今週の火曜日、久しぶりに車で現場へ行きました。
模型を持って行くと、大工親子が熱心に見てくれます。
「先に模型を見ていたら、イメージが沸きやすかったかも」と。
実際に作るのは現場の人達。何度か持っていったつもりでしたが……このあたりのケアは、改善の余地ありです。
現地へ向かう途中、段々と田圃が増えてきます。広大な平地と、枯れることのない琵琶湖。
信長もこの地を欲しがった訳です。
この家には冠木門があります。そこに、隠し扉があるのです。
和紙にくるまれた修理歴が収められていました。
天正年間に織田信長が攻め寄せ、門を燃やした。
その後、門を再建、今度は大風で倒れた。
門を直した時期と大工の名前が書かれています。
最後の修理歴は昭和9年。
「信長の野望」というゲームがありました。
ここにあった元城も、そのターゲットとなっていました。信長恐るべしです。門の修理暦が残っているが、家の修理暦は残っていない。
どれ程、門が重要視されていたかも良く分かります。
野望と夢に違いがあるなら、他者との利害でしょうか。
夢の実現は、誰にも迷惑を掛けませんが、野望はそうではない。しかし、真剣勝負であることに変わりはありません。
工事も残すところ1ヶ月になりました。しかし、この現場は雰囲気がいい。
文責:守谷 昌紀