とのコメントもあり、無事閉会したのです。

 正直に言えば、本来の完成形から言えば未だ7割の完成度です。4月2日(木)のグランドオープンへ向けて、工事は続きます。

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 今度も逃げの余地はありません。今日のデイリースポーツ一面です。
 
 阪神同様、快幕を迎えられるよう。

文責:守谷 昌紀

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「梅田ラボ」‐4‐果たして間に合うのか……

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「オープニングレセプション:UMEDA GALA PARTY」

時間:3/27(金)18:00-21:00
場所:〒530-0001 大阪市北区梅田 1-2-2 大阪駅前第2ビル 1F
飲み物・食べ物:無料
設計:アトリエm

 現在3月27日(金)の深夜2時。

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 レセプションは今日の夕方6時から。果たして間に合うのか……

 少しでも進めたいところですが、一瞬職人達がはけていきます。

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 慌しく共用部を養生し始めました。

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 軽快なエンジン音を響かせて、フェラーリがやってきました。

 ゴルフバッグをトランクに乗せれる唯一のフェラーリ・カルフォルニアT。コーンズとのコラボ企画で、梅田ラボに展示されるのです。
 
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 大阪駅前第2ビルのヒピロティー内に浸入してきました。通常ではありえない風景です。

 勿論許可済みですが。

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 フェラーリのある、世にも珍しい現場になりました。
 
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 流石に、あっと言う間に養生され、一気に工事が再開されました。
 
 エッサエッサと、ステンレスの部材を運ぶ職人達。アナログで、マンパワーによるところが多い現場が好きです。

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 最も懸念されていた、外部サッシも何とかなりそう。

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 青い作業着で働くのは、スーパーレジン工業の社員さん達。セブンドリーマズの親会社といった立場の人達です。

 多くの方が応援に駆けつけてくれました。

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 普通ではありえないことです。

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 塗装の残り仕事を、快く引き受けてくれているのです。

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 現場の方々には、感謝の気持ちしかありませんが、監督への要求は更に厳しさを増します。

 私の仕事はみなで楽しくやることでなく、最終着地点を少しでも高いところへ持っていくこと。心を鬼にして言わせてもらいます。

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 腹はくくっていますが、なかなかの緊張感です。明日は無事来訪者を迎えることができるのか。

 命までとられる訳でなし。最後まで、そえぞれがベストを尽くすのみですが。

文責:守谷 昌紀

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「梅田ラボ」‐3‐オープニングレセプション3/27

 梅田ラボのオープニングレセプションは、今月初めにすでに告知されています。

 社長、阪根によると、すでにプレスリリース済みとのこと。清水の舞台から飛び降りるつもりで、ここでも告知しておきます。

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「オープニングレセプション:UMEDA GALA PARTY」

時間:3/27(金)18:00-21:00
場所:〒530-0001 大阪市北区梅田 1-2-2 大阪駅前第2ビル 1F
飲み物・食べ物:無料
設計:アトリエm

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 お時間のあるかた、是非参加下さい。

文責:守谷 昌紀

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「梅田ラボ」‐2‐駅前ビルも天井裏を狙え

 「梅田ラボ」のオープンは、すでに各メディアに告知済み。もう進んで行くしかありません。

 前回、大阪駅前第2ビルは、1976年に完成したと書きました。

 竣工当時、大阪駅前には、丸ビルと駅前ビルの4棟しか、高層ビルは無かったはずです。最先端の高層建築だったのです。

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 しかし40年経ち、建築も当然ながら変化して行きます。

 天井高もその一つ。seven dreamersが入居する前の天井高さは2.7mでした。

 極めて低いとは言えませんが、当事務所が設計する住宅の場合でも、メイン空間はこの位の高さを確保します。

 自ずと、新しいテナントビルの開放感とは差が出来き、古い建物といった印象になるのです。

 大阪駅前ビルでは、シャッターが下りているテナントが増えているのは周知の通り。

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 しかし、構造体としては、1階部分は天井裏にかなりの余白があることが分かりました。

