改修は既存部をどう活かし、やりかえる部分とどう関係づけるかが重要です。
序盤からずっと課題になっていたのが外壁。
既存建物は鉄骨4階建てで、外壁に一部タイルが使われています。
覆う、塗り替えなど様々な選択肢を検討していましたが、高圧洗浄して残すことに決定しました。
他の部分はその色あいに合せます。
建築材料がどんどん規格化され、選択肢が狭まる中「塗装」という工事は貴重です。その選択肢の巾が、群を抜いているからです。
同じく工事中盤まで持ち越していた玄関ドア。
これも錆び仕上げに決まり、監督がサンプルを持ってきてくれました。CDホルダーのようなケースに、1枚1枚納められています。
こういったものを見ると「この制作会社は良い仕事をしてくれるだろうな」と確信します。何事も一事が万事です。
硫酸等を塗布して錆びを進行させます。理論上、酸素に触れなければ錆が進行する事はありません。
頃合いを見て、ウレタン塗装で錆びごと密封してしまうのです。
サンプルこそ見て貰っていますが、全ては自然の産物。仕上がりが楽しみです。
文責:守谷 昌紀
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先週木曜日、現場にて打合せでした。
岸和田までの道程は色々。
もう少し南まで行けば、自然の海岸が見えてきます。天気の良い日に、一度足を伸ばしてみたいものです。
同級生のきっぷのいい棟梁。ラジオのボリュームは大き目です。
この日は、スイッチ、コンセント、インターホンなどの位置を確認して貰いました。
これらは、現場確認に限ります。
この現場、ラジオの音がいいなと思っていました。理由が分りました。現場用マキタのラジオ。
なかなか、かっこいい現場のともです。
文責:守谷 昌紀
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解体工事が始まりはや2週間。
足場が組み上がり、シートで覆われました。
外観は大きく雰囲気を変える予定。楽しみにしています。
改修につき、解体を始めないと分らない事もいろいろあります。ここはパイプスペースになっていました。
パイプスペースとは、排水管や、ガス管が垂直に通るスペースの事です。
壁内、天井裏には、その他にも給水管、電気の線など、様々な線、管が通っています。
構造体を体に例えるなら、給排水管や電気線は血管や神経のようなものでしょうか。これらが機能しないと体は動かないのと同じです。
改修工事は、現場に負うところが大きくなります。
今回の棟梁はOさん。同い年の1970年生れで、とても快活な人でした。
街道沿いには古い建物も見られます。
4階からは岸和田城も。
色々な土地で仕事を出来るのが、この仕事の醍醐味でもあります。
文責:守谷 昌紀
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1996年、25歳の時に生まれ育った大阪に設計事務所を設立しました。関西を中心に、東京、長野まで、注文住宅、クリニック、別荘、店舗、オフィス、保育園と、直接依頼頂いたクライアントにおよそ100件の作品を持たせて貰いました。 形態も新築、リノベーション、コンバージョンと様々で、 物づくりの現場より面白い所を私は知りません。ダイナミックな現場を、動画を交えてあますところなくお伝えします。