■■■「セブンドリーマーズ銀座店」のオープニングセレモニー■■■
3月28日(金)-30日(日) 11:00-20:00 東京都中央区銀座5-8-3
550kmという距離を超え、そして厳しいコストの中、完成した「柏の家」。
写真撮影は、担当スタッフも連れて行きました。空は雲ひとつない快晴。
ご主人がこよなく愛するプレミアリーグのリヴァプール。そのホームスタジアム「anfield」がモチーフになっています。
玄関を入ると、右にあるのが「作業室」。奥さんが、木工細工をしたり、縫い物をしたりする部屋です。
ここで作品を作り、数ヶ月に一度、ワンデイショップを開きます。
壁も自ら漆喰を塗り、照明なども全て奥さんのセレクト。作業室であり、アトリエであり、店舗であり。
スタッフはこの部屋に泊めて貰いました。
2階はLDKの1室空間。正面が北向き。南の奥に広いバルコニーがあります。
天井は4m以上。延べ面積26坪以上の広がりを出せたと思います。
向かって右にキッチン。袖壁後ろは、両面の全面収納になっています。
外からみると、丁度レンガが張り出している部分です。
見返すと、ダイニング後ろの大きな窓が見えます。
北側の光は明るすぎることがなく、思いきった開口計画が出来るのです。
水周りの上にはロフト。ここはサッカーミュージアムと呼ばれます。
リヴァプールと柏レイソルのお宝が展示されている、至福の空間。
訪れた際は、私が主寝室で夫妻がロフトへ。
しかし、こちらの方が寝やすいかも、と言っていました。
明るいバルコニーに面した浴室。ユニットバスですが、外部へ出られるよう、扉を設けました。
腰壁は高めに設定し、男性なら裸で外へ出られます。夢がかなったと、言って貰ったのです。
22日(土)は、朝から晩まで撮影。そして晩御飯は、大変なご馳走でした。
蒸し鶏、パエリア、デザート。美味しい料理でビールを頂き、12時まで盛り上がっていたのです。
フルコースに感激したのですが、朝ごはんは感動しました。好みでトッピングを選べる中国粥。優しい美味しさで、その心遣いがもう。
仕事をさせて貰い、宿泊付きのフルコース。こんな事を受け入れてよいのかとも思います。
しかし、共に戦ったのは事実。クライアントであり、戦友でもあるのです。
では、何と戦ったのか?コスト、期間、「一般的には」という慣習……
上げれば切りがありません。建築家と家を建てるのは、戦うことでもあるのです。
文責:守谷 昌紀