 その部分を最大限に活かせば、大阪駅前ビルのイメージを大きく変える店舗が出来るのでは。友人でもある、seven dreamersの社長、阪根はここに着目しました。

 ginzaギャラリーShibakouenラボでも使った、一般的な手法ですが、今回はビルの規約がありました。

 それらの承認を貰うためにプラスアルファの時間がかかりましたが、無事それもクリア。ようやく、4.3mの天井高を確保し、塗装が終わったところです。

 リノベーションの場合、常に天井裏を狙ってきました。駅前ビルも全く同じだったのです。

 実際、Shibakouenラボの入るテナントビルのオーナーは「このビルの価値を高めてくれて有難う」と言ってくれたそうです。

 win-win等という関係が簡単だとは思いませんが、このあたり一体の雰囲気を変えてみせるという意気込みで、皆が取り組んでいるのです。

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 何より大変なのは、現場作業がほとんど夜になること。音や匂いの出る工事は、全て深夜0時から朝の6時までに限られます。

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 常に感謝の気持ちを伝えるようにしていますが、今回は工期のこともあり、文字通り頭が下がる思いがします。

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 私達も自分達の仕事に全力で取り組むだけ。

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 現場はまさに背水の陣なのです。

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「滋賀の家」‐13‐老梅とドッグランのある家

 昨年秋に引渡しを終えた滋賀の家。

 少しずつ進んでいた、外構工事もようやく完成しました。

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 外構計画のお手伝いはしましたが、ご主人が知人の土木工事会社へ依頼。ようやくここに至ったのです。

 これらの写真は、全てご主人の撮影です。

 写真は……とありましたが、その熱意と共に十分伝わってきます。

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 敷地が大きかったので、どこまでを庭とするのか、計画た当初からの課題でした。 

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 従来からの正門、新たに整備されたメインアプローチと、どちらからもアプローチ出来きます。

 本当の意味での建物の顔はどちらなのかも、考えさせられた仕事でした。

 そうしていると、奥さんからも写真が届きました。

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 フキノトウ。

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 梅が顔を出しましたという写真もあり、春を感じさせるものでした。

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 工事に伴い3回も移植した老梅ですが「枯れても仕方ないからトライして欲しい」と言われました。

 結果、見事に花を咲かせたのです。

 プロであるが故、難しい、難しいと言ってしまいがちですが、自然はもっと逞しいものです。

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 奥さんの念願は、犬仲間が集ってのお茶をすることでした。

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  とっても感動してくれた友人は、午後にお茶をしていたのですが「気持ちが良く、とっても居心地がいいね。次は是非、朝の光も浴びてみたいのでモーニングコーヒーを入れてね♡って言うんですよ(笑)

 というメッセージも貰いました。奥さんは、朝が得意だったか……

 是非、モーニングコーヒーをお願いします(笑)

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 奥さんの「ワンちゃん連れのお友達と、安心してゆっくりお茶したい」という思いが、ドッグランのある家を現実させました。

 何事も、純粋な動機が一番大切だとよく分かります。

 奥さんも写真は……とありました。しかし、伝えたいと思ってくれる気持ちがあれば十分です。

 言葉も、写真も、設計も、そういった意味では気持ちが全てだと思います。

 春先の撮影が、益々楽しみになってきました。

文責:守谷 昌紀

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「阿倍野の長屋」‐2‐清き水の中で

 家を建てる動機はさまざまです。

 しかし、子供の成長に合わせて「思い切って建て替えようか」というケースが一番多いでしょうか。

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 この計画も、上の男の子が小学校に上がるまでに、という目標がありました。

 ただ、竣工は5月末となり、お兄ちゃんには2ヶ月間、苦労を書けることになってしまいました。

 下の男の子も、何度も一緒に来所してくれました。夜の打合せが多く、お弁当持参の回もあったのです。

 このおにぎりを見るだけで、幸せな家庭が想像できるのです。

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 現場は解体が終わりました。

 ここからは、大工の手による解体と、構造の付け替え工事へと進んで行きます。

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 築44年と聞いていましたが、奥の壁を見ていると、もう少し古いのかもしれません。

