昨日は、「切妻と中庭の家」の撮影に行っていました。
竣工してすぐの昨秋も撮らせて貰ったのですが、その時は全ての家具が揃っていなかったのです。
この日の京都は快晴。鴨川沿いの桜もまさに満開。
北側道路の縦長の敷地に計画したこの住宅。
屋根は低く抑えた切妻。主な住空間が集まる2階は、中央の中庭を囲むプランになっています。
奥さんも「冬は暖かかった」と。後は夏の暑だけですが、長い庇がさえぎってくれるはずです。
カラフルな家具がよく映えていました。全てクライアントセレクトですが。
写真の仕上がりが楽しみになってきました。
文責:守谷 昌紀
前日は竣工写真の撮影でした。
今日は引渡し。この日をもって、現場はクライラントの家へと変わります。
工務店から色々な説明があります。
こんな時、今まで自分の家のように出入りしていたので、一抹の寂しさも沸いてくるのです。
自分の家ではありませんが、このお風呂に入ってみたいと思います。
楽しい家になったののか、元気に暮らせるような空間になったのか。
今から仕事の総括に入りますが、何を置いても、後は長らく愛される事を祈るだけです。
文責:守谷 昌紀
今日は、朝から竣工写真の撮影です。
ようやくここまで来ました。いつも同じ話になりますが、一つの建築が出来上がる過程で、この日が一番気をもむのです。
理由は、自分がどれだけ望んでも頑張ってもどうにもならない天気に大きく左右されるから。ごく当たり前の話です。
加えて、写真家のスケジュール。現場の完成後でクライアントの引越し前でないとなりません。
今回も2日しかない中で、何とか快晴になってくれました。
2階の中庭に差し込む光が重要です。創り手としては、何とかその空間を伝えたいと望むのです。
デジタル全盛の世の中ですが、私はこのブローニという大きなフィルムを入れるカメラで撮ってもらうのが好きです。
写真家がフィルムを辞めたと言われればそれまでですが、出来る限りはこちらでお願いしたいのです。
質や奥行き間などが違うと言っていますが、実は後で修正の効かない一発勝負が好きなだけかもしれません。
その覚悟は、なんかしら写真の仕上がりにも影響してくると思うのです。
文責:守谷 昌紀
今日はクライアントと一緒に最終の検査に回ります。仕事が終わってから、現場に来て貰うので開始は7:00pmの予定。
私は一足早く5:00pmに到着。再度、全て検査に回ります。
植栽が入ると随分感じが変わります。お風呂からの眺めはOK。
全ての検査が終わったのは9:30pm頃。
3つほど工事が残ってしまったのは、一週間後の引渡し時にチェックする事になりました。
計画が始まって1年9ヶ月。完成の時を迎えつつあります。
私たちは仕事ですが、クライアントは当然別に仕事を持っています。家を建てるというのは、なかなかに体力の要る事なのです。
大きな夢がなければ、中々現実になりません。私たちはその夢を実現する大きな責任があるのです。
文責:守谷 昌紀
今日は、私たち設計と施工会社の検査です。全業種の責任者が、一緒にチェックして回ります。
ハイサイドから、青空を望む子供部屋。
上部から光の落ちる玄関も、十分な明るさです。
前回以降、一ヶ所外壁に関わる部分でどうしても改善して貰いたい所が有ります。
今日も現場と意見が対立しました。話し合った上で、必ず改善したいと考えています。
「小さい部分に見えるが、ここがこうなのと、ここがああでは、全く違う次元になるんです」と、伝え続けています。
さてどうなるか。
文責:守谷 昌紀
今日は、クイラアントと完成部分を見て回りました。
問題点もいくつか見つかりました。
一番大きな問題は、家具の模様とキッチンの模様の向きが統一できていなかったこと。
建築工事は多くの業種が複雑に絡み合いながら進んで行きます。
同じような種類の工事に見えて、キッチンと家具は全く違うものなのです。
なんとか対応策を考えなければなりません。
一方、非常に重要な中庭もタイルが貼り上がり、感じが出て来ました。
完成予定日まで、残すところ3週間。いよいよ本格的な追い込みの時期です。
文責:守谷 昌紀
いよいよ、外部の足場が外れました。
玄関の上は切妻の屋根が欠け、空が見えます。
お風呂も形が見えてきました。
バスタブに入って、庭を望む景色は素晴らしいはずです。
文責:守谷 昌紀
8月に入って、内装工事が本格化してきました。
壁を貼ったり、床を貼ったり。
経験的に、この時期が室内は一番小さく感じます。
現場が始まり、現場との第1回目の定例会議の際、必ず伝えている事があります。
「皆プロだから、それぞれに、これは出来る、これは出来ないという基準はあると思う。しかし、感動出来るような建築を創ろうと思えば、今までこうだったからというレベルでは絶対駄目。色々言い分は有ると思うけど、自分の都合はまず一番後ろにしまって、何が一番良いかを皆で純粋に探そう」と。
市街地では、近隣の建物が迫り、施工が難しい場面もあります。そんな時こそ、職人の技とプライドを見せて欲しいのです。
文責:守谷 昌紀
間仕切り壁の下地が全て出来上がったら、スイッチ、コンセントなどの位置を確認して貰います。
現場には、全て寸法で伝えてありますが、クライアントには実際に見て貰うのが一番です。
現代の建築には、多くの機器が有ります。他にも、インターホン、照明機器、トイレのペーパーホルダー、タオルリング。ガスコンセントがあったりセキュリティー機器があったり。
これを型紙に切って、実際の場所に貼ります。
現場にはクーラーなど勿論ありませんから、この日は皆大汗でした。クライアントは小さいお子さんと一緒で申し訳なかったのですが、これをするとしないとでは大違いなのです。
文責:守谷 昌紀
外壁工事が進んで来ました。
外壁の裏側は壁内結露を防ぐ為、15㎜ほどの隙間を作ります。その為の部材を通気胴縁を言います。
軒樋も付きました。
軒樋は、古い寺社建築などには無い場合がほとんどです。この樋をどう処理するかで、建築のたたずまいは大きく変わるのです。
文責:守谷 昌紀
1996年、25歳の時に生まれ育った大阪に設計事務所を設立しました。関西を中心に、東京、長野まで、注文住宅、クリニック、別荘、店舗、オフィス、保育園と、直接依頼頂いたクライアントにおよそ100件の作品を持たせて貰いました。 形態も新築、リノベーション、コンバージョンと様々で、 物づくりの現場より面白い所を私は知りません。ダイナミックな現場を、動画を交えてあますところなくお伝えします。