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 切妻屋根の場合、屋根裏はいつも宝の山。今回も当然狙って行きます。

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 リノベーションは調査が全てです。計画の最中、何度も現地へ足を運びました。

 夫妻が不在の時は、ご主人のお母さんが応対してくれます。

 いつもお茶菓子が置かれていたのですが、これは若奥さんが準備してくれたもの。

 ある時は栗の和菓子でした。毎回、趣向が凝らされているのです。

 お菓子が無くても、勿論全力で取り組みます。しかし、人の心を動かすのは、やはり人の心です。

 栗の和菓子から「期待してます」、熱いほうじ茶のポットから「寒い中お疲れ様です」というメッセージを感じ、より意気に燃えるのです。

 駆け引きや、疑いのない、清き水の中で仕事をさせて貰っていること。それこそが、私達にとっての誇りなのです。

 ただ、それには結果を出すのが必須条件となります。

 今回も簡単ではない計画です。熟練大工の到着が待ち遠しいところ。

文責:守谷 昌紀

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【News】
『大改造!!劇的ビフォーアフター』9月20日に「住之江の元長屋」再放送

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「梅田ラボ」‐1‐プロローグ

 一昨年の8月、中高校の友人から「盆休みは、海へ行かないの」と連絡がありました。

 大学時代は、よく一緒に海へも行きましたが、最近はあまり会うこともなく「珍しいこともあるもんだ」と思っていたのです。

 現地で落ち合い、海を見ながら話をしている時、 「seven dreamers」の計画を聞きました。その友人、阪根がseven dreamersの創設者です。

 2013年9月末にデザイン案を提出。私達にとっての「seven dreamers」がスタートしました。

 はじめは、2014年3月にオープンした、「seven dreamers ginza」のみ、担当する予定でした。

201407_seven dreamers_ginza_01

 立ち上げの当初から、ブランドをプロデュースする会社、全体を統括するアートディレクターも居り、そういったチームの中で、空間デザインの仕事を進めました。

 「店舗ごとに、イメージが大きく異なるのは良くない」というアートディレクターの後押しもあり、芝公園もデザインすることになったのです。

 そして2014年2月、「seven dreamers shibakokuen」がオープン。

201407_seven dreamers_shibakoen_01

 当時、消費税の駆け込み需要がまさにピークを迎えていた頃。

 東京オリンピックの誘致も決定し、関東の建築業界は麻痺状態となっていました。

 施工会社は、全て競争見積りによる真剣勝負で決定します。

 最後の見積り調整をした頃、最も信頼していた施工会社の社長から電話がありました。

 「守谷さん、本当にすみません。何とか手伝いたいと思っていたのですが、もう気力が続かないんです。もうたたなざるおえないんです」

 多くの建築家に支持されていただけに、仕事が多すぎたようです。

 契約上、2014年3月末となっていた物件も多くあったのでしょう。関東の建築業界は、想定外の状況になっていましたが、契約は契約。

 結局、店を閉めるという選択をせざる得なくなったようです。

 seven dreamers 、またその親会社の皆さんには大変な迷惑を掛けることになりました。付き合いのある工務店を使いながら、自営のような形で、両店舗を完成。オープンにこぎつけてくれたのです。

 心から感謝すると共に、私達にとってのseven dreamers ストーリーは、ほろ苦いものとなりました。

 話には、続きがありました。

 関西初の直営店がオープンすることになったのです。

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 JR大阪駅から真っ直ぐ南に下ると、丸ビルが見えてきます。

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 その脇を抜けると、大阪駅前第2ビルが見えてきます。

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 大阪駅前第2ビルは1976年の完成。

 1952年、マンハッタンに初めて建てられガラスカーテンウォールの高層建築「レバーハウス」の影響を色濃く受けています。

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 大阪駅に面した北側中央部に「梅田ラボ」はオープンします。

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 3月27日(金)プレオープンはプレスリリース済み。 
 
 前回と変わらない、もしくはそれ以上のタイトスケジュール。結果を残すことが出来るのか。

文責:守谷 昌紀

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